雑魚キャラ

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雑魚キャラざこキャラ)とは、漫画アニメゲームドラマなどで、取るに足らない「雑魚」の様な存在のキャラクター。または、他と比較して取るに足らない存在のキャラクター。カタカナで「ザコキャラ」と表記する場合もある。はじめテレビゲームについて用いられるようになり、その後漫画やアニメ、さらにドラマなどに転用されるようになった。

コンピュータゲームにおける「ザコキャラ」

コンピュータゲームにおいては、コンピュータによって自動的に動く敵キャラクターのうち、倒さないと先に進めない「ボスキャラクター」に対して、通常のプレイ中に頻繁に登場し、ボスキャラクターと比べて簡単に倒すことができる敵キャラクター(いわゆる「普通の敵キャラ」)のことを総称して「ザコキャラ」「ザコ敵」あるいは単に「ザコ」と呼称することが多い。

ザコキャラは倒した後にステージから出なくても、一定時間が経過したり、倒した敵がいた場所から離れて再び戻ったりすると復活しているというゲームもある。エンカウントによって無数に現れる場合も多い。

ザコ敵は、放っておいても(逃げても)先に進むことができる場合が多い。しかしゲームによっては、「ステージ中のザコ敵を一定数、あるいは全て倒すこと」が先に進むための条件となっているものもある。逆に「ステージ中のザコ敵をなるべく倒さずにゴールすること」が条件のゲームもある。

また、次のような場合も、プレイヤーは意図的にザコ敵を大量に倒す必要がある。

  • アクションゲームシューティングゲームにおいては、得点稼ぎをする場合、残機を増やす場合、アイテムが必要な場合など。
  • ロールプレイングゲームにおいては、経験値をためてレベルを上げたい場合や、所持金を稼ぐ場合、敵が落とすレアアイテムが欲しい場合。
    • ポケットモンスターでは、経験値とは別に倒した敵のレベルに関係なく蓄積する要素がある(この要素はプレイヤーのあいだでは「努力値」等と呼ばれる)。つまりポケモンをたくさん倒すとよりステータスを伸ばすことができるので他のプレイヤーと通信対戦させるポケモンや『ポケモンスタジアム』シリーズで使用するポケモンを育てる場合、単にレベルを上げるだけでなく多くの戦闘をこなすことで能力値を稼ぐとよいとされる。

雑魚キャラは一般にボスより弱い下っ端とされるが、数の多さのためボスキャラクターを凌ぐ攻撃能力を持ったり(DQ6 デススタッフほか)、プレイヤーに緊張感を与えるためなどの理由でボスを超える強さを持つということもある(FF10 モルボルグレートほか)。またコンピュータRPGなどにおいては、主人公の成長に応じて強さを変える必要があるため、後半に出てくる雑魚キャラは序盤に出てくる中ボスよりもはるかに強くなっているというパラドックスが生じる。

ボスを凌ぐあまりの強さや、エンカウント率の低さに由来する貴重さ(レア)ゆえにボスキャラクターより人気の高い雑魚キャラが存在する(FF1 デスマシーン、FF2 テツキョジンなど)。

漫画・アニメなどにおける「雑魚キャラ」

漫画、アニメ等では、そのストーリーを展開させる上で登場人物達は様々なキャラクターとしての存在意義を持つ。雑魚キャラは主人公や強者と対決する場面で、その「負けっぷり」によって主人公や強者の強さを際立たせる役割を担う。多くの場合は名前が知られず、外見的にも個性のない同じような顔や服装の「その他大勢」であるが、まれに一人で出たり名前を名乗る場合は、強そうな割に簡単に倒される存在として描かれる。

雑魚キャラの特徴として、

  • 主人公、強者との対面シーンでは「大仰なものいい」で相手を挑発した挙句あっさりと敗れる。
  • 一見すると強そうであるが、戦闘力や攻撃に対する耐久性は非常に低い。
  • 組織や強者の従順な手下である。
  • 大量に在籍する歩兵など、軍隊や秘密組織の下位の階級に属する。
  • 大勢で同時に主人公や強者に襲いかかるが次々倒される(ストーム・トルーパー効果)。
  • 卑怯者である。
  • 強者と知ると迎合したり、逃げ出す。

など作品によって様々な特徴がある。

主な「雑魚キャラ」

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