東北初詣バトル・塩釜神社VS竹駒神社
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古代より東北地方の中心地であったのが、現在の宮城県である。宮城県の仙台市と多賀城市には、それぞれ陸奥国の国府が置かれた。いわば“古代東北地方の首府”である。
陸奥国には陸奥国を鎮護する“奥州一の宮”として塩釜神社(塩釜市)が創られた。塩釜神社は“塩作りの神”・“海の神”などを祭っている。塩釜神社は大昔から、初詣の参拝客数が東北地方でナンバーワンであった。この“塩釜神社のライバル”として近年台頭してきたのが、“日本三稲荷”の一つとして知られる竹駒神社(岩沼市)である。
塩釜神社と竹駒神社は仙台市を挟んで南北に位置し、仙台の北東に塩釜神社が、仙台の南に竹駒神社がある。仙台には伊達政宗ゆかりの国宝・大崎八幡宮と仙台城址に鎮座する護国神社があるが、初詣の参拝客数は塩釜神社・竹駒神社よりいずれも少ない。
近年、竹駒神社の参拝客数が年々増加し、今年2010年・正月三が日の参拝客数において、塩釜神社の44万3千人に対して竹駒神社が44万2千人と、わずか“千人差”まで迫った。竹駒神社が台頭した原因は、現在のところ不明である。
そうしたなか、2011年、警察と塩釜神社が正月三が日の初詣参拝客数の発表をやめてしまった。そのため塩釜神社と竹駒神社のバトルの最終決着は、謎のままとなってしまった。塩釜神社は辛うじて“東北最多”の座を最後まで守り続けたのである。