エア・コンディショナー
エア・コンディショナー(Air Conditioner)とは、空調設備のひとつで、部屋内の空気の調整を行う機械である。通称エアコン。以降、エアコンと表記。
目次
型式
基本機能として冷房専用形と冷暖房兼用のヒートポンプ形があり、また、次のような形態がある。
- ユニットの形態
- 室内機の形態
- 床置き形 - 業務(ビル)用の古い(1970年代まで使われた)タイプ。タンス程度の大きさ、あるいは窓際に高さ1メートル程度の上部に噴出し口を持つ室内機が、壁際にむき出しで設置されている。室内機の分、床面積が減るために新規の建物では使われなくなった。現在でも古い地下鉄の駅などでよく見かける事ができる。なお、室外機と一体として、キャスターがついて自由に移動できるものは冷風機として、業務用・家庭用共に販売されている。現在でも、よく見かける形態である。
- 壁掛け型 - 家庭用セパレートタイプが多いが、業務用もある。
- 天井吊型 - 倉庫などのような天井骨組みがむき出しの場合に使われるが、大型店舗にも用いられている。室内機は4-6馬力の単独設置が多い。
- 天井埋め込みカセット型4方向・2方向吹出しタイプ - 通称「天カセ」。表面に吸込口・吹出し口のある蒸発器内蔵ユニットを天井内に埋め込むもの。天井面がフラットになり、床置き形のように床面積も減らないため、店舗やオフィスビルなど業務用で多く用いられている。2方向吹出しタイプは3馬力程度の商品も多くラインナップされている。
- 天井埋め込みカセット型1方向吹出し・コンパクトカセットタイプ - 上記の形態の代わりに用いられるほか、家庭用セパレートにも用いられることがある。
- 天井ビルトイン・ダクト接続型 - ユニットとダクトを接続し、任意の場所に吸込口・吹出し口を設けられるもの。大型ビルやホテル用。
- 厨房用エアコン - 厨房用のエアコンである。天井吊型が殆どである。
家庭用
ルーム・エア・コンとも呼ばれる家庭用エアコンには、形態として、圧縮機・凝縮器・蒸発器が一体となった窓形と、圧縮機・凝縮器が一体となった室外機と、蒸発器が内蔵された室内機とで構成されるセパレート型(東芝では「スプリット型」という)の二種類がある。セパレート型では、壁掛け型が主流である。セパレート型では、日本などの東アジア圏では壁掛け型が主流である。(一方、欧米では横長長方形の窓型がほとんどである。) 能力によって、2.2k,2.5k,2.8k,3.6k,4.0k,4.5k,5.0k,5.6k,6.3k,7.1kWなどがある。使用する電圧も、単相100Vと、単相200Vと、動力の三相200Vがある。通常、エアコン一台に子ブレーカー一個を用意する。なお、家庭用のエアコンは窓型、セパレート型とも、2001年より家電リサイクル法の対象となり、廃棄のときに適正な処理が義務付けられた。
動力の三相200Vエアコンは室外ユニットや室内ユニット共外観上一般の100/200V単相エアコンと同じであるが省令による規制があるため受電方法が異なる。
電気設備技術基準(経産省令)の規定では家庭で3相200Vを使用できるのは屋外機器のみとされている[1]。そのため動力エアコンは室外電源のみ3相200Vであり室内ユニットの運転および通信制御は室内側で受電した100/200Vで行われる。従って一部のメーカー(ダイキンなど室内電源を室外ユニット送り以外で受電不可能な機種)での業務用エアコンを住宅へ設置した場合、電力会社との図面協議で指摘され送電取り消しなどを求められることが多いのが問題である。
