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2020年1月11日 (土) 00:09時点における最新版
フリーBGM・音楽素材MusMus( - おんがくそざいムズムズ)はwatson[1]によって運営されているフリー音楽素材公開サイト。
目次
概要[編集]
MusMusはすべてwatsonにより運営されていて、ニコニコ動画ではMusMusの楽曲が使用された動画が500万回以上再生されているとされる、比較的規模の大きなサイトである。ときどきサイトリニューアルや利用規約の改定を行う。最近では一日当たりのべ2000~3000人程度がサイトを訪れる。名称については、「ムスムス」と読んでしまう人もいるが、「ムズムズ」と読む。音楽を聴いて何かをしたくなってムズムズしている状況からとられた。著作権についてMusMusで公開・配布されている音楽は、緑茶の音の代理配布のものを除けばすべて管理人のwatsonが有していて、著作権フリーではない。これは、利用者が音楽をダウンロード・保存・利用などをしても変わらない。
過去3回の音屋FESにはすべて参加していて、2013年のゴールデンウィークの音屋FES【踊-Odori-】には「Dear Dragon」を提供した。なお、音屋FES【祭-Matsuri-】で作られた27曲入りのCDアルバムでは「トライスター」の作曲を担当した。なお、この曲の著作権についてもwatsonが有している。また、音屋FESでは8分音符の形をしたオレンジ色の笑う鳥の頭をwatsonのアイコンとしている。
歴史[編集]
watsonはかつてNAVAというハンドルネームで作曲をしていたが15年ほど前にやめた。当時は市販のゲームの作曲などもしていたという。そしておよそ10年後の2007年にwatsonはMusMusを作った。ちなみに、MusMusではじめに作られた曲は「Aayurveda」である。そして2011年になると作曲の仕事を再開した。2012年に利用規約が改定され、クレジット表記が必須になり今に至る。
近況[編集]
2013年6月10日にwatson初のボーカロイド曲「さびしいおおかみ」をニコニコ動画にアップしてから、それから数日、彼は毎日一曲づつ新曲を発表した。なお、これを毎日新曲追加キャンペーンと呼ぶ。 <nico>sm21082359</nico> なお、この曲「さびしいおおかみ」についてはボーカロイド情報のフリーマガジン『ボカマガ (10-11月号)』にレビュー記事が載った[ソース求む!]。
「さびしいおおかみ」以外にもボーカロイドを用いて曲作りをしている。 <nico>nm21868355</nico>
利用規約[編集]
MusMusの音楽素材は原則として無料で、使用目的を問わずに利用できることが特徴だが、それらは利用規約の範囲内で行わなければならない。
2012年11月の改定[編集]
2011年11月まではMusMusの音楽素材を利用する場合にはクレジット表記の必要はなかったが、この改定によりクレジットの表記が必須となった。また、原曲だけでなく、改変したもの、アレンジしたものについてもクレジット表記をしなくてはならない。なお、無料であること、使用目的が自由であること、使用報告をしなくてもよいことなどは以前と変わっていない。ちなみに、クレジット表記ができない場合の有償対応についてはこの改定で行われるようになったが、利用規約に定められたのは次の2013年3月の改定である。
2013年3月の改定[編集]
2013年3月には新たに3つの規約が追加された。一つ目は、演奏の自由についてである。以前から一部の利用者から楽曲の演奏をしたいという要望がMusMus寄せられていたのだがこの改定でクレジット表記をすればあらゆるシーンで無料でMusMusの楽曲を演奏できるようになった。二つ目は楽譜についてである。2013年3月にMusMus初の楽譜である楽曲「風」の楽譜が公開されたのだが、それに伴う規約の改定である。新しい規約によれば、楽譜の譲渡・配布は禁じられている。三つ目はクレジット表記ができない場合の有償対応についてである。2012年11月の改定からこの改定までは原則としてクレジット表記なしの素材の利用は不可能であったが、この規約によってそれは可能となった。ただし、無料ではない。料金は非商用の場合一曲当たり300円~と、非常に安い。
