「白人」の版間の差分
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2015年3月15日 (日) 00:10時点における最新版
白人(はくじん、White (people))は、肌の色が薄く白に近い人種。白色人種(はくしょくじんしゅ)。
広義にはコーカソイドに同義。しかし、コーカソイドの中には肌の色が白くない者も多い。実際には、コーカソイドの中でも肌の色が薄いヨーロッパ起源の人々に限って「白人」と呼ぶことが多い。このような意味での「白人」は学術的な人種分類ではなく、社会的な分類としての側面が強い。
18~19世紀に提唱された人種を肌の色で分ける五つの分類のうち、黒人 (黒色人種、)・黄色人種 ・赤色人種・褐色人種と並ぶ1つに位置づけられる。あるいは、白人以外の人種を総称して有色人種 と呼ぶ。
身体的特徴[編集]
メラニンが乏しく、肌の色は白ないし薄い黄色で、髪の色や瞳の色も、個人差は大きいが薄い者が多い。
メラニンの量は、人種的特徴の中でも世代を経るにともない比較的変わりやすい特徴である。そのため、メラニンの量で決められる「白人」の、色以外の特徴には、コーカソイドであるという以上の共通点は乏しい。
各国の白人[編集]
アメリカ合衆国[編集]
アメリカ合衆国の国勢調査では、時代によって多少変化するが現在では、「白人」は「ヨーロッパ、中東、北アフリカ」起源の者と規定されている。インド系は白人ではなく(インディアン と区別するため アジア系アメリカ人 をつける)とされる。
2010年の国勢調査では、「白人」と回答した者は全人口の69.1%である。ただし、人種を回答した者は87.5%、1つの人種のみ回答した者は85.8%である。
ヒスパニック系を、「ブラウン」と呼び、白人と区別することもある。彼らの中には、コーカソイドでないモンゴロイドのインディオと混血したメスティーソも多い。
アラブ系は、彼ら自身によってもアメリカ社会によっても、白人とはみなされていない。
1967年までいくつかの州では、先祖に1人でも黒人がいる者は白人ではないという一滴ルール。黒人と白人のハーフであるバラク・オバマやハル・ベリー、黒人のクォーターにすぎないタイガー・ウッズなどが黒人とみなされるのもこの影響があるとされる。
イギリス[編集]
イギリスの国家統計局は4つの民族集団を「白人」に分類している。なおイギリスの統計は「人種」そのものは調査しておらず、「白人」もこれらの民族集団の総称と定義される。
コーカソイドでも、インド系・パキスタン系・バングラデシュ系・スリランカ系は白人ではなく テンプレート:interlang(イギリスの統計用語で Asian は南アジアを意味する)、アラブ系など中東の諸民族は other ethnic group に分類される。ただし中東でもキプロス系は White Other に含まれる。なおユダヤ人は other ethnic group、ロマは White Other である。
社会的には、「グレートブリテン島・アイルランド・ヨーロッパ」起源の者が「白人」とみなされている。