家庭用エアコンは、冷房・暖房・ドライ(除湿)など多様な空気調整が可能な機種が製造・販売の多くをしめる。最近は可変電圧可変周波数制御(VVVF)インバータ制御を内蔵した機種が多く、内部の改良とも相まって省エネ化が進み、以前のものよりも消費電力が少なくなっている。また、非インバータエアコンでは商用電源周波数による能力の差があり、50Hz地域では60Hz地域より1割~2割能力が落ちるが(そのためエアコンのカタログは50Hz・60Hz別々に作成していた)、インバータエアコンではそれがなくなった。能力の違いは圧縮機に用いる誘導電動機の回転数が電源周波数に依存するためである。 日本ではインバータエアコンが主流であるが、世界的に見れば一定速である非インバータエアコンがまだまだ主流である。
差別化機能としてマイナスイオンの発生、フィルタの自動清掃機能などをうたったものも存在する。また、空気清浄機機能や換気機能、加湿機能、HA JEMA標準端子-Aが付いたものもある。
シーズンオフには、プラグを抜いたりブレーカーを落とすことにより、待機電力をなくす家庭がある。家庭用での暖房では、「すぐに温風がふき出して欲しい」という需要が高い。そのため、外気温が低い場合は、停止中でも機器を予熱をする機能を持つ機種がある。このような機種では冬場の待機電力は多い。
また、寒冷地など暖房時に外気温が低すぎる場合は、屋外で燃焼をした熱をヒートポンプする「石油エアーコンディショナー」(KHP)がある。同様にガスの火で熱を発生させ、その熱を室内へ送る「ガスエアコンディショナー」(GHP)もある。寒冷地で、除霜運転が多いことが予想される場合は有効な選択である。なお、家庭用では、冷房にガスや石油の力はあまり使用されていない。過去にパナソニックや東芝、日立なども石油や都市ガス等を使ったエアコンを販売(ガス会社へのOEMも含む)していたが、暖房時におけるエアコン自体の性能向上に伴い、採用されるケースが少なくなった。
ちなみに海外にも日本と同様の壁掛けタイプ(欧米では窓型の方が主流)のエアコンが普及しているが、日本のエアコンほど機能面では豊富でなく、シンプルな単機能のものが多い。また欧米では暖房としてセントラルヒーティングや暖炉などが住宅に備わっているケースもあるため、エア・コンディショナー(Air Conditioner または A/C)というと彼らはクーラーを前提に話をしているケースが多々ある。
業務用
業務用エアコンは、大型のものや各種原動機を使用したものが存在する。2002年からフロン類を冷媒とする業務用機器は、フロン回収破壊法の対象となり、廃棄する場合、適正な処理が義務付けられた。
一般用
通称パッケージエアコン(東芝では「カスタムエアコン」という)。通常の業務用エアコンは、一つの室外機で1~4台の室内機を使用し同時運転による空調を行うものである。中小規模の建築物では普通に使用されている。
- 室内機の同時運転が可能である。
- 増設が容易に出来る。
ビル・マルチ・エアコン
ビル・マルチ・エアコンは、一つの室外機で複数の室内機を使用し空調を行うものである。中小規模の建築物で一般に使用されていて、以下の特徴がある。
- 室内機の個別起動・停止が可能である。
- 増設が容易に出来る。
氷蓄熱式パッケージエアコン
氷蓄熱式パッケージエアコンは、夜間に蓄熱した氷を昼間の冷房運転時に使用し、シーズン期の消費電力を大幅に削減するものである。冬の暖房時は夜間電力で作った温水を除籍に利用し、快適な暖房を行うことが可能である。
水冷式パッケージエアコン
水熱源ヒートポンプパッケージ方式 を参照
工場・設備用パッケージエアコン
上記のパッケージエアコンディショナーを工場等向けにした形状である。
コンビニエンスストア用
コンビニエンスストア専用の冷凍・空調統合システムが存在し、以下のような特徴がある。
