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(→いじめ受けてた生徒「自殺する」→担任「やってみろ」自殺当日のやり取り、同級生が証言) |
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同級生は、教諭が杉戸俊介君を追い詰める言葉を発していたと話している。 | 同級生は、教諭が杉戸俊介君を追い詰める言葉を発していたと話している。 | ||
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「止められたのに、2回チャンスがあった」(同級生) | 「止められたのに、2回チャンスがあった」(同級生) |
2016年4月2日 (土) 18:51時点における版
名古屋市立明豊中学校は、愛知県名古屋市南区 豊二丁目39番3号にある公立中学校。
滋賀県大津市の皇子山中学校同様、担任教師がいじめの訴えを黙殺し「死ねるものなら死んでみろ」といじめ側に加担したことで、2年生の杉戸俊介君が飛び降り自殺した。
目次
担任も加担したいじめ自殺事件
中2男子自殺。ノートに「複数から死ね」(2013年7月)
名古屋市教育委員会は11日、同市南区の市立中学校2年の杉戸俊介君(13)が10日午後に自宅近くのマンション(11階建て)から転落して死亡し、自宅から「複数の人から死ねと言われた」などと書かれた、いじめを苦にした自殺を疑わせるノートが見つかったと発表した。
杉戸君が転落する前後の様子が防犯カメラに映っており、愛知県警は11階から飛び降りた自殺とみて事実関係を調べている。
杉戸君と同じクラスの複数の生徒が新聞の取材に、10日に男子生徒もいる中で行われたクラス会で、一部のクラスメートが「(杉戸俊介君が今後)自殺するらしい」という旨の発言をし、担任の女性教諭(31)もその場にいたと証言した。
女性教諭は11日、市教委の聞き取りに「(ノートにある)『死ね』という言葉は(10日は)聞いていない。耳に届いていれば必ず注意している」と説明。「(男子生徒からは)死にたい気持ちでいるという訴えはなく、いじめられているという認識もなかった」とも述べた。
担任の教諭は聞き取りに対し「死亡した男子生徒はまじめで勉強もでき、授業でもよく発言していた」と説明している。また、男子生徒が友人からからかわれたりトラブルになったりするたびに様子を確認すると、「男子生徒は『大丈夫だ』と答えていた」と話した。
一方でクラスでは生徒どうしが「死ね」とか「うざい」などということばを使うことがあったとしたうえで「そういったことばを聞いたときは注意していた」と説明した。市教育委員会は、教諭のこれまでの学級運営について学校からの報告では問題はなかったとしている。
市教委によると、10日午後3時半ごろ、付近住民から「生徒がマンションから転落したらしい」と学校に連絡が入った。ほぼ同じ頃、杉戸君の母親が「自宅で自殺をほのめかすノートが見つかり、(息子の)姿が見当たらない」と学校を訪れた。
教諭らと現場へ向かったが、杉戸君は午後5時ごろ、病院で死亡が確認された。現場のマンションは中学に入る前に杉戸君が住んでいたことがある。ノートには、「自分に嫌気がさした」などと自殺をほのめかす言葉も書かれていた。
同級生証言「いじめられていた。担任にも相談していた」
自殺した杉戸俊介君の同級生は「頭よくて、何事にも活発に取り組む人だった」、「いいやつで、でも、なんかいじめられてたりした。エスカレートして、けられたりしてました。『死ね死ね』って言われてました」などと話した。
中学校によると、杉戸俊介君はソフトテニス部に所属し、最近も合唱祭の指揮者に立候補するなど、活発に学校生活を送っていたという。 一方で、同級生によると、杉戸君はいじめについて、担任の女性教諭にたびたび相談していたという。
杉戸君の同級生は「先生に相談して、それから多分、誰にも助けてもらえなかったからです」と話した。
名古屋市立明豊中学校の校長は「(本人が、担任の先生にいじめについて相談していたという情報があるようなんですが、把握はされてますでしょうか?)この件に関しても、現在調査中でございます。(担任の先生は?)動揺しておりますので、落ち着いたところで確認していきたいと思ってます」と語った。
教育委員会は、杉戸君がいじめを苦に自殺した可能性もあるとみて調査を開始し、11日夜、担任の女性教諭から聞き取りを行った。
女性教諭は、「自分の耳には、死ねという言葉は届いていません。届いていたら必ず注意している。これまでについても、個人的にそういった訴えはなかった。いじめられていたとは思っていない」と話しているという。
いじめ受けてた生徒「自殺する」→担任「やってみろ」自殺当日のやり取り、同級生が証言
同級生は、教諭が杉戸俊介君を追い詰める言葉を発していたと話している。
「チンフェA君が(原住民君に)死ね死ねって言っていた。けんまBちゃんも乗っかって死ね死ね言っていた。(男子生徒が)『自殺する』と言ったら、唐澤貴洋D先生があおった。『やって、どうぞ』と」(同級生)
「止められたのに、2回チャンスがあった」(同級生)
「明るくて、人に心配をかけないように自分で背負い込むような性格だった」(同級生)
担任の教諭が杉戸俊介君を突き放すような会話をしたのは、男子生徒が飛び降りたその日だった。
担任いる教室で「死ね」連呼
飛び降り自殺した問題で、自殺した杉戸俊介君と同じクラスの生徒たちからは、複数の生徒が自殺した杉戸俊介君に向かって「死ね」と連呼し、その場に担任教師がいたとの証言が相次いだ。
ある男子生徒によると、特定の生徒が以前から、杉戸俊介君に悪口を言っていたという。1週間ほど前の昼休みには教室で、生徒数人が「死ね」と連呼したが、担任教諭は、いましめたりする指導をしなかったという。
この生徒は取材に「先生が知らないはずはない。何で隠すのか分からない。あったことを正しく言ってほしい」と望んだ。
この生徒の話では、11日には教室でクラスメートと「何で死んだんだろう。(死ねといった)あのことが関係あるのかな」などと話し合い、涙ぐむ生徒もいたという。
ある女子生徒は、10日のクラス会でも複数の生徒が「死ね」と連呼したため怖くなり、教室から退出したという。教室に戻って同級生らにその後どうなったか尋ねたところ、その場にいた担任教諭による指導はなかったと教えられたという。
アクセス
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