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: ジャイロ・ツェペリの追っ手。ゼッケン番号?-242。ネアポリスの爆弾テロリストでツェペリ親子とは因縁の仲。ネアポリス国王暗殺のため馬車を襲撃しようとしたが失敗し、死刑判決を受けたが看守を爆破して脱獄した。アリゾナ砂漠にて「悪魔の手のひら」を越えたことで、スタンドが発現した。ジャイロ達を追撃するも、返り討ちにあい敗北。実は大統領の刺客であり、聖人の遺体を奪うためにジャイロたちに接触しようとしていた。<!--名前の由来はアメリカのミュージシャン[[ティト・プエンテ]]の楽曲「''オジェ・コモ・バ''」。--> | : ジャイロ・ツェペリの追っ手。ゼッケン番号?-242。ネアポリスの爆弾テロリストでツェペリ親子とは因縁の仲。ネアポリス国王暗殺のため馬車を襲撃しようとしたが失敗し、死刑判決を受けたが看守を爆破して脱獄した。アリゾナ砂漠にて「悪魔の手のひら」を越えたことで、スタンドが発現した。ジャイロ達を追撃するも、返り討ちにあい敗北。実は大統領の刺客であり、聖人の遺体を奪うためにジャイロたちに接触しようとしていた。<!--名前の由来はアメリカのミュージシャン[[ティト・プエンテ]]の楽曲「''オジェ・コモ・バ''」。--> |
2013年8月7日 (水) 15:49時点における最新版
『スティール・ボール・ラン』 (STEEL BALL RUN) は、荒木飛呂彦の漫画作品。集英社の少年向け漫画雑誌『週刊少年ジャンプ』(以下『WJ』)にて2004年8号 - 47号に、青年向け漫画雑誌『ウルトラジャンプ』(以下『UJ』)に2005年5月号 - 2011年5月号にて連載された。
『スティール・ボール・ラン』のタイトルで連載を開始したが、『UJ』移籍後はタイトルが『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』 (JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part7 STEEL BALL RUN) に改められ、『ジョジョの奇妙な冒険』の正統なPart7となっている。通称はSBR。単行本は全24巻(『ジョジョ』シリーズ通算では第81 - 104巻)。
目次
概要[編集]
当初はPart6『ストーンオーシャン』までと同じく『WJ』にて連載され、このときのタイトルは『スティール・ボール・ラン』だった。ストーリーとの兼ね合いから「10週前後で休載し、描きためる」手法を使ったため、週刊連載にもかかわらず1週31ページという驚異的なペースでの掲載が行われた(他の連載作品は通常19ページ前後)。その間に『WJ』の増刊号『青マルジャンプ』に番外編を掲載している。2度目の中断後、2週掲載されたのみで『WJ』での連載が再開未定となった。そして『UJ』2005年4月号にプロローグ編が掲載され、続く5月号から本格的に連載再開された。この『UJ』への移籍時に、タイトルが『ジョジョの奇妙な冒険 Part7 スティール・ボール・ラン』 に改められた。
『UJ』への掲載誌移動理由について、荒木飛呂彦は「ダイナミックな画面表現と、繊細な心理描写をかねそなえた作品を描こう、と思ったからですね。あと、海外ドラマ『24』や、三部作の映画『ロード・オブ・ザ・リング』といった、壮大なボリュームの物語が増えてきた影響で、というのがありますね。週刊連載のコンパクトな起承転結の繰りかえしじゃなくて、もっと大きな物語を語りたくなったんです[1]」と説明している。また、『週刊少年ジャンプ』から対象年齢の高い『ウルトラジャンプ』に移籍した事で同性愛やDV、レイプ等の倫理上繊細な記述が増えたが、これについては「40歳をこえて、倫理性にまつわる表現も描かなくちゃダメだろう、と思ったんですね。(中略)ぼくもターゲットを若い読者だけに限定していたら、作品が窮屈になるんじゃないかな、と思ったんですね[1]」と答えている。
2010年3月4日に発売された単行本第20巻で『ジョジョ』シリーズは通算100巻に達した[2]。
前作との関係[編集]
『スティール・ボール・ラン』は、前作『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ とは似て非なる世界観をもつ。従って、シリーズ一貫していた重大なストーリー上の繋がりが本作では断ち切れている。例えばジョニィ・ジョースターはジョースター姓を持つものの、いままでシリーズを通して主役を張り、血の繋がりを保ってきたジョースター家とは関係がない。しかしながら"ジョースター"、"ディオ"、"スタンド"等といったシリーズを構成する上で重要な要素が用いられたり、またシリーズを彷彿とさせる人物や設定がさりげなく盛り込まれ、本作が『ジョジョ』シリーズだと意図的に暗示されるものとなっている。
タイトルそのものはPart6完結時の『WJ』2003年第19号の巻末作者コメントにおいて、次回作の題名として既に語られていたが、当時はそれがPart7のサブタイトルを指すのか、それとも荒木にとっての全く新作となるのかは言及されなかった。その直後にCSで放送された『週刊少年「」』において、Part7以降もシリーズを続行する意向と、その構想と準備が進んでいること、そしてそれこそが謎のタイトル『スティール・ボール・ラン』であることを荒木自身が示唆するコメントを残した[3]。
連載開始された『WJ』2004年第8号巻末の作者コメントでは、「ジョジョの奇妙な冒険はパラレルワールドに突入」「主人公はジョジョではなくなったため、タイトルはスティール・ボール・ランとなった」という主旨の説明が添えられた。
単行本第1巻では実質的には『ジョジョの奇妙な冒険』Part7であると公言した。加えて、ここから新たに読み始める読者のために、この時点であえて『ジョジョ』Part7であるということをメインタイトルで強調しなかったとも語っている。一方で「作家の創作の姿勢として、過去の作品を完全に葬り去ることはよくない」とし、Part6終盤の出来事によって一巡した新たな世界の延長線上に本作品があることを読者に明言した[4]。
連載が『WJ』から『UJ』へ移り変わると共に、誌面掲載時のサブタイトルに『ジョジョの奇妙な冒険 Part7』と明記されるようになった。単行本も第5巻以降はカバーを外せば『ジョジョの奇妙な冒険』Part7の表記が確認できる(最終巻の第24巻ではカバーにも書かれている)が、Part6のように『ジョジョ』1巻からの通し巻数が括弧つきで併記されるという措置はとられていない。
作中も過去シリーズを彷彿とさせる人物や設定が頻出するが、この事に関して作者は「かつての登場人物の先祖であるか、あるいはパラレルワールドの存在と考えて欲しい」としている。
あらすじ[編集]
19世紀末、アメリカ。6,000kmにも及ぶ、過酷きわまる"北アメリカ大陸横断レース"「スティール・ボール・ラン」に参加する冒険者達の姿を描く活劇である。物語は、ジョニィ・ジョースターの視点から、謎の男ジャイロ・ツェペリを中心に波乱の巻き起こるレース展開や、レースの裏に潜む陰謀との対決を描きながら、ジョニィの「青春から大人へ」歩き出す人間ドラマである。
レースの概要[編集]
設定・ルール[編集]
- 1890年 9月25日 午前10時 / サンディエゴビーチよりスタート、ゴールはニューヨーク
- 総距離約6000kmに及ぶ、 史上初の乗馬による北米大陸横断レースである
- コースは9つのチェック・ポイントにより9つのステージに分けられる
- チェックポイントごとに、順位によってポイントが与えられ、9ステージのスコアを合計して王者を決定する
- ゴールまでの予測日数は60 - 80日(馬の1日あたりの走行距離限界を70 - 100kmとして)
- 主催者はスティーブン・スティール
- 参加者総数は3852名
- ステージによっては、コース中に通過義務のあるチェック・ポイントがある。それ以外はどのコースを取ろうが、いつ宿泊しようが自由である
- レース中リタイアを表明する場合はゼッケンを旗にして掲げ、ルートに止まり、救助の幌馬車隊を待つこと。なお、走行可能であっても救助隊に水や食料を要求すればリタイアと見なされる
賞金[編集]
- 優勝 : 5000万ドルと南極の氷に入れられた優勝トロフィー
- 2位 : 100万ドル
- 3位 : 50万ドル
- 4位 : 25万ドル
- 5位 : 12万ドル
- 以下10位までの賞、並びにチェックポイント賞など各賞
