「東葉高速鉄道東葉高速線」の版間の差分
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2014年12月17日 (水) 21:06時点における最新版
東葉高速線(とうようこうそくせん)は、千葉県船橋市の西船橋駅と千葉県八千代市の東葉勝田台駅を結ぶ東葉高速鉄道が運営する鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はTR。
目次
路線データ[編集]
- 路線距離(営業キロ):16.2km
- 軌間:1067mm
- 駅数:9駅(起終点駅含む)
- 複線区間:全線
- 電化区間:全線(架空電車線方式・直流1500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 保安装置:WS-ATC
- 最高速度:100km/h
- 車両基地所在地:八千代緑が丘駅
運行形態[編集]
以下の列車が運行されている。ほぼすべての列車が西船橋から東京地下鉄(東京メトロ)東西線と相互直通運転しており、一部は東西線経由で中野駅より東日本旅客鉄道(JR東日本)中央緩行線の三鷹駅まで運転する。東葉高速鉄道保有車両と東京メトロ保有車両による運用があるが、東葉車はATS-Pが設置されておらずJR線に直通ができないため、東葉勝田台 - 西船橋 - 中野間の運用に限られる。
終電は平日で東葉勝田台駅1時4分着・土休日で東葉勝田台駅0時57分着と遅く、新京成電鉄新京成線や京成本線に乗り換えることはできない。
現在の列車種別[編集]
快速[編集]
東葉高速線で最も多く運行されている列車で、東葉高速線内は各駅に停車し、東西線西船橋 - 東陽町間のみ快速運転をする。かつては下り方面で八千代緑が丘行が存在していたが、現行ダイヤではすべて東葉勝田台行である。
通勤快速[編集]
平日朝の上り方面のみ運行され、東葉高速線内は各駅に停車し、東西線西船橋 - 浦安間のみ快速運転する。
各駅停車[編集]
東西線内の快速運転時間外および朝夕ラッシュ時のみに運行される。朝晩には入出庫のため、八千代緑が丘駅終着と八千代緑が丘駅発東葉勝田台行の列車がある。
過去の列車種別[編集]
東葉快速[編集]
従来の快速は、東西線西船橋 - 東陽町間のみ快速運転で、東葉高速線内は各駅停車だった。速達化を図る目的で、東葉高速線内も快速運転する東葉快速が1999年12月4日のダイヤ改正で新設された。東葉高速線内の停車駅は西船橋駅、北習志野駅、八千代緑が丘駅、東葉勝田台駅。東京メトロ15000系と05系第14編成を除く車両の方向幕では「東快」と略して表示されていた。
当初、平日朝の西船橋方面行と夕方の東葉勝田台行に設定されていたが、この東葉快速の設定により、通過駅では通勤時間帯に10分以上の間隔が空くことがあった。このため、東葉快速通過後に到着する電車に乗客が集中することとなり、2009年3月14日のダイヤ改正で朝の上り方面が廃止され、夕方の下り東葉勝田台行のみ4本の運転となった。
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生以降、東葉快速の運転は中止されていたが、同年9月12日に平常ダイヤに戻り運転を再開した。
下りの東葉快速も通過駅の乗車人数が年々増加していることから2014年3月15日のダイヤ改正で廃止され、快速(東葉高速線内は各駅停車)に変更された[1]。
女性専用車[編集]
2006年11月20日から、朝ラッシュ時の西行(中野方面)列車に女性専用車が導入されている。設定対象となる列車は、東葉勝田台を6:37 - 8:29に出発する電車。設定当初は中野まで設定されていたが、大手町駅の出口の関係で11月29日より東西線内大手町までに短縮された。東西線内で9:00を過ぎると解除される。
歴史[編集]
東葉高速鉄道#概要を参照。
- 1996年(平成8年)4月27日 - 西船橋 - 東葉勝田台間開業。
- 1999年(平成11年)12月6日 - 前々日のダイヤ改正により、東葉快速を運転開始。
- 2006年(平成18年)11月20日 - 平日の朝ラッシュ時に、西船橋・中野方面行きの列車に女性専用車を導入。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 14時46分に東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生し、終日運休。
- 3月14日 - 同月11日に発生した地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、東京電力が輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から東葉快速が運休。
- 9月12日 - 東葉快速が運転再開。
- 2014年(平成26年)3月15日 - 東葉快速を廃止[1]。また、駅ナンバリングを導入[2]。
駅一覧[編集]
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|
TR01 | 西船橋駅 | - | 0.0 | 東京地下鉄: 東西線 (T-23) (中野駅経由東日本旅客鉄道中央線三鷹駅まで直通運転) 東日本旅客鉄道:総武線(各駅停車)・武蔵野線・京葉線 京成電鉄: 本線(京成西船駅 (KS20):連絡運輸なし) |
船橋市 |
TR02 | 東海神駅 | 2.1 | 2.1 | ||
TR03 | 飯山満駅 | 4.0 | 6.1 | ||
TR04 | 北習志野駅 | 2.0 | 8.1 | 新京成電鉄: 新京成線 (SL19) | |
TR05 | 船橋日大前駅 | 1.7 | 9.8 | ||
TR06 | 八千代緑が丘駅 | 1.2 | 11.0 | 八千代市 | |
TR07 | 八千代中央駅 | 2.8 | 13.8 | ||
TR08 | 村上駅 | 1.4 | 15.2 | ||
TR09 | 東葉勝田台駅 | 1.0 | 16.2 | 京成電鉄: 本線(勝田台駅 (KS31)) |
その他[編集]
西船橋 - 東葉勝田台間16.2kmの運賃は大人630円、東西線西船橋 - 中野間30.8kmの運賃は大人310円と、周辺の他の鉄道と比べ運賃が高めである(運賃額はいずれも2014年4月現在の切符購入の場合)。同じ千葉県内にある北総線の方がさらに割高であったが、2010年の成田スカイアクセス開業と同時に実施された沿線自治体との合意による運賃値下げで、東葉高速線とほぼ同距離の東松戸 - 千葉ニュータウン中央間16.3kmで大人630円が600円となり(2014年4月現在は620円)、5kmを超えて9kmまでの区間は同額、3kmまでと9kmを超えて17kmまでの区間なら東葉高速線の方が10円割高となった(2014年4月の運賃改定後も切符購入の場合の金額差は同じ)。ただし、北総線は都心へアクセスするのに3社局(北総、京成、都営またはその他)必要であるのに対し、東葉高速線は2社(東葉、東京メトロ)で済み、さらに東京メトロの長距離運賃はかなり低廉であることから、単純な自社線内での比較はあまり意味がないといえる。
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 ダイヤ改正の実施についてPDF - 東葉高速鉄道、2014年2月7日。
- ↑ 2.0 2.1 「駅ナンバリング」を導入しますPDF - 東葉高速鉄道、2014年3月3日