写生
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写生(しゃせい)は、絵画などにおいて、事物を見たままに写しとることを言う[1]。主観的な表現を表す「写意」の対立概念である[2][3]。現在は「スケッチ」「デッサン」などの訳語として用いられることが多いが、東洋絵画における写生は描写対象に直接対することによって、「写意」と密接に関係しつつ[4]、形式にとらわれずに対象の本質に迫ろうとする性格を持つものであり、西洋の写実的絵画とは共通する点を持ちながらも相異なるものである[1][2]。日本語としての「写生」も、近代以前にはより広い意味で使われていた言葉であった。
また西洋絵画由来の写生(スケッチ)を応用したものとして、俳句・短歌を中心に文学の分野においても写生概念が用いられている。以下これらについて解説する。
出典
参考文献
- あらきみほ 『図説 俳句』 深見けん二監修、日東書院、2011年
- 尾形仂ほか編 『俳文学大辞典』 角川書店、1995年
- 齋藤愼爾ほか編 『現代俳句ハンドブック』 雄山閣、1995年
- 鷹羽狩行ほか監修 『現代俳句大事典』普及版、三省堂、2008年
- 山根有三先生古稀記念会編 『日本絵画史の研究』 吉川弘文館、1989年
- 『俳句』編集部編 『正岡子規の世界』、角川学芸出版、2010年
- 『日本大百科全書』第11巻、小学館、1986年