- 第一チェックポイントの優勝者には1万ドルと1時間のタイムボーナスが与えられる
この作品世界では、本来アメリカで使われているフィート、ガロン等の単位がメートルやリットルに換算して表されている他、賞金などの額は、連載時(2004年)の貨幣価値に相応した額として描かれる。すなわち、この優勝賞金は現代の価値にして5000万ドル(60億円)相当という意味である。これは、19世紀末のアメリカではまだ国内といえど地域によって貨幣価値が一定しておらず、劇中での処理が煩雑になり読者も理解し辛いからだと説明されている。ただし、それ以前から荒木作品では舞台が日本以外の国であろうと、登場する物品(新聞記事や商品のパッケージ等)に日本語表記を使うなどリアリティよりも読者の理解を優先した処理は普通に行われている。
参加資格[編集]
- 16歳以上
- 国籍、人種、性別、プロ・アマチュアなどは問われない
- 参加料1200ドルを支払うこと
出資者・出資条件[編集]
- イースト アンド ウエスト・トリビューン紙
- 独占取材権
- 各出版社
- レースのルート沿いのホテル群
- B&C精肉会社
- ウィンチェスター連発銃製造会社
- ホリゾンタル大陸鉄道株式会社
- スピードワゴン石油株式会社
ルール[編集]
- 自動車・ラクダ・徒歩での参加も可能
- 馬(搭乗物)の交換は失格となる
- ニューヨーク - サンディエゴ間の間に設けられた9つのチェックポイントを通過すること
- チェックポイントでは「レース順位」「走行タイム」「不正行為の有無」が確認される
- リタイヤ時には、レース主催者により交通費、医療費、宿泊費等がまかなわれる
- 「犯罪に関わる」行為以外、武装等に制限は行われない代わりに、自分の身は自分で守らなければならない
- スタートの2分前からスタートまで、自分の番号のグリッドにいない、あるいは出た者はフライングと見なされ、ペナルティが加算される
- 体当たりによる妨害はルール違反にはならない
- 審議が必要な場合は審判員5名と、史上初の導入となる"映写機撮影"を元に着順が判定される
レースの成り立ち[編集]
スティール・ボール・ラン・レースは、40年のキャリアを持つプロモートの達人、スティーブン・スティールによる一大レース企画である。レースの2年前、不幸なトラブルにより借金まみれのドン底にあったスティールは、起死回生の策として騎馬によるレース企画を思いつく。スポンサー探しは難航したが、偶然出会ったある少女(後のルーシー・スティール)のヒントにより、新聞社の人間との話が進み、結果として、わずか2年でこの巨大レースが開催される運びとなった。
その他[編集]
- 大会マスコットは「手乗り馬」である
登場人物[編集]
レース参加者[編集]
- ジャイロ・ツェペリ
- 本作Part7の主人公の一人。ゼッケン番号B-636。24歳。前歯に"GO!GO! ZEPPELI"と彫られた金歯を挿しており、「ニョホ」と笑う癖がある。両脇のガンベルトに銃ではなく、掌に収まる程度の大きさの「鉄球」を1つずつ収納し持ち歩いている。法治国家ネアポリス王国の法務官。伝統ある死刑執行人の家系でもあるツェペリ家の長男(5人兄弟)に生まれる。高い才能を持ち、若干女好きながらも、安定した人格で順風満帆な人生を送っていた。しかし、父グレゴリオの後継ぎとしての最初の任務は、たまたま密会の現場に勤めていただけで「国家叛逆罪」として裁かれた靴磨きの少年マルコの処刑であった。その事にどうしても納得がいかず日々不満を募らせていたところ、スティール・ボール・ランとそれによる「国王の恩赦」を知り、マルコを救う為にレース参加を決意する。
- 1st.STAGEでは鉄球の技術と大胆な馬術で、反則として取り消されるものの1位で通過する。だがその目覚ましい活躍と出自不明な経歴、そして外国人で王族関係者であることから、真の主催者、ファニー・ヴァレンタイン大統領に目的が「聖なる遺体」の取得と既に取得した可能性を疑われ、2nd.STAGEから終盤までテロリスト、そしてスタンド使いに執拗に命を狙われる事になる。「遺体」の効果と価値を認めながらも、「遺体」の取得を“目的”として、そのためには時に殺人も厭わない執着を見せるジョニィとは対照的に、「遺体」の取得を自身の生き方を納得させる“手段”と捉えている。あくまでも優勝による「国王の恩赦」を最優先で行動するものの、ジョニィに付き合う形で「遺体」取得に乗り出す。
- 言動から破天荒で奇妙な性格だと誤解されるが、その行動は理性と理論に裏打ちされ、常に臨機応変かつ緻密で大胆。その一方で面白い一面も時折垣間見せる(具体的には、荷物整理の際、使う局面が無いクマのぬいぐるみを何故か捨てずに大事に持って行ったり、『チーズの歌』なる歌を思いついたりなど。当初は同行を拒んでいたジョニィと結局レース終盤まで行動を共にしている等、人懐っこく面倒見のいい性格をしている。また、ジョニィが時として目的の成就の為に殺人すら躊躇う事のない「漆黒の意思」を見せる事に対し、自分の境遇と照らし合わせる事で葛藤を感じている。
- 物語終盤、対大統領戦では後一歩まで追い詰めるものの大統領に味方した「偶然」により形勢逆転、敗北、死亡した。しかし、敗北直前の自身の「アドバイス」がジョニィの大統領への勝因へと繋がることになる。
- 「遺体」の一部を手に入れた事によってスタンド能力が開花するが、後にスティール夫人に渡したことで、スタンド能力を失った状態となっている。しかし、敵スタンド等は視認できているようだ。Part1、Part2に同姓のキャラクターが存在しており、特にPart2に登場したシーザー・ツェペリとはファーストネームも一致している。主人公に自身の持つ技術を教え、遺志を託す点も共通している。モデルとなった人物は、実際に死刑執行人としてルイ16世などの著名人の処刑に使役していた「シャルル=アンリ・サンソン」[5]。
- 旅の途中、たびたびイタリアン・コーヒーを入れるのが恒例になっており、ジョニィにとっては何よりの楽しみになっていた。コールタールのように真っ黒でドロドロで、砂糖とコーヒーの割合を1:1にして飲むという壮絶なまでに苦いコーヒーだが、これをダブルで飲むとたちまちそれまでの疲れが吹き飛ぶという。
- 鉄球
- 肉体を動かさずに掌にある物体に「回転」を加える特殊技術によって鉄球を回転させ、回転する鉄球の振動が生み出す「波紋」によって様々な効果を引き起こす。特に生き物の肉体に及ぼす効果は多様であり、これを戦闘に応用する。また鉄球に自然界に存在する「黄金長方形」を見て「黄金の回転」を加える事によって真の力を発揮する。なお、鉄球の回転は代々処刑人と医者を務める彼の一族が「処刑と医術」の為に発展させた「技術」であり、スタンド能力ではない。ただし、これはPart1・Part2の「波紋」と共に、"スタンド能力に近づく"「技術」であると説明されている[6]。
- なお、鉄球自体は作中何度も消失(戦闘による破壊、移動手段のために破壊等)しているが、その度に金属を削って作り直して補充している模様。予備を用意する事は無い様子で、1度の戦闘で使うのは2球まで(左右の手で1つずつ扱う)となっている。
- スキャン
- レース中盤に「遺体」を手に入れ開花させたスタンド能力。今まで使っていた鉄球に右目が搭載され、より精密な操作が可能となった。また相手に鉄球をぶつける、もしくは鉄球が生み出す「波紋」により、相手の肉体を調べ弱点を見抜いたりするのにも使われる。ルーシーに右目を渡してからは使用できなくなった。
- ボール・ブレイカー
- ツェペリ一族が盾や甲冑を身につけた中世の騎士の防御を突き抜けるために開発し、長らく廃れていた技術をジャイロが復刻させたもの。そのエネルギーはスタンドと同じく固有の像(ヴィジョン)を持ち、次元の壁の防御すら超える。D4C-ラブトレインとの戦闘において発現したが、大統領への攻撃の際偶然ラブトレインの光のヒビ上を通ってしまい、それによって鉄球がわずかに真球から遠のいたため、止めを刺すには至らなかった。その際に大統領は皮膚が老化し、髪の毛が抜け落ちる現象が起こった。
- ジョニィ・ジョースター
- 本作Part7のもう一人の主人公。ゼッケン番号?-939。元一流騎手。19歳。
- ディエゴ・ブランドー
- 通称:ディオ
- 国籍:イギリス
- 愛馬:シルバーバレット(4歳、アラブ・サラブレット混血)
- 声:加藤将之(VOMIC版)
- ジャイロとジョニィのライバル的位置に存在する天才騎手。
- 砂男(サンドマン / サウンドマン)
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:なし(自分自身)
