ラフレシア (機動戦士ガンダムF91)

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ラフレシア (Lafressia) は、アニメーション映画機動戦士ガンダムF91』などのガンダムシリーズに登場する架空のプロジェクト名、および同プロジェクトによって開発された兵器の一つ。名称は植物ラフレシア(Rafflesia)に由来するが、綴りは異なる。

ラフレシア・プロジェクト

ラフレシア・プロジェクト (Lafressia Project) は、『機動戦士ガンダムF91』に登場する計画。クロスボーン・バンガードの最高司令官、鉄仮面ことカロッゾ・ロナの研究課題、及び余剰人口抹殺計画である。劇中では、バグと呼ばれる無人の殺戮兵器をコロニー内に放ち、フロンティア1の市民を虐殺した。機械による無作為の虐殺のメリットとして、「誰も良心を痛める事のない良い計画」と劇中でカロッゾが語っている。

なお、このプロジェクトはカロッゾが単独で極秘裏に進めていたもので、ザビーネ・シャル以下の他の幹部たちはおろか、ラフレシアの母艦ザムス・ガルの艦長ジレ・クリューガーですら詳細を知らされていなかった。 劇中のカロッゾのセリフに「人類の10分の9を抹殺しろと言われればこうもなろう」というものがあり、カロッゾ自身が考案した計画である可能性は低い。

ラフレシア・プロジェクトによって開発された兵器

バグ

バグBug)は、『機動戦士ガンダムF91』に登場する、クロスボーン・バンガードによって開発された円盤型の自律型小型殺人兵器である。

解説

機体諸元
バグ親バグ
本体直径 3.0m
全長 3.9m
本体重量 1.6t
全備重量 3.2t
ジェネレーター出力 750kW×2
スラスター推力 375kg×16
スラスター総推力 6000kg
装甲材質 チタン合金、炭素繊維複合材
武装 高速チェーンソー×24
レーザートーチ×24
子バグ×3(6)
子バグ
本体直径 0.6m
武装 スラッシュブレード×16(8)
ディストラクショングレネード×2(1)

人間の体温や、呼吸による二酸化炭素に感知し発見した人間を攻撃する。コスモ・バビロニア建国戦争時に、フロンティアサイドの住民に対して使用された。劇中では戦艦ザムス・ガルに秘密裏に搭載されていた。 使用には大電力が必要であり、分離させた船首部分をコロニー(フロンティア1)外部の核融合発電所に固定することによって使用可能となる。

コロニーに侵入した「親バグ」は巨大なチェーンソーを回転させながら飛行する円盤で、車両などを攻撃。これが射出する小型円盤「子バグ」は自爆用の爆薬と小型レーザーを装備して建物に侵入、攻撃する。 ジレ・クリューガーは、バグの能力について「フロンティア1の300万人口の掃除は、2~3日で終了する」と言及していた。 上記の「テスト」が良好であれば、バグを月と地球に対して降下させる計画が存在したとされる。

小説版『機動戦士Vガンダム』では、ザンスカール帝国軍がヨーロッパの特別区で使用し、多くの人間を殺傷した。

また福井晴敏著『ターンエーガンダム』(改題『月に繭 地には果実』)及び マガジンZ連載 曽我篤士画のコミック版『∀ガンダム』にも登場。前者は月の運河に設置された巨大荷電粒子砲「カイラス・ギリ」の防衛兵器として多数配備されている姿が確認できる。 後者は物語後半にて登場、おそらくは黒歴史のデータベースから再生したとおぼしきものをギンガナム軍が使用し、月面都市ゲンガナムに潜入したロランたちに追手として放っている。特にこちらは親バグ、子バグともハロに偽装された姿となっており、より対人兵器としての性格を強めたものとなっている。



ラフレシア

ラフレシア (Lafressia) は、『機動戦士ガンダムF91』に登場する、クロスボーン・バンガードの試作モビルアーマー (MA) である。(型式番号:XMA-01)

機体解説

機体諸元
ラフレシア
型式番号 XMA-01
所属 クロスボーン・バンガード
生産形態 試作機
全高 37.5m
本体重量 184.6t
全備重量 263.7t
ジェネレーター出力 31,650kW
スラスター推力 52,020kg×5
43,350kg×5
28,900kg×20
スラスター総推力 1,054,850kg
アポジモーター数 40(本体)
装甲材質 チタン合金ハイセラミック複合材
武装 葉部メガビームキャノン×5
支部メガ粒子砲×5
茎部拡散ビーム砲×8
テンタクラーロッド×125
Iフィールドジェネレーター
主な搭乗者 カロッゾ・ロナ

ラフレシアは、クロスボーン・バンガードの最高司令官カロッゾ・ロナ大将の研究課題である「ラフレシア・プロジェクト」の遂行の為に開発された試作型MAである。

対人感応殺傷兵器「バグ」と共にザムス・ガルに収容されているが、クロスボーン軍には登録されていない。ガンダム関連のゲームにおいてはバグを兵装として搭載しているケースが多いが、本来バグはザムス・ガルで運用される兵器である。

巨大な花の形をしており、5基の花弁部と本体から構成されている。新型のネオ・サイコミュシステムを搭載し、機体の全てが直接パイロットの思考で制御されている(このネオサイコミュ・システムは後にアナハイム・エレクトロニクス社に渡り、ネオガンダムにも搭載された)。5基の葉部ユニット内には、各25基、計125基の攻撃用触手「テンタクラー・ロッド」を装備しており、ロッドはビーム砲とチェーン・ソーを内蔵している。Iフィールドジェネレーターによる防御力に加え、全身に装備されたメガ粒子砲により、圧倒的な戦闘力を有している。なお、コクピットは花の雄しべを思わせる中心部に設置されている。

劇中での活躍

「無差別の粛正」を旨とするカロッゾ・ロナが搭乗し、地球連邦軍の援護艦隊を一瞬で壊滅させ、実子であるベラ・ロナが搭乗したビギナ・ギナを中破させる。しかしガンダムF91との戦闘では「質量を持った残像」を捉えきれず、撃破された。

映像ではどのように撃破されたのかは不明であり、確認できるのは「F91がラフレシアのコックピットにビームランチャーをほぼ密着させる→すでに爆発を始めているラフレシアのコクピットに、ラフレシアのビームが撃たれている」というカットだけである。資料では、「F91が至近距離からビームランチャーを撃った」「ラフレシアが自分のビーム砲を誤射した」という2つの説があり、小説版では前者と同じである。一般的には、「F91のビームランチャーを至近距離から受けた後、F91を追撃していたロッドが『質量を持った残像』となったF91を判別できず、自機もろとも破壊してしまった」と推測されている。



エビル・ドーガ

エビル・ドーガ (Ebirhu Doga) は、ゲーム『SDガンダム GGENERATION』シリーズに登場する、クロスボーン・バンガードのモビルアーマーである。(型式番号:XMA-02)

機体解説

宇宙世紀0106年のクロスボーン・バンガードの結成以降、エビル・ドーガはクロスボーン・バンガードがラフレシアを完成させる前段階として開発(もしくは地球侵攻作戦のために同時開発)した機体。第二次ネオ・ジオン抗争において新生ネオジオン軍が廃棄したα・アジールの残骸を秘密裏に回収し、ブッホ・コンツェルンが持つ最新技術を投入して再生した実験機。

自社のデナンタイプのモビルスーツの技術と掛け合わせて開発した。ファンネルを主兵装として搭載しており、これはネオ・サイコミュシステム制御により一般パイロットでも扱うことが可能となっている。カロッゾ・ロナの死・組織の引き上げにより実戦投入はなくなった。

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