右翼 (部分)
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右翼(うよく)とは、鳥類や航空機の右側の翼のことである。対義語は左翼 (部分)。
鳥類においては、心臓より遠い右翼が左翼に比べて血圧が低いとされる。そもそも翼はその面積に比して体積が小さいことから表面からの熱放出が大きい。さらに陸上では翼は運動せず、しかももっとも外気に触れやすい場所にある。そのため右翼末端の毛細血管は全身の中でもっとも冷たくなり、血流も悪くなる。寒冷地域ではこれを解消するために、鳥類はしばしば翼をばたつかせる。このとき、心臓より遠い右翼を左翼より余計にばたつかせることが知られている。種によっては、飛行時以外は右翼の先端を左翼の下にしまう形にしているものもある。
航空機においては、機長はコックピットの左側に座る。つまり右翼の先端部は、機長を通り進行方向に平行な直線からもっとも遠い場所となる。そのため機体感覚に乏しい機長が狭所飛行を行う際には、右翼の先端を障害物に接触させることがある。とくに大型の航空機や、狭所飛行の必要がある場合は、右翼先端部にカメラを設置し、接触事故を防止することもある。