- インディアン(ネイティブ・アメリカン)。ゼッケン番号C-990。通称「大地の俊足」。思い込んだら他人と協調しない性格。自分の部族の考え方は白人には通用しないことを悟り、白人の知識を習得するなど柔軟な頭脳を持っているが、仲間のインディアンからは受け入れられなかった。白人移住者たちに奪い取られた土地を買い戻すために、レースに参加した。故郷に姉がおり、レースへの参加費として彼女から貰ったエメラルドを支払っている。レースでは馬を使わず、自分の足だけで優勝を目指す(すなわち走ってゴールを目指す)。特殊な走法としなやかな筋肉により、馬並の早さで長距離を走る事ができる。また第1ステージの短距離走でも(ジャイロの反則による繰り上げながらも)優勝するなど、他の優勝候補に引けを取っていない。
- 本名の正確な意訳は「サウンドマン(音を奏でる者)」であり、サンドマンは白人が聞き間違えて呼んだ名前である(にもかかわらず彼の部族の人間や実姉も彼をサンドマンと呼んでいる上に、そもそもサウンドマンは英語であるので、通訳した人間の聞き取りミスなどを表現している可能性もある)。
- レース途中で「遺体」を巡る陰謀を知り、賞金を得るよりも大統領との取引に応じた方がより現実的と判断、Dioと協力してジョニィの「遺体」を狙う。レース参加前から身につけていたスタンド能力と地形を利用した戦術でジャイロを行動不能にし、ジョニィを窮地に陥れるものの、成長したジョニィのスタンド“タスクact.2”の前に敗北、死亡した。
- イン・ア・サイレント・ウェイ
- 切る音、燃える音など、音を文字として具現化し操る能力。Part4に登場するエコーズ ACT2と酷似しており、具現化した音に触れたものにその音と同様の効果をもたらす。切る音ならズタズタに破壊され、燃える音なら高熱に焼かれる。人間や、Dioの恐竜に音を乗せるなど応用も可能であり、触れた物はダメージを受ける。更に具現化した音を水中に流し込むだけでなく「具現化した音を足場にする」などメタな利用法もある。また、具現化した音が物体に当たると、その物体に音の振動が伝わり、音の振動が伝わった先で音のダメージが発生することがある。スタンド像は羽や花の飾りを付けたインディアンの様な姿をしている。
- マウンテン・ティム
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ゴースト・ライダー・イン・ザ・スカイ(5歳、マスタング)
- ワイオミング州のカウボーイ。31歳。毎年3千頭の牛を連れて4千kmの旅をしている通称「伝説のカウボーイ」。優勝候補の紹介で「ルックスはイケメン」と紹介されていた。レース途中で起こった殺人事件を調査するため、臨時の保安官助手に任命され、レースと平行して捜査を行っていた。かつて所属していた騎兵隊が「悪魔の手のひら」と呼ばれる謎の砂漠地帯で遭難した際に、スタンド能力を得た彼だけが生き残った。このような超越的な能力に属するものに「スタンド」(立ち向かうもの)という名前をつけたのは彼である。そのため、スタンドについてある程度の知識を持っている。
- 優勝候補の一角であったが、オエコモバのスタンドによって負傷しリタイア。その後、ルーシー・スティールに好意を抱き助けようとするが、“遺体”の場所を記したメモを奪った彼女を捜索していたブラックモアによって殺害された。
- オー!ロンサム・ミー
- ロープに触れた者の肉体をロープと一体化させ、バラバラに分解して自在に操る。自身は分解した自身をロープ上を長さの限り自在に移動することができるが、怪我などで切れた部分は直せないようだった。スタンド自体に攻撃力は無いが、銃を持った腕だけをロープで伸ばすなど死角からの奇襲攻撃ができる。
- ウルムド・アブドゥル
- 国籍:エジプト
- 愛馬:名称不明(?歳、ラクダ)
- エジプトの流浪民で、優勝候補の一角だった。年に三度もラクダでサハラ砂漠を横断し、レースにもラクダで参加する。第1ステージ開始直後、ラクダの巨体を生かしジャイロに襲い掛かる。しかしジャイロに裏を掻かれて群生サボテンに突っ込み自滅、リタイアとなる。Part3に同姓のキャラクターが登場する(Part3の方は「ブ」ではなく「ヴ」となっている)。
- ドット・ハーン
- 国籍:モンゴル
- 愛馬:#1(4歳、ブーロンネ)
- 東洋の馬術の名人。チンギス・ハンの子孫。優勝候補の一角。レース中盤まで好成績を残していたが、大統領の刺客となったサンドマンにより、ジャイロを倒すために利用され死亡した。
- ポコロコ
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ヘイ!ヤア!(4歳、クオーター・ホース)
- 声:岡林史泰(VOMIC版)
- ジョージア州に住む黒人青年の農民。21歳。ゼッケン番号A-777。通称「黒い彗星」。彼の両親は必死になって働いたために、奴隷から解放され自由の身となるが、息子の彼はサボり好きでだらしがなく、呑気な性格。ジプシーの占い師(Part3に登場する「エンヤ婆」に酷似)によりレースが開催される2ヶ月は50億人にひとり(雑誌掲載時には10億人にひとり)の「幸運」がポコロコに訪れると聞き、レースに参加する。馬術や戦闘においてはジョニィ達には遠く及ばないものの、予言通りの凄まじい幸運(レース中にスタンド像が発現)を味方にし、レースを混乱させることに。最終的に、本来の優勝者であるディエゴがルール違反に加え行方不明となったことで、順位の繰上げによりレースの優勝者となった。
- ジョニィ曰く彼の馬術は3流だが、激しい下り坂では馬の足をセーブさせるなど最低限の技術は持ち合わせており、排便を見て即座に馬の懐胎を見抜くなどの一面も見せる。
- なお、彼は寝過ごしてスタートに遅れたため、「スタートの2分前からスタートまで、自分の番号のグリッドにいない者はフライングと見なされ、ペナルティが加算される」のルールに違反しているが、作中ではペナルティが加算されたような描写はない。
- スタンド(名称不明)
- 幸運を呼び込む。また自我を持っており、本体であるポコロコにアドバイスを行う事もある。スタンドのヴィジョンは小さな人形のような姿。遺体にとりつかれたわけではないが発現した。
- 彼の最も幸運な事はスタンド持ちでありながら遺体をめぐる闘いに全く関わらなかった事とも言われている。
- ロッカチュゴ男爵
- 国籍:ドイツ
- 愛馬:名称不明(自動車)
- 自動車での参加を表明したドイツの男爵。自動車がリッター400メートルしか走らないということを知らず、第1ステージ序盤でガス欠によりリタイア。
- ミセス・ロビンスン
- 国籍:メキシコ
- 愛馬:エル・コンドル・パサ(7歳、アバルーサ)
- ジャイロ・ツェペリに懸けられた賞金を狙う暗殺者。体内に甲虫を飼い、その虫を操ってチョヤッ(サボテン)の針を自由に飛ばすという特殊技術を持つ。第2ステージにて、ジャイロ達に襲いかかるも、返り討ちにあい敗北している。「ミセス」はMrs.の意ではなく単に名前の一部らしく、男性である。
- ブンブーン一家
- ジャイロ・ツェペリの追っ手。一家揃ってスタンド使いの殺人鬼で、第1ステージでは3名の選手を殺害している。アリゾナで鉱山を探していたところ「悪魔の手のひら」と遭遇し、スタンドを身につける。それぞれ似た能力を持つが、像(ヴィジョン)は若干異なっている。3人での連携攻撃が得意で、本体および同種のスタンドの本体の合計3人が対象を取り囲み、磁力の相乗効果によって効果を激増させ標的達の肉体を破壊する戦法を得意とする。
- ベンジャミン・ブンブーン
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:クロスタウン・トラフィック(4歳、クオーター・ホース)
- ブンブーン一家の父。ゼッケン番号C-449。第1ステージでは3名の選手を殺害し、馬の蹄鉄からマウンテン・ティムに追跡されるが、それを利用してジャイロ達を追いつめる。しかし、スタンド能力を覚醒させたジョニィにより敗北している。
- スタンド(名称不明)
- 長い舌を持つ怪物型のスタンド。周囲の砂鉄を磁力で引き寄せ一体化したり、体内の鉄分を操作して顔面を変形できる。
- アンドレ・ブンブーン
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:フォクシーレディ(3歳、クオーター・ホース)
- 兄。ゼッケン番号C-450。性格は父親似だが、どこか狂っている。ジャイロの攻撃により腹部に大穴をあけられるが、父のベンジャミンはジャイロ達に磁力を帯びさせる為、その傷を銃弾で通す。その後もベンジャミンはアンドレを軽傷と見ていたふしがあるが、結果的にはその傷がもとで死亡する。
