「ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ」の版間の差分
8行目: | 8行目: | ||
現在では[[ロンシャンウィークエンド]]や[[ドバイミーティング]]などと並んで世界の最強馬が集う競走となっており、下半期の世界最高峰のレースとしてここを目標とする競走馬も多い。 | 現在では[[ロンシャンウィークエンド]]や[[ドバイミーティング]]などと並んで世界の最強馬が集う競走となっており、下半期の世界最高峰のレースとしてここを目標とする競走馬も多い。 | ||
− | それまでの国際競走で世界の強豪が出走した[[ | + | それまでの国際競走で世界の強豪が出走した[[ワシントンDCインターナショナル]]がブリーダーズカップ創設に伴い[[1995年]]に廃止された。 |
[[2002年]]からは[[全米サラブレッド競馬協会]](NTRA)の代表ティム・スミスが多くのスポーツファンに世界でも最高の水準を誇り、最も重要なサラブレッド競走であることをよく理解してもらえるよう名称を「ブリーダーズ・カップ・ワールド・サラブレッドチャンピオンシップ」(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)に変更。それに伴う個々の競走名に変更はない。 | [[2002年]]からは[[全米サラブレッド競馬協会]](NTRA)の代表ティム・スミスが多くのスポーツファンに世界でも最高の水準を誇り、最も重要なサラブレッド競走であることをよく理解してもらえるよう名称を「ブリーダーズ・カップ・ワールド・サラブレッドチャンピオンシップ」(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)に変更。それに伴う個々の競走名に変更はない。 | ||
16行目: | 16行目: | ||
[[2007年]]より従来の8競走に加えて[[ダート]]の[[マイル]]戦「[[ブリーダーズカップ・ダートマイル|ダートマイル]]」、牝馬限定のダート短距離戦「[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント|フィリー&メアスプリント]]」、2歳限定の芝「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ|ジュベナイルターフ]]」が追加されることが発表された。なおこれらの競走の追加によりブリーダーズカップは2日間の開催になりこれらの3競走が1日目、従来から行われている8競走が2日目に行われる。 | [[2007年]]より従来の8競走に加えて[[ダート]]の[[マイル]]戦「[[ブリーダーズカップ・ダートマイル|ダートマイル]]」、牝馬限定のダート短距離戦「[[ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント|フィリー&メアスプリント]]」、2歳限定の芝「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ|ジュベナイルターフ]]」が追加されることが発表された。なおこれらの競走の追加によりブリーダーズカップは2日間の開催になりこれらの3競走が1日目、従来から行われている8競走が2日目に行われる。 | ||
− | [[2008年]]からは[[芝]]の短距離戦「[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント|ターフスプリント]]」、芝の2歳最強牝馬決定戦の「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ|ジュヴェナイルフィリーズターフ]]」、ダートの長距離戦「[[ブリーダーズカップ・マラソン|マラソン]] | + | [[2008年]]からは[[芝]]の短距離戦「[[ブリーダーズカップ・ターフスプリント|ターフスプリント]]」、芝の2歳最強牝馬決定戦の「[[ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ|ジュヴェナイルフィリーズターフ]]」、ダートの長距離戦「[[ブリーダーズカップ・マラソン|マラソン]]」の3競走が新たに加わり全14競走、初日5競走、2日目9競走の構成となる。また初日の5競走は全て牝馬限定戦となり、ブリーダーズカップ・ディスタフの名称が「レディーズクラシック」に変更された。 |
== 施行競走 == | == 施行競走 == |
2008年10月27日 (月) 20:48時点における版
ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)とは1984年に創設されたアメリカの競馬の祭典である。
概要
1970年代後半から始まっていた競馬人気の下降を食い止め、アメリカ競馬サークル内に活気をもたらすために創設された。ケンタッキー州のゲインズウェイ・ファームのオーナージョン・ゲインズが一日で多くのGI競走を行なう競馬の祭典の開催を発案。名称は創設当時は優勝賞金がブリーダーの資本から拠出していたことに由来する。
