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(と学会・トンデモ関連)
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と学会、トンデモ本関連では、文章内における、批判対象への感情的かつ執拗な誹謗中傷が非常に目立つ。この点に関しては支持者の間でも不快感を露にする者が少なくない上、方々でライターとしての良心を問われている。『空想科学読本』シリーズと『戦争論』に対する批判では、前述の傾向に拍車が掛かっており、賞賛だけでなく激しい反発の声も上がった。また、文章の書き方から「ヒステリック」、「左翼的」と指摘する者もいる。
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と学会、トンデモ本関連では、文章内における、批判対象への感情的かつ執拗な誹謗中傷が非常に目立つ。この点に関しては支持者の間でも不快感を露にする者が少なくない上、方々でライターとしての良心を問われている。また、検証ミスや事実誤認、参考資料の偏向性も指摘されている。特に『空想科学読本』シリーズと『戦争論』に対する批判では、前述の傾向に拍車が掛かっており、賞賛だけでなく激しい反発の声や反論も上がった。また、文章の書き方から「ヒステリック」、「左翼的」、「論理が杜撰」など、非常に手厳しい指摘の声も上がっている(詳細は外部リンクを参照)。
  
 
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2007年5月31日 (木) 23:05時点における版

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山本 弘やまもと ひろし 1956年 - )は、日本SF作家ファンタジー作家、ゲームデザイナー京都府出身。京都市立洛陽工業高等学校電子科卒業。 と学会会長として知られる。

小説・SF関連

1978年、第1回奇想天外SF新人賞佳作を受賞した『スタンピード!』でデビュー。このとき同時に佳作を受賞した作家に新井素子がいる。処女長編は、1988年出版の『ラプラスの魔』(角川文庫より刊行)。

ゲームデザイナー集団グループSNESFファンタジー小説を手がけ、現在はグループSNE社友。著作の大半はライトノベルの長短編で、『ソード・ワールド』シリーズ(富士見ファンタジア文庫)および『妖魔夜行』・『百鬼夜翔』シリーズ(角川スニーカー文庫)の主要著者グループの一人である。ソード・ワールドにおいては西部諸国、『妖魔夜行』シリーズでは世界観の基本設定を担当し、森崎摩耶、穂月湧を主人公としたシリーズを執筆している。また浜本弘として自作にチョイ役で出演している。このことは後日コンプRPGの読者にシナリオネタにされている(『生みの親を死守せよ!』という作品が同雑誌の妖魔夜行コーナーで投稿作品として紹介されている)。

ライトノベルSFの分野では、『サイバーナイト』や『時の果てのフェブラリー』などの作品があり、この分野においては、野尻抱介らとともにハードSF志向が強い作家のひとりである。「SFの本質はバカ(バカバカしさ&真剣さ)である」というスタンスを表明しており、現実にはありえない発想に科学公証を加えるというセンス・オブ・ワンダーを重視している。

ライトノベル分野以外でも、近年SF作品を精力的に発表しており、2004年の日本SF大賞候補作に長編『神は沈黙せず』が、2005年のSFマガジン読者賞に短編『メデューサの呪文』が選ばれるなど、正統派のSF作家としての評価は高まっている。また、「パラノイアSF」[1]という概念をたびたび提唱している。

2006年5月には角川書店から『アイの物語』が発行され、同年8月のJGC2006においては熱心に宣伝活動を行っていた。

と学会・トンデモ関連

本職はSF作家であるが、トンデモ本を楽しむ集団「と学会」の会長としてもよく知られている(ただし、トンデモ本という命名は山本ではなく初代副会長の藤倉珊)。と学会名義では、『トンデモ本の世界』や『トンデモ超常現象99の真相』などに執筆しており、その他のオカルト関係の書籍、雑誌、ムックにもよく寄稿している。ノストラダムスUFOゲーム脳などといった疑似科学オカルトに関するコメントを発表するなどマスコミにも露出している。1997年以降、何度かテレビ出演も果たしており、2005年には超能力実験の立会人として『奇跡体験!アンビリバボー』にも出演した(もっとも実験の方法や放送された内容に対しては自身のHPなどで苦言を呈している)[1]

最近では従来の疑似科学や陰謀論の他に小林よしのりの『戦争論』をトンデモ本として取り上げた(特攻で戦死した少年兵の人数などに指摘を行っている)ことで、一部より政治的な立場を取り沙汰されたが、基本的にはどちらでもないリベラル派とのこと。なお、山本は以前より『ニフティサーブ』などで歴史修正主義への嫌悪を隠しておらず、小林の『戦争論』についてもそういった歴史修正主義と見なして批判した模様。ただし、本当にリベラル派かどうかは、極めて疑わしい(後述)。

超常現象陰謀論などを扱ったテレビ番組、雑誌などに関連してマスメディアの姿勢について言及することも多い。オカルト関連のみならず、マスメディアは人の手によるものであるため、時には間違った内容を伝えることや、編集や構成によって取材の内容を捻じ曲げることが可能であり、場合によっては演出や脚本におけるヤラセ捏造もありうるとして、実際に活字や映像として出される情報が全てではないこと、また必ずしも事実とは限らないことをたびたび指摘している。

