「第45回NHK紅白歌合戦」の版間の差分
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*例年以上に両軍司会者の司会術・話術がクローズアップされた年であり、総合司会の[[宮川泰夫]][[アナウンサー]]は必要最小限の進行補助(オープニング・エンディングの進行や、攻守交替のアナウンスなど)を行うにとどまり、大半の番組進行(審査員の紹介なども含め)は[[上沼恵美子]]・[[古舘伊知郎]]の両軍司会コンビが担当している。尚、古舘伊知郎は史上初の[[民間放送|民放]]のアナウンサー出身([[1977年]]~[[1984年]]まで[[テレビ朝日]]に在籍)の紅白司会者である。 | *例年以上に両軍司会者の司会術・話術がクローズアップされた年であり、総合司会の[[宮川泰夫]][[アナウンサー]]は必要最小限の進行補助(オープニング・エンディングの進行や、攻守交替のアナウンスなど)を行うにとどまり、大半の番組進行(審査員の紹介なども含め)は[[上沼恵美子]]・[[古舘伊知郎]]の両軍司会コンビが担当している。尚、古舘伊知郎は史上初の[[民間放送|民放]]のアナウンサー出身([[1977年]]~[[1984年]]まで[[テレビ朝日]]に在籍)の紅白司会者である。 | ||
*古舘の抜擢は、前年の[[第44回NHK紅白歌合戦|第44回]]でも取りざたされており、[[マスコミ]]の下馬評通りの抜擢であったが。それに対する紅組司会については、当初マスコミの間では古舘と対等に張り合えるトーク技術の持ち主として[[黒柳徹子]]の再登板などが有力視されていたが、最終的には当時[[関西地区]]のみで活動をしており、全国的な知名度は低かった上沼恵美子が抜擢された。この年の春ごろに彼女がレギュラー出演している「[[バラエティー生活笑百科]]」の収録の合間に、関係者が秘密裏に司会の打診を行い、快諾を得ていた。上沼は、この紅白での絶妙な仕切りが注目され、知名度・人気を一躍全国区のものとした。 | *古舘の抜擢は、前年の[[第44回NHK紅白歌合戦|第44回]]でも取りざたされており、[[マスコミ]]の下馬評通りの抜擢であったが。それに対する紅組司会については、当初マスコミの間では古舘と対等に張り合えるトーク技術の持ち主として[[黒柳徹子]]の再登板などが有力視されていたが、最終的には当時[[関西地区]]のみで活動をしており、全国的な知名度は低かった上沼恵美子が抜擢された。この年の春ごろに彼女がレギュラー出演している「[[バラエティー生活笑百科]]」の収録の合間に、関係者が秘密裏に司会の打診を行い、快諾を得ていた。上沼は、この紅白での絶妙な仕切りが注目され、知名度・人気を一躍全国区のものとした。 |
2008年2月24日 (日) 15:33時点における最新版
第45回NHK紅白歌合戦は、1994年12月31日にNHKホールで行われた、通算45回目のNHK紅白歌合戦。20時から21時25分および21時30分~23時45分にNHKで生放送された。
概要[編集]
- 放送時間が20:00(JST)に繰り下げられ、以降、1998年まで、20時の開始となる。
- 紅白45回を記念して、紅組最多出場者の島倉千代子(第39回以来6年ぶり)を筆頭に、松田聖子(第39回以来6年ぶり)、沢田研二(第40回以来5年ぶり)、郷ひろみ(第41回以来4年ぶり)と、往時の紅白に大きく貢献したアーティストを多くカムバックさせ、話題となった。
- 例年以上に両軍司会者の司会術・話術がクローズアップされた年であり、総合司会の宮川泰夫アナウンサーは必要最小限の進行補助(オープニング・エンディングの進行や、攻守交替のアナウンスなど)を行うにとどまり、大半の番組進行(審査員の紹介なども含め)は上沼恵美子・古舘伊知郎の両軍司会コンビが担当している。尚、古舘伊知郎は史上初の民放のアナウンサー出身(1977年~1984年までテレビ朝日に在籍)の紅白司会者である。
- 古舘の抜擢は、前年の第44回でも取りざたされており、マスコミの下馬評通りの抜擢であったが。それに対する紅組司会については、当初マスコミの間では古舘と対等に張り合えるトーク技術の持ち主として黒柳徹子の再登板などが有力視されていたが、最終的には当時関西地区のみで活動をしており、全国的な知名度は低かった上沼恵美子が抜擢された。この年の春ごろに彼女がレギュラー出演している「バラエティー生活笑百科」の収録の合間に、関係者が秘密裏に司会の打診を行い、快諾を得ていた。上沼は、この紅白での絶妙な仕切りが注目され、知名度・人気を一躍全国区のものとした。
- この年吉田拓郎が初出場。それに伴い日野皓正(トランペット)、渡辺香津美(エレキギター)、宮川泰(キーボード)、日野元彦(ドラム)、大西順子(ピアノ)、石川鷹彦(アコースティックギター)、金沢英明(ウッドベース)、吉田建(ベース)という大物ミュージシャンがバックバンドを務めた。コーラスとして、白組常連組の森進一、五木ひろし、前川清も参加するなど、初出場ながら、長年紅白サイドが出場を心待ちにしてきた歌手の出演とあって、特別待遇ともいえる扱いがなされた。
- 松田聖子と藤谷美和子の歌唱時の衣装が、いずれも背中に羽の生えた天使をイメージした物であった(色はそれぞれ白と黒で異なる)事から一部で「衣装が被った」と言われた。
