スティーブン・アームストロング

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スティーブン・アームストロングとは、アメリカ合衆国コロラド州の上院議員にして勇者プクリンのゲイ仲間である。

勇者プクリンとプレイ中のアームストロング。

概要

PMC最大手のワールド・マーシャル社と癒着が問題視される、コロラド州出身の上院議員。 アメリカ合衆国大統領有力候補でもある。 この時代は警察機構等も民間のPMCに業務委託していることもあり、特にデンバーの都市は彼の城下町も同然の様相を呈している。 アメリカンフットボールの大学レギュラー時代に身に着いた肉体と海軍従軍経験の他、 肉体硬化・治癒・怪力・パイロキネシス・機器からのエネルギー吸収能力(複数発動可)を最新のナノマシン技術から得ており、 雷電達とは別系統のサイボーグと言える。敵には容赦しないが、自分の理想に理解を示す者にはそれまで敵対していた相手であろうと寛大な態度をとる。 テロを機にアメリカ国民の意識を対テロ戦争へ向け、それを自身の資金稼ぎと大統領当選に利用するのが結託の目的として語っていた。 パキスタンのシャバッザバード基地にて、大統領暗殺を食い止めに来た雷電を待ち構え、メタルギア・エクセルサスを駆って彼と激突。エクセルサスを大破させられると、雷電に「闘争を個人レベルにまで引き戻し、真に強い者が弱い者をぶちのめして意志を貫く“古き良きアメリカ”と“真のサンズ・オブ・リバティ”の実現」を雷電にマーティン・ルーサー・キングが如く語り、肉弾戦に持ち込む。

野望

彼はワールド・マーシャル社の汚れ仕事を担当しているデスペラード社を介し、『テクムセ作戦』の実行の為に暗躍を続けている。その概要は 大量のストリート・チルドレンを騙して拉致し、脳を摘出。 その脳をVR訓練によって、かつてリベリア内戦で行われた シアーズ・プログラム を施し、 少年兵を戦闘用サイボーグとして大量生産。 更に、自身が自作自演で引き起こす大規模な戦闘に、世界中の武装組織を介して大量出荷。 一気に戦火を拡大させる。 その自作自演の第一弾は、反政府組織と見せ掛けて、パキスタンのシャバッザバード基地へ会談に向かった合衆国大統領を暗殺し、 一気に掃討作戦へと持ち込む。

というもの。正気の沙汰ではない。

この『テクムセ作戦』は、表向き(デスペラード社の殆どの者向け)には 「アメリカ国民の愛国心を強く煽り立て、戦争経済によってアメリカを潤わせることで、精神面と実力面で共に強いアメリカを取り戻す」 「対テロ戦争だから民間人には害は無い」 と宣伝している。

が、これはあくまで本当の目的を果たす為の疑似餌。アームストロング本人はむしろこうした、半端な愛国心等は 「中身も無く、自己研鑽を放棄した馬鹿が縋りつく張子の虎」 扱いで、内心では侮蔑していることが作中のメタルギア・エクセルサス戦直前の会話から窺える。 また、戦争が起これば大なり小なり民間人への被害は確実に出るが、そうして反米感情を持つテロリストらを増加させて戦火を野放図に 拡大させることも、この作戦の一部。

本来のアームストロングの野望は

「真の 自由(サンズ・オブ・リバティ) の実現」。 「愛国者達が築き上げ、今も尚民衆が維持する社会規範。統率されビジネス化を脱することのない戦争システム。 それらを完全に破壊して、法も秩序も無く己の力のみに頼った弱肉強食の、混沌としながらシンプルな世界に引き戻す」

要は徹底したモヒカンでも跋扈してそうな世紀末思想。

最も、コレだけ見るとアームストロングの脳筋な語り口もあって荒唐無稽なおバカ思想に思えるが、シリーズにおいては馬鹿げた思想 という訳でもなく、元大統領やリキッド・スネークも目指した戦闘狂達の理想郷である。

アームストロングもまた、蛇一家の負のミームを継承した存在と言えるだろう。 リキッド・オセロットが死に際に予言したことが、規模は小さ目だが実現した事例。

この本当の目的は上記の通り戦闘狂達には眩いもので、『破滅を呼ぶ風(ウィンズ・オブ・ディストラクション)』の3人や 『ジェットストリーム・サム』ら、アームストロングが力量や思想面で信頼している極僅かな面子には伝えており、 彼らはこの目的にほぼ全面的に賛同している。