ヒードラン
ヒードランは、ポケットモンスターシリーズに登場する491種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。
特徴[編集]
シンオウ地方ができた際にこぼれおちた火の球から、ハードマウンテンとともに生まれたとされる伝説のポケモン。ハードマウンテンをむやみに噴火させないために、「かざんのおきいし」で封印されたと言われている。胴の短いトカゲやサンショウウオのような姿をしているが、一部ではゴキブリがモデルではないかとの説もある。別名ゴキブロス。溶岩のような体色を持ち、頭部や足首は金属的な装甲に覆われている。火山のほら穴に生息するといわれている。
マグマのように燃えたぎる高熱の血液が全身を循環しており、それゆえ身体からは高熱が発生、身体を覆う装甲もそれによりところどころ溶けてしまっている。四肢には十字型の爪を備え、これを食い込ませることで壁や天井を這い回ることができる。図鑑では前述のように伝説のポケモンにしては珍しく通常のポケモンと同じ説明文である。
ゲームでのヒードラン[編集]
『ダイヤモンド・パール』より登場。全国図鑑入手後に行けるダンジョン、「ハードマウンテン」の奥に1匹だけ存在する。伝説のポケモンにしては珍しく♂・♀両方の個体が存在するが、育て屋に預けてもタマゴは発見されない。レベルは『ダイヤモンド・パール』では70、『プラチナ』では50。
『ブラック・ホワイト』までに登場した646種類で唯一ほのお・はがねタイプを併せ持つ。タイプの組み合わせの関係でほのおタイプが弱点とするいわタイプを中和し、はがねタイプが苦手なほのおタイプを特性「もらいび」で無効化できるが、同じくタイプの関係上じめんタイプのわざには非常に弱い。『ブラック・ホワイト』ではダメージを受けるまでじめんタイプを無効化できるアイテム「ふうせん」の登場で戦法によっては補うことも可能となった。
能力は「すばやさ」以外が比較的高く、特に「とくこう」はほのお・はがねの両タイプで随一の高さを持つ。ほのおのうずの強化版「マグマストーム」はヒードランのみが覚えるわざである。なお、図鑑設定とは違って「ふんか」の技は自力で覚えられず、下記のように特別配信されたヒードランのみしか使用できない。
『ダイヤモンド・パール』および『プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』のバトルタワーに登場するタワータイクーン・クロツグも(2度目に)使用する。このヒードランは『ダイヤモンド・パール』では攻撃をかわしやすくなる「ひかりのこな」を、『プラチナ』以降は一撃で倒されることがなくなるアイテム「きあいのタスキ」を持っており、いざとなると自爆攻撃「だいばくはつ」で相打ちを狙ってくる。
『プラチナ』ではギンガ団の幹部、プルートが悪用しようとするがハンサムに阻止され未遂に終わる。
『ブラック2・ホワイト2』ではエンディング後、リバースマウンテンで入手可能。
外伝作品でのヒードラン[編集]
『ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊』では、「巨大火山」[1]の奥地に眠る7つの秘宝のひとつ「ほのおのドラム」の守護者として登場する。
『ポケモンレンジャー バトナージ』では、ボイルランドの洞窟の奥にてあかのいしを守るボスキャラクターとして登場。
『ポケモンレンジャー 光の軌跡』では、ニンテンドーWi-Fiコネクションで2010年3月18日から2010年5月17日まで配信されたスペシャルミッション「なぞのふんかをちょうさせよ!」で登場する。このミッションをクリアすると、通常覚えられない「ふんか」を覚えたヒードランを『ダイヤモンド・パール・プラチナ』『ハートゴールド・ソウルシルバー』へ転送できる。
アニメでのヒードラン[編集]
アニメ版では、後述の映画版も含めて伝説のポケモン扱いはされておらず、強大な力を持つポケモンの一種としての登場である。
『ダイヤモンド&パール』169話「ポケモンレンジャー!ヒードラン救出作戦!!」に登場。『ポケモンレンジャー 光の軌跡』のスペシャルミッションに先駆け、通常は覚えられない技「ふんか」を覚えたヒードランが登場する。ポケモンレンジャーのナツヤが自然公園へ保護するためにロケット団からヒードランを守り、キャプチャに成功した。
同182話ではあるトレーナーがヒードランを連れてシンオウリーグの出場登録の列に並んでいた。
映画でのヒードラン[編集]
2009年公開の映画『アルセウス 超克の時空へ』に登場。声優は三宅健太。
過去のミチーナにおいて、ミチーナの重役ギシン配下の魔獣(大昔にポケモンはこう呼ばれている)として、同じく配下のドータクンとセットで登場。ドータクンとともに魔獣装具を着けられて操られている。ギシンの命令でサトシのピカチュウ・ヒカリのポッチャマと戦い、一進一退の攻防を見せるも、決着がつく前にダモスの呼びかけに応えて戦闘を停止。ピカチュウに魔獣装具を壊されたことでギシンの呪縛から開放され、ギシンに怒りを向ける。エンドロールでは、命の宝玉返却後のミチーナの復興のため、他のポケモンとともに整地や農作業に駆り出されていた。
ポケモンカードでのヒードラン[編集]
2009年現在以下のカードが存在する。炎タイプ・鋼タイプのものがそれぞれ存在するが、いずれも水タイプを弱点とする。
- ポケモンカードゲームDP 対戦スターターパック ヒードランVSレジギガス - 鋼タイプ
- ポケモンカードゲームDP 拡張パック 秘境の叫び - 炎タイプ
- 明治製菓「ポケモンチョコスナック」おまけカード - 炎タイプ
- 『ポケモンカードゲームDP 公式ビジュアルブック 秘境の叫び・怒りの神殿編』おまけカード - 炎タイプ・ポケモンLV.X
脚注[編集]
- ↑ 「巨大火山」は通常のプレイでは出現せず、公式サイト等で発表されたパスワードを入力することで探検できるようになる。『空の探検隊』では普通に特別依頼を受けられる。
関連項目[編集]
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