「アンチャーテッドシリーズ」の版間の差分
SEOに熱心なMuttley (トーク | 投稿記録) 細 (rxy=森谷辰也=LTA:ASPE、 LTA:DCHANCE、LTA:SASHOという動かせない事実。) |
|||
(他の1人の利用者による、間の1版が非表示) | |||
1行目: | 1行目: | ||
− | + | {{コンピュータゲームシリーズ | |
| タイトル = アンチャーテッドシリーズ | | タイトル = アンチャーテッドシリーズ | ||
− | | 画像 = | + | | 画像 = |
| ジャンル = [[アクションアドベンチャーゲーム]]<br/>[[サードパーソン・シューティングゲーム]] | | ジャンル = [[アクションアドベンチャーゲーム]]<br/>[[サードパーソン・シューティングゲーム]] | ||
| 開発元 = [[ノーティドッグ]]<br/>[[SCEベンドスタジオ]] | | 開発元 = [[ノーティドッグ]]<br/>[[SCEベンドスタジオ]] |
2022年10月1日 (土) 12:49時点における最新版
アンチャーテッドシリーズ | |
---|---|
ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム サードパーソン・シューティングゲーム |
開発元 | ノーティドッグ SCEベンドスタジオ |
発売元 | ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE) |
主な製作者 | |
対応機種 | プレイステーション3 (PS3) プレイステーション・ヴィータ |
1作目 | アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 (2007年12月6日) |
最新作 | アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 (2009年10月15日) |
スピンオフ作品 | |
公式サイト | アンチャーテッド ポータルサイト |
テンプレートを表示 |
アンチャーテッドシリーズ(Uncharted series) は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)から発売されているアクションアドベンチャーゲームのシリーズである。ゲーム関連のアワードにおいて数多くの賞を獲得しているシリーズであり、略称には一般的に「アンチャ」が使われる。
目次
概要[編集]
プロの財宝ハンターである主人公の「ネイサン・ドレイク」(通称ネイト)の冒険を描いたアクションアドベンチャーシリーズである。プレイヤーはネイトを操り、世界を旅する冒険に繰り出し、財宝を巡って悪の組織と対決しながら、様々な歴史の謎を解明してゆく。世界的な人気シリーズであり、第1作「エル・ドラドの秘宝」の発売から3年余りでアワード受賞数は300を超え、シリーズの全世界累計出荷は800万本以上となった。特に2作目「黄金刀と消えた船団」は、ゲーム界のアカデミー賞とも呼ばれる"AIAS 2010 Game of the Year"を受賞し、全世界で500万本以上売り上げる大ヒット作となった。
アンチャーテッドシリーズでは、全てのフィールドがシームレスに繋がっている。 PS3の描写能力を余すことなく活用した高度なグラフィック、迫力ある音響、光源処理、水面の表現などは、PS3タイトルの中でも高いレベルに位置する。基本操作はシンプルで操作しやすいようになっている。プレイ中は体力ゲージやマップなどの画面表示を廃し、装備中の銃器や残弾数、照準といったものも戦闘時以外は表示されない。カットシーンとプレイ画面の両方で高品質のグラフィックを実現しており、シームレスに展開する物語や快適なゲームプレイでプレイヤーと主人公の一体感を高めている。演出やストーリーは多くのアドベンチャー映画を意識していおり、プレイヤーがコントローラを手放さない先の気になるようなストーリーになっている。「Un-Charted(地図にない)」とは日本語で「未知の領域」を意味する。
今年末には、PS3専用のメインシリーズ第3作目となる「アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス」と、プレイステーション・ヴィータ専用タイトル「アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり」の2つが発売予定であり、全世界の注目を集めている。
