「週刊少年マガジン」の版間の差分

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企画モノの発案や市場調査の実施に見られるように、編集部側主導で誌面を作る傾向が強く、作風が編集方針から外れないように漫画家へ依頼することも多いという。誌面が安定している反面、既存のヒット作の二番煎じが多く没個性だという声もある。
 
企画モノの発案や市場調査の実施に見られるように、編集部側主導で誌面を作る傾向が強く、作風が編集方針から外れないように漫画家へ依頼することも多いという。誌面が安定している反面、既存のヒット作の二番煎じが多く没個性だという声もある。
  
徹底的な[[アンケート]]至上主義である『週刊少年ジャンプ』と異なり、アンケートは誌面の編集方針の参考という扱いだといわれている。編集部が読者に特にアピールしたい作品の掲載順を意図的に上位にすることもあり、『ジャンプ』ほど厳密に掲載位置とアンケート結果が関係していないと考えられている<ref>巻末はギャグ漫画やネタ系漫画のほぼ定位置であり、2004年からは『[[もう、しませんから。]]』がそれにあたる。</ref>。単行本の売り上げや、入稿対策なども考慮されているので、常時下位掲載でも打ち切られないケース<ref>『[[神to戦国生徒会]]』などが挙げられる。</ref>も見られる。
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徹底的な[[アンケート]]至上主義である『週刊少年ジャンプ』と異なり、アンケートは誌面の編集方針の参考という扱いだといわれている。編集部が読者に特にアピールしたい作品の掲載順を意図的に上位にすることもあり、『ジャンプ』ほど厳密に掲載位置とアンケート結果が関係していないと考えられている。単行本の売り上げや、入稿対策なども考慮されているので、常時下位掲載でも打ち切られないケースも見られる。
  
 
また人気が低迷したり作者側の事情により本誌で打ち切りになったとしても完全に打ち切るのではなく兄弟誌である『[[マガジンSPECIAL]]』や『[[月刊アフタヌーン]]』へ舞台を移して連載をするケースが多い。(例として『[[Dreams]]』や『[[ガチャガチャ]]』などが前者へ、『[[ヴィンランド・サガ]]』が後者へ移籍している。)
 
また人気が低迷したり作者側の事情により本誌で打ち切りになったとしても完全に打ち切るのではなく兄弟誌である『[[マガジンSPECIAL]]』や『[[月刊アフタヌーン]]』へ舞台を移して連載をするケースが多い。(例として『[[Dreams]]』や『[[ガチャガチャ]]』などが前者へ、『[[ヴィンランド・サガ]]』が後者へ移籍している。)
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2012年2月18日 (土) 13:02時点における最新版

週刊少年マガジン創刊号

週刊少年マガジン(しゅうかんしょうねんマガジン)は講談社から発行されている少年漫画雑誌である。1959年3月17日創刊。

概要[編集]

往年を支えた漫画家

1970年前後には『朝日ジャーナル』『平凡パンチ』と共に大学生の愛読誌と呼ばれ、黄金時代を築くが、その後『週刊少年ジャンプ』に少年漫画雑誌売り上げ1位の座を奪われた。1997年、『少年ジャンプ』の「黄金期」の終焉に伴い、再び売り上げ1位の座を手にするが、2006年度は再び『少年ジャンプ』に首位を奪われている(『ジャンプ』283万部に対し『マガジン』215万部)。

他誌の場合は新年号になると背表紙や目次などのスタイルを一新するが、マガジンの場合は数年間同じデザインを使い続けるのが特徴。目次も長年タイトルだけが並ぶシンプルなものであったが、2004年40号から作者コメントがついたバージョンに変更されている。

なお発売日は毎週水曜日、定価は240円であるが、最近は特別定価250円で発売されることが多い。2007年35号より特別定価が260円に上がった。創刊号は40円。現在の誌名ロゴは1984年から使用されている。イメージキャラクターのモグラは1982年から誌面に登場している。

作品によってまちまちではあるものの、2006年8月発売分からほとんどの単行本の値段が390円(税抜)から400円(税抜)へと値上がりしている。講談社側の説明では「消費税を上乗せした際の価格のずれを是正するため」とのことである(税抜390円の場合、店によって税込409円になったり410円になったりする。税抜400円の場合、税込420円で一定する)。

特徴[編集]

誌風[編集]

ジャンプ』が児童的な熱血感、『サンデー』が都会的な清潔感」を雑誌のカラーとするのに対し、『マガジン』は「泥臭さ・社会性」というイメージを持たれていることが多い。しかし、元々バリエーションの豊富さを編集方針としていることもあり、特に1990年代以降は読者の多様化に対応した様々な作品が登場している。

