田所一夫

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田所 一夫(たどころ かずお)とは、無職のくせに舞台監督と偽り20代後半女性と性交する、群馬県桐生市の60歳である。

事件概要[編集]

群馬県警桐生署は2014年10月31日、わいせつ誘拐と準強姦で桐生市菱町の自称アルバイト・田所 一夫(60)を逮捕した。

7月上旬、ダンス教室で知り合った20代後半の女性に対して「舞台監督をやっている。芸術祭のファッションショーのモデルをやってみないか」と声をかけ、芸術祭の資料を渡しながら「前撮り写真を撮りたい」と誘った。

同月19日、桐生市内で女性を車に乗せると、自宅へ連れ込み、部屋の中で撮影をするとともに、女性の体を触るなどして困惑させたうえ、その混乱状態に乗じて性的暴行に及んだ。

被害届をきっかけに捜査が始まった。

警察の調べに「触ったり、セックスしようとしたことは間違いない」とする一方で「撮影していると、そういう雰囲気になった」などと述べて犯意は否認している。

田所は「桐生キネマ塾」という市民団体を主宰。カルチャーセンターで「話し方講座」の講師を務めたり、市の講演やイベントなどに登壇していた。地元の群馬県桐生市では知る人ぞ知る存在だった。

今回、女性を誘う口実に使ったのは市内で開催されていたイベント「有鄰館芸術祭」(10月11~26日)だ。テーマは「エロース(性愛)とタナトス(死)」。短編映画の上映や、ファッションショーが催されたという。同祭は11月3日まで開かれていた桐生市や商工会議所も協力する「第19回桐生ファッションウィーク」のコンテンツの一つとなっていた。

役所のお墨付きがあれば、女性が男の言葉を信用するのも仕方ないかもしれない。まんまと自宅に連れ込むと、男は女性をなんと裸にして撮影を始めた。仕事と思ってついていったのに、なぜかエロスな展開が始まり、女性は混乱。よく分からないうちに性交されてしまったようだ。

今後、起訴されて裁判になった場合、性交の際に合意があったか、そしてエロ目的で家に連れ込んだかどうかが焦点になる。立場を利用して女性を籠絡したケースが他にもあるか、警察は慎重に捜査を進めている。