特筆すべきは全ての競走に世界各国のGI競走と比べても高額の賞金が懸けられることであり、その資金をそれぞれの種牡馬のオーナーに1回の種付け料分の代金を負担させ資金を出した種牡馬の産駒のみに出走権を与えることで資金の多くを賄っている。一方で登録されている種牡馬以外の種牡馬の産駒の出走には多額の追加登録料が課せられるため、特にアメリカ国外からの移籍馬などは有力と目されても出走回避する例も少なくない。
現在ではロンシャンウィークエンドやドバイミーティングなどと並んで世界の最強馬が集う競走となっており、下半期の世界最高峰のレースとしてここを目標とする競走馬も多い。
それまでの国際競走で世界の強豪が出走したワシントンDCインターナショナルがブリーダーズカップ創設に伴い1995年に廃止された。
2002年からは全米サラブレッド競馬協会(NTRA)の代表ティム・スミスが多くのスポーツファンに世界でも最高の水準を誇り、最も重要なサラブレッド競走であることをよく理解してもらえるよう名称を「ブリーダーズ・カップ・ワールド・サラブレッドチャンピオンシップ」(Breeders' Cup World Thoroughbred Championships)に変更。それに伴う個々の競走名に変更はない。
2005年からは従来のプログラムを変更して競走の施行順の変更を行った。
2007年より従来の8競走に加えてダートのマイル戦「ダートマイル」、牝馬限定のダート短距離戦「フィリー&メアスプリント」、2歳限定の芝「ジュベナイルターフ」が追加されることが発表された。なおこれらの競走の追加によりブリーダーズカップは2日間の開催になりこれらの3競走が1日目、従来から行われている8競走が2日目に行われる。
2008年からは芝の短距離戦「ターフスプリント」、芝の2歳最強牝馬決定戦の「ジュヴェナイルフィリーズターフ」、ダートの長距離戦「マラソン」の3競走が新たに加わり全14競走、初日5競走、2日目9競走の構成となる。また初日の5競走は全て牝馬限定戦となり、ブリーダーズカップ・ディスタフの名称が「レディーズクラシック」に変更された。
施行競走
- 1日目
施行 | 競走名 | 競走格 | 出走条件 | 施行コース | 総賞金額 |
---|---|---|---|---|---|
第3競走 | ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント | なし | 3歳以上牝馬 | ダート7f | 100万ドル |
第4競走 | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ | なし | 2歳牝馬 | 芝8f | 100万ドル |
第5競走 | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズ | 国際G1 | 2歳牝馬 | ダート8.5f | 200万ドル |
第6競走 | ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ | 国際G1 | 3歳以上牝馬 | 芝10f | 200万ドル |
第7競走 | ブリーダーズカップ・レディーズクラシック | 国際G1 | 3歳以上牝馬 | ダート9f | 200万ドル |
- 2日目
施行 | 競走名 | 競走格 | 出走条件 | 施行コース | 総賞金額 |
---|---|---|---|---|---|
第1競走 | ブリーダーズカップ・マラソン | なし | 3歳以上 | ダート12f | 50万ドル |
第2競走 | ブリーダーズカップ・ターフスプリント | なし | 3歳以上 | 芝6.5f | 100万ドル |
第3競走 | ブリーダーズカップ・ダートマイル | なし | 3歳以上 | ダート8f | 100万ドル |
第4競走 | ブリーダーズカップ・マイル | 国際G1 | 3歳以上 | 芝8f | 200万ドル |
第5競走 | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル | 国際G1 | 2歳牡馬騸馬 | ダート8.5f | 200万ドル |
第6競走 | ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフ | なし | 2歳牡馬騸馬 | 芝8f | 100万ドル |
第7競走 | ブリーダーズカップ・スプリント | 国際G1 | 3歳以上 | ダート6f | 200万ドル |
第8競走 | ブリーダーズカップ・ターフ | 国際G1 | 3歳以上 | 芝12f | 300万ドル |
第9競走 | ブリーダーズカップ・クラシック | 国際G1 | 3歳以上 | ダート10f | 500万ドル |