- スタンド(名称不明)
- 父親と同様に、周囲の鉄分を操るスタンド能力を持つ。本体の血を浴びた人間に磁力を帯びさせる。
- L.A.ブンブーン
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:リトル・ウイング(3歳、クオーター・ホース)
- 弟。ゼッケン番号C-451。気弱な優等生タイプ。父兄と共にジャイロ達を殺害しようとするが敗北。そのまま悪魔の手のひらに取り残される。
- スタンド(名称不明)
- 父兄と同様に、周囲の鉄分を操るスタンド能力を持つ。砂鉄を操り、相手を拘束する事が可能。
- ベンジャミン・ブンブーン
- フリッツ・フォン・シュトロハイム
- 国籍:ドイツ
- 愛馬:ヨーロッパ・エクスプレス(4歳、トラケナー)
- ジャイロ・ツェペリの追っ手。テロリスト。第1ステージ7位の強豪。モノクルをかけた半身サイボーグのような容姿で、右手の義手に銃を仕込み、ジャイロに迫るものの、あっさりと撃退される。なお、雑誌掲載時は「フレッツ」と表記されていた。
- Part2に同姓のキャラクターが登場しており、その人物も自身をサイボーグ化している。
- ホット・パンツ
- 国籍:アメリカ
- 愛馬:ゲッツ・アップ(3歳、マスタング)
- 第1、第2ステージ共に上位にランクインし、第3ステージで後続に1時間の差をつけてトップ通過した人物。年齢・略歴も不明で、名前も偽名であるが、実は女性(それに気づいているのはジョニィとノリスケ・ヒガシカタだけ)。元々はローマ法王庁の修道女(彼女の持ち物の中にジャイロの祖国と同じマークの入ったものがある)で、「遺体」を集める目的でこのレースに参加。幼いころ弟とハイキングへ出かけた際に灰色熊(グリズリー)に襲われ、自身が生き残るために弟を灰色熊へ「差し出して」死なせてしまった過去を持つ。法王庁に入った後も弟殺しの罪業感に苛まれ、聖なるもの=遺体を集めれば自分の罪が赦されると信じている。第2ステージのアリゾナ砂漠でスタンド能力を身につけたと思われる。
- サンドマンとの戦いで負ったジョニィとジャイロの傷を治すが、その際にジョニィに取り憑いていた遺体を奪っている。その後、遺体を盗むべく大統領に近づいたルーシーを影でサポートし、遺体の「心臓部」と「両耳部」の入手に成功したが、大統領に追われる身となり、敵(アクセル・RO)からの保身のために今まで集めた遺体を全て手放してしまう。その後、遺体を再び奪取するために、同じく遺体を手に入れようとするDioと共闘するも、大統領が新たに発現したD4C-ラブトレイン-の能力に敗北、死亡した。
- クリーム・スターター
- 別名「肉スプレー」。スタンドは全長10cmのスプレーヘッドがついた2本のスプレー。肉を搾り取ってこれでスプレー状に放射する能力を持ち、相手に噴きつけて口を塞いで窒息させる、体を分解して狭い場所を通り抜ける他、怪我の治療や変装など高い汎用性を持つ。大統領のスタンドで連れてこられた「平行世界のホット・パンツ」も同等のスタンドを使っていた。
- ガウチョ
- 国籍:スペイン(メキシコ)
- 愛馬:ペグ(6歳、アパルーサ)
- 第1、第3と好成績を残している騎手。第4ステージ途中の奇妙な果樹園でジャイロ達と遭遇するが、リンゴォ・ロードアゲインとの果し合いに敗れ、殺されている。
- ノリスケ・ヒガシカタ
- 国籍:日本
- 愛馬:ホノオ(4歳、バーバリアンウォーム・ブラッド)
- レース序盤は上位にランクインし第4ステージをトップ通過した騎手。仙台藩出身。68歳。一目で(匂いで?)ホット・パンツを女性と見抜く。へそが2つある男としてイタリアの新聞に載ったことがある。サンドマンに一度致命傷を負わされたが、ホット・パンツの能力で復活。マタギであるらしく長銃を背負っている。Part4の主人公・東方仗助と同姓。作中ではジャイロに「東方ノリ助」と呼ばれたこともある。スタンド使いかどうかは不明。最終的にはレースの準優勝者となった。
- 本作に続くPart8では、彼と思われる人物「初代東方憲助」がレース準優勝の賞金を元手にフルーツの輸入事業を始めて成功、主人公が引き取られた東方家の祖を築いている。レースの記録を元に「スティール・ボール・ランレース全記録」を執筆しており、東方家の書斎の本棚に閉まっている。彼の娘である理那がジョニィと結婚をしているため、ジョニィの義理の父親に当たる人物である。単なる計算ミスなのか、ノリスケの出生年が1846年生まれと表記されており、レース当時の年齢が44歳となってしまっている。
- 余談であるが、Part8で名前の漢字表記が判明する以前には、インターネット上のファンサイトやコンビニ版リミックスの特集ページ等で、「ジョジョ」とも読める「乗助」なのではと推測されていた。
大統領とその刺客[編集]
- ファニー・ヴァレンタイン
- 国籍:アメリカ
- アメリカ合衆国第23代大統領。この作品の黒幕。
- オエコモバ
- 愛馬:不明
- ジャイロ・ツェペリの追っ手。ゼッケン番号?-242。ネアポリスの爆弾テロリストでツェペリ親子とは因縁の仲。ネアポリス国王暗殺のため馬車を襲撃しようとしたが失敗し、死刑判決を受けたが看守を爆破して脱獄した。アリゾナ砂漠にて「悪魔の手のひら」を越えたことで、スタンドが発現した。ジャイロ達を追撃するも、返り討ちにあい敗北。実は大統領の刺客であり、聖人の遺体を奪うためにジャイロたちに接触しようとしていた。
- スタンド(名称不明)
- 触れた物をピン付のアナログ時計型の爆弾に変える。マントを着た爬虫類のような姿のスタンド。爆弾化されたものは何かに触れ、触れたものが離れるとピンが抜けて爆発するが、爆発する前にピンを戻せば爆発を阻止できる。類似能力にPart4のキラークィーンがあるが、オエコモバのスタンドは複数のものを同時に爆弾化することが出来る上、水や煙など不定形な物も爆弾化できる点で優れている。反面、爆破の威力や自在度ではキラークィーンに劣る。
- ポーク・パイ・ハット小僧
- 大統領がジャイロ達に送り込んだ刺客。口癖は「ウィーン ガシャン!」などの機械音。ジャイロ自身を疑似餌とするなどといった戦法でジョニィを追い詰め、遺体の腕を奪い取るが、ジャイロとの連携の前に倒された。
- フェルディナンド博士
- 大統領がジャイロ達に送り込んだ刺客。地質学・古代生物学者。2年前にアリゾナで「悪魔の手のひら」を探索中、スタンド能力を身につけた。その能力で、ディオや村人を恐竜化させ、ジャイロとジョニィに迫る。因果応報を信念とし、「大地」を尊敬している。ジャイロ達に敗れた後、恐竜化させていた野生のクーガーの群れに喰い殺される。また彼のスタンドは遺体を通して、ディエゴ・ブランドー (Dio) に受け継がれている。
- スケアリーモンスターズ
- 自分以外の生物を恐竜化させて支配下に置くスタンド。恐竜化したものに傷をつけられた生物は、徐々に恐竜化していく。恐竜化した生物は動くものしか視認できないため、その場でじっとしていればやり過ごせる。
- リンゴォ・ロードアゲイン
- 大統領の送り込んだ刺客のガンマン。奇妙な果樹園でジャイロ達を待ち受ける。対等な決闘による修行を目的としている為、殺し合いにおいても礼節を重んじ、「漆黒の意思による公正な果たし合い」に勝利することでの、精神の成長を旨とする独自の美学「男の世界」を説く。これは彼が幼少の頃、家族を殺しリンゴォを襲った男を対等な条件で殺したことで、持病であった皮膚の病気が治ったことが彼をそう考えさせている。ジャイロとの決闘に敗北して死亡するが、彼の信念は、後のジャイロの考え方に大きく影響を与えた。
- マンダム
- 3年程前に砂漠で身につけた、肩に覆い被さるタコのような姿をしたスタンド。本体が腕時計の秒針を戻すことで時間を6秒戻す事ができる(腕時計の針は、あくまで能力を発現させる為の精神的スイッチ)。時間を戻しても記憶は戻らず、時間が戻される前のことを覚えている。それを利用して、リンゴォは果樹園に来る者を「時間を戻して、来た道を何度も通らせて迷路に迷い込んだように思わせて」いた。
- ブラックモア
