「ゆりかごから墓場まで」の版間の差分
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2018年12月16日 (日) 19:21時点における版
'''ゆりかごから墓場まで'''(ゆりかごからはかばまで)は、第二次世界大戦後の英国における[[社会福祉]]政策の[[スローガン]]。原語では”''from the cradle to the grave''”。 ==用語解説== [[社会保障制度]]の充実を形容する[[言葉]]で、[[第二次世界大戦]]後にイギリス[[労働党 (イギリス)|労働党]]の掲げたスローガンであり、これが[[日本]]を含めた各国の社会福祉政策の指針となった。 しかしながらこの政策は膨大な財政支出をもたらし、極端な累進課税制の採用に至り社会的活力を削ぐ結果となった。このため「[[小さな政府]]」を目指すイギリス[[保守党 (イギリス)|保守党]]の[[マーガレット・サッチャー]]政権下で同方針の転換が図られたが、今度はイギリス保守党の[[新自由主義]]政策によって[[失業率]]の増加と[[所得]]格差の拡大、[[医療崩壊]]を招く結果となり、ロンドンを除くイギリス経済は沈滞を続け、財政赤字も解消されなかった。このため、イギリス労働党が政権を奪還した後のイギリス政府は「[[第三の道]]」路線へ進み、[[国民保健サービス|NHS]]を基幹とする社会福祉の立て直しに取り組んだ。 ==参考文献== HMG(英国政府)[[柏野健三]]訳『新福祉契約 英国の野心』帝塚山大学出版会、2008. ==関連項目== *[[社会民主主義]] *[[民主社会主義]] *[[社会改良主義]] *[[社会権]] *[[社会保障]] *[[福祉国家]] *[[新保守主義]] *[[混合経済]] *[[ウィリアム・ベヴァリッジ]] {{DEFAULTSORT:ゆりかこからはかはまて}} [[Category:スローガン]] [[Category:第二次世界大戦後のイギリス]] [[Category:イギリスの政治]] [[Category:福祉の理念]] [[Category:20世紀の経済史]] [[Category:人の一生]] [[Category:政治的左翼]]