ターフとクラシックはワールドレーシング・チャンピオンシップの対象競走に指定。施行コースは現在は上記の通りであるが施行コースが設定できない場合、至近距離で施行される場合があり流動的に変更される(ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフは芝11fで行われるケースも多い)。
また、これら8競走とは別に障害競走のブリーダーズカップ・グランドナショナルスティープルチェイスが行われる。
施行 | 競走名 | 競走格 | 出走条件 | 施行コース | 総賞金額 |
---|---|---|---|---|---|
第5競走 | ブリーダーズカップ・グランドナショナルスティープルチェイス | アメリカGI | 4歳以上 | ハードル21f | 188万250ドル |
なお、ブリーダーズカップ・グランドナショナルスティープルチェイスは他の8競走とは別に施行される。
歴史
- 1984年 創設。
- 1988年
- 1990年 ブリーダーズカップ・ディスタフでバヤコア(Bayakoa)が連覇。
- 1993年 ブリーダーズカップ・マイルでルアー(Lure)が連覇。
- 1998年 ブリーダーズカップ・マイルでダホス(Da Hoss)で同競走2勝目を挙げる。
- 1995年 ブリーダーズカップ・クラシックでジェリー・ベイリーが騎手として3連覇。
- 1996年 初のアメリカ国外であるカナダで開催。
- 1998年 ブリーダーズカップ・スプリントでコーリー・ナカタニが騎手として3連覇。
- 1999年 ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフを新設。
- 2001年 ブリーダーズカップ・クラシックでティズナウ(Tiznow)が連覇。
- 2003年
- ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズでジェリー・クローンが女性騎手として初制覇。
- ブリーダーズカップ・ターフでハイシャパラル(High Chaparral)とジョハー(Johar)が史上初の同着優勝。
- ブリーダーズカップ・ターフでハイシャパラルが連覇。
- 2006年 ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフでウィジャボードが同競走2勝目。
- 2007年 ブリーダーズカップ・ダートマイル、ブリーダーズカップ・フィリー&メアスプリント、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルターフを新設。
- 2008年 ブリーダーズカップ・ターフスプリント、ブリーダーズカップ・ジュヴェナイルフィリーズターフ、ブリーダーズカップ・マラソンを新設。ブリーダーズカップ・ディスタフの名称がブリーダーズカップ・レディーズクラシックに変更。
各年の開催地
- 1984年 ハリウッドパーク
- 1985年 アケダクト
- 1986年 サンタアニタパーク
- 1987年 ハリウッドパーク
- 1988年 チャーチルダウンズ
- 1989年 ガルフストリームパーク
- 1990年 ベルモントパーク
- 1991年 チャーチルダウンズ
- 1992年 ガルフストリームパーク
- 1993年 サンタアニタパーク
- 1994年 チャーチルダウンズ
- 1995年 ベルモントパーク
- 1996年 ウッドバイン(カナダ)
- 1997年 ハリウッドパーク
- 1998年 チャーチルダウンズ
- 1999年 ガルフストリームパーク
- 2000年 チャーチルダウンズ
- 2001年 ベルモントパーク
- 2002年 アーリントンパーク
- 2003年 サンタアニタパーク
- 2004年 ローンスターパーク
- 2005年 ベルモントパーク
- 2006年 チャーチルダウンズ
- 2007年 モンマスパーク
- 2008年 サンタアニタパーク
- 2009年 サンタアニタパーク
- 2010年 チャーチルダウンズ
関連項目
- ジャパンブリーディングファームズカップ - アメリカに倣って日本で開催されるブリーダーズカップ
- サンシャインミリオンズ - アメリカのカリフォルニア産・フロリダ産の競走馬のレースデー
外部リンク
- Breeders' Cup - NTRA内のブリーダーズカップサイト
- Racing Series - ワールドシリーズ・レーシング・チャンピオンシップ
ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップ |
---|
BCジュヴェナイルターフスプリント | BCジュヴェナイルターフ | BCダートマイル | BCジュヴェナイルフィリーズターフ | BCディスタフ | BCジュヴェナイルフィリーズ | BCフィリー&メアターフ | BCフィリー&メアスプリント | BCターフスプリント | BCジュヴェナイル | BCターフ | BCスプリント | BCマイル | BCクラシック |
このページはウィキペディア日本語版のコンテンツ・ブリーダーズカップ・ワールド・サラブレッド・チャンピオンシップを利用して作成されています。変更履歴はこちらです。 |