- 大統領の部下のスタンド使い。「スイませェん」が口癖。マウンテン・ティムが名前を知っていたことや、捜査と言っても怪しまれなかった点から表向きには保安関係の立場にあったと思われる。大統領の部下としてはスタンド関係が管轄のようだ。洞察力に優れ、わずかな手がかりから“遺体の在り処を記すメモ”を盗み取った侵入者(ルーシー・スティール)を追跡する。そして、侵入者ルーシー・スティールを追い詰めたまさにそのとき、“遺体”の本人と思われる人物を目撃する。しかし、その興奮のあまり冷静さを失い、その隙を突かれてルーシーによって重傷を負わされた。そして能力の消失(雨が止む)と共に死亡する状態になったが、それでも尚、大統領への忠誠心からルーシーの追跡を続けた。ルーシーと合流したジャイロ達と交戦し敗北、雨が止んだため死亡。
- キャッチ・ザ・レインボー
- 雨を空中に固定するスタンド。雨粒の上を歩いたり、固定した雨で敵を切り裂くことが可能。雨の中を自由に移動できるので、自分の身体をバラバラにして個別に移動させることも出来る。本人のセリフなどから、あくまでも雨を固定できる能力であって、通常の水を固定することはできない様子。また固定した雨粒も雨が止むと固定が解かれる。虹が描かれた仮面のようなスタンド像を持つ。
- 11人の男たち
- 大統領が放った11人組のチーム。第6ステージにて登場。
- 軍隊以上に統率の取れた行動でジャイロ達を追跡する。11人の中にリーダーが存在するが、それを知るのは彼らのみである。ジャイロ達との戦いに敗れたが、生き残った1人がジョニィが泉で入手した「遺体」の2つの部位「両耳」と「右腕」を所持していたワインボトルと交換している。
- TATOO YOU!(タトゥーユー!)
- 背中に描かれた、お互いの絵の中を自由に空間移動できる能力。これは11人で1つのスタンド能力である。
- マイク・O
- 大統領護衛警備のスタンド使い。語尾、語中に「-の世界」を付ける口癖がある。大統領と夫人に対する忠誠は強い。大統領の裏切り者探しを中心に行動している。裏切り者の捜索中にホット・パンツと出くわし対決するも敗北、死亡している。
- チューブラー・ベルズ
- 金属に息を吹き込み、バルーンアートの犬や鳥を作り出す能力。物質と同化しているため一般人にも見える。効果中の金属はゴム風船と動物の特性を併せ持ち、ごく単純ながらある程度の自律行動も可能。また、急激に元の金属に戻ることにより、その運動エネルギーで対象を殺傷することができる。
- ウェカピポ
- 国籍:ネアポリス
- 元ネアポリス王国の王族護衛官。妹がおり、その妹に対して暴行を働いていた夫を「決闘」で倒すが、その夫の父親が国家の重要人物であったために国外追放の身となる。アメリカでの「市民権」や重要職の「地位」を得るために、マジェント・マジェントと共にジャイロ達の抹殺を図る。
- 慎重で堅実な戦術と鉄球の技術を駆使し、ジャイロとジョニィをあと一歩のところまで追い詰めるも、「遺体」が引き寄せた偶然(奇跡)の力によって敗北を喫した。しかし、ジャイロから「妹が生きている」との知らせを受け、さらにジャイロから「ルーシーを守って欲しい」と頼まれ、彼女を護衛するために行動する。だが、けじめをつけるためとして依頼人である大統領には手を出そうとは考えていなかった。
- 大統領との戦いでDioと共闘し、自分の「帰るべき場所」が存在していないことに気づき、受け入れた。その後、大統領の能力で異世界に引きずり込まれたDioに脱出のため利用され、肉体が崩壊し死亡。
- 名前の由来は、日本のヒップホップグループSOUL'd OUT の楽曲「ウェカピポ (Wake Up People)」からと思われる[7]。
- レッキング・ボール(壊れゆく鉄球)
- スタンドではなく、ツェペリ一族とは異なる鉄球の技術。彼の一族は代々王族護衛を任された一族であり、王族を守るための「戦闘技術」として鉄球を発展させてきた。「衛星」と呼ばれる14個の小さな鉄球が付いており、鉄球を投球することで「衛星」がランダムに飛び散る。これに直撃すればもちろん重症は免れないが、体にかすっただけでもその衝撃波によって十数秒間「左半身失調」(全ての左半分が消えていると脳が認識するため、全ての物体の左半分が見えず、左側からの光や音や手触りが認識できない)状態に陥る。
- マジェント・マジェント
- コートにシルクハットという姿の刺客。ウェカピポ曰く「下っ端のクズ」。ウェカピポとタッグを組んでおり、ウェカピポに対してくだらない冗談を言ったりするが、毎回相手にされていない。ウェカピポに対して、その冷徹さが憎らしいと思う時もあるが、好意を抱いていたことが明かされる。身体が弱いのか度々咳き込んだり、馬に直接乗らず二頭の馬に自分の乗っているそりを引いてもらっている。ウェカピポと共にジャイロ達を追い詰めるも、自身の能力を逆手に取られてしまい、片目を失った上、障害が残るほどの重傷を負ってしまう。
- しかしその後通りかかったDioに救出される。ウェカピポが裏切る一部始終を目撃していたため、ウェカピポに対して復讐の炎を燃やしていたが、最期はそのウェカピポとの激戦の末にデラウェア河に沈み、スタンドを解除しなければ浮かぶ事が出来ず、しかし解除すれば溺死してしまう状態に陥り、能力を解除しないまま川底で生き続けることになり、そのまま考える事を止めた。
- 名前の由来はウェカピポ同様、SOUL'd OUT の楽曲「Magenta Magenta」からと思われる[7]。
- 20th Century BOY(トウェンティース・センチュリー・ボーイ)
- “着るタイプ”のスタンド。バッタのような頭と両肩だけのデザインで、これを身に纏って構えている間、彼に当たった攻撃を全て周りに散らすことが出来るという、絶対防御能力を誇る。またこの状態になればゼロ距離での大爆発や無酸素状態にも耐えられる。ただし、スタンド発動時は一切身体を動かすことが出来ないので、一長一短と言える。また、川底で動けないマジェント本体の空腹や老化といった肉体面での衰弱を防いでくれるのかは不明である。
- アクセル・RO
- 兵士のような格好をした刺客。ドヴォルザークのような音楽家に憧れていたが徴兵によりゲティスバーグの戦場に送られ、敵軍が進行してきた場合、合図を自軍に送るという任務を与えられるも、居眠りしている間に敵兵が陣地に侵入してしまった。合図を送れば自分の存在に気づかれ、殺されてしまうので合図を送らず、仲間と町の人間を見殺しにし、戦争の敗北の原因を作ったという過去を持つ。
- アクセルは「公平さ」のために自ら弱点をジャイロに教える。ジョニィに自分を殺させる(=捨てさせる)ことで彼に自身の罪を被せた上、スタンドの特性により復活し、ジョニィの遺体を奪取する。だがその際、逆にジョニィを殺す(=捨てる)行為をしてしまったがために再び捨て去った罪を被ることになり、もう一度自分を殺させようとジョニィに襲い掛かるが、突如現れた大統領に足止めのため銃撃され死亡する(この大統領の行為は「襲い掛かるアクセルからジョニィを守った=正当なる防衛」とみなされ、「捨てた」ことにはならなかった)。
- シビル・ウォー
- その人物の「捨てた」過去を引きずりだす空間を構築し、「過去」を以って攻撃するスタンド。この能力の影響下で殺人を犯すと、殺した人物が「被害者を『捨てた』」とみなされ、被害者は捨てられた過去の一端として甦り、殺した人物は被害者の罪を全て被る事になる。また、捨てたものはアクセル・ROの意志で操ることが出来るため、相手が捨てたものが生物ならゾンビとして襲わせることが出来る。弱点は水で清めること。スタンドのヴィジョンは細身のロボットのような姿。
- ディ・ス・コ
- 無精髭を生やした端正な顔立ちの男性。堂々とした歩き方をしつつ、刺客らしくスタンド名以外明かすことなく必要最低限の情報のみをジャイロに与える。スタンド能力を用いてジャイロの鉄球はおろか、釘、硫酸を使う事でジャイロを追い詰めるものの、鉄球の作り出した空気の層でレンズを作り出され距離を錯覚をさせられたことにより接近され再起不能になる。最後の抵抗として銃を用いたりあくまでスタンド能力を発動させ続けることでジャイロに情報を引き出させる事は無かった。ジャイロに鉄球で後頭部を殴打され失神、そのまま再起不能となった。
- 大統領の最後の刺客としてジャイロと一騎打ちを展開するが、決着自体は早々についてしまった。今までの刺客との戦いでは最もスピーディに終わってしまっている。
- 本誌掲載時は名前が「ディスコ」、スタンド名も「チョコレイト・ディスコ」であったが単行本に掲載されるに当たって修正されている。
- チョコレート・ディスコ
- X、Y座標を指定することで物質や同じものをその座標位置へ落下させる事ができるスタンド。腕に座標ブロックのような装置が付いており、何かを放り投げた瞬間に腕の装置で座標を指定すればその座標位置に物が瞬間移動し落下することになる。相手の攻撃でも射程距離内であればスタンドの特性で跳ね返す事が可能だが、本体からの攻撃方法自体は武器や道具を用いるしかない。自身の足元から伸ばすことのできる座標内が射程距離であるが、自身の肉体表面上にも座標を移動させる事ができる為、ある程度応用がきくものと思われる。ジャイロが評す通り「かなり無敵」な強力。