過去の利用規約違反[編集]
NHKは2012年7月2日の「おはよう日本 世界が注目!ネット動画」とそれより前の放送にMusMusの楽曲「鞄と少年」、「さようならのうた」、「雪と子供」が当時のMusMusの利用規約に反して放送された。具体的には使用報告がなく、著作権表示がない状態での放送であった。watsonが問い合わせてみたところ、NHKはフリーの音楽素材なので著作権に問題はないと早とちりしていたようであったことが判明した。これについて、watsonは再発の防止など3つの事柄についてNHKに希望し、NHKはそれらすべてに対応した。[2]
なお、この規約違反によってwatsonは「フリー」という言葉についてより深く考え始めたのか、その後の彼のブログにはそれに関した調査などの記事がいくつか書かれた。
ぬるぬる動くタグサーチャ[編集]
通称「ぬるタグサーチャ」。各BGMの詳細を開いたときに出てくるタグをクリックすることで同じタグの曲を絞り込むことができる。
掲示板[編集]
感想・雑談・質問BBSと使用報告専用BBSがある。前者はMusMusへの意見用、後者は使用報告用である。また、前者へ書き込みをすると多くの場合watsonから返信がもらえるが、後者に対する書き込みでは原則として返信はもらえない。どちらの掲示板でも書き込みの際にはメールアドレスが必要。
楽曲一覧[編集]
配布されているフリー音楽素材は103曲である。すべてwatsonにより作成、公開された。
BGM素材[編集]
BGM素材は現在67曲公開されている。[3]すべてmp3素材だが、「風」のみMIDI素材もある。
- Aayurveda
- 4分2秒。ただし、初めの10秒ほどは音が鳴らない。MusMusの始まりとなった曲である。ジャズっぽいBGM。
- wood note
- 4分38秒。森をイメージした曲。映画館で流れたことがある。
- orange
- 1分54秒のボサノヴァ曲。
- 祖父の書斎
- 31秒のピアノ小曲。曲名を利用者から募集した曲の一つ。
- 雪と子供
- 1分32秒。ねこ鍋のBGMとして使用され、当時MusMusの原動力の一つになったという。また、MusMusで配布されている音楽素材の中で、唯一いりす症候群!の音楽に使われている。[4]
- Sweet vermouth
- 1分53秒。ジャズっぽいBGM。曲名になっているsweet vermouth(スウィートヴェルモット)はイタリアの酒の一つ。
- 風
- 1分25秒。MusMusの中で人気の強い曲の一つ。この曲のみmp3素材だけでなく、MIDI素材、楽譜素材にもなっている。2012年3月に音質が改善された。
- Viento del sol
- 2分26秒。直訳すれば、太陽の風。南国っぽい曲。
- 熱砂
- 4分17秒のフュージョン曲。
- 11th finger
- 4分36秒のファンクジャズ曲。プラスチックアドベンチャーと並んでX-BEATで使用されたMusMusの音楽の一つ。途中で11本目の指が登場する。
- 追跡者
- 1分15秒のカーチェイス風の曲。なお、H/MIX GALLERYに同じタイトルの曲があるが、両曲に関係はない。
- judas
- 1分6秒の暗いピアノメイン曲。
- プラスチックアドベンチャー
- 5分6秒。MusMusで最も人気のある曲の一つ。軽快なダンスミュージックであり、11th fingerと並んでX-BEATで使用されたMusMusの曲の一つ。ニコニコ大百科の記事にもなっている。
- old Gold
- 1分28秒。バーの掃除を行う老人がピアノを弾くイメージのファンキーなジャズっぽいBGM。
- Neon
- 52秒のシンプルなジャズ曲。
- Inorganic substance
- 1分46秒。あまり人気がないという。
- Strigiformes
- 1分10秒。夜をイメージしたジャズっぽいBGM。タイトルのstrigiformesはフクロウ類の意。
- 7人の農夫
- 2分24秒。村娘にモテる7人の農夫が仕事の後に村に1台しかないピアノの周りに集まって演奏するのをイメージした曲。あえて素人っぽさを醸している。
- The 4th Dimantion
- 2分2秒。ゲームの洞窟エリアをイメージしたフュージョン曲。
- 桜スキップ
- 1分40秒の明るい曲。watsonのSonicCellの練習曲でもある。
- 内包する大地
