Fラン
Fラン(えふらん)とは、Fランク大学の略称。一般には、偏差値が日東駒専より下の大学を指すことが多い。
学費を払う意味はあるのか?高卒で働いたほうが有意義と言われる大学である。
目次
由来
河合塾が「Fランク大学」(不合格者数が極めて少ない、または皆無なため、偏差値を付けることが不可能な大学・学部)という分類をつくったことが始まりである。一部のインターネットの掲示板等でFランクは下流大学(上からアルファベット順にランク付けした場合のEの下)を指す代名詞として誤用されるなど、言葉そのものが独り歩きを続けている。そして、決して河合塾による用語ではないが、インターネット上のスラングでFランク大学は「Fラン」や「F大」などといわれている。
河合塾が一般に公開している偏差値表では、BFランク(Fランク)とされる偏差値35未満の大学名の記載は行っていない。ネット上で「Fランク」と名指しされている大学が、必ずしもBFランク(偏差値35未満)でないことも多い。
概要
日本国内の多くの大学は、入学前に学力検査を行っている(入学試験)。これは、本来は大学での学問活動を行うに充分な学力があるかどうかを確認するためのものであったが、その後志願者から定員を超えた人数分だけ辞退させるためのものに変質していった。そしてその結果、河合塾などの大手予備校などが受験産業として発展して行くこととなった。
一方、今日でも志願者の一部に辞退してもらう必要のない大学もあり、そのような大学においては、この本来の学力検査の思想に則って純粋に学力検査の目的で入学試験を実施している。しかし、そのような大学の存在は、当然ながら予備校などの受験産業にとっては有害無益なものである(もし、学力検査で不合格にされる恐れが全く無くなってしまえば、予備校などを利用する者がいなくなってしまい、結果として経営破綻につながってしまうからである)。このため、そのような大学を特に一般の大学と区別するために河合塾によって創設されたカテゴリがFランク大学またはBFランク大学と呼ばれるカテゴリである。
特徴
入学試験
入学試験は基本的に、大学での学業に堪えられる基礎学力があるかどうかを審査するためのものとして機能している。このため、以下のような特徴がある。
- 英語
- 日本語のみの講義を行うため、基本的に白紙でも不合格とはしない。大学においても、英語教育は実施されてはいるが、中学校や高等学校と違って学習指導要領が定められているわけではないので、大学での英語の授業についていけるかどうかを審査する必要もない。かくして、Fランク大学での入学試験の英語の成績は、どのような英語の授業を行えばよいかを見るための資料として機能することとなる。
- 数学
- 文科系なら、数学など不要なので、基本的に白紙でも不合格とはならない。それ以前に、文科系なら数学を選択する奇特な受験生など殆どいないから、試験さえ実施されないことも珍しくない。
- 一方理科系でも、面倒な計算は電子計算機に任せればよいので、やはり白紙でも不合格とはならない。
- 国語
- そもそも、日本では既に義務教育で基本となる会話力や文章表現力は学んでいるはずであり、大学でもそれほど高度な国語力は求められていない。従って、名前さえ正しく書けさえすれば、解答欄が空白となっていても、不合格となる恐れはない。
- 公民
- みんな現代社会の中で生きているので、現代のことはよく知っているはずであり、当然ながら最低限守るべきルールもわかっているはずである。従って、試験中に騒がず静かにしたまま過ごすことができれば合格となる。
- 地理
- 明確に試験という形で実施されていることは少ないが、実際は暗黙のうちに実施され採点されているのが実情である。そもそも大学の講義を受けるには大学へ来る必要がある。大学の所在地を理解し、各種交通機関を利用して通学する地理能力がなければ大学を卒業することは出来ないのである。すなわち、地理の試験は試験会場となる大学へ来れた時点で満点を貰えるようになっている。なお、折角大学まで来れても帰りに迷子になってしまった場合は減点されてしまうので注意が必要である。Fランク大学の入学試験は、家に着くまでが入学試験です。
- 化学