なお、これらの作風の違いは、会社・編集部・従業員などにも現れているとされ、集英社は熱気があり、小学館は清潔感に溢れ、講談社は雑然としている、といったイメージで語られることがある。逆説的に、こうした社風が作品に影響しているともいえよう。

W3事件の際、手塚治虫が『少年マガジン』から原稿を引き上げたため、対立軸を明確にすべく1970年代劇画路線をとったことで知られる。以降読者の高年齢化が進み、1980年代から1990年代中頃まではヤンキー漫画等が主流を占めたため「不良の読む雑誌」とされたこともあったが、いわゆる第2次黄金期(1997年2002年)以降はそのイメージは過去のものとなりつつある。近年の少年誌では珍しいノンフィクションのドキュメンタリー漫画が掲載される他、一時期は芸能人による連載企画も行われていた。

編集部主導[編集]

週刊少年マガジン
週刊少年マガジン

企画モノの発案や市場調査の実施に見られるように、編集部側主導で誌面を作る傾向が強く、作風が編集方針から外れないように漫画家へ依頼することも多いという。誌面が安定している反面、既存のヒット作の二番煎じが多く没個性だという声もある。

徹底的なアンケート至上主義である『週刊少年ジャンプ』と異なり、アンケートは誌面の編集方針の参考という扱いだといわれている。編集部が読者に特にアピールしたい作品の掲載順を意図的に上位にすることもあり、『ジャンプ』ほど厳密に掲載位置とアンケート結果が関係していないと考えられている。単行本の売り上げや、入稿対策なども考慮されているので、常時下位掲載でも打ち切られないケースも見られる。

また人気が低迷したり作者側の事情により本誌で打ち切りになったとしても完全に打ち切るのではなく兄弟誌である『マガジンSPECIAL』や『月刊アフタヌーン』へ舞台を移して連載をするケースが多い。(例として『Dreams』や『ガチャガチャ』などが前者へ、『ヴィンランド・サガ』が後者へ移籍している。)

他紙からの登用[編集]

2000年頃から大手系少年週刊誌では珍しく『久保ミツロウ』、『大暮維人』、『久米田康治』ら他社デビューの漫画家を登用し連載をしている。また『CLAMP』や『福本伸行』などといった同社他紙の主力漫画家を同誌で連載させるなど、しばしば読者を驚かせることが多い。

テレビメディア[編集]

『ジャンプ』や『サンデー』などに比べテレビドラマ化される作品が多い。理由として上記の誌風のためアニメよりドラマ向きであるという作品が多く連載されているためである。この傾向は第2次黄金期に強く、『金田一少年の事件簿』、『サイコメトラーEIJI』、『将太の寿司』、『GTO』がテレビドラマ化されており、特に金田一少年の事件簿とGTOは視聴率も良好であったためのちに映画化、更にはアニメ化もされている。最近では『探偵学園Q[1]』や『魔法先生ネギま!(深夜枠)』がドラマ化されている。

アニメについては最近では『さよなら絶望先生』『魔法先生ネギま!』、『涼風』、『エア・ギア』、『スクールランブル』(第2期)などがアニメ化されたが、いわゆる深夜アニメであった(『スクールランブル』第1期、『魔法先生ネギま!』第2期『ネギま!?』を除く)。

約物の使用[編集]

作中の台詞表現において、句読点を原則として用いず、沈黙を表すリーダーも三点リーダー(…)ではなく二点リーダー(‥又は・・)を用いるという特色がある。ただし、『スクールランブル』と『新約「巨人の星」花形』の三点リーダーや『さよなら絶望先生』の木津千里の台詞にある句読点など、例外も存在する。

現在連載中の作品[編集]

過去の掲載作品一覧[編集]

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や行[編集]

ら行[編集]

わ行[編集]

問題提起シリーズ[編集]

読者コーナー[編集]

1970年代には「マイマガジン」「マイマガ7」などが存在し、少年誌の読者コーナーでは最もレベルの高い投稿センスを誇っていたが(編集長まで三段腹などが毎週ネタにされていた)、やがて「ジャンプ放送局」にその座を抜かれ、「ピモピモ広場」を最後に現在は廃止されている。なおピモピモ広場でマスコットキャラとして活躍していた、鉄腕アトムみたいな髪型に眼鏡をかけたキャラには「こく坊」という名がちゃんと存在し、「マイマガ7」から出演し続けていた(ただしイラストレーターは交代している)知られざる長寿キャラであった。

編集長[編集]

発行部数[編集]

  • 2000年 405万部
  • 2001年 380万部
  • 2002年 364万部
  • 2003年 319万部
  • 2004年 272万部
  • 2005年 236万部
  • 2006年 215万部
  • 2007年 190万部

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. 『探偵学園Q』はドラマ化以前にアニメ化されており、同執筆陣の『金田一少年の事件簿』と逆のコースをたどっている。