「ローブ・デコルテ」の版間の差分
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[[日本]]では、[[1886年]]([[明治]]19年)に女性の中礼服として採用され、以後[[社交界]]などで着用されるようになった。[[第二次世界大戦]]後に、本来の女性用[[大礼服]]であった[[マント・ド・クール]]が用いられなくなると、ローブ・デコルテが大礼服に替わる公式な場における女性用の正装・礼服として用いられるようになった。 | [[日本]]では、[[1886年]]([[明治]]19年)に女性の中礼服として採用され、以後[[社交界]]などで着用されるようになった。[[第二次世界大戦]]後に、本来の女性用[[大礼服]]であった[[マント・ド・クール]]が用いられなくなると、ローブ・デコルテが大礼服に替わる公式な場における女性用の正装・礼服として用いられるようになった。 | ||
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2014年11月18日 (火) 22:31時点における版
この項目では、女性用ドレスについて説明しています。競走馬については「ローブデコルテ」をご覧ください。 |
ローブ・デコルテ[1](仏:robe décolletée)は、ネックラインが深く大きくカットされ、首元や胸元を露わにしたスタイル(デコルテ)のドレスのこと。イブニングドレスの代表的なスタイルの1つである。単に「デコルテ」といった場合に、この衣装を指す場合もある。 欧米では、昼と夜の礼服が区別されている。これは、欧米の晩餐会、夜会、舞踏会、演奏会、演劇、オペラ、バレエ、ミュージカルの夜の時間が日本に比べて遅く、平日でも勤務先から帰宅して軽く食事を済ましてシャワーを浴びて着替え、夜を楽しめる職住接近が出来ている都市空間であるため。日本の大都市のように通勤時間に1時間以上もかかり勤務先から直行する都市空間では、昼と夜を着替えて出席する事は帰宅の心配が不要の宮中晩餐会など親善・外交に出席する場合以外は難しい。[2][3][4][5]
18世紀のフランスが発祥とされ、女性の正装・礼服として用いられることが多かった。胸や肩を大きく露出させることで着装者の肉体的な美しさを誇示する役目を果たした。オペラグローブと呼ばれるパーティー用長手袋の場合、食事や握手の時にいちいち外さずに済むよう、手首内側に手を出す為の穴が開けられている。
日本では、1886年(明治19年)に女性の中礼服として採用され、以後社交界などで着用されるようになった。第二次世界大戦後に、本来の女性用大礼服であったマント・ド・クールが用いられなくなると、ローブ・デコルテが大礼服に替わる公式な場における女性用の正装・礼服として用いられるようになった。
皇太子成婚の際、雅子妃のローブ・デコルテを手がけたファッションデザイナーの森英恵は「ローブ・デコルテは勲章をつけるためのドレスであり、肌を出し、皮の長い手袋を合わせる正装」[6]と述べている。
脚注
- ↑ ただし、明治以来日本語による表記法には複数例があり、例えば吉田健一が小説『瓦礫の中』で「ローブデッコルテー」と表記し、他にも「ロブデコルテ」、「ローブデコルテー」、「ローブ・デ・コルテ」など複数の表記法がある。
- ↑ 音楽之友社 國土潤一著「これがオペラだ 上手な楽しみ方とその知識」、
- ↑ 渡辺和著「気軽に行こうクラシック・コンサート チケットから服装まで」、
- ↑ ミュージカル・演劇(京劇、雑技を含む)の開演時間についてはJTBパブリッシングのタビトモの「ニューヨーク」「ロンドン」「北京」「上海」「ソウル」
- ↑ 角川ONEテーマ21新書 [[渡辺誠 (料理人)|]]著「もしも宮中晩餐会に招かれたら 至高のマナー学」
- ↑ グレイスフル・ウエディング 1994年春夏「花嫁のためのお支度」12pより引用
参考文献
- 小川安朗『被服学事典』(朝倉書店、1975年) ISBN 4254620012
- 小川龍夫『ファッション/アパレル辞典』(繊研新聞社、2004年) ISBN 488124146X
- グレイスフル・ウエディング 1994年春夏「花嫁のためのお支度」(株式会社 世界文化社)