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大野木は調べに対し、「誰でもよかった。最初から殺すつもりだった。ブレーキは踏まず、アクセルをめいっぱい踏んだ」といっている。 | 大野木は調べに対し、「誰でもよかった。最初から殺すつもりだった。ブレーキは踏まず、アクセルをめいっぱい踏んだ」といっている。 | ||
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2015年8月19日 (水) 14:58時点における版
大野木 亮太(おおのぎ りょうた)とは、2014年に名古屋駅前の歩道を車で暴走した通り魔である。
目次
事件概要
2014年2月23日日曜日の白昼、大勢の人でごった返すJR名古屋駅前の歩道を自動車が暴走し、男女13人を次々はねた。逮捕された大野木亮太(30歳)は警察の調べに対し「家族と折り合いが悪かった」と供述している。
父親は愛知県警の総務部というセクションの幹部。大野木は以前、県警警視を務める父親、同じく県警警察官の弟、母親および祖母と同居していた。ところが、弟が独立し、昨年5月ごろに両親と祖母は大野木を残して引っ越し、独り暮らしをしていた。大学を卒業後、定職には就かずアルバイト暮らしで、最近は無職。親から生活費を受け取っていた。
大野木は、現場近くのレンタカー店で犯行直前に車幅1.8メートル、車長4.7メートルの中型セダン型の車をレンタルし、およそ15分後に名古屋市中村区名駅1丁目の笹島交差点から歩道に乗り上げて暴走し、次々と人をはねた。
「現場は、JRと名鉄、近鉄の3つの名古屋駅とデパートが立ち並ぶエリア。乗降客や買い物客でごった返す名古屋一の人通りに突っ込んだわけです。幅14メートルの歩道を暴走し、街路樹にぶつかって止まるまで、実に35メートルを暴走しました。県警の取り調べに対し、大野木容疑者は『アクセルをいっぱい踏み込んだ。ブレーキを踏んだ覚えはない』と供述しています。実際、歩道上で急加速したことをうかがわせるタイヤの痕がついていました。強烈な殺意が感じられます」(愛知県警クラブ詰めの記者)
大野木亮太は、家族に捨てられた引き篭もりニート
愛知県警によると、大野木亮太は名古屋市西区の一戸建て住宅で1人暮らしをしていた。近所の住民によると、もともとは両親や祖母、弟の5人で暮らしていたが、最近になって大野木を残し、他の家族は引っ越したという。
大野木から突然、「相談に乗ってほしい」と訪問を受けたという民生委員の女性は「家庭内のことで悩んでいる様子だった。どんな仕事をしていたのかは知らないが、ずっと家にいる感じだった」と話した。
別の女性によると、大野木は「けがで何事にも集中できなくなった。仕事もできず、家に引きこもっている」と話したという。
大野木の小学校時代を知る会社員の男性(28)は「寡黙で友達は多くなかったが、人を傷付けるような性格ではなかった。彼と事件が結びつかない」と驚いていた。
無差別殺人暴走・大野木亮太「厳格すぎた父親」子どもの頃からお父さんがいるから遊べない
名古屋の無差別殺人未遂事件で逮捕された大野木亮太(30)は、「ブレーキは踏んでいない。アクセルを目いっぱい踏んだ」と供述している。「家を出るときからやるつもりだった」とも言い、レンタカー店で運転免許証のほかに本人確認の書面がなかったことからいったんは断られたが、1時間後に再び訪れるなど執念深さがうかがえる。
「レンタカーを借りた後で犯行場所を決め」、動機については「簡単に説明できるものではない。1つや2つでない」と話している。
大野木が住んでたのは犯行現場近くの3階建ての自宅で、家族は別のところに住んで一人暮らしだった。かつての同級生は「おとなしい子で勉強がよくできる子だった。真面目で人を傷つけるようなイメージではない」という。
ただ、近所の人は「お父さんもお母さんも礼儀正しいきっちりした人」だが、父親は厳格だったようで、別の同級生によると「家に遊びに行こうとすると、『きょうはお父さんがいるからダメ』と言われた」という。
家族と別居して一人暮らしをしていた大野木は昨年夏(2013年)、民生委員の女性に「おばちゃん、話を聞いて」と切り出し、「ちょっと頭を打って怪我をして、定職に就けないんだ」と悩みを打ち明けていた。
殺人暴走の大野木亮太「一種の自殺」自分はすごい不幸、損しているという思い込み
「簡単に説明できることではない。ひとつやふたつの理由ではない」
大野木亮太は、動機についてこのように供述している。近所の人に「頭を怪我したとき病院に行かなかったため今も定職につけない」などと話しており、背景には複雑は事情がありそうだ。
大野木は名古屋駅から約2キロの大通りに面した3階建ての一軒家に1人で住んでいる。近所の話では、もともとは祖母、両親、弟の5人家族だったが、弟は独立、母親は実家の介護などで家族が次々に家を出て、去年(2013年)の夏前から1人になった。生活費は毎月、父親が持ってきており、町内会の香典集めにいった際は「お父さんがお金を持ってきてから渡す」などといわれたことがあるそうだ。
近くの年配の女性に仕事につけない悩みを打ち明けたこともあるといい、事情を知る男性は「なぜ次々に家族が家を出て行ったのか。本人にしてみれば、親に捨てられた、見放されたられたと思ったかもしれない」と推測する。
大野木は調べに対し、「誰でもよかった。最初から殺すつもりだった。ブレーキは踏まず、アクセルをめいっぱい踏んだ」といっている。