伯爵
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伯爵(はくしゃく)とは爵位の一つである。日本の華族制度で採用されていた「五爵」の第三位。古くは中国、近代の日本の華族やヨーロッパ・ロシアの貴族の階級として用いられた。物語等の世界に於いては、大佐と同じ程度、よく使われる。
日本の伯爵家
旧華族 公爵 侯爵 伯爵 子爵 男爵 |
- 皇族
- 臣籍降下の際には伯爵が与えられた
- 公家
- 大納言マデ宣任ノ例多キ旧堂上(中納言任官直後に大納言に上った家)
- 武家
- 徳川旧御三卿、旧中藩知事(現米五万石以上)
- 御三卿 - 清水徳川家(後、爵位返上)、田安徳川家、一橋徳川家
- 大名家 - 備後福山藩・阿部家、筑後久留米藩・有馬家、近江彦根藩・井伊家、出羽米沢藩・上杉家、筑前小倉藩・小笠原家、豊前中津藩・奥平家、播磨姫路藩・酒井家、出羽庄内藩・酒井家、若狭小浜藩・酒井家、筑後柳河藩・立花家、伊予宇和島藩・伊達家(後、侯爵)、陸奥仙台藩・伊達家、陸奥弘前藩・津軽家、伊勢津藩・藤堂家、美濃大垣藩・戸田家、豊後岡藩・中川家、陸奥盛岡藩・南部家、伊予松山藩・久松家、下総佐倉藩・堀田家、越中富山藩・前田家、越前福井藩・松平家(後、侯爵)、出雲松江藩・松平家、上野前橋藩・松平家、讃岐高松藩・松平家、越後新発田藩・溝口家、大和郡山藩・柳沢家、対馬厳原藩・宗家、肥前平戸藩・松浦家
- 陞爵 - 肥前大村藩・大村家、石見津和野藩・亀井家、信濃松代藩・真田家、日向佐土原藩・島津家、信濃龍岡藩・大給家
- その他
- 新華族
- 国家ニ勲功アル者
- 朝鮮貴族
- 韓国併合後に叙爵
- 併合時 - 李址鎔、閔泳璘(後、爵位褫奪)、李完用(後、侯爵)
- 陞爵 - 尹致昊(伊東致昊)、宋秉畯(野田秉畯)
- 現状不明 - 高羲敬(陞爵?)
- 上記のうち公家の1及び2、武家の1及び2、新華族の1が明治17年(1884年)の華族制度発足とともに伯爵を叙爵された家である。
- 武家2のうちで太字となっているものは内規(現米5万石以上)を満たしていないにもかかわらず特別な事情により伯爵を叙爵した家である。宗家は韓国との外交を担ってきた家格が、松浦家は明治天皇の外戚であることが配慮されたと言われている。
- 公家3、武家3、新華族3は勲功によって子爵から陞爵された家である。ただし新華族3において太字となっている家は男爵から直接伯爵に陞爵された。また新華族2のカテゴリーは明治17年(1884年)以降に(華族制度発足の際には授爵されなかったが)伯爵を(陞爵ではなく直接)叙爵された家を意味している。
西欧との対応
- 伯爵と訳されることがある西欧の爵位
- Earl - 英国における伯爵相当
- Count - 英国をのぞく各国における伯爵相当
関連項目
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