2011年1月27日開催された「PlayStation Meeting 2011」では、「地図なき冒険の始まり」の開発段階のものがNGP(現プレイステーション・ヴィータの開発コードネーム)の最初のプレイデモに使われた。ボタンとスティックの操作のほかにNGPのタッチスクリーンやジャイロセンサーなどの新機能が操作方法に加えられていた。
2011年6月7日から9日にかけてアメリカで開催されたE3のソニーの発表では、「砂漠に眠るアトランティス」が最初の発表となり、沈む船から脱出するシーンのデモプレイが披露された。
2011年6月28日から7月14日の間、北米で「砂漠に眠るアトランティス」のマルチプレイヤーオープンベータテストが実施された。ノーティドッグのCEO、クリストフ バレストラ氏のツィートによると、北米でテストの参加者数が、150万人に到達したという。
7月29日から8月12日までの2週間、「砂漠に眠るアトランティス」の3D立体視に対応した最新プロモーションビデオが、国内9つの映画館で、3D映画「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」の上映前に公開されることが決定した。
システム[編集]
本シリーズのシステムは、3DアクションとTPSの要素を組み合わせたものであり、ジャンプ、泳ぐ、つかむ、登る、飛び越る、ロープを使うなどのアクションを駆使して進めていく。ステージには武装した敵兵がおり、銃撃戦やステルスキル等で倒すことができる。武器の種類は豊富であるが、一度に持つことができるのはハンドガン系の武器1つとロングガン系の武器1つ、グレネード4つだけである。これらの武器は、あらかじめマップに置いてあるものを拾ったり、倒した敵が落とした武器を拾うことによって補充することができる。
マルチプレイヤーモードは、2作目「黄金刀と消えた船団」から導入され、対戦と協力(Co-op)の2つのモードがある。協力モードでは、最大3人のプレイヤーが仲間と銃撃戦などを伴うミッションを達成する。ケガをしたり、敵にやられると仲間に救助を求める。対戦モードでは、最大10人のプレイヤーが各5人の2チームに別れ、お互いに対戦する。最もオーソドックスなデズマッチモードでは2チームに別れ、ヒーロか敵のいづれかとして活躍して、相手チームを倒していく。敵に倒されると5秒後に復活できる。相手を倒していくとポイントを獲得でき、レベルアップする。レベルアップすることで、キャラクターのコスチュームやブースター(獲得した金で購入する能力強化スキル)などをを解除していくことができる。
シリーズ作品[編集]
メインシリーズ[編集]
アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝 (Uncharted: Drake's Fortune)
- 通称アンチャーテッド1。「PLAYする映画」というキャッチコピーで、2007年12月6日に、シリーズ第1弾としてPS3専用で発売され、その後、Playstation 3 the Best版も発売された。全世界で340万本以上売り上げられた。
アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団 (Uncharted 2: Among Thieves)
- 通称アンチャーテッド2。2009年10月15日に、シリーズ第2弾としてPS3専用で発売された。"Game of the Year 2010"など多くのゲーム賞を獲得し、全世界で500万本以上売り上げられた。プレイステーションネットワークに対応しており、オンライン対戦や協力プレイもできる。8月にPlaystation 3 the Best版が発売予定である。
アンチャーテッド 砂漠に眠るアトランティス (Uncharted 3: Drake's Deception) (開発中)
- 通称アンチャーテッド3。シリーズ第3弾として今年の11月2日にPS3専用で発売予定。2011年のE3では、SCEの最初の発表となり、17日間にわたって北米で開催されたマルチプレイオープンベータテストでは150万人以上が参加した。
ポータブルシリーズ[編集]
アンチャーテッド 地図なき冒険の始まり (Uncharted: Golden Abyss) (開発中)