- 物質の性質を理解し、正しく活用出来ているかをこれまた暗黙のうちに採点していることが多い。特に鉛筆の性質についての理解を確かめる場合が多く、答案用紙に何か鉛筆を用いて書かれていれば合格点を貰えるようになっている。さらに訂正箇所を線描ではなく消しゴムを利用して消してあればさらに追加点が得られる。
- 調査書もしくは高認成績証明書
- 高校から発行される調査書、もしくは文部科学省から発行される高認成績証明書については、特に気にしない。調査書を数値化する、それ以前に調査書を開封する作業で既にコストがかかること、及び大学での学業に堪えられないような生徒であれば卒業させることさえあり得ないと考えられることが理由として挙げられる。
- 受験会場
- やたらと全国各地に試験会場を設けているところがある。これは、遠くの試験会場まで出かけるのが面倒な人や頭が悪いけど都会に出たい人のことを考えて実施している。
- 合格発表
- とりあえず、大学の講義についていける事が確認出来れば合格となるため、不合格者数は非常に少ない。このため、合格者ではなく不合格者の受験番号を掲示する大学が多い。それでも該当者がいないことも珍しくなく、その場合には受験を辞退した者の受験番号や実際に該当者のいない架空の受験番号を不合格者として掲示する場合もある。
講義
講義の特徴は、試験の結果をもとにして決められる。
- 英語
- 一般に大学においては、第一年次及び第二年次で外国語の講義を行うこととされているが、入学試験のところで述べた通り、指導要綱が細かく定められているのではないため、よりフレキシブルに対応できる。例えば、あるFランク大学では、以下のような講義が行われたという。
- アルファベットの書き方
- 日常での簡単な挨拶
- This is~で始まる簡単な構文
- 念のために書いておくが、この内容は大学の講義の内容であり、決して中学校一年の英語の授業のメニューではない。
- 第二外国語
- イッヒ リーベ ディッヒ が理解できればA
- イッヒ フンバルト モレル ゲ リーベン が理解できればA+
- 一般共用
- 一般教養は、大学の第一年次及び第二年次に強要することとされている、「大学の共用空間の使い方講座」のようなものである。これについては実はあまり非Fランク大学との差は見られないようである。
- 専門科目
- 専門科目については、研究者になるというならともかく、そのような志のある者を対象とはしていないので、中学生でも理解できるような平易な講義とするようにつとめている。
学内の様子
特に荒れていることはなく、共通して学生に覇気がなく目に力がない。授業中は私語どころか携帯電話の通話で大声を上げる者もいるが、大半は静かにメールをしているか携帯ゲームをしている。
また、学内にはなぜか、学問をする気のなさそうなDQNが見られるが、恐らく近所の珍走団が学生からカツアゲするために紛れ込んで来たんだろうから、近づかなければよい。
卒業後の進路
Fランク大学の進路でもっとも多いのはブラック企業への就職であり、次いでフリーター、製造の派遣社員ですらかなり優秀な部類である。故に、派遣社員も大学の実績として掲載する所が普通に存在している。もっと酷ければ、アルバイト就職さえ実績として扱い、「学歴なんて関係ない」と自虐する学生を取り上げて宣伝する大学が本当に存在する。同じFランでも、文学部より資格の取れる薬学部等のような学部に行けばよかったと嘆く卒業生も多いが、根本的に今の職についているのは学部のせいではなくFランク大学のせいだということには気づいていない。
算数レベルの問題で「問題の漢字がわかりません」
九九が言えない、アルファベットが書けないなど驚くべき低学力に、奇行の数々は、高校だけに止まらない。彼らの一部は卒業後、大学に進学。試験の点数が0点に近くとも、入学できてしまうと言われる「ボーダーフリー大学=Fランク大学」がド底辺学生を誕生させてしまっている。
「こんなの大学じゃない。外国人留学生よりも日本語が理解できない日本人学生が多すぎて、講義になりませんよ」と、現役の私立大学講師は嘆く。
大学崩壊が叫ばれて久しいが、「最高学府」で起きている驚愕のカオスぶりを紹介しよう。
英語は辞書の使い方から。漢字が読めず、算数の問題が理解できない!