ゲーム関連

グループSNEの初期からのメンバーであり、SNE時代には、コンピュータゲームテーブルトークRPGの開発にも関わっている。1998年にグループSNEより独立。それ以降は小説・評論を中心に活動しており、ソード・ワールドRPGに関しても『サーラの冒険』シリーズに属する小説の執筆などしか行っていない。ただし、山本の初デザインといえるTRPGが商業出版で初めて発表されてもいる。2006年7月20日発売の『Role&Roll』誌において、『サーラの冒険』シリーズの後日談的リプレイ『絶対危険チルドレン』のゲームマスター (GM) を務め、『猫の街の冒険』シリーズで復帰した清松みゆきに続いてGM復帰を果たしている。

テーブルトークRPG『ソード・ワールドRPG』関連での業績も多く、1980年代末から1990年代前半にかけて『月刊ドラゴンマガジン』誌においてリプレイ第1部、リプレイ第2部を連載。水野良の小説『ロードス島戦記』の原型となった『コンプティーク』誌上のテーブル・トークRPGリプレイ(第一部)において、エルフのディードリットプレイヤーを務めた。[2]その後、『ソード・ワールドRPGリプレイ第1部』、『ソード・ワールドRPGリプレイ第2部』、『フォーセリア・ガゼット』『ソード・ワールドRPGアドベンチャー』』『ソード・ワールドRPGシアター』といった企画記事を連載した。リプレイ、アドベンチャー、シアターについてはそれぞれの頁を参照。

フォーセリア・ガゼット

『フォーセリア・ガゼット』は西部諸国で発生した事件を読者が新聞記事の形式で投稿するという企画であり、ここで登場した『最強魔獣』事件は『ソードワールドRPGアドベンチャー』に組み込まれている。同じく『無口王の杖』事件も『アドベンチャー』に組み込まれる予定であった(アドベンチャー企画中のハガキ紹介ページで言明、ナイトブレイカーズのベルダイン出発前)が、『最強魔獣』事件があまりにも急激に展開し、またスケールが大きくなったためか実現せずに終わった。 同コーナーのイラストレーターは天野喜孝佐々木亮が務めた。

山本作品の特色

SF的な設定

山本の担当したソードワールド作品においては他の作者の作品に比して独自のモンスターなどSF的な設定が登場する率が高く、ありきたりの西洋風ファンタジーとはどこか異なる世界観を醸し出している。 [3] 独自のモンスターという点では『西部諸国ワールドガイド』には高知県のジョン・スミス(投稿者)の手になる多数のフューチャー・イズ・ワイルド風のオリジナルモンスターが収録されており、山本は投稿紹介時これらのモンスター投稿に対し賛を寄せている。また採用には至らなかったものの「ゴーレム金庫」「アイ・ボール」などSF的な印象を持つモンスター投稿は高評価を獲得している。 ソード・ワールドRPGシアターにおいても野獣、故郷に帰るの主人公ジャミル・アディを筆頭に実に全10作のうち約1/3になる3作にオリジナルモンスターが登場、準採用作である五分間シアターにも新種のグレーターデーモンが悪役として登場する話、機械化人の恐るべき運命を描いた作品などファンタジー離れした作品がある。没作品にも『魔法技術によって改造された強化人間』を扱った作品が多数紹介されている。

モンスターの扱い

看板作である『サーラの冒険』においては写実的に人間と異なる視覚を持つ生物ワイバーンを描きまた「死んだキマイラが骨になる」との描写を行い物語の鍵にするなど、一般的に知られたモンスターを扱う際でも生態について掘り下げかつ現実的に描写するという、他では中々見られない扱い方をしており、山本の作家としての根本がSFにあることをうかがわせた。 これに先立つリプレイ第1部においては「ミノタウロスが糞をする」という描写を行い、第2部では一度は面倒だから考えたくないと言い切りながらも後日『ゲート・デーモンの仮面』において人間との差異を読み物として描き出しつつ説明しきったのみならず、言語までも実際に描写してリザードマンの生態を描き、またゴブリンの集落の営みを説得力ある内容で書き上げており、モンスターを扱う手腕は確かといえる。このほか、『サーラの冒険』においては罪を重ねすぎた小悪党、魔獣になってしまった人間やアンデッドモンスターと化した狂人の思考を緻密に、かつ生々しく書き上げており、単に外形を整えるのみならず内面まで踏み込んで描写していることが分かる。[4]

