幕張駅
幕張駅(まくはりえき)は、千葉県千葉市花見川区幕張町五丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線の駅である。
当駅には中央・総武線各駅停車のみが停車する。
目次
歴史[編集]
- 1894年(明治27年)12月9日 - 総武鉄道の駅として開業。旅客・貨物扱い開始。
- 1907年(明治40年)9月1日 - 鉄道国有法により買収され、国有鉄道の駅となる。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 配達の取扱を廃止。
- 1973年(昭和48年)11月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2013年(平成25年)1月31日 - みどりの窓口の営業を終了。
駅構造[編集]
複々線上の緩行線に設けられた島式ホーム2面3線を有する地上駅。
駅舎は橋上駅舎で、出入口は線路を挟んで両側にあるが、北側へのアクセスはあまり良くない。以前は北口・南口共階段しか設置されていなかったが、現在は北口・南口共にエレベーターが設置されている。みどりの窓口は2013年1月31日をもって営業を終了した。Suica対応自動改札機、指定席券売機設置駅。
中線の用途としては、早朝に1本のみ当駅始発の列車(平日ダイヤでは621C、土休日ダイヤでは713C。どちらも津田沼駅5番線から当駅に回送されてくる。)が設定されている他、三鷹方面行きの1本が2番線側で、千葉行きの1本が3番線側でそれぞれ乗降扱いをする際に中線が使用されている。また、隣接する幕張車両センターに入庫する車両が中線に入線することがある。かつては折り返し列車が設定されていたが、現在はダイヤ乱れの際を除いて設定されないため、「幕張」行きの行先表示を目にする機会は非常に少ない。
通過禁止駅の指定を受けているため、回送列車や試運転列車であっても必ず一旦停車することになっている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1・2 | ■総武線(各駅停車) | 西船橋・秋葉原・新宿方面 |
3・4 | ■総武線(各駅停車) | 稲毛・千葉方面 |
- 快速線上にはホームは無いが、幕張車両センターとの入出区を行っており、中線が存在するため信号設備上は連動駅である。
- 1978年(昭和53年)〜1983年(昭和58年)頃までの間、2番ホームには金網が全面に設置され実質欠番扱いとなっていた。これは京葉臨海鉄道発成田空港への航空燃料輸送列車が当駅中線で折り返す運用が存在したため(快速線・津田沼 - 千葉間は当時未開業)で、過激派からの停車中の妨害行為対策として設置されたものであった。
利用状況[編集]
JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1990年 | 16,369 |
1991年 | 16,102 |
1992年 | 15,978 |
1993年 | 15,945 |
1994年 | 15,527 |
1995年 | 15,365 |
1996年 | 15,300 |
1997年 | 14,778 |
1998年 | 15,112 |
1999年 | 15,275 |
2000年 | 15,767 |
2001年 | 15,804 |
2002年 | 15,632 |
2003年 | 15,459 |
2004年 | 15,105 |
2005年 | 14,990 |
2006年 | 15,268 |
2007年 | 15,292 |
2008年 | 15,202 |
2009年 | 15,204 |
2010年 | 15,340 |
2011年 | 15,498 |
2012年 | 15,797 |
2013年 | 16,111 |
駅周辺[編集]
- 京成電鉄千葉線 京成幕張駅 - 南口から歩いて数分。
- 商店街
- イトーヨーカドー幕張店 - 徒歩13分、国道14号線沿い。
- 幕張車両センター
- 東洋バス・千葉シーサイドバス本社
- 千葉県水道局幕張庁舎(本局) - 徒歩10分。
- 昆陽神社 - 第2木下街道踏切跡地に移築された。