- 12月17日にPSVitaと同時に発売される予定。ノーティドッグが監修し、SCEベンドスタジオが開発しているプレイステーション・ヴィータ専用ソフト。シリーズ初となる携帯ゲーム機専用の作品。フロントタッチパネルと背面タッチパッド、ジャイロセンサーなどNGPの新機能を活用している。時系列はPS3専用のメインシリーズ第1作目(エル・ドラドの秘宝)のストーリーの前という設定になっている。1月27日の「PlayStation Meeting」では、開発段階のものがNGPのデモストレーションに使われた。デモストレーションでは、キャラクターの背中をさっと触るだけで段や障害物を超えたり、上からぶら下がったつるを使うときに、ジャイロセンサーを使って勢いをつけたり、バックタッチパネルで指を上下に動かすことで崖をのぼったり、照準はジャイロセンサーを使って合わせるなど、ボタンとスティックの操作のほかにPS Vitaの機能を使うことによって、キャラクターとプレイヤーをシンクロさせるような操作感が得られるとしている。
登場キャラクター[編集]
シリーズ1作目と2作目で共通して登場するキャラクターはネイト(主人公)とサリー、エレナだけである。ここではシリーズ1作目(エル・ドラドの秘宝)を「1」、2作目(黄金刀と消えた船団)を「2」と表現している。
- ネイサン・ドレイク - 声:東地宏樹
- 本作の主人公。歴史の謎を紐解くプロのトレジャーハンターで愛称は「ネイト」。海洋冒険家・フランシス・ドレイクの子孫でもあり、首に下げたリングはその遺品で、彼の格言「偉業も小さな一歩から」と彫られており、ネイトのモットーとなっている。考古学の豊富な知識と優れた洞察力を持ち、わずかな証拠から歴史の謎を紐解く。皮肉屋だがユーモアに溢れ、危険な状況でも軽口をたたく余裕を失わない。その身体能力は優秀で、銃火器の扱い、格闘術の腕は一流。
- ヴィクター・サリバン - 声:千葉繁
- ベテランのトレジャーハンターで愛称は「サリー」。ネイトのパートナーであり、師匠でもある。多方面に多額の負債を抱えており金には少々汚い。しゃべりがうまく、未だに若い女性を口説くことも。現在は力仕事などはネイトに任せているが、冒険家としての腕、知識は衰えていない。
- エレナ・フィッシャー - 声:永島由子
- アドベンチャー番組「アンチャーテッド」の司会を務めているジャーナリスト。少々頑固で奔放な性格だが、その行動力はネイトに引けをとらない。女性ながらに銃や乗り物の扱いにも長けており、また古代建築などの知識も豊富である。ネイトの良きパートナーとして数々の活躍を見せる。
- ガブリエル・ローマン - 声:土師孝也
- 「1」のみ登場。裏社会で名を馳せる犯罪組織のボス。私設の傭兵部隊を組織するほどの財力を持つ。コレクションの充実のため、ドレイク卿の財宝を狙う。ビジネスの為ならば手段を選ばない非情な一面を持つ。
- アトック・ナヴァロ - 声:奥田啓人
- 「1」のみ登場。ローマンが所有する傭兵部隊のリーダー。その性格は凶暴でローマンにたしなめられる事もしばしば。傭兵として優秀なだけでなく、インカ帝国神話など考古学関連の知識も造詣が深く、エル・ドラドの秘宝の話をローマンに持ちかけたのも彼。
- エディー・ラジャ - 声:高木渉
- 「1」のみ登場。ローマンに雇われている海賊団のリーダー。ネイトとはかつてビジネスを共にしたことがあり、顔見知り。
- クロエ・フレイサー - 声:勝生真沙子
- 「2」「3」に登場。プロのトレジャーハンターでハリーの依頼に付き添う。女性であることを武器にし、情報収集や策略を企てるのが得意。またその身体能力もネイトに引けを取らない。ただ、どこか目的のわからない謎めいた一面も見られる。
- ハリー・フリン - 声:神奈延年
- 「2」のみ登場。プロのトレジャーハンターであり、今回の話をネイトに持ち出した張本人。報酬さえ良ければどんな仕事も引き受ける。ネイトに協力を仰ぎ、ある目的を達成しようとする。
- ゾラン・ラザレビッチ - 声:菅生隆之
- 「2」のみ登場。元セルビアの亡命戦争犯。ある襲撃事件で死亡したと思われていたが、現在はテロ組織のリーダーとして自ら傭兵部隊の指揮を執る。顔の右側面から右腕にかけての大きな火傷の痕と、鍛え上げられた屈強な肉体が特徴。傭兵部隊を組織する財力だけでなく、自身の戦闘能力も高い。残忍な性格で、一見その力と金で部下を従えている様に見えるが、そのカリスマ性に心酔している部下も多い。ヒトラーなどの歴史上の独裁者達への造詣が深く、また彼らを敬愛しており、自身も独裁者として歴史に名を刻もうとしている。
- カール・シェーファー - 声:大木民夫
