テイルズオブレジェンディア

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テイルズ オブ レジェンディア
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ジャンル
ゲーム:
ゲームジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション2
必要環境
推奨環境
ゲームエンジン
修正パッチ
開発元 ナムコ(現・バンダイナムコゲームス
チーム・メルフェス
発売元 ナムコ
プロデューサー
監督
キャラクターデザイン 中澤一登
メディア DVD-ROM 1枚
プレイ人数 1人
発売日 2005年8月25日
稼動時期
販売価格 7,140円(税込)
売上本数 34万本
レイティング CERO:全年齢
インタフェース
コンテンツアイコン
キャラクター名設定
エンディング数
セーブファイル数
セーブファイル容量
クイックセーブ
クイックロード
コンテニュー
画面サイズ
全画面表示モード
音楽フォーマット
キャラクターボイス
バックログ
CGモード
音楽モード
回想モード
メッセージスキップ
オートモード
その他
漫画:
作者 藤村あゆみ
作画
出版社 一迅社
その他の出版社
掲載誌 Comic REX
レーベル
発売日
発表期間 - 連載中
巻数 既刊4冊
話数
その他
小説:テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星
著者 工藤治
イラスト
出版社 ファミ通文庫
掲載誌
レーベル
発売日
発表期間 -
巻数 全2巻
話数
その他
テンプレート使用方法 ノート

テイルズ オブ レジェンディア』 (TALES OF LEGENDIA) は、2005年8月25日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーション2RPG

概要[編集]

テイルズオブシリーズのメインタイトル第7作目。略称は「レジェンディア」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOL」。テイルズ独特の固有ジャンル名は今作では『絆が伝説を紡ぎだすRPG』。キャッチコピーは『信じる思いを力に変えて』。

開発、発売当時においてテイルズシリーズ史上最多の台本冊数とボイス総量でボリュームを誇る。

物語は遺跡船という一つの大陸を舞台に、本編である「メインシナリオ(以下MS)」全7章と「キャラクタークエスト(以下CQ)」全6話の二部からなり、定番であった世界各地を旅するシナリオはなく、街は一つしか登場しない。また、これまで藤島康介いのまたむつみが担当してきたキャラクターデザインに初めて中澤一登が起用され、音楽も椎名豪が担当するなど、現行のテイルズスタジオ製作のテイルズオブシリーズと一風変わった作風が特徴である。

当初はCQの後日談という設定で第三のシナリオ『エクストラシーズン』も検討されていたが、エクストラシーズンが実現した際のプレイ時間がふつうにプレイしても100時間を越える可能性があったため没となった[1]

米国版は2006年2月7日に発売、PS2 the Best(廉価版)は2006年6月8日に発売した。

チーム・メルフェス[編集]

本作は従来(GBA版テイルズオブファンタジア以降)のテイルズオブシリーズを手掛けていたナムコ・テイルズスタジオではなく、ナムコ内で新規に編成されたプロジェクトチーム・メルフェスが開発した。格闘アクションを含む内容から、戦闘システムは鉄拳シリーズソウルキャリバーの開発に携わったメンバーが中心となっている。プロデューサーテイルズオブエターニアを担当した豊田淳。

メルフェスとは作中に登場するオリジナルの言語からなる単語で、詳細は古刻語の項を参照。

ストーリー[編集]

爪術と呼ばれる不思議な術の使い手セネル・クーリッジは、妹のシャーリィと霧が立ち込める海を漂流中、何かに導かれるように不思議な大地に辿り着く。

規模こそふつうの島か大陸のようだが、当たり前のように植物が繁茂し、川が流れる足下は、人工の大地――。兄妹が命からがら漂着したのは、遺跡船と呼ばれる巨大な船の上だった。

セネルはそこで、シャーリィと己の過去を巡る争いと、様々な人間との出会いを経て成長して行く。

システム[編集]

ダクト[編集]

