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軍人だった父などの影響で[[1970年]]に[[海兵隊]]に入隊し、[[ノースカロライナ州]]キャンプ・レジューヌの第2海兵師団に派遣された。[[1976年]]に軍曹で退役し、大学に通う。大学卒業後の[[1976年]]第2海兵師団に戻り、ライフル小隊司令官、中隊副司令官、作戦支援士官、歩兵司令官を歴任した。[[1987年]]には少佐に昇格し、大隊の作戦担当責任者となった。[[2008年]]から[[2009年]]にかけて、イラクの多国籍軍の将官として活動した。 | 軍人だった父などの影響で[[1970年]]に[[海兵隊]]に入隊し、[[ノースカロライナ州]]キャンプ・レジューヌの第2海兵師団に派遣された。[[1976年]]に軍曹で退役し、大学に通う。大学卒業後の[[1976年]]第2海兵師団に戻り、ライフル小隊司令官、中隊副司令官、作戦支援士官、歩兵司令官を歴任した。[[1987年]]には少佐に昇格し、大隊の作戦担当責任者となった。[[2008年]]から[[2009年]]にかけて、イラクの多国籍軍の将官として活動した。 | ||
− | [[2011年]]3月、オバマ政権下のゲーツ、パネッタの両国防長官のもとで上級軍事補佐官を務めた(2012年10月まで)。[[2012年]]7月26日に上院により大将が承認された。 [[2012年]]11月19日に中南米地域を担当する米軍南方軍司令官(2016年まで) | + | [[2011年]]3月、オバマ政権下のゲーツ、パネッタの両国防長官のもとで上級軍事補佐官を務めた(2012年10月まで)。[[2012年]]7月26日に上院により大将が承認された。 [[2012年]]11月19日に中南米地域を担当する米軍南方軍司令官(2016年まで)となり、キューバやグアンタナモ収容所への対応のほか、国境を越えて流入する不法移民や薬物の密輸、組織犯罪などの問題への対応に当たった。 |
[[2016年]]1月にはカート・W・ティッドの後任の海軍大将に就任した。4ツ星の将軍である。2016年に退役した。 | [[2016年]]1月にはカート・W・ティッドの後任の海軍大将に就任した。4ツ星の将軍である。2016年に退役した。 | ||
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*過激派組織ISについて、2015年12月「イスラムを代表していない」「ほとんどのイスラム教徒はすばらしい人たちだ」と発言した。 | *過激派組織ISについて、2015年12月「イスラムを代表していない」「ほとんどのイスラム教徒はすばらしい人たちだ」と発言した。 | ||
*2015年3月、連邦上院軍事委員会の証言では不法移民、国境問題について「テロ組織が国境の密輸ルートを利用して、アメリカ国民に危害を加えようとする者や大量破壊兵器さえ送り込むおそれがある」と発言した。 | *2015年3月、連邦上院軍事委員会の証言では不法移民、国境問題について「テロ組織が国境の密輸ルートを利用して、アメリカ国民に危害を加えようとする者や大量破壊兵器さえ送り込むおそれがある」と発言した。 | ||
+ | *グアンタナモ収容所をめぐり、オバマ前政権の閉鎖方針への反対を表明した。不法移民に対して厳しい立場をとっているとされる。 | ||
2017年8月14日 (月) 23:15時点における最新版
ジョン・F・ケリー(英語: John Francis Kelly, 1950年5月11日 - )は、アメリカ合衆国の政治家である。現職のアメリカ合衆国大統領首席補佐官。
経歴[編集]
1950年5月11日マサチューセッツ州ボストンで生まれる。ボストン近郊のブライトン(Brighton)で育つ。1976年にマサチューセッツ州立大学を卒業する。1984年にジョージタウン大学大学院で国家安全保障の修士号を得た。 軍人だった父などの影響で1970年に海兵隊に入隊し、ノースカロライナ州キャンプ・レジューヌの第2海兵師団に派遣された。1976年に軍曹で退役し、大学に通う。大学卒業後の1976年第2海兵師団に戻り、ライフル小隊司令官、中隊副司令官、作戦支援士官、歩兵司令官を歴任した。1987年には少佐に昇格し、大隊の作戦担当責任者となった。2008年から2009年にかけて、イラクの多国籍軍の将官として活動した。 2011年3月、オバマ政権下のゲーツ、パネッタの両国防長官のもとで上級軍事補佐官を務めた(2012年10月まで)。2012年7月26日に上院により大将が承認された。 2012年11月19日に中南米地域を担当する米軍南方軍司令官(2016年まで)となり、キューバやグアンタナモ収容所への対応のほか、国境を越えて流入する不法移民や薬物の密輸、組織犯罪などの問題への対応に当たった。 2016年1月にはカート・W・ティッドの後任の海軍大将に就任した。4ツ星の将軍である。2016年に退役した。