- 「2」のみ登場。ヒマラヤ奥地の村に住み着き、秘宝の存在を知る謎の人物。かつてはある組織に雇われ、探検隊を率いて調査をしていたようである。
- テンジン - 声:ロビン・アトキン・ダウネス
- 「2」のみ登場。ヒマラヤの村に住む男性で、大雪の中で大怪我をして倒れていたネイトを助ける。その後もシャングリラの調査やラザレビッチの傭兵部隊との戦闘にとネイトに協力してくれる人格者。
登場する武器[編集]
ハンドガン系[編集]
- 麻酔銃
- 45ディフェンダー (セミオートピストル モデル)
- 92FS-9mm (セミオートピストル モデル)
- Wes-44 (リボルバー モデル)
- Micro-9mm (オートマチックピストル モデル)
- Desert-5 (セミオートピストル モデル)
- P08-9mm (モデル)
- Pistole (ダブルバレルショットガン)
ロングバレル系[編集]
- AK-47 (アサルトライフル モデル)
- FAL (アサルトライフル モデル)
- M4カービン (高性能アサルトライフル モデル)
- MOSS (ショットガン モデル)
- SAS-12 (ショットガン モデル)
- ドラゴンスナイパー (スナイパーライフル モデル)
- M32-ハンマーC (グレネードガン モデル)
- RPG (ロケット弾 モデル)
- MP40 (サブマシンガン モデル)
- クロスボウ
その他[編集]
- GAU-19 (ガトリングガン モデル)
- MK-NDI (グレネード)
- シールド
用語集[編集]
アンチャーテッドシリーズのストーリでは、実在した人物や伝説が用いられることが多い。
- ゲーム内では「フランシス・ドレイク」「フランシス卿」と呼ばれる。実在したイングランド出身の海軍提督。イギリス人初となる世界一周を成し遂げている。その航海で得た宝はエリザベス1世に献上されたが、実はフランシス卿が残しているお宝があるとされており、そのお宝をネイトやローマンが狙っている。また、フランシス卿が死去した際、鉛の棺に納められ海中に沈められたとされる。この棺は現在も見つかっていないが、ネイトが見つけたところからアンチャーテッドシリーズのストーリが始まる。
- 1作目のストーリで使われる。アンデス山脈に伝わる黄金郷にまつわる伝説。黄金と宝石で作られた豪華絢爛な棺だが、手に入れようとしたものには呪いがかかるという。この「エル・ドラドの秘宝」を巡り物語が進行していく。
- 2作目のストーリに使われる。24年間、全行程15,000kmの旅をして宝を得て帰ってきた実在した冒険家。ゲームでは、「マルコポーロの日記」が財宝を探す手がかりとなる。ラテン語で書かれており、その内容は、マルコ・ポーロが率いた船団のうち、詳細な記録のない消えた13隻の船を示唆するものである。
- 2作目に登場する。イギリスの作家ジェームズ・ヒルトンが1933年に出版した小説『失われた地平線』に登場するチベットの未知の地域にある理想郷(ユートピア)の名称。そこにある"生命の樹"はそれを飲んだ者を不死身にする力があるとされる。ラザレビッチが追っていた財宝はこの樹であった。
砂漠のアトランティス
- 「アラビアンナイト」や古代の書物に登場し、映画「アラビアのロレンス」のトーマス・エドワード・ロレンスなど、著名な冒険家が追い求めたとされる幻の古代都市。本作では、ネイトとサリーがこの幻の都市を探しに世界を飛び回る壮大なアドベンチャーが繰り広げられる。
参考: アトランティス
- 古代ギリシアの著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で記述された、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、古代ギリシャの神ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている。「幻の古代都市」という共通点から「砂漠のアトランティス」にこの語句が含まれる。
映画化[編集]
2011年現在、ハリウッドで、シリーズ第1作目 (アンチャーテッド エルドラドの秘宝) のストーリを原作としたマーク・ウォールバーグ主演の映画化が決定していた。制作はコロンビア映画が担当、監督は、映画 ザ・ファイター(2010) などを監督したデヴィッド・O・ラッセルであった。 しかし、ストーリは実際のものとは少し異なり、ノーティドッグや本シリーズのファンはあまり支持していなかったという。それで、デヴィッド監督は制作上での意見の食い違いから映画制作を引き受けることをやめた。