- 冷凍・空調統合システムであるため冷媒の総使用量が少ない。
- 冷蔵・冷凍ショーケースの廃熱で暖房するため効率が高い。
- 冷房時も制御の工夫により最大需要電力・使用電力量とも少なくなっている。
メーカーの発想に違いがあり冷媒回路を空調、冷蔵、冷凍で共有する方式(システムダウン時、どちらも運転不能)や三菱電機のように相互の熱のやりとりを熱交換器ですることで冷媒回路や通信制御が全く独立していて単独で機能するのもある。
スポットエアコン
局所専用の空調機械であり、以下のような特徴がある。
- 一体型が多く、室外機を配置する必要がなく、工事に手間隙がかからない。
- セパレートタイプの場合、廃熱は屋外に排出し、冷房効率が高まり、窓を開けられない部屋に便利。
ガスエンジンヒートポンプ(GHP)・灯油エンジンヒートポンプ(KHP)
ガスエンジンで圧縮機を駆動し、冷暖房を行うガスエンジンヒートポンプもガス供給会社の営業努力により近年普及が進んでいて、以下のような特徴がある。
- 長所
- 消費電力が小さく、電力ピークカットの効果も高い。
- 発電機を搭載した機種も登場、自己消費電力のほとんどをまかなう為、商用の消費電力はごく僅かである。
- ガスエンジンの廃熱を暖房に利用できるため、寒冷地においても暖房運転の立ち上がりが良い。また暖房時の室外熱交換器の除霜にもエンジン廃熱を用いるため、暖房能力の低下を抑えることができる。
- 短所
- 電動機駆動のものより整備・点検費用が多くかかる。
- 初期導入費用が電気式より高い(都市ガス用はメーカー系販社と取引があっても都市ガス供給事業者を経由しないと購入できないため割高である)。
- 室外機の設置スペースまたは高さが電気式に比べ大きく必要(20馬力システムだと電気式と比較した場合占有面積は2割増し、高さは1.5倍、重量は2倍ある)。
- レシプロエンジンでコンプレッサーを駆動するものはモーターに比べ騒音が大きい。またガス燃焼特有の臭気が発生する(エンジン自体はLPGタクシーやCNG車と同じだが排気ガスに関する厳しい規制が無く野放し状態)。
- 燃焼排気ガスからドレン排水が発生するが、強酸性であるため中和処置を行わず垂れ流しにするとコンクリートの腐食を誘発する。
- エンジンがコスト面から旧式を使っており総合効率は1を少し上回る程度(エンジンが30%程度、ヒートポンプがEER値が3~4の場合システムCOP値は1~1.2)で近年の電気式の省エネ化(特にマルチでなく1:1システムが顕著)でCOP値が4以上と従来機の半分の電気代で運転できる事から、導入費用+保守費用+ガス代を考えてもGHPが割高となるケースがあり、最近は新規採用が激減している。
- エンジン式の構造上、従来式(R-22採用式など)では冷媒漏れが避けられず、今後地球温暖化など環境面で問題となる可能性が高い。
- 当然ながら燃料(特に都市ガス)の供給が絶たれると運転できない。都市ガスは災害時の復旧が遅く長期に渡って空調が使えなくなる。したがってガスが無ければ営業自体ができない店舗(飲食店やガス炊きボイラーの浴場)では問題にならないが 病院や事務所、飲食店以外の店舗など直接ガスに依存しない施設ではGHPだけに頼るのは好ましい例とは言えない(ガス式と電気式を各々供給設備容量を考慮し双方を設置するのが好ましいと言える)。
- 保守点検時、重要な注意事項がある。 従来のR-22冷媒を使用する機械でもHFC冷媒用合成油が使用されているため配管の水分管理、異種油の混入に十分注意する必要がある。ヤマハ製の場合PGA系合成油(カーエアコンR-134aとして用いられている油と同じ)を使用しており、これはGHPのメーカーからも判るようにカーエアコンのコンプレッサーを流用(あるいは技術を流用)することにより、シャフトシールや摺動部の潤滑がR134a用PGAオイル対応にしてしまった為である。GHPで使われていた配管を再利用してR410A冷媒などの電気式エアコンを接続する場合も問題があり、現状では配管洗浄が必須である。