- 吉幾三の歌唱前、司会の古舘が吉の二人の娘から預かった父への手紙を朗読。楽曲が「娘に…」という、娘にあてた曲であるため、吉は感極まってしまい、二番の途中からは涙ぐんで歌えないというハプニングが起こっている。
- 松本明子がエンディングの「蛍の光」の合唱で、バックコーラスに紛れ込む形で飛び入り出演し、「紅白もらった!」の垂れ幕を掲げた(日本テレビ系進め!電波少年より)。
- この年の衣装対決は美川憲一と小林幸子の直接対決。美川は間奏の間に早着替えを行い、最後には宙吊りで空を飛び「幸子、おだまり」の一言で落とした。小林はナイアガラの滝をイメージしたセットを使用。元々は本物の水を使用する予定だったが、この年深刻な水不足が起こったことを考慮し、ドライアイスで代用した。
- トリはデビュー30周年同士の都はるみと五木ひろしが選出された(大トリは都はるみ)。
司会者[編集]
演奏[編集]
- 三原綱木とザ・ニューブリード・東京放送管弦楽団(指揮 三原綱木)
審査員[編集]
- イチロー(プロ野球オリックス・ブルーウェーブ外野手)
- 赤井英和(俳優。この年の連続テレビ小説『春よ、来い』の竹中洋介役)
- 奥野史子(シンクロナイズドスイミング選手)
- 岩下志麻(女優)
- 羽生善治(棋士)
- 南井克巳(JRA騎手。この年ナリタブライアンで三冠&有馬記念、マーベラスクラウンでジャパンカップ制覇。GIレース5勝)
- 賀来千香子(女優。翌年の大河ドラマ『八代将軍吉宗』の須磨役)
- 川本ゆかり(元新体操選手)
- 市川崑(映画監督)
- 森光子(女優)
- 松尾武・NHK番組制作局長
- 客席審査員(NHKホールの観客全員)
出場歌手[編集]
紅組 | 白組 | ||
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歌手 | 曲 | 歌手 | 曲 |
第1部 | |||
trf(初) | BOY MEETS GIRL | access(初) | SCANDALOUS BLUE |
篠原涼子(初) | 恋しさと せつなさと 心強さと | TOKIO(初) | LOVE YOU ONLY |
久宝留理子(2) | 早くしてよ | 山根康広(初) | Get Along Together~愛を贈りたいから~ |
長保有紀(初) | 惚(ほ)の字傘 | 山本譲二(7) | 関門海峡 |
伍代夏子(5) | ひとり酒 | 堀内孝雄(7) | 夢の道草 |
森口博子(4) | Let's Go | SMAP(4) | がんばりましょう |
田川寿美(初) | 女…ひとり旅 | 香田晋(初) | 夢いちど |
中山美穂(7) | ただ泣きたくなるの | 藤井フミヤ(2) | DAYS |
Dreams Come True(5) | すき~紅白バージョン~ | 米米CLUB(2) | 手紙~紅白バージョン~ |
島倉千代子(32) | 人生いろいろ | 小椋佳(初) | さらば青春 |
第2部 | |||
松田聖子(10) | 輝いた季節へ旅立とう | 吉田拓郎(初) | 外は白い雪の夜 |
大月みやこ(8) | 愛にゆれて… | 吉幾三(9) | 娘に… |
藤谷美和子・大内義昭(初) | 愛が生まれた日 | 郷ひろみ(15) | 言えないよ |
森高千里(3) | 素敵な誕生日 | 高橋ひろ(初) | アンバランスなKissをして |
坂本冬美(7) | 夜桜お七 | 細川たかし(20) | 夢酔い人 |
香西かおり(4) | 恋慕川 | 山川豊(4) | 途中下車 |
藤あや子(3) | 花のワルツ | 沢田研二(17) | HELLO |
工藤静香(7) | Blue Rose | X JAPAN(4) | Rusty Nail |
久松史奈(初) | 微笑みながら | 前川清(4-15) | 恋するお店 |
小林幸子(16) | 雨の屋台酒 | 美川憲一(11) | おだまり |
由紀さおり・安田祥子(3) | 赤とんぼ~どこかに帰ろう | 森進一(27) | おふくろさん |
和田アキ子(18) | あの鐘を鳴らすのはあなた | 小林旭(5) | 熱き心に |
KIX-S(初) | LOVIN' YOU | 谷村新司(8) | 昴―すばる― |
石川さゆり(17) | 飢餓海峡 | 北島三郎(31) | 年輪 |
都はるみ(26) | 古都逍遥 | 五木ひろし(24) | 汽笛 |
ゲスト出演者[編集]
- 海老一染之助・染太郎(太神楽師。長保有紀の曲紹介)
- リトルゴジラ(映画『ゴジラvsスペースゴジラ』の怪獣。SMAPの曲紹介)
- ゴジラ(同じく『ゴジラvsスペースゴジラ』の怪獣。SMAPの曲中および第2部オープニング)
- 安達祐実(女優。Dreams Come Trueの曲紹介)
- 周富徳(中国料理人。米米CLUBの曲紹介)
- ハイヒール(漫才師。大月みやこの曲紹介)
- ププル、カバプー、ピポ(1995年夏季ユニバーシアードマスコットキャラクター。山川豊の曲紹介)
- 千堂あきほ(タレント。香西かおりの曲紹介)
- 桂文珍(落語家。第2部ブレイク)
演奏ゲスト[編集]
- THE THRILL(ブラスバンド。久宝留理子の伴奏)
- 日野皓正(トランペット。吉田拓郎の伴奏)
- 大西順子(ピアノ。同上)
- 日野元彦(ドラム。同上)
- 渡辺香津美(ギター。同上)
- 金沢英明(ベース。同上)
- 石川鷹彦(ギター。同上)
- 吉田建(ベース。同上)
- 羽田健太郎(ピアノ。キム・ヨンジャの伴奏)