ブレイン・マシン・インタフェース

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ブレイン・マシン・インタフェース(Brain-machine Interface : BMI)とは、マンマシンインタフェースの一種で、神経ネットワークでの活動を電気信号としてケーブルやインターネットを介してコンピュータに入力したり、逆にコンピュータの情報を脳に入力したりするインタフェースである。脳コンピュータインタフェース(Brain-computer Interface : BCI)とも言う。

概要[編集]

SFでは以前からあった概念だが、この技術が現実味を帯びてきたのは1990年代以降、MRIなどといった生きたまま脳の活動を観測する技術ができた頃である。初期のサイボーグ技術は手足の筋肉の電気を読み取るものであったが、B.M.I.では頭皮に電極を配置した網を被せる非侵襲式と、頭部を切開して電極を埋め込む侵襲式がある。さらに侵襲式には、硬膜下など比較的安全な場所に電極を設置する方法(部分的侵襲式)と、脳に直接電極を埋め込む方法とがある。非侵襲式では、頭蓋骨などの影響で脳波が変化してしまう(体積伝導)が、部分的侵襲式はこの問題を回避することができる。この技術により脳科学電子工学が融合して神経工学とよばれる新たな分野が誕生した。

実例[編集]

介護・福祉方面では、全身麻痺の被験者がコンピュータ画面上でのマウスポインタの使用、文字入力、ロボット義手車椅子などを自由自在に操作することが実現されているなど、脳以外の器官を端末と捉えることでの医療も出現してきた。応用例としてパーキンソン病うつ病の治療にも脳深部刺激療法として実用化されている。しかしうつ病の場合、患者の性格を変えてしまう危険性もあるので法律面や倫理面で議論されている。失明により光を失った者がカメラと脳を接続することで、かなり不鮮明ながら外界を捉えることもできる。

軍事方面では、アメリカ合衆国が21世紀の覇権を握るためにDARPAに対して巨額の資金を投入していることが知られおり、軍事競争にも拡散する傾向にある。この技術を応用して戦闘サイボーグといった兵士を造る上げることや、操縦士にB.M.I.を施すことで、遠隔から脳で戦闘機や戦車といった端末を操縦することができるようになる。いずれも戦闘による人的損害を減らすことに目的がある。

ニューヨーク州立大学のジョン・シェーピン教授によるマウスでの実験では、脳の快感を感じる場所に電気刺激を送って物理的に手なづけることで、自在に進行方向を命令することができる[1]などの顕著な例も見られるように、この技術は人の思考感情といった重要な活動やアイデンティティーに対して介入できる側面もあるので、人間性の侵害という恐れも潜んでいるのである。

参考文献[編集]

  1. L Hermer-Vazquez, R Hermer-Vazquez, I Rybinnik, G Greebel, R Keller, SH Xu, JK Chapin. (2005) Physiology & Behavior 84 (5): 753-759 DOI 10.1016/j.physbeh.2005.03.007

関連項目[編集]

現実の技術
架空の技術

fr:Interface neuronale directe hr:Sučelje mozak-računalo nl:Brain-Computer Interfacing zh:脑机接口