- ちなみに、スタンド名の由来と思われる日本のテクノポップアイドルPerfumeの楽曲「チョコレイト・ディスコ」を作詞作曲した音楽プロデューサー、中田ヤスタカは『Capsule Archive』での対談においてなされた「最近感動したこと」という質問の答えに「ジョジョのスタンドにチョコレイト・ディスコ。」と回答している。
レース関係者、その他[編集]
- スティーブン・スティール
- 国籍:アメリカ
- 声:小形満(VOMIC版)
- 「スティール・ボール・ラン」レースの主催者。ニューヨーク生まれ。身長190cm以上の長身で、若い頃は騎兵隊に入っていたが、除隊後は多数のプロデュース業を営んでいた。自身のプロデュース業に失敗し途方に暮れていたところ、ある少女(後の妻、ルーシー)の言葉をヒントに「スティール・ボール・ラン」を思いつきレースを開催する。その後彼は、彼女が少年時代に恋をし馬車の事故で亡くなった少女に似ていた事から求婚を申し入れ結婚した(後の回想では、マフィアへの借金により身売りされそうになっていたルーシーを救うための偽装結婚であったとされている)。ちなみにその少女(妻)の年齢は14歳でスティーブンとは年齢が数十歳も下である。そのことについて記者から質問されたが、「関係ねーだろ、レースとは」と答えた。レース開催時の挨拶など引き締まった話をした最後にヌけたセリフを言う癖がある。
- 大統領の目的である「遺体」の回収については知っているものの、「遺体」の回収に積極的に協力するでもなく、かといってルーシーのようにジャイロとジョニィに内通し、大統領の邪魔をするわけでもない。妻のルーシーが死亡した事態にショックを受けるも、それが別人だと気付き、大統領夫人に疑惑を感じた直後に、マジェント・マジェントに右胸を二発撃たれ、瀕死に陥る。その後、遺体の頭部を身篭ったルーシーが逃亡するのを防ぐために治療されないまま生かさず殺さずの状態にさせられている。その後、ジョニィが大統領を倒した事で解放されたルーシーと再会を果たす。
- なお、年齢は2巻の記述では51歳、17巻の記述では53歳となっている。また単行本2巻にはプロモーターを名乗り始めたのは「43歳の頃(8年前)」と記述されているが、作中のルーシーの発言や登場人物紹介では「(プロモーター暦が)40年」とされている。
- ルーシー・スティール
- 国籍:アメリカ
- スティーブンの妻。年齢は14歳で夫とはただの親娘以上に年の差が離れている。幼少時に落ちぶれていたスティーブンと出会い後に結婚、互いにかけがえのない相手になる。マウンテン・ティムに好意を寄せられていた。物語序盤で、大統領の所持する「遺体」を偶然目撃する。夫が大統領に利用されているという事実を知り、夫を助けるため、“遺体の在り処を記すメモ”を盗む。窮地に陥りながらも遺体の「脊椎部」を手に入れジャイロ達に渡すも、ジャイロから遺体の「右眼部」を譲り受け、大統領から遺体の「心臓部」を奪い取るべく行動する事になる。第6ステージでは、大統領夫人・スカーレットを利用し、大統領の保持する3つの遺体の奪取に成功する。しかし、スカーレットに一部始終を見られてしまい、やむなく、彼女を殺害する。ホット・パンツの助力もあったため、正体はばれなかったものの、ホット・パンツの能力でスカーレットに扮装し、身代わりとなった状態でいた。しかしその後大統領に正体がばれ、遂には途中でお腹に宿した遺体頭部の影響か、遺体そのものに近い状態になってしまうが、ジョニィが大統領を倒した事で遺体と分離して無事にスティールと再会する。しかしその後、異世界より現れたディエゴによるジョニィの敗北を懸念し、『この世界で死亡したディエゴ』の死体の頭部を所持した状態で、大統領が遺体を納める為に用意したシェルターへ先回りし、ディエゴを消滅させる。
- 旧姓はPart1ヒロインのエリナと同じペンドルトン。
- スタンド(名称不明)
- 遺体を宿した事により発動したスタンド。流した涙を板状のカッターに変え、これで切り付けられると負傷箇所が不運の連続に見舞われ、それによってルーシーの望む方向へと物事が運ばれる。追手が負傷個所を何度も負傷し死に至る、馬車の運転手が何度馬車から降りようと馬車に戻らざるを得なくなる、など。ルーシーは「涙のカッター」と呼んでいる。
- なお、一部の読者にスタンド名がチケット・ゥ・ライド(涙の乗車券)と呼ばれているが、これはルーシーが列車に乗り込むも敵に囚われてしまうエピソードのサブタイトルである。
- グレゴリオ・ツェペリ
- 国籍:ネアポリス
- ジャイロの父。ジャイロに「鉄球」の技術を伝授した人物で、老練の死刑執行人。罪人に苦痛を味わわせることなく一瞬のうちにして生命を絶つ事、すなわち「死の尊厳」を何よりも重んずる。人間関係の思い出を作ることは一切しないが、それは『「感傷」は心の動揺、ひいては斬首の際に手元を狂わせる原因となり、それは死刑の失敗のみならず(罪人の)生命の誇り、そして国家と法の威厳の失墜に繋がる』という理由に基づいた、彼(及びその系譜)なりの厳しい規律によるものである。また、家業を継いで死刑執行人になるであろう息子のジャイロにもその規律を受け継がせようとしており、「感傷」の危険性を示唆している。その一方でレースに参加するジャイロの身を案じている一面もあり、縫い付けた患部を完治させる「ゾンビ馬」はグレゴリオのスタンド能力ではないのかとジョニィは推論している。
- マルコ
- 国籍:ネアポリス
- 貧しい暮らしをしている少年。9歳。家は代々貴族に仕える召使いの家系で、彼もリッピという男爵の屋敷に帽子と靴磨きのためだけに住み込みで働くことになった。しかし奉公に入ってから数週間後、突然国の憲兵隊が男爵の家に押し入り、その際彼は逮捕されてしまう。男爵の屋敷でネアポリス国王の暗殺計画が進んでいたことが明るみに出たためである。これにより男爵とその家族および関係者は全員、最重罪である「国家叛逆罪」を犯したとして裁判にかけられ処刑される。計画は未然に防がれたが、ただ靴を磨いていただけのマルコも関係者の一員として見なされ、同じく「国家叛逆罪」により「斬首刑」が決定してしまう。その処刑の責任者はジャイロ・ツェペリの初任務と決められた。この裁判のやり直しには5000万ドルの費用が必要とされている。
- 本作の数年後、ネアポリスの王政が廃止されたことによって自由の身となるが、最終的に風邪が原因で病死したことがエピローグで明かされている。
- ニコラス・ジョースター
- 国籍:アメリカ
- ジョニィ・ジョースターの実兄。故人。ジョニィより5歳年上。過去に、天才騎手として将来を有望視されていたが、落馬事故で亡くなっている。父親からも期待され、ジョニィからも良い兄として慕われていた。しかし、父親はニコラスを溺愛し、ジョニィには愛情を注がなかったために、ニコラスの死後も彼の幻影を追い求めている。なおジョースター家は没落した貴族の末裔である。
- シュガー・マウンテン
- ミシガン湖畔の「大木」に一人で住む少女。推定66歳。視力がほとんど無いが、杖を用いて「大木」の周囲を自由に走ることができる。「大木」の能力によって、およそ50年前から番人をさせられている。
- シュガー・マウンテンの泉
- スタンドのようだが、こちらが本体[8]。「大木」の泉に物が落ちると、その落ちた物と対比して最高級のもの(鉄球なら金塊やダイヤモンド、紙切れなら札束など)が現れる。番人は落とし主に対し、本当に落とした物はどちらなのかを尋ねる(ここで落とし主が嘘をつくと、落とし主の舌が「大木」のツタに引き抜かれて死ぬ)。落とし主が正直に答えれば最高級の物と落とした物が落とし主の物となるが、落とし主は手に入れた最高級のものをその日の日没までに使い切らなくてはならない。使い切れなかった場合、落とし主は「大木」の木の実となり「大木」に閉じ込められてしまう。1人が木の実として閉じ込められると、今まで番人であった者は「大木」から解放され自由となる。大木には常に何人かが閉じ込められており、1人解放されると閉じ込められていた次の1人が番人となる(木の実になった順番が早いほど番人になる順番も早い)。この能力により、彼女の両親を含めて多くの人が木の実となり、次の順番を待つ状態になっていた。しかし、ジョニィが与えられた最高級品を日没までに使い切ると言う条件をクリアしたおかげで全員が木の実から解放された。
- スカーレット・ヴァレンタイン
- 国籍:アメリカ
