関内駅
関内駅(かんないえき)は、神奈川県横浜市中区にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の駅である。
目次
乗り入れ路線[編集]
JR東日本の根岸線と、横浜市営地下鉄のブルーライン(1号線・3号線)が乗り入れている。地下鉄1号線と3号線は当駅を境に直通運転を行っているが、事実上一体の路線として運行されており、愛称も2路線合わせてブルーラインと呼ぶ。当駅には「B17」の駅番号が付与されている。
JR東日本の駅は、特定都区市内制度における「横浜市内」に属している。
歴史[編集]
- 1964年(昭和39年)5月19日 - 国鉄根岸線 桜木町~磯子間の開通時に、国鉄の駅が開業。
- 1976年(昭和51年)9月4日 - 横浜市営地下鉄 伊勢佐木長者町~横浜間の開通時に、地下鉄の駅が開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震でJR東日本の駅舎の屋根が一部崩落と噂されるが、実際のところは照明パネルと鳥除けのゴム針の一部が落ちただけだった。
- 6月2日 - JR東日本の発車メロディがプロ野球公式戦の最終日までの期間限定で、「横浜ベイスターズ」の球団歌『熱き星たちよ』をアレンジしたものに変更。
- 2012年(平成24年)
- 4月3日 - JR東日本の発車メロディが再びプロ野球公式戦の最終日までの期間限定で『熱き星たちよ』をアレンジしたものに変更[1]。横浜市営地下鉄ホームでも同じ変更がされている。[2]。
- 5月1日 - 横浜市営地下鉄でdocomo Wi-Fiによる、無線LANサービス開始
- 2013年(平成25年)
駅構造[編集]
両路線の駅は100m程離れており、JR東日本の駅は港町一丁目、横浜市営地下鉄の駅は尾上町三丁目に所在する。
JR東日本[編集]
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。駅舎は、石川町方の高架下に南口、桜木町方の高架下に北口が設けられている。バリアフリー施設では、駅用地と構造の関係上エレベーターは設置されておらず、エスカレーターが南口に設置されるのみである(但し、平日朝帯の南行エスカレーター以外は終日上り方向のみの運転)。
ホームが大きくカーブしているため、車掌の見通しのきかない北行ホームについてはホーム中程の駅務室に終日駅員が常駐し、列車発着時や通過時の列車監視及び発車する列車に対しての乗降終了合図を出す。この他、運転取扱業務や忘れ物の取り扱いもここで終日行っている。
プロ野球横浜DeNAベイスターズの本拠地・横浜スタジアムの最寄駅ということもあり、2011年6月2日から10月23日までの期間限定で、発車メロディにベイスターズの球団歌「熱き星たちよ」が使用された(北行ホームが曲の出だし部分、南行ホームがサビ部分)。2012年もプロ野球シーズン中に使用され、2013年3月29日からは通年で使用されている。
出札窓口は南口にみどりの窓口(営業時間7:00 - 20:00)がある。かつては北口にもあったが、現在は指定席券売機が設置されている。南口と北口両方に自動券売機・自動改札機・自動精算機が設置されている。売店は北口の改札外にレッツキヨスク関内2号店とBECK'S COFFEE SHOP関内店があり、南口には崎陽軒の販売スタンドとほんのり屋が設置されている。直営駅。
2013年2月にATOS放送のプログラム更新が行なわれた。
2011年10月19日、横浜市は関内駅北口の再整備計画案を発表しており、駅舎を南口方向に約35m移し、エレベーター2基を設置。空きスペースには広場が整備され、駅内に保育所も新設する。工事は国土交通省の鉄道駅総合改善事業としては初適用となる「連携計画事業」として行われ、事業主体は『JR関内駅北口整備協議会』となる。2014年度の着工、2017年度の完成を目指す。[4][5][6][7]
のりば[編集]
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ■根岸線 | 下り | 石川町・磯子・大船方面 | |
2 | ■根岸線 | 上り | 横浜・東京・大宮方面 | |
■横浜線 | - | 新横浜・町田・八王子方面 | 朝晩のみ運転 |
横浜市営地下鉄[編集]