人物[編集]
- 子供は3人いるが、うち2人の息子ジョンとロバートは海兵隊に入隊した。2010年11月ロバートはアフガニスタンで地雷を踏んで、29歳で死亡した[1]。
- 過激派組織ISについて、2015年12月「イスラムを代表していない」「ほとんどのイスラム教徒はすばらしい人たちだ」と発言した。
- 2015年3月、連邦上院軍事委員会の証言では不法移民、国境問題について「テロ組織が国境の密輸ルートを利用して、アメリカ国民に危害を加えようとする者や大量破壊兵器さえ送り込むおそれがある」と発言した。
- グアンタナモ収容所をめぐり、オバマ前政権の閉鎖方針への反対を表明した。不法移民に対して厳しい立場をとっているとされる。
国土安全保障長官[編集]
2016年12月7日、アメリカ合衆国次期大統領のドナルド・トランプはケリーを自らの政権下でアメリカ合衆国国土安全保障省の長官に指名する意向を示した[2]。2017年1月20日米上院本会議はケリーの国土安全保障長官就任を賛成88、反対11で承認した[3]。1月20日、宣誓式を行った[4]。 国土安全保障長官として2回メキシコを訪問し、エンリケ・ペーニャ・ニエト大統領及高官と会談した[5]。
大統領首席補佐官[編集]
2017年7月28日、トランプ大統領はラインス・プリーバス大統領首席補佐官を更迭し、後任にジョン・F・ケリーを起用した[6]。ケリーの就任とプリバースの更迭はホワイトハウスに混乱と反発をもたらした。ケリーは7月31日大統領首席補佐官に着任した[7]。トランプ米国大統領は、「彼は偉大な米国人であり、偉大なリーダーだ。私の政権の真のスターだ」と称賛している[8]。 ケリー長官は、権力闘争で混乱し、情報管理がうまくいかないホワイトハウスに規律と秩序を取り戻すために起用された、と報道されている。「クシュナーやバノンを含めホワイトハウスの高官の直属の上司は大統領ではなくケリー氏となる」とサンダース新報道官は言明した[9]。 マルバニー行政管理予算局長は、これまでと違う方向を目指し、規律をとり、組織化された体制を目指すためにケリーを起用したと述べた[10]。
出典[編集]
- ↑ 10 Things You Didn't Know About Gen. John Kelly,,US News,2017-01-17,By Sara Clarke,[[1]]
- ↑ Donald Trump Picks John Kelly, Retired General, to Lead Homeland Security,The New York Times,By MARK LANDLER and MAGGIE HABERMAN,52016-12-07,[[2]]
- ↑ 米上院:マティス国防長官、ケリー国土安保長官承認-大統領就任初日,By Steven T. Dennis,2017年1月21日[[3]]
- ↑ John F. Kelly Sworn In As Fifth Secretary of Homeland Security,Homeland Security,2017-01-20[[4]]
- ↑ "Everything you need to know about Gen. John Kelly, Trump's new chief of staff",ABC News,By ELIZABETH MCLAUGHLIN ALANA ABRAMSON,2017-07-28[[5]]
- ↑ Reince Priebus Is Ousted Amid Stormy Days for White House,,By PETER BAKER and MAGGIE HABERMAN,2017-07-28,[[6]]
- ↑ "Statement from Press Secretary Dave Lapan on Homeland Security Leadership",U.S. Department of Homeland Security. July 28, 2017,[[7]]
- ↑ 『トランプ氏、プリーバス首席補佐官を更迭 後任はケリー氏』,CNN,2017-07-29[[8]]
- ↑ 『新首席補佐官と規律なきトランプ米政権』,日本経済新聞,2017年8月8日,[[9]]
- ↑ 『トランプ政権、プリーバス首席補佐官更迭 後任ケリー氏に混乱収拾期待』,Newsweek,2017-07-31[[10]]