底辺大学ともなれば、「少数・分数の計算」「ローマ字で自分の名前が書けない」という学力で入学してくる学生も珍しくないという。
「“勉強を好きになってもらうことを目的~”とシラバス(学習計画)に書かれた必修科目があるくらいですから。例えば、英語はアルファベットの読み書き、英和辞書の使い方から教えないといけないんです」と嘆くのは、私立大学准教授のNさん。
そのため、学生のレベルを上げる補習を設ける大学も多いが、補習内容は衝撃的だ。
「教材は小学生用の算数ドリルを使用しています。ある学生が簡単な算数の計算に苦戦しているので、聞くと“問題文の漢字が読めません”って。もう算数を教えるレベルじゃないんですよね。あるイギリス人教授は『黒板に漢字を書かないよう気を遣っている』って言っていました」(N氏)
また、経済学部で教壇に立つ大学講師のSさんが『マルクス主義について』課題を与えたところ、珍レポートが続出した。
「多くの学生がフィリピンの昔の大統領(※正:マルコス)について書いてきました。おそらく疑いもせず、丸写ししたんでしょうね。ネットのコピペでもいいから、検索ワードぐらい正確に打ってほしかった。あと、サッカー元日本代表の田中“マルクス”闘莉王について書く学生もいましたね。僕の課題の出し方が悪いんですかね……」
確かに、マルクス主義はド底辺大学生には難問すぎたのかもしれない。
専門学校の方がよっぽど有意義
文科省調査によれば、専門学校の就職率は74.7%(2010年度)。この就職難のなかでも100%近い就職率を誇る「スーパー専門学校」も存在する。
例えば、神戸市にある神戸総合医療専門学校の求人倍率(学生数に対する求人の割合)は、実に24.27倍(2010年度)というから驚異的だ。
同校は1974年に、医療法人が母体となって創設され、医療分野に特化した高い専門性が強み。理学療法士、診察放射線技師、言語聴覚士などの国家試験に高い合格率を誇る。
「資格を取れば、医療機関からの引く手はあまた。とくにリハビリ系の作業療法士や理学療法士は、求人倍率が30倍以上になることもあります」と学校関係者。それだけに入学した後の勉強もハードだ。豊富な臨床実習を含むカリキュラムが週5~6日、みっちりと組まれる。
「国語、数学、英語、小論文などが課される入試の倍率は毎年2倍程度。近年では入学者の3割は社会人。やり直して資格を取ろうという動きが増えている」(前出・学校関係者)
学費は診療放射線技師で330万円(3年間)、理学療法士・作業療法士は480万円(3年間)かかるが、将来のことを思えば決して高くはないということだろう。
増殖したFランク大学がもたらしたもの
大卒がエリートだった昔に比べ、大学数は半世紀で3倍に増え、進学率も50%を超える。しかし、伝統や実績のない大学の学生たちは職にあぶれたり、劣悪な労働環境の企業に就職したりするなど、“ノンエリート”としての職業人生を送らざるをえないケースもある。大学では今、就職支援はもちろん、学生の基礎学力向上や就職後のケアが重要な課題になっている。
因数分解、2次方程式、グラフ、図形…。大学1年の授業で、就職試験に出る一般常識問題集に取り組む大学がある。数学、国語、理科、社会、英語は、いずれも中学卒業程度の内容だ。「基本的な学習に思えるかもしれませんが、1年のスタート時に基礎学力の見直しを図ることで、専門教育に生き、就職試験にも有効。一定ラインの得点を得ていたら就職試験で門前払いされずに済み、就職活動を少しでも有利に進めることができる」。神戸国際大学経済学部の居神浩教授(社会政策)は話す。
居神教授は『日本労働研究雑誌』(平成22年)に論文「ノンエリート大学生に伝えるべきこと」を発表。「大学の増加で高等教育は大衆化し、学生の質は多様化した」とする。こうしたことから、学生の就職戦線にもちょっとした異変が起きているという。