本作にはテイルズオブファンタジアのレアバードやテイルズオブデスティニーの飛行竜に相当する空を飛ぶ乗り物が存在せず、ダクトというワープ装置が主な遠距離移動の手段となる。基本的には赤色をしており、街や各ダンジョンのすぐ近くに設置されているが、中にはダクトが設置されていないダンジョンも存在し、その際の移動は徒歩に限られる。

ダンジョン内には緑色をしたダクトが設置されていることがあり、これを初めて起動させるとパズルブースに繋がる。ここではブロックの移動やソーサラーリング(本作ではパズルブース内でしか使用しない)を駆使したパズルの解読が必須となり、解読できるまで脱出は不可能。プレイヤーが解けないときは仲間キャラクターに解いてもらう選択も可能である。

どのダクトも一度起動させれば以降は自由に使用できるようになる。

戦闘システム[編集]

1ラインで戦う従来の基本的な戦闘システム「LMBS(リニアモーションバトルシステム)」と、ナムコの格闘ゲームから採用された戦闘システムが融合した「X-LMB(クロスオーバリムス)」。初心者でも簡単にプレイ出来ることを意識した作りになっている。

システムの特徴
  • パッシングスルー
本作の戦闘システムにおける基本行動の1つ。隣接する敵の背後に回りこむことが出来る。
  • 敵キャラクターの残存体力の表示
本作では敵キャラクターの頭上にその敵の残存HPが円グラフで表示されており、これによってだいたいどの程度ダメージを与えたのかを確認することができる。また、敵が特殊攻撃を仕掛ける際にはこのグラフ上に「!」マークが表示され、敵の攻撃を予測できる。
  • クライマックスモード
画面上に表示されているクライマックスゲージを満タンの状態まで溜め、その後プレイヤーが任意で発動させる。クライマックスモードが発動すると敵が一定時間無防備の状態で停止し、その間に敵に当てた攻撃は全て連続ヒットしたものとみなされる。また、発動中には味方の状態異常が回復するほか、クライマックスコンボという強力な連携攻撃を繰り出すことが出来る。
  • 我流奥義(がりゅうおうぎ)
アーツ系爪術士のみのシステムで、覚えた特技を組み合わせることで新たな技を編み出す、というもの。組み合わせによって様々な追加効果がつき、特定の種族に大ダメージを与えることが可能。
従来との比較
  • マルチタップ未対応による協力プレイの不可
  • 戦闘中の操作キャラクターの変更不可
  • 秘奥義がない(初期段階では設定されていたようだが没になった)
  • オート操作時のAIが非効率的な行動を取りやすい
  • 今作に登場する術の多くにダウン効果が付加されている

料理システム[編集]

ブレッドバスケットシステム』。その名の通り、登場する料理は全てパン調理パンパンケーキなどである。

従来の料理システムとの最大の相違点は、特定の場所にあるパン焼き窯でしか料理を作ることが出来ず、レシピと食材が揃っても直ぐに作れるわけでは無い点である。パン焼き窯で作った料理はバスケットに入れて持ち歩くことができ、冒険の途中でも食べることはできるが、バスケットに入れて置ける数には限りがあり、あらかじめ作って置いた分を食べ切った場合、料理を作るためにパン焼き窯のある場所に戻る必要がある。

料理を食べてもキャラクターが満腹になることは無く、何回でも連続で料理を食べることができるのも特徴。また、一つの料理の作成個数が一定を超えると同系統のレシピがアレンジとして追加される(例:トーストを五回作成でジャムトーストのレシピが追加)。このアレンジレシピは単に追加食材によるものではなく、アレンジ元の料理に必要だった食材がアレンジレシピには不要なこともある。

スカルプチャシステム[編集]

スカルプチャとは、戦闘中に魔物(モンスター)から得るエネルギーの結晶。主に戦術によって入手確率が左右されるため、入手するには効率よく戦う技術が求められる。スカルプチャは魔物の種族の数だけ種類があり、ブレス系爪術士は設定された種族のスカルプチャとその個数、レベルを満たすことで術を習得する。

キャラクタークエスト[編集]