- ファニー・ヴァレンタインの妻(大統領夫人)。夫とは同じ町の出身で、15年前に知り合い、結婚した。バイセクシュアルであり、またマゾヒストと思われる描写も垣間見られる。ルーシーに好意を寄せ始めていたが、彼女が大統領に近づくために自分を利用したことに気付き、逆上。ルーシーを射殺しようとするが、ルーシーの機転により、誤作動したチューブラー・ベルズに刺し殺された。彼女の遺体はホット・パンツの能力によりルーシーの姿の状態で河に捨てられた。スタンドの存在は知っていたが、彼女自身がスタンド使いだったかどうかは不明。
各ステージの概要[編集]
STAGE | 副題 | ルート | 全行程 | 行程予想日数 | 参加総数 | リタイア | 死者 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1st. | 「15,000メートル」 | サンディエゴ・ビーチ - サンタ・マリア・ノヴェラ教会 |
15km | - | 3852 | 79 | 3 |
2nd. | 「アリゾナ砂漠越え」 | - モニュメント・バレー | 1,200km | 12-18日 | 3770 | 1219 | 82 |
3rd. | 「ロッキー・マウンテン・ ブレイク・ダウン」 |
- キャノン・シティ | 710km (山岳ルート) |
7日 | 2469 | 551 | 0 |
4th. | 「広い広い大草原の 小さな墓標」 |
- カンザス・シティ | 約1,250km | 21日 | 1918 | 1476 | 1 |
5th. | 「イリノイ・スカイライン」 | - シカゴ ミシガン湖畔 | 約780km | 約14日 | 441 | 65 | 2 |
6th. | 「ミシガン・レイクライン」 | - マッキーノ・シティ ヒューロン胡 | 約690km | - | 374 | 313 | 0 |
7th. | 「フィラデルフィア・トライアングル」 | - フィラデルフィア | 約1,300km | 約22日 | 61 | 9 | 0 |
8th. | 「ボース・サイド・ナウ」 | - ニュージャージー | 約140km | 2日 | 52 | 6 | 1 |
9th. | 「マンハッタン・ラプソディ」 | - マンハッタン トリニティ教会 | 15km | 30分 | 45 | 6 | 0 |
総合順位(途中経過)[編集]
- 得点表
1位:100p+タイムボーナス1時間(+1st.STAGE副賞・賞金1万ドル、Final STAGE副賞・賞金10億円)、2位:50p、3位:40p、4位:35p、5位:30p、6位:25p、7位:20p、8位:15p、9位:13p、10位:12p、11位:11p、12位:10p、13位:9p、14位:8p、15位:7p、16位:6p、17位:5p、18位:4p、19位:3p、20位:2p、21位:1p
- ※3rd.STAGE以降の結果の詳細が不明のため、総合順位5位以下は不明
順位 | 騎手名 | 国籍 | 馬名 | 1st.[9] | 2nd. | 3rd. | 4th. | 5th. | 6th. | 7th. | 8th. | 9th. | 総合ポイント | タイムボーナス |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ポコロコ | 米 | ヘイ!ヤア! | 3位 | 9位 | 5位 | 2位 | 1位 | 3位 | 3位 | 4位 | 2位 | 398p | 1時間 |
2 | ノリスケ・ヒガシカタ | 日本 | ホノオ | 19位 | 6位 | 12位 | 1位 | 2位 | 4位 | 2位 | 3位 | 3位 | 353p | 1時間 |
3 | スループ・ジョン・B | 米 | キャッチ・ア・ウェイヴ | 20位 | 10位 | 着外 | 8位 | 6位 | 6位 | 4位 | 1位 | 1位 | 314p | 1時間 |
4 | ジョージー・ポージー | 仏 | 不明 | 着外 | 20位 | 11位 | 12位 | 17位 | 7位 | 8位 | 6位 | 4位 | 123p | - |
5 | ネリビル | 米 | カントリーグラマー | 15位 | 12位 | 13位 | 13位 | 11位 | 9位 | 9位 | 7位 | 5位 | 122p | - |
6 | ゼニヤッタ・モンダッタ | 印 | ロクサーヌ | 12位 | 7位 | ?位 | 10位 | ?位 | 8位 | ?位 | ?位 | ?位 | 57p | - |
7 | キャラバン・サライ | メキシコ | ムーン・フラワー | 13位 | 18位 | 14位 | 11位 | 7位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 52p | - |
8 | デキシー・チキン | 米 | ランブリン・マン | 8位 | 19位 | ?位 | ?位 | 9位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 31p | - |
9 | ナイトフライ | 不明 | 不明 | 着外 | 着外 | ?位 | ?位 | 8位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 25p | - |
10 | イグレシアス | ポルトガル | ナタリー | 23位 | 11位 | ?位 | ?位 | 12位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 21p | - |
11 | カニエ | 不明 | 不明 | 着外 | 13位 | ?位 | ?位 | 13位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 18p | - |
12 | マック・ザ・ナイフ | 不明 | 不明 | 着外 | 21位 | 9位 | ?位 | 19位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 17p | - |
13 | シゲチー | 不明 | 不明 | 着外 | 14位 | ?位 | ?位 | 15位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 15p | - |
14 | ビリー・ホワイト | 米 | ラヴ・アンリミテッド | 22位 | 16位 | ?位 | ?位 | 14位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 14p | - |
15 | ロッターズ・クラブ | 不明 | 不明 | 着外 | 着外 | ?位 | 9位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 13p | - |
16 | タルカス | 不明 | 不明 | 着外 | 17位 | ?位 | ?位 | 16位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 11p | - |
17 | ミスター・ | 不明 | 不明 | 着外 | 着外 | ?位 | ?位 | 18位 | ?位 | ?位 | ?位 | ?位 | 4p | - |
脱落 | ディエゴ・ブランドー | 英 | シルバー・バレット | 2位 | 1位 | 3位 | 着外 | 着外 | 20位 | 1位 | 2位 | 失格 | 342p | 2時間 |
ジョニィ・ジョースター | 米 | スロー・ダンサー | 5位 | 2位 | 2位 | 4位 | 5位 | 2位 | 7位 | 5位 | 脱落 | 295p | - | |
バーバ・ヤーガ | 露 | ナットロッカー | 14位 | 15位 | 8位 | 着外 | 10位 | 5位 | 5位 | 脱落 | - | 102p | - | |
ジャイロ・ツェペリ | ネアポリス | ヴァルキリー | 21位 | 4位 | 4位 | 3位 | 4位 | 1位 | 6位 | 脱落 | - | 271p | 1時間 | |
ホット・パンツ | 米 | ゲッツ・アップ | 6位 | 5位 | 1位 | 7位 | 3位 | 脱落 | - | 215p | 1時間 | |||
サンドマン | 米 | (本人自身) | 1位 | 3位 | 6位 | 6位 | 脱落 | - | 190p | 1時間 | ||||