- 4分16秒。森の遺跡をイメージした雄大な曲。
- heaven
- 1分57秒のダークな曲。
- ヴァニラ
- 2分15秒。恋をテーマにしている。
- 君が眠るための即興曲
- 2分20秒。ゆったりしたピアノジャズ曲。
- 僕が眠るための即興曲
- 1分41秒。君が眠るための即興曲とは裏腹に、激しく、ホラー性も含む。
- 春宵闇ニ咲ク
- 3分21秒。春の夜を支配する花の香りをイメージした和風の曲。
- deck brush detective
- 1分30秒の緊迫感のある小曲。
- 鞄と少年
- 56秒。冒険の始まりを連想させそうな小曲。
- al kimiya
- 3分48秒。音屋FES【絆-Kizuna-】出展作品。様々な要素を組み合わせようと試みたジャズっぽいBGM。タイトルのal kimiyaは錬金術の意。
- 報いの始まり
- 1分25秒のホラー曲。
- ともしび
- 1分27秒。夜の横浜をイメージしたジャズボッサ。少しエロティック。
- さようならのうた
- 2分1秒。watsonが子供のころに多摩川の土手で友達と遊んでいたときのさようならの合図であった夕焼けをイメージした曲。
- Pops up the mind wings
- 49秒。春っぽい現代的なジャズ。
- 月のコラージュ
- 星のコラージュ
- 砂のコラージュ
- 風のコラージュ
- 上記4曲と潮騒アーベントはcp+2011のNikonブースのための曲。曲の尺は順に26秒、30秒、17秒、54秒。
- sleepin' maple syrup jazz
- 1分15秒。標準的なコード進行のゆったりしたジャズ。
- 血と夕焼け
- 1分29秒のゆったりとした曲。
- 潮騒アーベント
- 2分57秒。横浜の街を歩くイメージのジャズっぽいBGM。タイトルは利用者からの応募により決定した。
- アバタール
- 1分57秒の民族的な曲。音屋FES【遊-Asobi】出展曲。音屋FESでのタイトルは「キャラ登録」。
- 覇道
- 7分23秒。ゲームのボス戦などに向いたオーケストラ編成曲。音屋FES【遊-Asobi】出展曲。音屋FESでのタイトルは「ラスボスかと思ったら実は違ったボス」。
- 草原の民
- 3分1秒。草原をイメージした民族的な曲。音屋FES【遊-Asobi】出展曲。音屋FESでのタイトルは「大草原」。
- 神話
- 1分45秒。ギターを弾きながら語るのにちょうどよい曲。音屋FES【遊-Asobi】出展曲。音屋FESでのタイトルは「吟遊詩人」。
- Gunshot Straight
- 2分44秒の夜っぽいジャズ。音屋FES【遊-Asobi】出展曲。音屋FESでのタイトルは「カジノ」。
- 森の記憶
- 58秒。環境音を取り入れている。
- セッション・オン・ザ・ソファ
- 1分30秒。ワンルームマンションの1室いっぱいにおかれたソファに3人が仲良く座ってセッションするイメージのジャズ。なお、とある企業のPVと一緒に世界を旅しているのでれて現在サイトに載せられておらず、ダウンロードすることはできない。
- Edge of the galaxy
- 1分38秒。ゲームのボス戦に向いた、宇宙をイメージしたアップテンポな曲。
- 仔犬の遊戯
- 1分14秒。チェンバロっぽい音色の曲。
- 子供部屋の夢
- 1分16秒。夢を見ている子供部屋のイメージの曲。
- 村祭
- 1分33秒。ケルト系の音楽を作ろうと試みてできた曲。演奏しているのは「7人の農夫」の農夫たちという設定。
- Honeymoon
- 3分46秒。10年ほど前に作られたジャズ曲。
- priZmatic cloud
- 2分43秒。静止画をつなげる動画にぴったりであろうジャズっぽい曲。
- 予兆
- 1分48秒。毎日新曲追加キャンペーンの1曲目。
- The entrance of Queen of fate
- 1分23秒。毎日新曲追加キャンペーンの3曲目[5]。
- dear Dragon
- 3分31秒。毎日新曲追加キャンペーンの4曲目。音屋FES【踊-Odori-】に提供された。
- 雨の日のガーティ
- 1分10秒。毎日新曲追加キャンペーンの5曲目。5分程度で作られた。ジャズ曲。
- 空間A
- 1分9秒。毎日新曲追加キャンペーンの6曲目。
- 砂に埋もれたラジオ
- 1分28秒。毎日新曲追加キャンペーンの8曲目[6]。ジャズっぽいBGM。