MSクリア後に自動的に開始する、MSから二ヵ月後の物語。MSがセネルとシャーリィに注目したストーリーである一方、CQでは(序章)→『ウィル編』→『ノーマ編』→(間奏)→『クロエ編』→『モーゼス編』→『ジェイ編』→『グリューネ編』の順にセネルとシャーリィ以外のパーティメンバーにスポットを当てたストーリーが展開し、それぞれに縁のある新キャラクターが登場する他、MSでは利用できなかった店、行けなかったエリアが開通され、各地の宝箱の中身も一新される。

グレードショップ[編集]

テイルズオブデスティニー2から搭載された、次週をより楽しくプレイするための特典。「アイテム最大所持数の変更」「最大HPの増減」「術技の引継ぎ」などおなじみの項目が並ぶ一方で、自動的に引き継がれる「称号」と「スキット」に纏わる項目はないが、新たに戦闘中にパーティーキャラクターの容姿が変わる「コスチューム変更」が加わり、テイルズオブレジェンディア独特の雰囲気を醸し出す要素の一つとなっている。

コスチュームは「正装」と「着ぐるみ」の2パターンで、前者は白と青を基調とした衣装、後者は動物の着ぐるみである。どちらに変更するかはグレードショップにて選択できるが、購入した週の途中でコスチュームを変更したり、元の衣装に戻すことはできない。


注意以降に核心部分が記述されています。

主な登場人物[編集]

パーティーキャラクター[編集]

