「勘坂康弘」の版間の差分
細 (→人物) |
|||
(5人の利用者による、間の6版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
[[Image:勘坂康弘 1.png|400px|thumb|[[焼肉酒家えびす]]社長 勘坂康弘]] | [[Image:勘坂康弘 1.png|400px|thumb|[[焼肉酒家えびす]]社長 勘坂康弘]] | ||
− | ''' | + | '''勘坂 康弘'''(かんざか やすひろ、[[1968年]][[8月18日]] - )は、[[フーズフォーラス|株式会社フーズフォーラス]]([[焼肉酒家えびす]])[[代表取締役]][[社長]]。 |
− | + | 住所は、〒920-0363 石川県金沢市古府町南1018 LIVEIN古府D棟 | |
− | 住所は、〒920- | + | |
==人物== | ==人物== | ||
[[Image:勘坂康弘 4.jpg|400px|thumb|土下座する勘坂康弘社長]] | [[Image:勘坂康弘 4.jpg|400px|thumb|土下座する勘坂康弘社長]] | ||
− | 『日本一の伝説となるレストランチェーンを実現』を理念としている<ref>[ | + | 『日本一の伝説となるレストランチェーンを実現』を理念としている<ref>[http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_01.cfm 外食.com 新春特別講義 強力なチームづくりが、幸せな人生を実現する ~「えびすストーリー」]</ref>。 |
焼き肉チェーン店「[[焼肉酒家えびす]]」で4人が死亡したユッケ集団食中毒で、富山、福井両県警の合同捜査本部は[[2011年]][[5月6日]]午後、[[業務上過失致死]]容疑で、チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」(石川)の本社や富山、福井県の店舗、東京都内の食肉卸業者などを家宅捜索する。同社の勘坂康弘社長(43)は2014年度までの[[東証マザーズ]]上場を目指してビジネスを拡大。有名ホテルを手本にした経営理念を掲げたものの、急成長に肝心の安全管理がまったく追いついていなかった。 | 焼き肉チェーン店「[[焼肉酒家えびす]]」で4人が死亡したユッケ集団食中毒で、富山、福井両県警の合同捜査本部は[[2011年]][[5月6日]]午後、[[業務上過失致死]]容疑で、チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」(石川)の本社や富山、福井県の店舗、東京都内の食肉卸業者などを家宅捜索する。同社の勘坂康弘社長(43)は2014年度までの[[東証マザーズ]]上場を目指してビジネスを拡大。有名ホテルを手本にした経営理念を掲げたものの、急成長に肝心の安全管理がまったく追いついていなかった。 | ||
24行目: | 23行目: | ||
いた」と証言していた。 | いた」と証言していた。 | ||
− | [[1998年]] | + | [[1998年]]に同社を設立。社名は「FOOD FOR US」に由来し、「幸せの実現」を企業理念に掲げた。石川など北陸3県で足場固めをした後、昨年、横浜への出店で首都圏進出。[[2010年]]末までに北陸で16店、首都圏で4店を展開。業界関係者によると、勘坂社長は[[2014年]]度までの東証マザーズ上場を目指していたという。 |
「店では名門ホテルの[[ザ・リッツ・カールトン]]が掲げる経営理念を参考にした礼儀作法の『6大行動規範』などを徹底。自らの性格については『石橋を3回たたいて | 「店では名門ホテルの[[ザ・リッツ・カールトン]]が掲げる経営理念を参考にした礼儀作法の『6大行動規範』などを徹底。自らの性格については『石橋を3回たたいて | ||
34行目: | 33行目: | ||
==経歴== | ==経歴== | ||
− | *1968年8月 [[富山県]][[高岡市]] | + | *1968年8月 [[富山県]][[高岡市]]生まれ |
− | * | + | *1975年3月 こばと幼稚園卒園 |
+ | *1981年3月 [[高岡市立野村小学校]] 卒業 | ||
+ | *1984年3月 [[高岡市立芳野中学校]] 卒業 | ||
+ | *1987年3月 [[高岡第一高等学校]] 卒業 | ||
+ | *1992年3月 金沢経済大学(現・[[金沢星稜大学]])経済学部 卒業 | ||
**経済 経済 48 (偏差値)<br/>経済 経営 47 (偏差値)<br/>人間科 スポーツ 45 (偏差値)<br/>人間科 こども 49 (偏差値) | **経済 経済 48 (偏差値)<br/>経済 経営 47 (偏差値)<br/>人間科 スポーツ 45 (偏差値)<br/>人間科 こども 49 (偏差値) | ||
*1997年5月 「[[焼肉酒家えびす]]」を高岡市に開店 | *1997年5月 「[[焼肉酒家えびす]]」を高岡市に開店 | ||
41行目: | 44行目: | ||
*2000年12月 [[フーズフォーラス|株式会社フーズフォーラス]]設立 | *2000年12月 [[フーズフォーラス|株式会社フーズフォーラス]]設立 | ||