ドット・ハーン | モンゴル | #1 | 16位 | 8位 | 7位 | 5位 | 脱落 | - | 71p | - | ||||
ガウチョ | スペイン | ペグ | 17位 | 着外 | 10位 | 脱落 | - | 17p | - | |||||
マウンテン・ティム | 米 | ゴースト・ライダー ・イン・ザ・スカイ |
4位 | 着外 | 脱落 | - | 35p | - | ||||||
F.V.シュトロハイム | 独 | ヨーロッパ・エクスプレス | 7位 | 脱落 | - | 20p | - | |||||||
ベンジャミン・ブンブーン | 米 | クロスタウン・トラフィック | 9位 | 脱落 | - | 13p | - | |||||||
アンドレ・ブンブーン | 米 | フォクシーレディ | 10位 | 脱落 | - | 12p | - | |||||||
L.A.ブンブーン | 米 | リトル・ウイング | 11位 | 脱落 | - | 11p | - | |||||||
ミセス・ロビンスン | メキシコ | エル・コンドル・パサ | 18位 | 脱落 | - | 4p | - | |||||||
オエコモバ | ネアポリス | 不明 | 着外 | 脱落 | - | 0p | - | |||||||
ロッカチュゴ | 独 | (自動車) | 脱落 | - | 0p | - | ||||||||
ウルムド・アブドゥル | エジプト | (ラクダ) | 脱落 | - | 0p | - |
用語[編集]
- 悪魔の手のひら
- アリゾナ砂漠に存在する謎の土地。インディアンの伝承によると大昔に墜落した隕石の影響で生まれたらしい。一日に何kmと移動するため何所にあるのか全く分からない。悪魔の手のひらでは方位磁石が全くきかず、あるはずの山が消える、無いはずの谷が現れる等、地形が常に変化するため足を踏み入れたものは悉く遭難し命を落としてしまう。
- また、マウンテン・ティムによれば、悪魔の手のひらでは人間の眠っている未知の才能、すなわち「スタンド」を引き出す場所であり、そこから生還できたものはスタンド使いとなる。一説では悪魔の手のひらが人を選び、引き寄せるらしい。Part5にも「弓と矢」に関して類似したエピソードが存在し、因果関係を感じさせるものとなっている。
- 聖人の遺体
- 北アメリカ大陸に散らばっている聖人の遺体。アリマタヤのヨセフが書き記したとされる地図によると心臓、左手、両目、脊椎、両耳、右手、両脚、胴体、頭部の9つの部位に分かれて存在しているという。
- 本作においては聖人と呼ばれる人物には明確な定義があり、「死後、最低でも2度以上の奇跡を起こした人物」を聖人と呼ぶ。これは作中のみならず、実際のバチカン市国の法王庁において定められている定義の一つでもある。聖人の遺体は腐る事が無く、聖人の遺体を所有する国は1000年の栄光と繁栄が約束されるとされている。
- 手にした者の体内に入り込み、スタンド能力を発現させたり、半身不随のジョニィの足を動かすなど、数々の奇跡的な力を秘めている。そのため大統領他、複数の勢力がその力を求めてレースの影で争奪戦を繰り広げている。劇中においてその聖人が誰なのかについては明らかになっていないが、ジョニィは「イエス様」であると推測している。
- Dioの推測によれば、全パラレルワールドの中で、本作の主舞台である世界にしか存在しないらしい(別世界では宝石等を集めていたことが根拠となっている)。
その他[編集]
- ドミノ - 第1話冒頭で無敗のケンタッキーダービー馬と紹介されているが、事実とは異なる。
- ジャイロが黄金比について語った時、雑誌掲載時には「1:0.618」と言っていたのが単行本(11巻)では「1:1.618」に修正されている。これらの数値はどちらも正しいが、近似値ではジャイロの言う「9対16」 (=0.5625:1≒1:1.778) よりも「10対16」 (=5:8=0.625:1=1:1.6) の方が近いが、こちらの数値は単行本でもそのままであった。なお9対16は画面アスペクト比のひとつであり黄金比ではない。
- 13巻が作者荒木の弟子である田中靖規の作品『瞳のカトブレパス』第1巻と発売日が重なり、荒木が同作品のオビで「これって運命を感じるね!」とコメントしていた。
- フィボナッチ数及びリュカ数 - 自然界に見られる黄金比。
- 自発的対称性の破れ - 大統領が卓上のナプキンを手に取る際に語った「順番を決める」という独白は、素粒子論において比喩的な説明を行うときに用いる。「順番が狂う」という大統領の台詞は、この「自発的対称性の破れ」(別名・南部理論)に酷似している。
単行本[編集]
- ISBN 978-4-08-873601-3 1890年9月25日 サンディエゴビーチ
- ISBN 978-4-08-873613-6 1st.STAGE 15,000メートル
- ISBN 978-4-08-873673-0 2nd.STAGE アリゾナ砂漠越え
- ISBN 978-4-08-873689-1 ジャイロ・ツェペリの宿命
- ISBN 978-4-08-873845-1 大統領の陰謀
- ISBN 978-4-08-873890-1 スケアリー モンスターズ
- ISBN 978-4-08-874117-8 広い広い大草原の小さな墓標
- ISBN 978-4-08-874119-2 男の世界へ
- ISBN 978-4-08-874147-5 嵐の夜がやってくる
- ISBN 978-4-08-874285-4 イリノイ・スカイライン ミシガン・レイクライン
- ISBN 978-4-08-874336-3 黄金長方形をつくれ!
- ISBN 978-4-08-874362-2 遺体への条件 友情への条件
- ISBN 978-4-08-874420-9 壊れゆく鉄球
- ISBN 978-4-08-874438-4 勝利者への資格
- ISBN 978-4-08-874518-3 ゲティスバーグの夢
- ISBN 978-4-08-874574-9 いともたやすく行われるえげつない行為
- ISBN 978-4-08-874648-7 D4C
- ISBN 978-4-08-874725-5 涙の乗車券(チケット・ゥ・ライド)
- ISBN 978-4-08-874769-9 お金持ちにはなれない
- ISBN 978-4-08-870060-1 ラブトレイン―世界はひとつ - シリーズ通算100巻目
- ISBN 978-4-08-870099-1 ボール・ブレイカー
- ISBN 978-4-08-870160-8 ブレイク・マイ・ハート ブレイク・ユア・ハート
- ISBN 978-4-08-870206-3 ハイ・ヴォルテージ
- ISBN 978-4-08-870253-7 星条旗よ 永遠なれ
ラジオドラマ (VOMIC)[編集]
集英社ヴォイスコミックステーションサイト「VOMIC」で配信されている。
- キャスト
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 文化庁メディア芸術プラザ Manga Meister Vol.3 荒木 飛呂彦
- ↑ 引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。 「anniversary
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ この収録はPart6完結の原稿をまさに仕上げた直後の仕事場で行われた
- ↑ 『青マルジャンプ』(2004年)荒木飛呂彦ロングインタビュー
- ↑ MEN'S NON-NO 2007年 12月号 P246 『死刑執行人サンソン―国王ルイ十六世の首を刎ねた男』の荒木飛呂彦による書評より。
- ↑ コミックス第10巻
- ↑ 7.0 7.1 「MTV PAPER」VOL.67『超スタンド級対談 SOUL’d OUT × 荒木飛呂彦』において、荒木飛呂彦がSOUL'd OUTに楽曲名を漫画に使用する許可をとっている。
- ↑ ユリイカ 2007年11月臨時増刊号
- ↑ この時ジャイロは1位でゴールしていたが、鉄球による岩の破壊をサンドマンへの走行妨害と見なされ、着順を20位降格するペナルティが課せられた。 そのため、2位でゴールしたサンドマン以下21位までの選手の着順が1つ繰り上げとなった。以下はその最終順位である。
関連項目[編集]
- アメリカ大陸横断レース - 実際に行われた徒歩の横断レース