セネル・クーリッジ (Senel Coolidge)
17歳 171cm/59kg
声:鈴村健一
本作の主人公でシリーズ初、剣ではなく拳で戦う。職業は沿岸を魔物や犯罪者から警護するマリントルーパー。当初はクルザンド王統国の工作員としてメルネスを捕らえるためにシャーリィとステラに近づいたが、二人の優しさに触れ、クルザンドを裏切った。とあるきっかけでシャーリィと遺跡船に入り、以後そこで生活をする。ステラが自分のせいで消息を絶ったことを気にしており、彼女の妹であるシャーリィを守ることに固執している。そのため、シャーリィが関わると後先考えずに行動することが多く、他人とはあまり関わりを持ちたくないような態度を取っていたが、中盤以降はグリューネに抱きつかれると赤面するふつうの少年らしい面を見せるようになった。ノーマには『セネセネ』、モーゼスには『セの字』、フェニモールには『お兄さん』、ミミーには『兄貴』と呼ばれる。
かなりの寝ぼすけであり、階段から転げ落ちても起きない。勘には鋭い様子だが、女心には非常に疎く、シャーリィやクロエを幾度となく困惑させていた。
アーツ系爪術の使い手。通常攻撃の動作が非常に素早く、体術主体の打撃系の技に加えて投げ技を持っているが、体術家の宿命かリーチが短いのが難点。聖爪術の色は紺に近い青。
固有称号は「〜お兄ちゃん」。着ぐるみはパンダ。名前の由来はキューバの作家セネル・バスから。我流奥義は「~追撃」。特殊重量モンスターを投げたり体内に潜り込み攻撃する。他のアーツ系キャラと違い対象種族にしか使用できない。
テイルズオブザワールド レディアントマイソロジーではフェイスグラフィックが一新された他、ハロルドとゼロスの両名から『セネセネ』と呼ばれる。
シャーリィ・フェンネス (Shirley Fennes)
15歳 154cm/41kg 3サイズ77-56-82
声:広橋涼
本作のヒロイン。海水や潮風に当たると体調を崩してしまう体質の持ち主。セネルを兄と慕い『お兄ちゃん』と呼ぶ一方で密やかな恋愛感情を抱いているが、自分が『ステラの妹』としか見られていないことを気にしており、彼に近づく女性に嫉妬心を垣間見せるなど、やや独占欲が強い面も見られる。同じくセネルに想いを寄せているクロエとは親友兼ライバル。パーティーにはCQ開始時に加わる。ノーマには『リッちゃん』、モーゼスには『嬢ちゃん』、ミミーには『妹』と呼ばれる。
実は水の民の指導者メルネス。自分の成す役割を無意識に悟っており、ステラの死を経てもなお強まるセネルへの想いから苦悩を繰り返していたが、聖ガドリア王国の騎士が起こした事件をきっかけにメルネスとして覚醒し、セネル達と敵対する。敵に回ってからのシャーリィは、マウリッツによってセネルとステラが自分に隠し事(あくまでシャーリィを気遣っての行為)をしていたという問題が明かされた際、セネルの話をよく聞かずに水の民と陸の民全体の問題に置き換え、半ば八つ当たりのような形で世界を滅ぼそうとするなど、非常に不安定なキャラクターとして描かれている。
戦闘時には羽ペンを用いてテルクェスを描き、発射して攻撃する他、メルネス覚醒後にはブレス系爪術も行使する。シャーリィの使用する爪術は全て古代呪文という扱いになっており、ウィルやノーマと同名のブレスでも消費するTPと威力が大幅に増加している他、演出も多少異なる。聖爪術の色は翡翠に似た水色。
誠名の“フェンネス”は古刻語で「祈る人」の意。テルクェスは海の色に近い青。 固有称号は「〜少女」。着ぐるみは左耳に花がついたウサギ。名前の由来はイギリスの作家シャーロット・プロンテの「シャーリー」の作中人物から。
ウィル・レイナード (Will Raynerd)
28歳 188cm/76kg 
声:千葉進歩
灯台の街ウェルテス保安官を務める自称博物学者。珍しい魔物を見ると喜びのあまり興奮し、当初の目的を忘れて解析し始める癖があるため、他のメンバーからは呆れられることも。実質上パーティーのまとめ役。仲間の和を乱す者、自身をオヤジ扱いするノーマには(前者には喧嘩両成敗のごとく)容赦なくゲンコツをかますが、28歳らしかぬ物言いからプレイヤーにはオヤジキャラとして定着している。ノーマには『ウィルっち』『オヤジ』、モーゼスには『ウィの字』、ミミーには『おっさん』と呼ばれる。
かつては聖リシライア王国の博物学者として将来の地位も約束されていたが、アメリアと駆け落ちしたことで誘拐犯とみなされ遺跡船に追放された。娘のハリエットとは長く会っておらず、再会後も親としてどう接すればいいのか分からず戸惑っていたが、和解後は親子として共に暮らし始め、その距離を縮めつつある。また、ハリエットの料理を「この世のものとは思えない不味さ」と称しながらすべて平らげてみせたり、「ハリエットを嫁に貰おうとする男を殴る」のが夢だったりと、親バカにも目覚め始めた。
