肺年齢

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肺年齢(はいねんれい)とは肺年齢普及推進事務局が推進する、の機能の老化を、一般市民にもわかりやすく年齢におきかえて表示したもの[1]。2009年11月16日に日本呼吸器学会商標登録をしている(外部リンク)。具体的には、呼吸機能検査で測定した一秒量(FEV1)に基づいて、次の計算式で求める。

日本人の肺年齢の計算式:

・男性: 肺年齢 = ( 0.036 x 身長(cm) - 1.178 - FEV1 (L)) / 0.028
・女性: 肺年齢 = ( 0.022 x 身長(cm) - 0.005 - FEV1 (L)) / 0.022

喫煙者では一秒量が低下することが多く、肺年齢が実年齢より高い結果となることが多い。直感的で一般市民に受け入れやすい指標であり、喫煙による呼吸器への害の認識を高める目的で普及が進められている。肺年齢の高齢化を放置して喫煙を続ければ、さらに肺の加齢が進行し(すなわち一秒量の低下がさらに起こって)、肺がんになる可能性が高まるとともに、慢性閉塞性肺疾患(COPD)が顕在化する割合が高くなっていく。呼吸機能検査で肺年齢を患者側に伝えることが禁煙の成功率を高めることが報告されており、禁煙の動機付けに有効であると考えられている。

脚注

  1. 例えば肺年齢48歳は肺の機能の老化に対する抵抗力が51~52%で肺の老化度が48~49%ということである

外部リンク