三峰口駅
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三峰口駅(みつみねぐちえき)は、埼玉県秩父市荒川白久にある秩父鉄道秩父本線(秩父線)の駅である。埼玉県最西端の駅。1930年(昭和5年)3月15日に開業した。
概要
秩父鉄道の終着駅であり、その名の通り三峯神社の玄関口である。秩父湖、中津峡などにも近い。また、関東の駅百選の第3回選定駅になっている。ただし、「三峰」とは旧大滝村の地名であるが、当駅は旧荒川村域に所在している駅であり、旧大滝村域の駅ではない(大滝村への延長計画はあった(1927年免許[1]、1936年免許失効[2])。
駅構造
単式ホーム・島式ホーム2面3線を有する地上駅。ほか留置線が多数ある。また、直営駅である。
1 - 3 | ■秩父線 | 秩父・長瀞・寄居・熊谷・行田市・羽生・ ■西武線直通</span> 飯能・所沢・池袋方面 |
SL運転のため転車台が新設された。トイレは改札外にあり、水洗式である。
かつては、駅の奥に日窒鉱業のホッパー設備があった。16キロ先の秩父鉱山より索道を使い鉄鉱石や硫化鉱を運び、おもに浜川崎駅まで発送していた[3]。現在も一部を引き上げ線として使用している。駅北側に秩父鉄道車両公園が併設されており、SL「パレオエクスプレス」の運転日は間近で転車台を使った機回しを見ることが出来る。
利用状況
- 2009年度の1日平均乗車人員は263人である。
- かっては日窒鉱業の貨物があった。
年度 | 乗車人員(人) | 降車人員(人) | 発送貨物(トン) | 到着貨物(トン) |
---|---|---|---|---|
1956 | 323,256 | 329,573 | 49,595 | 2,338 |
1957 | 339,456 | 347,736 | 58,780 | 3,949 |
1958 | 358,523 | 324,679 | 65,132 | 4,870 |
1959 | 372,255 | 337,373 | 88,873 | 2,369 |
1960 | 375,296 | 382,166 | 93,382 | 2,343 |
1961 | 339,181 | 345,919 | 61,972 | 2,005 |
1962 | 334,510 | 371,373 | 75,587 | 2,216 |
1963 | 387,859 | 403,545 | 144,395 | 2,964 |
1966 | 425,792 | 409,397 | 296,993 | 3,391 |
1973 | 432,406 | 405,466 | 87,600 | 1,056 |
1979 | 227,339 | 262,673 | 2,155 | 1,870 |
1983 | 238,502 | 235,513 | 105 | 96 |
1989 | 228,774 | 221,943 | ||
1994 | 201,850 | 186,665 | ||
1999 | 150,605 | 148,666 | ||
2009 | 95,953 | 100,250 |
- 埼玉県統計年鑑各年度版
駅周辺
- 荒川
- 埼玉県道210号中津川三峰口停車場線
- 国道140号
- 荒川郵便局
- 荒川・大滝分署
- 秩父市立荒川西小学校
- 秩父鉄道車両公園
路線バス
駅前から小鹿野町営バス(旧両神村営バス)による小鹿野町役場両神支所(旧両神村役場)など旧両神村方面行きのバスが運行されている。また、西武観光バスによる三峯神社、秩父湖、中津峡など旧大滝村方面へのバスが発着する。途中の大滝温泉遊湯館からは、秩父市営バスの川又行が運行されている。
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
三峰口駅 | 急行(三峯神社線) | 大滝温泉遊湯館・秩父湖 | 三峯神社 | 西武観光バス | ||
三峰口線 | 大滝温泉遊湯館・宮平 | 秩父湖 | 西武観光バス | |||
大滝温泉遊湯館・宮平 | 大滝老人福祉センター | |||||
中津川線 | 大滝温泉遊湯館・宮平・大滝老人福祉センター・中双里 | 中津川 | 西武観光バス | |||
大滝温泉遊湯館・宮平・大滝老人福祉センター・川又・中双里 | 中津川 | |||||
急行(三峯神社線) | 西武秩父駅 | 西武観光バス | ||||
三峰口線 | 上野沢・両神庁舎前 | 小鹿野町役場 | 小鹿野町営バス |
隣の駅
脚注
- ↑ 「鉄道免許状下付」『官報』1927年12月7日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「鉄道免許失効」『官報』1936年2月19日(国立国会図書館デジタルコレクション))
- ↑ 渡辺一策『追憶・西関東の鉄道貨物輸送』物流博物館、2014年、20頁