雷系を中心に多数の攻撃系ブレスを習得する。また、強力な単体回復魔法の使用や状態異常の解除も可能のため、範囲攻撃を行わない敵との戦闘では重宝される。ブレス系爪術の使い手にも関わらず立派な体格をしており、戦闘ではハンマーを振り回してアーツ系のセネルを唸らせた。聖爪術の色はオレンジ。
固有称号は「〜オヤジ」。着ぐるみはめがねをかけたライオン。名前の由来は作家ウィリアム・シェイクスピアから。
クロエ・ヴァレンス (Chloe Valens)
17歳 167cm/49kg 3サイズ85-58-87
声:浅野真澄
聖ガドリア王国の名門、ヴァレンス家の令嬢にして騎士。遺跡船にやって来た目的は両親の敵討ち。正義感が強く、困っている人を見たら助けずにはいられない性格だが、後先考えずに行動するためたまに大きなミスをすることも。口調も態度もやや男勝りな傾向にあるが、スタイルのことに触れられると異様に赤面したり、可愛いものに弱い一面を見せるなど少女らしい部分もある、いわゆるツンデレタイプ。重度のカナヅチでもある。セネルに好意を抱いているが、素直な気持ちを伝えられずにいる。男性キャラクターを(例外もあるが)苗字で呼ぶ。また、ウィル以外の大人の男性には『どの』をつける。ノーマには『クー』、モーゼスには『クッちゃん』、ミミーには『女剣士』と呼ばれる。
パーティーメンバーでありながら位置づけは裏ヒロイン。共に戦闘訓練を行ったり、歪んだ心に立ち向かい説得するなどセネルとのイベントが多く存在するが、最終的に結ばれることはなかった。ファンからの人気は高く、公式ページにて実施された「第2回『テイルズオブ』キャラクター人気投票」で8位を、「第3回『テイルズオブ』キャラクター人気投票」では18位を獲得した。前者の人気投票で本作から10位以内に入っているのは彼女のみである。
剣技を主体とするアーツ系爪術の使い手。体力と防御力が低いのが難点だが、ヒット数の多い技を数多く覚えるため、連続技や相手のガードを崩す際に活躍し、コンボに欠かせない存在である。我流奥義はカウンター技で、特定の相手の攻撃に反撃する。聖爪術の色は紫。
固有称号は「〜剣士」。着ぐるみはマントを羽織った紫色のイヌ。名前の由来はフランスの作家ボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」の作中人物から。我流奥義は「~邀撃」。上記の通りカウンターなので相手から攻撃して来ないと不発に終わる。
漫画版では、輝きの泉に沈められているシャーリィを見るやセネルに襲い掛かるが深みにはまって溺れてしまうなど、ややドジな部分が強調されている。
ノーマ・ビアッティ (Norma Biatty)
16歳 157cm/43kg 3サイズ80-59-83
声:水橋かおり
聖コルネア王国出身のトレージャーハンターの少女。家出していたところを後の師匠となるスヴェンと出会い、彼の薦めで真面目に勉学に励んでいたが、エバーライトを探索中に消息を絶った彼の意思を継ぐため休学し、単身遺跡船に乗り込んだ。シャーリィのブローチにエバーライトの可能性を見出し、セネル達と行動を共にするようになる。失敗しても前向きに考えるタイプで、仲間内におけるムードメーカー兼トラブルメーカー。モーゼスと共に掛け合いを繰り広げ、グリューネとはいいコンビ関係を築く。金に対する執着心が強い他、理想とかけ離れている自分のスタイルを嘆いている。どうしても解けない仕掛けに突き当たると乱暴にキックを繰り出し、おちゃらけた言動も多いために誤解されがちだが、影で密かに古刻語の勉強をしていたり、常に明るい空気を作ろうと気を遣うなど真面目な点も多い。口癖は「だ〜も〜!」「たまらん!」。恋愛面に関しては同年代には興味がないらしい。
独自のあだ名を用いるのが好きで、敵味方関わらず独特のあだ名で彼らを呼ぶが、センスのなさから周りには呆れられている。モーゼスには『シャボン娘』、ミミーに『黄色いの』と呼ばれる。スタイルのことを気にしており、グリューネやクロエのことを羨ましがっている。
パーティーで唯一全体回復魔法および蘇生魔法を覚えるブレス系爪術使い。武器は毒液のシャボン弾を撃ち出すストロー。聖爪術の色は黄色。
固有称号は「〜娘」。着ぐるみは黄色いクマ。名前の由来はアメリカの文学研究家ノーマ・フィールドから。
