山形県立山形中央高等学校
山形県立山形中央高等学校(やまがたけんりつ やまがたちゅうおうこうとうがっこう、Yamagata Prefectural Yamagata Central High School)は、山形県山形市鉄砲町二丁目にある県立高等学校。略称は「山中」(やまちゅう)。山形市近辺では「中央」(ちゅうおう)とも呼ばれている。山形県内で唯一普通科と体育科を併せ持つ。
設置学科[編集]
沿革[編集]
- 1946年 - 山形県山形公民中学校として、歩兵第32連隊の兵営敷地跡、現在の霞城公園内に開校。
- 1950年 - 現校名の山形県立山形中央高等学校となる。
- 1985年 - 山形市松山から現在地に移転。
- 1986年 - べにばな国体に向けて体育科を新設。
部活の生徒死亡、学校も県教委も警察に通報せず(2012年7月)[編集]
山形県立山形中央高校のラグビー部の男子生徒(当時17歳)が部活動中に死亡した事故で、同校や県教委が「事件性はない」と判断し、7月28日の事故後から生徒が亡くなった30日まで、警察に通報していなかったことがわかった。
県警は今回の事故がテレビなどで報道された30日夜、捜査員を同校に派遣し、学校関係者から任意で聴取を行った。
同校などによると、生徒が病院に搬送された28日の午後8時頃、学校側は県教委に「熱中症で生徒が病院に運ばれた。(容体が)重くなるかもしれない」と連絡した。同校の森政行教頭は「普通の練習メニューで事件性はないと思った。警察に連絡することは考えなかった」と話す。
県教委はその後、同校から生徒死亡の連絡を受けたが、「事件性があると認識していない」(スポーツ保健課)として、警察に連絡しなかった。
一方、捜査関係者は「事件性の有無が分からない段階では、今後の捜査に支障が出る恐れがあるので、速やかに警察に通報してほしい」と話す。
部活動中の熱中症による死亡事故をめぐって、県外では学校側の安全管理責任が問われ、業務上過失致死事件に発展したケースもある。通報が遅れれば、事故当時の詳細な状況が分からなくなり、過失の所在が不明確になる恐れもある。
茨城県では2007年8月、部活動中のハンドボール部員が死亡した際、学校側が警察に通報していなかったことが明らかになり、県教委が校長に口頭指導した。その後、児童・生徒の死亡事故については、警察への速やかな通報を求める通知を各市町村教委などに出している。
教育行政に詳しい末富芳・日大准教授は「部活動中と言えば教育活動中。死亡などの重大な事案は速やかに警察に連絡するべきだ。安全配慮の義務などが問われた場合、連絡しなかったことで支障が生じるケースも考えられる。情報を不透明にすれば、教育現場と保護者との間の信頼関係は生まれない」と指摘している。
施設設備[編集]
- 本校舎
- 口の字型に配置され、北棟、中央棟、南棟、第一、第二体育館らより成る三階建て。正門は南西に位置し、正門以外からの登校も多い。3年生の教室にはクーラーが設置されている。また、校訓の、自主の像、友愛の像、気魄の像がある。
- 生徒利用設備
- 温水プール、科学教室、物理教室、地学教室、生物教室、進路情報室、生徒相談室、食堂、ピロティー、アリーナ二つ、柔道場、剣道場、弓道場、コンピューター学習室、学習センター、スタジオ、ブライジングコーナー、LL教室、合奏室、被服実習室、食物実習室、和室、家庭経営保育実習室、書道教室、美術教室、屋上、コモンホール、僚友会館。
- 主な設備の詳細
- 学習センター(図書室)略称、学セン
- 中央棟二階に設置され蔵書は一万をこえ、ビデオ鑑賞もできる。生徒の協力により、コンピューターでの図書の検索が出来るようになった。その名の通り学習室としても使われ、学習机がたくさんある。また、北東と南棟を結ぶ通路上の両脇に広がる形で学センはあるため、教室移動などの際、学センの中を通らねばならない。
- ブラウジングコーナー
- 中央棟南側二階にある。主に2年生の憩いの場として使われている。三時間目の終了時から四時間目の始まりまで、食堂の出張販売が行われ、各学年の生徒でごった返す。おにぎり80円、ライスボール100円、ポテトとから揚げのカップ入り100円、お弁当300円~400円である。
- コモンホール
- 中央棟一階で昇降口を入ってすぐ。購買部、自販機、コピー機、連絡黒板が置かれている。時折業者による教材の販売もされる。
- 購買部
- 食堂
- 第二体育館、一階に開かれている。カレー、日替わり定食、ラーメン、うどん、そばなどが出される。どれも大盛りは40円増し。メニューに無い料理もある。
部活動[編集]
野球部は選抜高等学校野球大会出場1回(第82回大会)全国高等学校野球選手権大会出場1回(第92回大会出場)
- 体育部
- バレーボール、ラグビーフットボール、ソフトテニス、陸上競技、野球、卓球、サッカー、バスケットボール、スキー、バドミントン、柔道、弓道、剣道、水泳、スケート、ハンドボール
- 文化部
- 吹奏楽、音楽、演劇、書道、美術、文芸、生物、茶道、科学、英語、写真、ボランティア
年中行事[編集]
- 7月
- 体育祭がおこなわれ、サッカー・バスケットボール・ソフトボール・バレーボールの内から好きな競技に参加できる。
- 期末テスト
- 8月
- 中央祭、いわゆる文化祭が行われ、露店、男・女装コンテスト、カラオケなどをする。
出身有名人[編集]
- 加藤条治(スピードスケート・トリノオリンピック代表、バンクーバーオリンピック男子500m銅メダル)
- 小田卓朗(スピードスケート)
- 菅井直樹(Jリーグ・ベガルタ仙台所属)
- 渡部博文(Jリーグ・柏レイソル所属
- 鈴木駿也(プロ野球・ソフトバンク所属)
- 瀧澤宏臣(ワールドカップスキー・スキークロス競技 初代総合王者)
- 二関ひとみ(バスケットボール選手、日立ハイテク クーガーズ所属)
- 山岡俊(元明治大学ラグビー部主将、サントリーサンゴリアス所属、元ラグビー日本代表)
- 横山伸一(元拓殖大学ラグビー部主将、リコーブラックラムズ所属、元セブンス日本代表)
- 吉見一星(歌手、Jリーグ・元モンテディオ山形、JFL・佐川印刷SC所属)
- 若草恵 (日本の作曲家、アレンジャー)
- 荒井幸博(パーソナリティー)
- 羽隅将一(NHKアナウンサー)
- 横山リエ(女優)
- イマイヒヅル(漫画家)
- 金井たつお(漫画家)
- 深町秋生(小説家)
- 池上冬樹(文芸評論家)