「ドナルド・トランプ」の版間の差分

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ドナルド・トランプ（Donald John Trump、1946年6月14日 - ）は、アメリカ合衆国の第45代アメリカ合衆国大統領である。大統領になる前はビジネスマン及びテレビタレントであった。

経歴[編集]

1946年、ニューヨーク州クイーンズ区のジャマイカ・ホスピタル・メディカル・センターで生まれた。5人兄弟の4番目であった。幼稚園のあと、7歳からキューフォレスト小学校に入学した。13歳からは、ニューヨーク・ミリタリー・アカデミー(ニューヨーク陸軍士官学校)に入学した。私立の全寮制学校である。1964年からフォーダム大学に入学した。2年間通学した後、当時は数少ない不動産に関する専門学科のあつたペンシルベニア大学経営学部（ウォートン・スクール）に転校した。1968年に経済学士号（BS (ECon)）を取得して卒業した^[1]。 卒業後は父親が経営するエリザベス・トランプ・アンド・サンに入社して、仕事を通じて不動産管理や投資などの知識を身につける。主として中流階級向けの賃貸住宅を扱っていた。1971年に社長に就任し、社名をトランプ・オーガナイゼーションとする。1976年、ホテルチェーンのハイアット社とともにコモドアホテルを1000万ドルで買収した。建て替えてグランドハイアットという高級ホテルにした。1983年2月14日、エクイタブル生命保険との共同所有で、地上50階、高級店舗と高級アパートが入るトランプタワーを建設した。総工費は2億ドルであった。

人物[編集]

• 父親のフレッド・トランプはニューヨーク州クイーンズ区の不動産デベロッパーであり、1885年にドイツのラインラント＝プファルツ州カルシュタットからアメリカに移民したドイツ人のフレデリック・トランプの子であった。母親は1912年生まれで、スコットランド移民のマリー・アン・マクラウド・トランプであった^[2]。
• 2003年からNBCのTV番組「アプレンティス(The Apprentice)」のプロデユーサー兼ホストに就任した。トランプの関連企業の高い地位の仕事の椅子を懸けて番組内で競争する番組である。番組は参加者に「お前はクビだ（You're fired）」と宣言して終了する。この決め台詞で不採用にする姿が人気となり、同番組はリアリティ番組として空前の人気を誇った。またトランプの発する決め台詞は流行語となった。2016年2月16日、NBCは15シーズン目から番組をリニューアルすると発表したが、トランプは大統領選挙に立候補する可能性から契約の準備ができていないと述べた。同年6月29日、トランプの移民政策のネガティブキャンペーンに直面したNBCユニバーサルはトランプとのビジネス関係をすべて解消すると発表した^[3]。

• 2011年頃から、ハワイ州が発行したバラク・オバマ大統領の出生証明書に疑問を呈し、アフリカのケニア生まれで大統領の資格がないと主張した。その後、米政府はオバマ大統領の出生証明書を公表した^[4]。2016年9月17日、トランプは「オバマ大統領は米国で生まれた」と認めるようになった^[5]。

• 大統領選挙中に子供の頃から飲酒しないと頭に刻み込んだと語った^[6]。また煙草も麻薬も口にしたことがないと語った^[7]。祖父と兄をアルコール依存症に由来する合併症で失っていることから学んだ^[8]。

• トランプの両親は規律を学ばせるためにニューヨーク陸軍士官学校に13歳のトランプを送り込んだ^[6]。

• 極度の忠誠と確実な結果を求めて側近を競い合わせ、眼鏡違いと判断すればためらうことなくクビにするのは実業家時代からのスタイルとされている^[9]。

• ブッシュ（子）元大統領の首席補佐官であったジョシュア・ボルテンは、バノン氏をプリーバス氏と同格扱いにするのはおかしい。大失策だと述べた^[9]。

アメリカ合衆国大統領[編集]

2015年6月16日にトランプ・タワーの記者会見場で、2016年アメリカ合衆国大統領選挙に共和党から出馬することを表明した^[10]。共和党の候補者としては12人目であった。 2016年7月の共和党予備選挙で共和党の大統領候補に指名された^[11][12]。

2016年11月8日（アメリカ東部時間）行われたアメリカ合衆国大統領選挙一般投票で、全米で過半数の270人以上の選挙人を獲得した。獲得票数14,015,993、代議員数1,441(58.3%)であった。 2017年1月20日、第45代アメリカ合衆国大統領に就任した。

2017年1月31日、トランプ大統領は昨年２月に死去した判事スカリアの後任として、第10連邦巡回控訴裁（高裁）の判事であるニール・ゴーサッチを最高裁判事に指名した^[13]。米上院は同年4月7日、保守派判事のニール・ゴーサッチの最高裁判事を賛成54対反対45で承認した^[14]。審議の過程で、4月6日、民主党はフィリバスター（議事妨害）を仕掛けた。対抗して共和党は規則を変更し、承認に必要な賛成票は60票から単純過半数の51票に変更し、異例の措置をとった。投票では民主党の中でゴーサッチ氏に賛成票を投じたのは、ジョー・マンチン、ハイディ・ハイトカンプ、ジョー・ドネリーの3人だけであった。投票後、最高裁判所は同年4月10日に非公開の就任式を開き、ゴーサッチ氏がジョン・ロバーツ最高裁長官の面前で101人目の最高裁判事として宣誓すると発表した。ホワイトハウスでの宣誓式はアンソニー・ケネディ判事が執り行lった^[15]。大統領就任以来、初めての大きな勝利であった。「彼は最高裁にとって素晴らしい存在になるでしょう」と、共和党ミッチ・マコーネル上院院内総務はゴーサッチを称賛した^[16]。

2017年8月12日土曜日、ヴァージニア州シャーロッツビルで起きた極右集団と反対派との衝突で死傷者が出た事件について、14日にはトランプ大統領はホワイトハウスで衝突事件について白人至上主義者を強く非難する声明を読み上げ、「人種差別は悪だ。その名の下に暴力を振るう者は犯罪者でごろつきだ」と述べた^[17]。ところが地元ニューヨークでの会見では、極左思想「オルト・レフト」の支持者が極右の「オルト・ライト」支持者に突撃したと語り、反対派にも責任があるとし、責任は双方にあると言明した^[18]。14日に声明を出すまでに時間がかかり過ぎると批判もあったが、トランプ大統領は、すべての事実関係を確認したかったからと説明している^[19]。ＪＰモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン最高経営責任者（ＣＥＯ）は暴動への同大統領の対応に強く反対し、「人々をばらばらにするのではなく、まとめることが企業においても政府においても指導者の役割だ」と述べ、大統領の諮問委員会解散を支持した^[20]。

出典[編集]