- この理由はカーエアコン用PGAオイルの漏電性の問題である。カーエアコン、GHPは駆動にエンジンを使うため絶縁性より潤滑を優先させているため電気式エアコンにPGAオイルが混入すると直接的に漏電、間接的にモータ巻線を劣化させやはり漏電に至る。
冷凍・冷蔵用エアコン
冷凍機を一般空調向けにした形状である。中温用エアコンと低温用エアコンがある。
車両用
通称カーエアコン。車に取り付けてあるエアコン。基本的な構造は、冷房の場合は通常のエアコンと変わりなく、コンプレッサーを使う方式である。一般の乗用車の場合は、走行用のエンジンに直結しており、必要に応じて接続を入り切りする。
暖房は建物用エアコンと違い、液冷エンジンにおいて、エンジンを冷却した冷却液(冷却水、クーラント)を室内のヒーターに導き、熱交換している。すなわちカーエアコンの暖房は、エンジンの廃熱利用にあたる。そのため、暖房が効き始めるまでに時間がかかる。また、ハイブリッドカーではエンジンが稼動している時間が短いために冷却液が温まらず、結果として暖房が効かない。そのため、暖房のためにエンジンを稼動させることとなり、燃費が悪化するケースも少なくない。
冷房の場合はエンジンの回転でコンプレッサーを稼動させるため、エンジンの負荷が増え、加速が鈍り、燃費も悪化する。コンデンサーの熱交換によりラジエター流入気の温度が上がるため、水温も上昇しやすい。 また、ハイブリッドカーではエンジンが稼動している時間が短いため、コンプレッサーの稼動をモーターで行っている物もある。 その場合、コンプレッサーの稼動に電気を消費してしまい航続距離の低下やエンジンon、offにより燃費が悪化するおそれもある。
現在、日本で売られている車には、商用車やコンパクトカーの廉価グレードの車を除いて、設定温度に応じて制御できるオートエアコンが普及している。しかし、シンプルさが求められる欧米では、よほど高級車でない限り、自動調節ができないマニュアルエアコンである。日本で製造されている日本車であっても、日本国内向けにはオートエアコン付きにしていているが、輸出向けにはマニュアルエアコンにグレードダウンされている。バス、電車用の空調設備については機関直結式冷房装置を参照。
問題点
- エアコンの室外機は、特に冬場、暖房にすると音が高くなることがある。
- エアコンは消費電力が大きく、電力消費は夏期の日中がピークとなっている。節電のため設定温度を上げる、カーテンを閉め直射日光を遮る、部屋を仕切って冷やす空間を最小限にするなどの対策が望まれる。ただし、風量を弱くすることは内部のファンの回転が弱まるだけであり設定温度まで冷却する(または暖める)こと自体に変わりはないので節電・エコの観点から見ると効果は薄い。冷房の場合は設定温度を上げて(暖房の場合は下げて)風量を強くすることの方が効果的である場合が多い。
メンテナンス
- 汚損、故障防止の為、次のようなメンテナンスを行うことが望ましい。
- エアフィルタの清掃 - 運転時に2週間に一度以上行うことが望ましい。汚損は風量・効率の低下、消費電力の増大をまねき、故障の原因にもなる。近年はエアフィルタの清掃を自動で行う機種もある(2003年に富士通ゼネラルより初登場。低価格帯の商品ではついていないことが多いがシャープでは2007年モデル以降全機種に装備、またダイキン工業も一部機種に装備)。