- dog'n duck jog
- 40秒。毎日新曲追加キャンペーンの9曲目。
- ひまわり森のだいぼうけん
- 1分45秒。毎日新曲追加キャンペーンの10曲目。
- 古き良き日々
- 2分27秒。毎日新曲追加キャンペーンの11曲目。これで毎日新曲追加キャンペーンは終わる。ジャズ曲。
- inherit the Light Trail
- 3分27秒のジャズ曲。MusMusのBGMでは60番目に作られたとされる曲。
- midstream jam
- 2分3秒。公開までに長い道のり。
- 「調査」 DBD file No.03
- 1分52秒のジャズ曲。DBDは deck brush detictive の略と思われる。「セッション・オン・ザ・ソファ」を含めるならMusMusで公開されたフリー音楽素材の記念すべき100曲目である。
- 刻星
- 2分51秒のピアノ独奏曲。現在サイトで公開されている曲のうちであれば記念すべき100曲目である。
- Light Up Delight
- 2分54秒のジャズ曲。ベースソロの入っている数少ないジャズフリー音源の一つでもある。
- カバルの丘
- 1分12秒の少し速めな民族風曲。
- ハミングデイズ
- 1分35秒の春っぽい曲。SoundCloudにて先行公開された。
チップチューン素材[編集]
チップチューン素材は現在8曲が公開されている。ただし、「ピコピコ天国」は厳密にはチップチューン曲ではないという。また、「tacos de dong」は毎日新曲追加キャンペーンの7曲目である。
- nv36
- Stardrops
- FM Kid's
- Sonorously Box
- Starry Eyed
- Psycho Chemical
- ピコピコ天国
- tacos de dong
ジングル素材[編集]
ジングル素材は現在27曲が公開されている。なお、「蹄鉄の鬨」は毎日新曲追加キャンペーンにて追加されたものである。
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楽譜[編集]
現在公開されている楽譜は1曲分のみである。
- 風
- mp3およびMIDIで公開されている「風」の楽譜である。現在公開されている楽譜はこれのみである。
素材以外の音楽[編集]
MusMusでは、watsonが作曲を担当したカタテマのフリーゲーム「いりす症候群!」「いりす症候群!滅」及び「愛と勇気とかしわもち邂」[7]の楽曲を公開している。ただし、それらの曲は音楽素材ではないので、使用することはできない。なお、いりす症候群!およびいりす症候群!滅への楽曲タイトル一覧は以下の通り。
- 10時間くらい天井を見ている
- 今日も誰とも喋らなかった
- 着信ゼロ
- ねことうさぎと昔のはなし
- USAGI Note
- あんな子にされてみたいなと思った
- 三月ウサギ
- 思惑は4つ透りぬけて
余談だが、「いりす症候群!」「愛と勇気とかしわもち」の作者「てつ」はwatsonの弟である。てつが「魔王物語物語」を発表したのち、兄弟はお互いに作曲活動をしていること、ゲーム制作をしていることを知り、その次の「いりす症候群」以降はwatsonの楽曲が使われるようになったのである。[8]
緑茶の音代理配布[編集]
MusMusでは閉鎖された音楽素材サイト緑茶の音の音楽素材を代理配布していたが、緑茶の音が新しくおとわびとしてリニューアルオープンしたことに伴い、現在は代理配布を終えている。[9]
作曲依頼[編集]
MusMusでは2011年より有償の作曲依頼を受け付けている。
外部リンク[編集]
脚注・出典[編集]
- ↑ 「t-watson」、「takeaki watanabe」としている場合もある。
- ↑ 利用規約違反|NHKでの放送 - ムズムズブログ
- ↑ ただし、現在、都合により「セッション・オン・ザ・ソファ」をダウンロードすることはできない。
- ↑ 他の音楽はwatsonが作ったものであるが、素材として利用することはできない。
- ↑ 2曲目はジングル素材である。
- ↑ 7曲目はチップチューン素材である。
- ↑ これはフリーじゃない。
- ↑ 音屋FES【絆-Kizuna-】における煉獄小僧とwatsonのトーク
- ↑ 緑茶の音素材の代理配布終了と、ふみこみどりさん新サイト「おとわび」のお知らせ - ムズムズブログ