*2010年末 北陸3県と[[神奈川県]]に「焼肉酒家えびす」20店舗展開 | *2010年末 北陸3県と[[神奈川県]]に「焼肉酒家えびす」20店舗展開 | ||
+ | |||
+ | == 「焼肉酒家えびす」殺人ユッケ社長。金沢市でバイトしながら家賃9万円マンションで生活、妻子とは別れた(2013年) == | ||
+ | 2011年春、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」でユッケを食べた客から、死者5人を含む181人もの被害者が出た食中毒事件。 | ||
+ | |||
+ | 当初、「生食用として市場に流通している牛肉はありません!」などと逆ギレしていた勘坂康弘元社長(44才)だが、 死者が出ると「必ず償います」と土下座した。あれから2年が経つが、被害者に対する補償は今もまったく進んでいない。 | ||
+ | |||
+ | この事件で次男(享年14)を亡くし、自らも被害にあった富山県内の男性A氏(50才)が憤る。 | ||
+ | |||
+ | 「勘坂は事件から1か月後に一度謝りに来ただけで、補償は支払われていません」 | ||
+ | |||
+ | 補償が進まないのはなぜか。同店を運営するフーズ・フォーラス社は、被害者への損害賠償額も含めて17億円にのぼる負債を抱える一方で、手元に残っている資金はわずかしかない。そこで、昨年8月には、“殺人ユッケ”の仕入れ先である食肉卸業者・大和屋商店に約3億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたが、この訴訟は異例なものだった。 | ||
+ | |||
+ | 「フーズ社が被害者にも原告団に加わるよう求めたんです。裁判に勝てば、その賠償金は参加した被害者に分配されます。でも、加害企業と手を組むことになるわけですから、被害者や遺族にとっては複雑です。そのうえ訴訟にかかる費用、数十万円を負担しなければならないわけですから…」(A氏) | ||
+ | |||
+ | 結局、ほとんどの被害者がフーズ社の提案を拒否した。しかも、訴訟自体かなり難航しそうだ。倒産したフーズ社の清算手続きを行っている行政書士・大村安孝氏の話。 | ||
+ | |||
+ | 「大和屋商店は、警察の調べで食中毒の原因が断定されていないことを理由に、“食中毒の原因はそもそもユッケなのか”という事実関係から争う姿勢。裁判が長引いているので、被害者側が仮に勝訴しても、補償金の分配はかなり先のことになりそうです」 | ||
+ | |||
+ | 当の勘坂元社長はといえば、被害者への対応は清算人に任せきりで、金沢市内の家賃9万円の賃貸マンションで暮らしている。 | ||
+ | |||
+ | 「妻子とは別れ、知人の飲食店でアルバイトしながら生活しているようです」(地元紙記者) | ||
== 出典 == | == 出典 == | ||
46行目: | 70行目: | ||
== 外部リンク == | == 外部リンク == | ||
− | *[ | + | *[http://www.ebisu-net.com/ 焼肉酒家えびす] |
− | *[ | + | *[http://www.gaisyoku.biz/pages/entre/lecture/foodsforus_01.cfm 外食.biz 起業のすすめ - 勘坂康弘のインタビュー] |
− | *[ | + | *[http://www.youtube.com/watch?v=SDvba8REjic 食中毒事件の釈明会見の映像] |
− | *[ | + | *[http://www.youtube.com/watch?v=MklcvPvQVik インタビューでの謝罪映像] |
− | + | ||
− | [[Category:悪徳経営者 | + | {{DEFAULTSORT:かんさかやすひろ}} |
+ | [[Category:悪徳経営者]] | ||
+ | [[Category:人殺し]] | ||
+ | [[Category:金沢星稜大学出身の人物]] | ||
+ | [[Category:富山県出身の人物]] | ||
+ | [[Category:1968年生]] | ||
+ | [[Category:存命人物]] | ||
+ | [[Category:☁]] | ||
+ | [[Category:焼内洒家えびす]] |
2022年2月25日 (金) 23:30時点における最新版
勘坂 康弘(かんざか やすひろ、1968年8月18日 - )は、株式会社フーズフォーラス(焼肉酒家えびす)代表取締役社長。 住所は、〒920-0363 石川県金沢市古府町南1018 LIVEIN古府D棟
人物[編集]
『日本一の伝説となるレストランチェーンを実現』を理念としている[1]。
焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」で4人が死亡したユッケ集団食中毒で、富山、福井両県警の合同捜査本部は2011年5月6日午後、業務上過失致死容疑で、チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」(石川)の本社や富山、福井県の店舗、東京都内の食肉卸業者などを家宅捜索する。同社の勘坂康弘社長(43)は2014年度までの東証マザーズ上場を目指してビジネスを拡大。有名ホテルを手本にした経営理念を掲げたものの、急成長に肝心の安全管理がまったく追いついていなかった。