- ドレン配管のつまりの点検 - 冷房シーズン前に行う。つまりがあると室内に水漏れをおこすことがある。
- 凝縮器・蒸発器の洗浄 - 汚染が激しい場合に行う。通電部に洗浄液がかからないような措置を行ってから実施する。また、後洗浄や排水処理を行わないと腐食の原因となる。
日本のエアコンメーカー一覧
- ルームエアコン・パッケージエアコン・ビル用マルチエアコン・設備用エアコン・自動車用エアコン
- ダイキン工業 - パッケージタイプ・業務用タイプをパナソニックへ供給、家庭用タイプは2/3がパナソニック製
- パナソニック、パナソニック電工 - パッケージタイプ・業務用タイプはダイキン製、家庭用タイプをダイキンへ供給
- 三菱電機
- 東芝キヤリア
- 日立アプライアンス
- 富士通ゼネラル - パッケージエアコン・業務用エアコンは海外のみで販売
- シャープ - 過去に業務用も販売(日立とダイキン製)、家庭用タイプは基幹部分はパナソニック製
- 三洋電機 - ここ数年、基幹部分を東芝キヤリアに依存していたものの、再び自社生産に
- 三菱重工業 - 最近では小型空調機器(パッケージエアコンも含む)はライオン (企業)製
- ライオン (企業)
- コロナ - 過去に業務用も販売(東芝製)
- 長府製作所 - 過去に業務用も販売(三菱電機製)
- トヨトミ - ウインド型エアコンのみの取扱い
- 森田電工 - ウインド型エアコンのみの取扱い
- 小泉成器 - ウインド型エアコンのみの取扱い(千石のOEM)
- アイシン精機 - ガスヒートポンプ式(GHP)のみの取扱い(室内ユニットはダイキン製、以前は三菱重工・ライオン製も取扱っていた)
- ヤンマー - ガスヒートポンプ式(GHP)のみの取扱い(室内ユニットはダイキン製、以前は日立製も取扱っていた)
- デンソー - 灯油ヒートポンプ(KHP)のみ取扱い(室内はサンヨー製、以前は東芝製も取扱っていた)
- デンソーエース - 旧ゼネラルエアコンテクニカ、スキニー(SKINNY)というブランドでトヨタ系列施設、輸入住宅、コンビニで使用(サンヨー製、以前は三菱電機・東芝製も取扱っていた)
- GAC - わが国で初めて窓用タテ型ウインドエアコンを製造、GEスキニーというブランドで1974年~1983年まで製造・販売された
- カルソニックカンセイ - カーエアコンのみの取扱い
- ケーヒン - カーエアコンのみの取扱い
- サンデン - カーエアコンのみの取扱い
- 富士電機 - 業務用ではエアスカットというブランドで販売(三菱重工製)、家庭用は海外向けのみを取扱い、現在は富士通ゼネラルのOEM
- 神戸製鋼所 - 業務用空調(エアハンドリングユニット等)のみの取扱い
- リンナイ - 温水式ルームエアコンのみの取扱い
- 千石 - ウインド型エアコンのOEM生産のみ
- 吉井電機 - ウインド型エアコンのみの取扱い
- 木村工機 - 業務用空調(三菱電機製)
- 日本ピーマック - 水冷エアコンのみの取扱い(サンヨー製)
- クボタ - 水冷エアコンのみの取扱い(日立製)
- 過去に製造・販売していたメーカー
脚注
- ↑ 具体的には電技解釈第162条に、住宅の屋内電路の対地電圧は原則として150V以下にする旨定められている。
関連項目
- 水熱源ヒートポンプパッケージ方式 - 水熱源のヒートポンプパッケージエアコンを利用した空調方式
- 冷凍機・蒸気圧縮冷凍機 - 冷却・加熱の仕組み
- 熱機関の理論サイクル・単段蒸気圧縮冷凍サイクル
- 凝縮器 - 凝縮器の熱源の説明(空冷・水冷・蒸発冷却)
- 空気調和設備
- 白物家電
- 家電機器
- シーケンス制御
- 空調服
- 磁気冷凍
- COP
- APF