漫画版では、ウィルとクロエに見捨てられたセネルの前にゲーム本編同様魔物と共に現れる。なお、セネルと出会う前にシャーリィのブローチを拾っている。
モーゼス・シャンドル (Moses Sandor)
17歳 182cm/66kg 
声:中井和哉
遺跡船にアジトを持つ山賊の首領にして魔獣使い。左目の眼帯広島弁が特徴。MS序盤にシャーリィを攫う敵として登場するが、とある事件をきっかけにヴァーツラフ軍を敵視するようになり、セネル達と共闘する。モットーは「家族」。手下達に慕われており彼自身も人情に厚く「家族を語らせればいいことを言う」とウィルにも認められているが、難しいことを考えるのが苦手で、機転が利くのも稀であるため、最終的にはジェイにきっちりツッコまれる。他、ノーマのトラップ解除のとばっちりを受けたりと基本的に損な役どころ。また、ノーマに負けじと劣らぬトラブルメーカーであり騒動の発端はたいていモーゼスが原因である。ハリエットの料理を食べたときや、グリューネに抱きつかれたときに「ヒョオオオオオオ!」と叫び走り出す姿が印象的。グランドガルフのギート(非戦闘キャラクター。ノーマには『ギーとん』と呼ばれる。声:増谷康紀)は付き合いの長い親友。ノーマとはまた別に、あだ名のようなもので仲間を呼ぶ。ノーマには『モーすけ』、ミミーには『山賊』と呼ばれる。ドラマCDで女装した際には同じく女装したカーチスに『モー子』と名付けられた。
槍を扱うアーツ系爪術士。槍は刺すのではなく投げて使うため歴代の弓使いキャラクターに近いものがあり、飛距離を調節や、特技から奥義への連携など独特の操作感覚を持つ。聖爪術の色は赤。
固有称号は「〜男」「〜あにき」。着ぐるみは眼帯をつけたサル。名前の由来はルーマニアの作家モーゼス・ガスターから。我流奥義は「~猛射」。主に飛行モンスターに有効。
ジェイ (Jay)
16歳 155cm/47kg 
声:白石涼子
不可視のジェイの通り名を持つ情報屋の少年。自分が気になったことは確かめないと気が済まず、得意なことが他人と重なるのも気になる性格。両親に捨てられた後にソロンに拾われ、ソロンの道具として忍術を学んでいたが、あるときを境に彼の傍から離れ、現在はモフモフ族と一つ屋根の下で暮らしている。自分を救ってくれたモフモフ族を大事に想っており、対ヴァーツラフ軍戦においてセネル達と共闘しようと張り切る彼らを留まらせるため、不本意ながら戦列に加わる。企てた作戦をモーゼスによって台無しにされて以来、彼に対して嫌味を言うが、打ち解けるうちに次第にからかうようになり、セネルに「このやり取りも見慣れた」と言われるほど定番のギャグとなった。パーティー内の男性の中で一番背が低いことを気にしている。ノーマには『ジェージェー』、モーゼスには『ジェー坊』、ミミーには『小僧』と呼ばれる。
肌身離さず持っている鈴はある王国のものらしいが、彼の出生については未だ判明していない。
中性的な容姿をしており、ドラマCDではモーゼスが真顔で「かわいい」と評価するほど女装がよく似合っていた。また、人前で裸になる習慣はないらしい。
小刀を携帯し、素早い立ち回りを利用しての体術や忍術を利用する(ブレスよりの)アーツ系爪術士[2]。地面から様々な属性の攻撃を発生させる特技を持つため、属性攻撃がグレードの上下に大きく関わる今作では貴重な存在である。聖爪術の色は緑色。
固有称号は「〜のジェイ」。着ぐるみはネコ。名前の由来はアメリカの作家ジェイ・マキナニーから。我流奥義は「~殺撃」。
漫画版での初登場はゲームとあまり変わらないものの、再会はノーマと行動を共にしていた際に偶然立ち寄ったモフモフ族の集落である。シャーリィを含める水の民を敵視するも、セネルのシャーリィに対する想いを聞いて彼らに協力することを決意する。
グリューネ (Grune)
?歳(外見は22歳くらい) 175cm/53kg 3サイズ94-60-84
声:川澄綾子
自分の名前以外の記憶を失っている正体不明の女性。表情は常ににこやか。非常に天然かつマイペースな人物で、ほんわか和やかな雰囲気をまき散らしている。「わねぇ〜」「わよぉ〜」と間延びした口調で話すのが特徴。会話の論点がものすごくずれたり、誰もいないところで会話をし始めたりと、パーティーを戸惑わせることが多い。フェロモン・ボンバーズに参加させられたことがあり、カーチスに素材のよさを認められていた。ノーマに「神の領域」と称されるプロポーションを持ち、ハリエットの料理を美味しく食せる凄い人。性別を問わず誰に対しても『ちゃん』付けで名前を呼ぶ。ノーマには『グー姉さん』、モーゼスには『姉(あね)さん』、ミミーに『天然』と呼ばれる。