作品に対する姿勢

楽しさを追究する一方、物語の結末や展開を徹底して考え抜き、「愛の力でパワーアップして大勝利」的な安易な手法を採らないことも山本の特徴である。この方針はかつて担当した読者参加企画「ソード・ワールドRPGシアター」の投稿作審査においても貫かれており、ハガキ紹介ページで広言してもいる。このコーナーではジョジョの奇妙な冒険を例に挙げ、アイディアで勝負することがいかに読者に支持されるかを説いていた。椿三十郎を例に挙げて見せ方の工夫を説明したこともある。 もっともシアターにおいてはアイディア重視を貫いた結果、高評価を勝ち得ながらも長すぎる、世界に与える影響が大きすぎるなどの理由から不採用になったりした作品は多数存在し(ドラゴンマガジン1997年8月号「ドレックノールの話いろいろ」に紹介された諸作品など)、一方で愛の力に頼ったと取れなくもない展開をしながらも作品の完成度の高さから採用になった作品も存在していることは確かである。

また「愛の力でパワーアップ」を避けるためにアイディアを練りこんだものの、その結果初歩の物理法則を見落としてしまい叱責された作品、ストーリーを練りこんだものの途中で力尽きて批判された作品、不採用となった作品を書き直した結果作品レベルが低下・陳腐化し叱責を受けた作品なども存在し、「ただ考えればいいというものではない」という姿勢も垣間見える。

作品内容と直接関係のない設定、ペンネームなどに凝り過ぎることに対しても否定的であり、企画の中期には前者を「設定病」と呼んで設定好きの度が過ぎる投稿者を注意している。またペンネームを難読なものに変えて投稿した投稿者を叱責したこともあり、楽しさを削ぐ難解さを嫌う姿勢が見える。


問題点

と学会、トンデモ本関連では、文章内における、批判対象への感情的かつ執拗な誹謗中傷が非常に目立つ。この点に関しては支持者の間でも不快感を露にする者が少なくない上、方々でライターとしての良心を問われている。また、検証ミスや事実誤認、参考資料の偏向性も指摘されている。特に『空想科学読本』シリーズと『戦争論』に対する批判では、前述の傾向に拍車が掛かっており、賞賛だけでなく激しい反発の声や反論も上がった。また、文章の書き方から「ヒステリック」、「左翼的」、「論理が杜撰」など、非常に手厳しい指摘の声も上がっている(詳細は外部リンクを参照)。

その他

本職ではないが、漫画やイラストも描く。単行本などでまとまったものはないが、『ウォーロック』誌では漫画の連載もあった。リプレイのあとがきや、小説中の図解イラストなど、自分の著書で挿絵・デザインの一部を手がけることもある。

年齢は、自称「心はいつも15歳」。雑誌『ファンロード』の常連投稿者でもあり、『リアルタイプメタルダー こいつはダサいぜ』などの投稿で読者を沸かせた。『スーパー邪悪獣ジュウゴサイダー』など他の投稿者の投稿でネタにされることもあった。またファンロードには山本に関して、内容的にはたわいもないながら暴露系の投稿が、明らかに山本の同僚等の身近と推測される人物からされたこともある。また山本自身が暴露系の投稿をしたこともある。

また、いわゆる「ロリコン」であることをしばしば自著で公言している。初期作品『時の果てのフェブラリー』(本編中にもややきわどい描写や発言が入っているが)のあとがきにも、東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件の記憶も生々しい時点で挑発的なコメントを残している(このあとがき自体がフォーマルな敬体・SF調の常体・おちゃらけの会話体?の3種類のあとがきを併記して「自分によっていいあとがきを選んでください」という実験作となっており、最後の会話体のあとがき中にこのコメントが出てくる)。『トンデモ本の世界T』のあとがきにおいても、自身がロリコンであると述べたうえで、違法行為や迷惑行為などを行わず単にそのような嗜好を持つに過ぎない大多数の「ロリコン」をも犯罪者扱いする世間の風潮を非難する発言を行い、ネットその他で話題となった。

JGC1997のソード・ワールドイベントにおいては『人を感動させるのは簡単、怖がらせることは難しい、人を笑わせることが最も難しい』と発言、また『ギャラクシー・トリッパー美葉』第2巻のあとがきにも浦沢義雄のテイストに挑戦したという趣旨の記述があり、『笑い』『楽しさ』を重視する姿勢を見せる。これと関係してかせずか、JGC2006の閉会式でトークを披露中に携帯電話が鳴り出し話は一時中断、苦笑するなど、自爆で笑いを取ったと見えるエピソードもある。

  1. 「主人公は世界の本当の姿を知らない」「現実は見た目どおりではない」というスタンスの作品
  2. Role & Roll Vol.12 P.9の対談(「清松:有名なのはディードリット(笑)。 山本:あれはもう昔の話やから(苦笑)」)など
  3. 山本が担当した西部諸国は関連サイトにおいて「人外魔境」と評されたこともあり、ファンの間でも一風変わったものとして認識されている向きがある。
  4. なればこそ、『モンスターは単なるやられ役ではない』との主張を展開できたといえよう。

作品リスト

小説

  • 妖魔夜行 シリーズ(共著)

エッセイ、ノンフィクション等

その他

外部リンク

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