ユッケ用の生肉は、東京都板橋区の食肉卸業者がチェーン店側に販売した。合同捜査本部は卸業者らから詳しく事情を聴くとともに、肉の流通経路などを調べ、集団食中毒の全容解明を進める。
これまでに富山県砺波市の砺波店や福井渕店(福井市)でユッケなどを食べた男児ら4人が亡くなったほか、神奈川、富山両県で34人が入院。うち21人が重症となって いる。神奈川県警も5日、業務上過失致死容疑で捜査本部を設置した。
「本当に申し訳ございませんでした」
5日、同社の勘坂社長は報道陣の前で路上に土下座し、こう声を震わせた。「生食用として市場に流通している牛肉はありません!」などと声を荒らげて弁明した2日の 会見以降、まるで豹変したかのように神妙な態度を貫いている。
勘坂社長は1968年、富山県高岡市生まれ。金沢経済大(現・金沢星稜大)在学中のアルバイトはディスコの黒服。卒業後、高岡市内の商社に入るも2年で退社した。関係者は「そこから独立に向け、派遣社員の給料で月30万円ずつ3年弱の間に1,000万円ためた。当時の貯金術を『とても簡単。使わなければいい』と語って いた」と証言していた。
1998年に同社を設立。社名は「FOOD FOR US」に由来し、「幸せの実現」を企業理念に掲げた。石川など北陸3県で足場固めをした後、昨年、横浜への出店で首都圏進出。2010年末までに北陸で16店、首都圏で4店を展開。業界関係者によると、勘坂社長は2014年度までの東証マザーズ上場を目指していたという。
「店では名門ホテルのザ・リッツ・カールトンが掲げる経営理念を参考にした礼儀作法の『6大行動規範』などを徹底。自らの性格については『石橋を3回たたいて 渡るほど慎重』と評していた。夢は『日本一の伝説に残るレストランチェーン』を築くこと。2020年ごろまでに全国300店が目標だっただけに、当面の課題である上場を焦るあまり、安全面の管理がおろそかになったのではないか」
同社の急成長ぶりは注目を集め、バラエティー番組「人生が変わる1分間の深イイ話」(日本テレビ系)でも取り上げられた。4月18日の放送では、低価格を維持する経営方針などを出演者のタレント・島田紳助らが絶賛。死亡した男児は同17日に福井渕店でユッケを食べていた。
「日本一の伝説に残るレストランチェーン」が目標だった同社。食中毒で4人の死者を出し、日本一注目されてしまったのはあまりに皮肉である。
経歴[編集]
- 1968年8月 富山県高岡市生まれ
- 1975年3月 こばと幼稚園卒園
- 1981年3月 高岡市立野村小学校 卒業
- 1984年3月 高岡市立芳野中学校 卒業
- 1987年3月 高岡第一高等学校 卒業
- 1992年3月 金沢経済大学(現・金沢星稜大学)経済学部 卒業
- 経済 経済 48 (偏差値)
経済 経営 47 (偏差値)
人間科 スポーツ 45 (偏差値)
人間科 こども 49 (偏差値)
- 経済 経済 48 (偏差値)
- 1997年5月 「焼肉酒家えびす」を高岡市に開店
- 1998年9月 有限会社フーズフォーラス設立
- 2000年12月 株式会社フーズフォーラス設立
- 2010年末 北陸3県と神奈川県に「焼肉酒家えびす」20店舗展開
「焼肉酒家えびす」殺人ユッケ社長。金沢市でバイトしながら家賃9万円マンションで生活、妻子とは別れた(2013年)[編集]
2011年春、焼き肉チェーン店「焼肉酒家えびす」でユッケを食べた客から、死者5人を含む181人もの被害者が出た食中毒事件。
当初、「生食用として市場に流通している牛肉はありません!」などと逆ギレしていた勘坂康弘元社長(44才)だが、 死者が出ると「必ず償います」と土下座した。あれから2年が経つが、被害者に対する補償は今もまったく進んでいない。
この事件で次男(享年14)を亡くし、自らも被害にあった富山県内の男性A氏(50才)が憤る。
「勘坂は事件から1か月後に一度謝りに来ただけで、補償は支払われていません」
補償が進まないのはなぜか。同店を運営するフーズ・フォーラス社は、被害者への損害賠償額も含めて17億円にのぼる負債を抱える一方で、手元に残っている資金はわずかしかない。そこで、昨年8月には、“殺人ユッケ”の仕入れ先である食肉卸業者・大和屋商店に約3億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こしたが、この訴訟は異例なものだった。
「フーズ社が被害者にも原告団に加わるよう求めたんです。裁判に勝てば、その賠償金は参加した被害者に分配されます。でも、加害企業と手を組むことになるわけですから、被害者や遺族にとっては複雑です。そのうえ訴訟にかかる費用、数十万円を負担しなければならないわけですから…」(A氏)
結局、ほとんどの被害者がフーズ社の提案を拒否した。しかも、訴訟自体かなり難航しそうだ。倒産したフーズ社の清算手続きを行っている行政書士・大村安孝氏の話。
「大和屋商店は、警察の調べで食中毒の原因が断定されていないことを理由に、“食中毒の原因はそもそもユッケなのか”という事実関係から争う姿勢。裁判が長引いているので、被害者側が仮に勝訴しても、補償金の分配はかなり先のことになりそうです」
当の勘坂元社長はといえば、被害者への対応は清算人に任せきりで、金沢市内の家賃9万円の賃貸マンションで暮らしている。
「妻子とは別れ、知人の飲食店でアルバイトしながら生活しているようです」(地元紙記者)