厳しい就職戦線の中、伝統や実績がない大学の学生は、安易に内定を得られるが劣悪な労働環境の“ブラック企業”に就職してしまう場合があるという。ある卒業生は、商品を売るために社員数人で高齢者を取り囲んで高額ローンを組ませる会社に就職し、数年で退社。何回かの転職の末、しっかりとした会社に就職した。悪徳商法まがいの会社はその後、破産したという。
文部科学省の学校基本調査によると、昭和30年度に7.9%だった大学進学率は平成21年、5割を超えた。背景には、1990年代以降の規制緩和で、大学や学部の新増設が進んだことがある。昭和37年度に260校だった大学が、平成2年度は507校、23年度には780校と、50年間で3倍に増えた。
高校からの推薦入試、書類や面接だけで合否を判定するAO入試など、いわゆる“無試験”で入学できるシステムも拡大。受験の選抜機能が失われ、平均以下のレベルにある学生を分厚い層として取り込む形で、進学率は上昇を続けているという。
神戸国際大では2012年2月、2、3年生を対象に、就職後の労働問題を学ぶ講座を開催。求人票や雇用契約書などの確認の仕方、パワハラを受けた際の対応、不利益を被ったときの団体交渉、異議申し立てなどをロールプレーイング形式で学んだ。
居神教授は「仕事のスキルが身に付かず使い捨てにされるブラック企業に、根性論でしがみついていては若者の未来が望めない。大学が大衆化した昨今、大学の知名度にかかわらず、全ての学生たちが“ノンエリート”としての職業を選択してしまう可能性がある」と指摘。そのうえで、「大学は、学生の基礎学力アップなどの就職支援はもとより、就職後の職業人生まで把握しケアすることが必要だ」と話している。
Fランク大学と思われているがそうでない大学
- 芸術系大学 - 実技はペーパーテストってレベルじゃねーぞ! なので、難易度が測定不能。実際、芸術系大学のみを対象とした予備校もある。音楽専攻の場合は幼少期からのレッスンが必要だったりもするから普通に考えて経済力のある家庭であることが多く、レッスンを受ける以前に良質な教育を受けているのは当たり前でFラン学生とはかけ離れた学力を持っているのはあたりまえである。
- 体育系大学 - これも体育実技が素人にはペーパーテストってレベルじゃねーぞ! 勿論、体育系大学のみを対象とした予備校さえある。が、アスリートらの推薦入学も多いらしい。
- 東淀川大学 - 入学試験を行わないため、Fランク大学の定義に反する(代わりに、抽選で入学者を決定する)。
- バカ田大学 - 意外にも競争率は非常に高く、従ってFランク大学の定義に反している。但し、バカ田大学を対象としている予備校は存在しない。
- 放送大学 - 入学試験がないため、Fランク大学の定義に反する。
- 首都大学東京 - 「システムデザイン学部」などとFランク大学が付けそうな学部を持つが、立派な難関大学である。
- 東京工業大学 - 大学名からFランク臭がするが超がついてもいいくらいな難関大学。東北人に東工大と略すると東北工業大学と勘違いされるからタチが悪い。
- イオンド大学
- 暴君ハバネロ大学
- 東京理科大学-偏差値や就職や大学院への進学の実績を考えると、やはり立派な難関大学である。しかしながら、学内の陰湿な雰囲気やいじめの横行や愛校心の無さや仮面浪人が非常に多いなど、学内の雰囲気はFランク大学と非常に良く似ている。中国地方で理科大と略すると岡山理科大学と勘違いされるからタチが悪い。
- 国際教養大学-「国際」と「教養」というFランク大学の定番の名前を有しつつも「負」×「負」によって「正」になった大学。実際、一橋大学や京都大学のボーダーを超える超がつくほど難関大学。ただし実質センター試験のみで2次試験がなく、他の国公立大学とは違う独自日程で試験を実施しているためセンター試験のボーダーをねつz・・・無理やり底上げしている感がある。
Fランク大学の一覧
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