島式ホーム1面2線が2層構造となっている地下駅である。2005年10月1日より副名称として「リスト本社前」が設定された。ホームの電車到着時の放送では、「横浜市庁舎前」とも案内される。
かつて、3号線を当駅から山下町方向に路線を延伸する計画があったため、2層構造の方向別ホームとなっている。あざみ野方面のホームにはその計画の名残りとして使用されていない線路があるが、例外的に夜間に留置線として、また新型車両の試乗会の際に使用される。しかし現在はホームに柵が設置されており、乗降扱いはできない。計画が凍結された後も湘南台方面ホームの1番線に相当する部分に線路が1本残っていたが、後の改良工事により撤去され、ホームの一部となった。一方で桜木町側の急カーブには、潰したホームへとつながっていたであろう分岐点がいまだに残っており、ホームの半分までは線路分の面積がとられていることから、ホームの半分程度まで線路がいまだに残っていると思われる。そのためホームは1番線がなく、2番線から番号が付いている。これは東京地下鉄半蔵門線住吉駅のホームと似た構造である。2番線は地下2階に、3・4番線は地下3階にある。
JRホームと同様に2012年4月3日から横浜DeNAベイスターズの応援歌「熱き星たちよ」が発車メロディとして使用されている。
のりば[編集]
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
2 | ■ブルーライン | 上大岡・湘南台方面 |
3 | (閉鎖中、列車留置のみ) | |
4 | ■ブルーライン | 横浜・あざみ野方面 |
利用状況[編集]
- JR東日本 - 1日平均乗車人員は55,305人(2013年度。JR東日本全体で85位[8])である。
- 横浜市交通局 - 1日平均乗車人員は21,714人(2012年度)である。
近年の一日平均乗車人員推移は下記の通り。
年度 | 1日平均乗車人員[9] | |||
---|---|---|---|---|
JR東日本 | 横浜市交通局 | |||
1998年 | 65,875 | 21,531 | ||
1999年 | 63,568 | 21,461 | ||
2000年 | 61,584 | 21,732 | ||
2001年 | 61,243 | 21,578 | ||
2002年 | 60,437 | 21,044 | ||
2003年 | 60,479 | 20,825 | ||
2004年 | 56,111 | 20,008 | ||
2005年 | 56,273 | 20,274 | ||
2006年 | 57,696 | 20,532 | ||
2007年 | 57,304 | 20,167 | ||
2008年 | 57,410 | 22,356 | ||
2009年 | 56,986 | 23,095 | ||
2010年 | 55,270 | 22,184 | ||
2011年 | 55,610 | 21,948 | ||
2012年 | 55,725 | 21,714 | ||
2013年 | 55,305 |
駅周辺[編集]
当駅周辺地区(関内・関外地区)は、横浜市における都心(ツインコア)の一つである「横浜都心」に指定されている[10]。
- 横浜市役所
- 中区役所
- 横浜中華街
- 神奈川中小企業センター
- 横浜市市民文化会館 (関内ホール)
- 横浜文化体育館
- 横浜メディア・ビジネスセンター
- 横浜公園
- 横浜スタジアム(石川町駅との間に横浜DeNAベイスターズの試合が行われている時に車内から電光掲示板で試合の途中経過を数秒だけ見られるポイントがある)
- 横浜 7th AVENUE(ライブハウス)
- 大通り公園
- イセザキモール
- カトレヤプラザ伊勢佐木(旧横浜松坂屋跡地に開業した商業施設。松坂屋時代は、デビュー前のゆずが店頭付近で路上ライブをしていた事で有名。店頭にはその記念のモニュメントが設置されていた。)
- 有隣堂本店
- エクセル伊勢佐木
- マリナード地下街
- CERTE(ショッピングセンター)
- 国道16号
- ishimaru横浜店
- 天吉(天ぷら屋で、サザンオールスターズのメンバー、原由子の実家でもある。)
- 横浜赤レンガ倉庫(当駅から約15分)
- 馬車道
- みなとみらい線 馬車道駅・日本大通り駅
バス路線[編集]
関内駅北口(JR関内駅北口)[編集]
