南部煎餅

提供: Yourpedia
2011年9月16日 (金) 20:58時点における聖なるうんk (トーク | 投稿記録)による版

移動: 案内検索
この項目にはオペレーティングシステムブラウザなどの環境により表示が異なる文字があります。公式の表記では{{{1}}}{{ #if:

|{{ #if: | の{{{2}}}{{{3}}}{{#if: | ({{{4}}}) | }}です。 | が{{{2}}}です。 }} | が表示と異なるかもしれません。

}}

南部煎餅(なんぶせんべい)は、小麦粉を原料にしたせんべいの一種。

歴史

元々は南部藩で作られた非常食であったが、現在は岩手県と隣接する青森県にまたがる地域の銘菓として存在する。

弘前藩側の地域では津軽煎餅八戸煎餅とも呼ぶ。これは青森県左側に位置した弘前藩初代藩主・津軽為信は元々主南部家南部藩)の者であり、独立した際に南部家の領土の一部を後の弘前藩として取得した為、南部藩の風習がそのまま残った事に由来する。

なお南部煎餅という名前は巖手屋が商標登録している為、他の煎餅屋が販売する際には別の名称を用いている。

概要

小麦粉で練って円形の型に入れて堅く焼いて作るこれは、日本の古い煎餅作りの方法である。縁に「みみ」と呼ばれる薄くカリッとした部分があるのが特徴。

通常の「白せんべい」と呼ばれるものの他にゴマクルミ落花生などを加えて焼いたものもある。近年ではイカカボチャリンゴココアなどバリエーションが豊富である。 通常スーパー等で売っているものと言えばまずゴマ、次いで落花生の二種類であり、他の種類のものはメーカー直営店や土産物屋、南部煎餅専門コーナー等でしか入手しにくい。

白せんべいはそのまま食すこともあるが、これに水飴赤飯を挟んで食すこともある。水飴を挟んだものは「飴せん」と呼ばれ、津軽地方の「津軽飴」を用いることが多い。

保存性は非常によいが、時間が経過すると酸化により味が落ちる。個包装の商品も存在するが、通常は10~20枚程度を1つの袋に入れた簡素なものが多い。岩手・青森においては非常にポピュラーな食べ物であり、来客にも供される。

また、パン代わりに「白せんべい」または「ゴマせんべい」をトースターで加熱し、バター等を塗って食べる人もいる。

せんべいのみみ

せんべいを丸く仕上げる過程で、型からはみ出してしまった部分は切り落とされるが、この部分を集めた「せんべいのみみ」と呼ばれる食べ物もあり、地元ではこちらも人気がある。

せんべい汁(南部煎餅汁)

ファイル:南部煎餅(煮込用).jpg
煮込用の煎餅の例。胡麻はもちろんのことピーナツも入っていない。型くずれしないように厚めに仕上げられてある。

青森の南部地方と隣接する八戸市(共に旧南部藩領)の周辺では、醤油仕立ての汁にこれを加えたせんべい汁という料理があり、寒い時期の定番料理として広く親しまれている。煎餅を煮込んで軟らかくすると、同じように小麦粉を原料としたすいとんなどに似た味わいになる。

汁に入れられる南部煎餅は味噌汁用に作られた特殊なものであるが、通常販売されている南部煎餅を入れているものと勘違いしている人が多く、ゴマ・ピーナッツなどが入っているものをそのまま汁に入れてしまうと南部人の味覚を誤解されやすいので、市や販売元では正しい食べ方をアピールしている。

なお東京に所在するキー局などが製作したテレビ番組で「青森県民が食する」と紹介されることが多いが、これは前述したように旧南部藩領であった南部地方での郷土料理である。津軽藩側の津軽地方にはあまり浸透していない。

ビスピー

正式名称【BISPEA】 ビスケット生地にピーナッツを混ぜて作られたクッキー。サンマルクの店頭にて販売されている。 この商品は、名称こそはビスケットだが、商品の外見が巖手屋の南部煎餅【まめごろう】とまったく同じ外見をしており、材料もパックに描かれている材料表を見る限り、同じ物を使用している。 余談だが、このピスピーの表面と裏には、円形の型で焼き上げる再に出来る焼き模様が巖手屋の南部煎餅と同じである。

外部リンク