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以下は、マイナビが企業に対して実施した専攻別のニーズアンケートであり、専攻ロンダの発祥である生物系は11位であり低いものとなっている。<ref>【4】今後理系人材としてニーズの高い「学科系統」 http://saponet.mynavi.jp/release/needs/rikou/2008/03.html</ref> | 以下は、マイナビが企業に対して実施した専攻別のニーズアンケートであり、専攻ロンダの発祥である生物系は11位であり低いものとなっている。<ref>【4】今後理系人材としてニーズの高い「学科系統」 http://saponet.mynavi.jp/release/needs/rikou/2008/03.html</ref> | ||
2014年6月6日 (金) 21:21時点における最新版
専攻ロンダリングとは、理学部など就職の悪い学部の出身者が就職の良い分野に大学院で専攻を変えることを示す言葉である。 2ちゃんねるの生物板発祥で、インターネットでは多く見かけられるインターネットスラングであり、各種ウェブコミュニティを中心に浸透した。 語源は学歴ロンダリングである。[1]
学科による就職差[編集]
理工系の場合、学部学科により就職に差がある。 企業も、人材を一から育てるのではなく電気系、機械系、化学系、情報系と分野を分けて採用することが一般的であり、生物系や数学系はこの時点で選考対象から外れることも珍しくない。
学校推薦[編集]
特に機電系の場合、不況期であっても学校推薦で就職が決まることが珍しくなく、また電機メーカー 機械メーカーに限らず、工場を持つメーカーであれば化学メーカーや食品メーカーなどにも就職がしやすいため、専攻ロンダの対象になりやすい。
専攻ロンダの対象校[編集]
専攻ロンダの対象になるのは大学院大学や独立研究科である場合が多い。なぜならば、専門試験がない。 または、専門試験に高度な試験を課さない場合も多く、入学後に専門外の入学者向けの講義が充実しているからである。
理系の学科ごとの企業でのニーズ[編集]
以下は、マイナビが企業に対して実施した専攻別のニーズアンケートであり、専攻ロンダの発祥である生物系は11位であり低いものとなっている。[2]
【今後理系人材としてニーズの高い「学科系統」上場(102社)】 上位5つ選択(1を5ポイント、2を4ポイント、3を3ポイント、4を2ポイント、5を1ポイントで計算し、その数値を合算して集計)
1位:電気・電子系 320
2位:機械系 306
3位:情報工学系 146
4位:化学系 143
5位:材料系 122
6位:土木・建築系 97
7位:数学・情報科学系 69
8位:経営・管理系 50
9位:物理系 42
10位:農学系 33
11位:生物系 20
12位:航空宇宙・船舶海洋系 20
13位:薬学系 19
14位:その他理系 18
15位:医療・保険・看護系 8
16位:資源系 7
17位:獣医・畜産系 1
18位:医学・歯学系 1
19位:地学系 0
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ 学歴ロンダリング (光文社ペーパーバックスBusiness)のP39にて、専攻ロンダリングの定義として触れられている。
- ↑ 【4】今後理系人材としてニーズの高い「学科系統」 http://saponet.mynavi.jp/release/needs/rikou/2008/03.html