- 青木昆陽甘藷栽培試作地・昆陽先生甘藷試作之碑 - 但し、京成幕張駅の方が距離的には近い。昆陽神社も同様。
- くるき亭幕張アトリエ店 - 但し、京成幕張駅の方が距離的には近い。
- ヤマダ電機テックランドNew幕張本店(南西へ車5分)
バス路線[編集]
駅前は狭くロータリーがないため、バス停留所は駅周辺にある。
主な最寄り停留所は、千葉シーサイドバス・東洋バス本社の脇にある幕張駅北口、幕張駅南側にある幕張駅入口、京成電鉄幕張駅付近にある京成幕張駅となる。以下の路線が乗り入れ、千葉シーサイドバス、千葉海浜交通、京成バスにより運行されている。
駅北口発着[編集]
乗り場 | 経由地 | 行先 | 運行会社 | 系統 |
---|---|---|---|---|
1番 | 武石インター入口・実籾駅・高津新田 | 八千代台駅 | 千葉シーサイドバス | 211・214 |
武石インター入口・長作町・花見川団地一街区 | 花島公園 | 千葉シーサイドバス | 232・233・236 | |
武石インター入口・実籾駅 | 日立製作所 | 千葉シーサイドバス | 221・222・223 | |
東大総合運動場 | 花見川区役所 | 千葉シーサイドバス | 290・291・292 | |
2番 | イトーヨーカドー・海浜幕張駅・幕張メッセ東口 | QVCマリンフィールド | 千葉シーサイドバス | 234・241・290 |
イトーヨーカドー | 海浜幕張駅 | 千葉シーサイドバス | 214・231・232・233・240・291 |
駅入口発着[編集]
乗り場 | 経由地 | 行先 | 運行会社 |
---|---|---|---|
幕張駅入口 | 放送大学 | 海浜幕張駅 | 千葉海浜交通 |
幕張総合高校 | 千葉海浜交通 |
京成幕張駅発着[編集]
乗り場 | 経由地 | 行先 | 運行会社 | 系統 |
---|---|---|---|---|
京成幕張駅 | イトーヨーカドー・ハイテク通り | 海浜幕張駅 | 京成バス | 海51 |
イトーヨーカドー | 海浜幕張駅 | 京成バス | 海52 | |
イトーヨーカドー・海浜幕張駅・幕張メッセ東口 | QVCマリンフィールド | 京成バス | 海53 |
その他[編集]
- 乗客の中には、駅名から幕張新都心、および美浜区にある幕張周辺施設の最寄り駅であると勘違いして誤下車するケースが多く見られる。本来の最寄り駅である京葉線の海浜幕張駅方面へは、歩くか(海浜幕張駅まで20 - 30分程度)、タクシーに乗る以外には、千葉シーサイドバスが幕張メッセ方面(海浜幕張駅)までのバス便が駅北側の黄色い看板で案内されている。ただし、本数の多い幕張本郷駅からの路線バスの利用が主流である。そのため、駅ホーム階段上り口に「幕張新都心、免許センター方面へお越しのお客様は幕張本郷駅をご利用下さい」と表示されている。
- 放送大学本部、幕張総合高等学校看護科、千葉県立衛生短期大学など一部の幕張新都心周辺施設は当駅が最寄り駅となる。
- 2007年1月5日より、京成バスが幕張新都心周遊バス「ポケットバス」を京成幕張駅まで延伸したため、こちらでも海浜幕張駅方面へアクセスできるが、1時間に2 - 4本程度となっている(バス路線の詳細については上記を参照)。
第2木下街道踏切・花立踏切[編集]
当駅と隣の幕張本郷駅との間には、錦糸町駅から千葉駅の間で唯一の踏切がある。通過する列車が大変多いため、開かずの踏切になっている。このため、踏切の立体交差化工事が進んでいる。
2つあった踏切のうち、幕張駅寄りの第2木下街道踏切は、2004年7月の通称「幕張昆陽地下道」の開通に伴い廃止された。 唯一残った花立踏切でも千葉市による立体交差化事業が進められているが、付近の幕張昆陽地下道の開通と市の財政難もあいまって当初の工事計画が見直された。そのため、2013年現在でも工事現場のスケジュールには「休工中」の表示があり、工事がストップしている。
区画整理事業[編集]
幕張駅北口の土地整理(「東幕張土地区画整理事業」 事業主体:千葉市都市局都市部東幕張土地区画整理事務所)に伴い、現在用地買収を進めている。千葉市の都市計画によれば、完成時期は未定だが、駅北口に駅前広場を新設し、駅前に接続する新たな道路(幕張町武石町線)を建設する予定である。