オナニート

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ナニモノかがウィキペディアに「オナニート」の項目を執筆しましたが、極悪管理者の暗躍により白紙保護されてしまいました

オナニート(OnaNEET)とは虚学(きょがく、実学の対義語)を専攻している学生のこと。特に専攻ゆえに学歴難民になりつつあると認識している、あるいは既になってしまった人たちを指す。

語源

オナニーとは自慰行為のことで「独りよがりな社会から求められない学問」を専攻していることでニートになる学生を「オナニー」+「ニート」でオナニートと呼び始めた。現在でも、この言葉には明確な定義は存在せず、単にオナニーにふけっているニートという意味合いでも用いられる。ここでは特に学歴難民としてのオナニートについて述べる。

ニートとの違い

ニートとは『非労働力人口のうち、年齢15歳~34歳、通学・家事もしていない者』の総称であり、最近では「学籍はあるが,実際は学校に行っていない人」や「既婚者で家事をしていない人」もニートに含む。オナニートは現時点でニートの要件を満たしている必要はなく、ニートになる危機感を本人が強く意識していればよい。また、既にニートであっても学歴難民に該当しないものはオナニートには含めない。

変遷

もともとオナニートは上述のようにオナニーとニートの合成語であり、人によってバラバラの意味合いで用いていた。統一された意味合いが生じたのは2006年から2007年にかけて、日本の経済が好調だったことによる「就職活動の売り手市場化」において非常に簡単に望んだ企業への就職が決まってしまう学生がたくさん現れた一方で、学業成績に問題がないにも関わらず、多くの学生と違って思うように就職ができなかった一部の学生がオナニートという表現をインターネット掲示板で使い始めた。

増加の要因

大学のカリキュラムと企業が求める能力に乖離が見られることが頻繁に指摘される。法学、経済学、工学などは企業において必要とされる割合が高い一方で、文学、教育学、理学、農学などの分野は需要が多くない。これらの専攻の学生は、専門知識による採用を受けられる機会に乏しく、その他のビジネスに結びつく技術や学校名によって採用されている実態がある。例えば英会話を重視した英語教育や、プログラミングなどのIT教育、コミュニケーション能力向上のための教育がなされていれば、専攻に関わらず採用される公算は高いものの、多くの大学においてそうした対策はなされていない。英会話も帰国子女が珍しくない昨今では、少々喋れる程度ではアドバンテージにならず、通常程度のコンピュータリテラシーは多くの学生が持っているので差別化を図るものにはなりにくい。

企業側の要因

企業はバブル崩壊後の景気低迷期に、正社員の採用を抑え、労働力を非正規雇用に置き換えることによって人件費削減を図った。この習慣はいまだに根強く続いており、労働者の非正規雇用率は年々増加傾向にあり35%近くに達する。[1]。これによって正社員の枠が減少し、より有利な実学を専攻している学生が正社員として採用されると、虚学を専攻している学生の採用枠が圧迫されることにつながる。

増加の影響

フリーター等の増加

就職に失敗した学生は進学して問題を先延ばしにするか、フリーターなどの非正規雇用に就くことになる。

税収

フリーターは所得が低く納税額が少ないため、税収面で問題が生じるという指摘がある。

頭脳流出

多くの日本人は言語の問題で海外での就職活動は困難である(海外で就職活動ができるほどの語学力があれば、専攻によらず語学で国内就職が今のところできる見込みが大きい)が、たとえ虚学とはいえ高い学位を取得したり、名門大学を卒業した学生が海外に流れる問題も指摘されている。

関連項目

外部リンク

脚注

  1. 正規・非正規雇用者数及び非正規雇用比率の推移