- ※平日朝と夕方は当バス停を経由しないため、羽衣町からの利用となる。
羽衣町(JR関内駅北口・国道16号徒歩3分)[編集]
尾上町(地下鉄関内駅)[編集]
- 横浜市営バス、神奈川中央交通、横浜京急バス、相模鉄道
- 東方向乗り場
- 〔110〕横浜駅行(馬車道駅前・桜木町駅経由)(横浜京急)
- 〔横43・横44・港61〕横浜駅東口行(同上)(神奈中)
- 〔99・113〕桜木町駅前行(市営)
- 〔327〕急行 桜木町駅前行(市営)
- 〔船20〕桜木町駅前行(神奈中)
- 〔旭4・浜4〕桜木町駅行(相鉄)
- 〔戸03・東06〕県庁入口行(神奈中)
- 〔79〕日本大通り駅県庁前行(市営)
- 〔2〕みなと赤十字病院行(市営)
- 北方向乗り場
- 〔99〕桜木町駅 (市営)
- 〔101〕保土ヶ谷車庫前(桜木町駅・岡野町経由)(市営)
- 〔105〕横浜駅(馬車道・桜木町駅経由)(市営)
- 〔328〕急行 横浜駅行(桜木町駅経由)(市営)
- 〔106〕保土ヶ谷駅前・境木中学校前行(桜木町駅・戸部駅前経由)(市営)
- 西方向乗り場
- 〔32〕保土ヶ谷車庫前行(久保山・保土ヶ谷駅東口経由)(市営)
- 〔浜4〕横浜駅西口行(元久保町経由)(相鉄)
- 〔旭4〕美立橋行(保土ヶ谷駅東口経由)(相鉄)
- 〔79〕平和台折返場行(市営)
- 〔横43・横44・戸03〕戸塚駅東口行(井土ヶ谷経由)(神奈中)
- 〔船20〕大船駅行(上大岡駅経由)(神奈中)
- 〔2〕港南車庫前行(同上)(市営)
- 〔港61〕港南台駅行(同上)(神奈中)
- 〔113〕滝頭・磯子車庫前行(市営)
- 〔110〕磯子駅・杉田・杉田平和町行(横浜京急)
- 南方向乗り場
- 〔32〕関内駅北口・日本大通り駅県庁前行(市営)
- 〔79〕関内駅北口行(市営)
- 〔99〕磯子車庫行(本牧・根岸駅経由)(市営)
- 〔101〕根岸駅行(間門経由)(市営)
- 〔105〕本牧車庫前行(大鳥中学校前経由)(市営)
- 〔106〕本牧車庫前行(本牧三渓園前経由)(市営)
- 東方向乗り場
- ※99系統は北方向→東方向(桜木町駅行。磯子車庫行は西方向→南方向)の順で2回当停留所を通る。
駅名の由来[編集]
通称「関内地区」から採ったもの。関内の項を参照。
その他[編集]
- 横浜市営地下鉄の駅改札口とホームは、映画「交渉人真下正義」でも使用された。撮影時はTTR赤坂見附駅(ホームは八重洲線)となっていた。また、ドラマ「RESCUE〜特別高度救助隊」Mission7の時に使用されたが、こちらは「交渉人真下正義」とは違い、実名で使用された。
- 京浜東北線・根岸線での車掌による次駅案内放送では横浜市営地下鉄線への乗り換え案内を省略するが、E233系1000番台の自動放送では横浜市営地下鉄線の乗り換え案内放送が流れる(液晶ディスプレイにも表示)。後にこの自動放送に合わせて一部の車掌は横浜市営地下鉄線への乗り換え案内放送を行っている場合もある。
- 京浜東北線・根岸線の南行列車は当駅で初めて進行方向左側のドアが開く。北行列車は当駅を過ぎると終点の大宮駅を除く(電車によってドアの開く方向は異なる)全駅で進行方向右側のドアが開く。
隣の駅[編集]
脚注[編集]
- ↑ 最寄り駅はベイ一色に 巨大ヘルメットなど MSN産経ニュース 2012年4月3日閲覧
- ↑ 市営地下鉄関内駅 「ベイスターズステーション」宣言! 横浜市交通局 2012年4月3日閲覧
- ↑ 駅に降り立った時からプレイボール気分!横浜DeNAベイスターズとJR横浜支社が強力タッグ!(横浜DeNAベイスターズ 2013年3月21日)
- ↑ 関内駅、バリアフリー化 asahi.com 2011年10月21日閲覧
- ↑ 関内駅北口をリニューアル エレベーターや保育所設置へ MSN産経ニュース 2011年10月21日閲覧
- ↑ JR関内駅の懸案解決 エレベーター17年度完成予定 東京新聞 2011年10月21日閲覧
- ↑ 横浜市が関内駅北口を再整備、バリアフリー実現 カナロコ 2011年10月21日閲覧
- ↑ JR東日本:各駅の乗車人員
- ↑ 横浜市統計ポータル http://www.city.yokohama.lg.jp/ex/stat/index2.html#3
- ↑ 横浜市都市計画マスタープラン(全体構想)PDF 平成25年3月発行。編集・発行、横浜市都市整備局企画部企画課。