テンプレート:spoilerH: その正体は世界の存続と繁栄を司る女神。世界を守るために降臨したが[3]、自身の力の影響によって世界の均衡が崩れることを恐れ、自ら力の大部分を封印した。記憶を失ったのはそのためである。しかし、無意識ながらも精霊達が構成する要素を保護し、具現化へと導く(前述の独り言も実際は精霊との会話)。記憶はCQ終盤に戻るものの、表情や口調がそれまでとは一転した凛々しい雰囲気に変わり、セネル達だけでなくプレイヤーをも戸惑わせた。しかしみんなから「本音を聞きたい」と言われた際には記憶喪失中の口調に戻る。テンプレート:spoilerF

武器に水瓶を使用し、攻撃呪文のみ習得するブレス系爪術士。聖爪術の色は白。
固有称号は「〜ねえさん」。着ぐるみは緑のコアラ。名前の由来はドイツの画家マティアス・グリューネヴァルトから。また、「グリューネ」とはドイツ語で「緑色」という意味。
小説版では最後まで戦闘に参加しない。
漫画版では、ステラの死によって自閉気味になったセネルの前に現れ、すぐに消えるという、ゲーム版とは違い、どことなく神秘的な登場をした。

クルザンド王統国[編集]

ヴァーツラフ・ボラド (Vaclav Bloud)
36歳 205cm
声:小杉十郎太
クルザンド王統国の第三王子にして、独立師団を率いて戦場に立つ武将。長兄が王座を継ぐ慣わしを納得せず、兄を蹴落とし次期国王となるため、クルザンドと交戦中の聖ガドリア王国を滅ぼさんとメルネスの行方を捜索し、水の民を捕獲しては人体実験を繰り返していた。傲慢な性格で、常に人を見下した態度をとるが、それも彼の実力が本物であるからこそである。セネル同様体術主体のアーツ系爪術士で、投げ技を使う唯一の敵キャラクター。
戦闘中、自分が考案した武術をセネルが使用したことから彼がかつての部下であることに気がつくも敗北。滄我砲の発射スイッチを押して力尽きた。
メラニィ (Melanie)
28歳 170cm
声:佐藤ゆうこ
ヴァーツラフ直轄、クルザンド王統国独立師団幹部トリプルカイツの一員にして閃紅のメラニィの通り名を持つ魔物使い、サディスト。ヴァーツラフに対する忠誠心はトリプルカイツ随一で、セネル達との戦闘に敗北した際、彼に対し謝罪の言葉を述べた。
衣装は牛をイメージしてデザインされている。
カッシェル (Cashel)
32歳 185cm
声:高戸靖広
幽幻のカッシェルの通り名を持つ、トリプルカイツの一員。黒いマスクが特徴。特殊工作員として主に情報収集やテロ活動を担当し、戦いそのものに生き甲斐を感じている。分身の術を駆使してセネル達を撹乱しようとするも、ジェイによって悉く見破られ敗北した。
衣装はカラスをイメージしてデザインされている。
スティングル (Stingle)
40歳 190cm
声:大場真人
烈斬のスティングルの通り名を持つトリプルカイツの一員。経歴は短いが、大剣を振るい幾度となく戦功を重ねてきた。常に被っている仮面と、腕にある蛇の刺青が特徴。クロエの両親を殺害した張本人でもあるが、殺そうとした人間を助けるなど不可解な行動を取ることもあり、謎が多い。
実はエルザという名の一人娘がおり、エルザの患う病気を治療する方法を模索するためヴァーツラフ軍で名を偽り行動していた。クロエの両親を殺害するなど数々の所業も、治療の関係で大金を要したためである。スティングルとしてセネル達との戦闘に敗れた後、逃亡し行方をくらませていたが、CQにてエルザを伴い、素顔の薬剤師として再び姿を現した。本名はアーノルド・オルコット(Arnold Alcott)。モーゼスには『オの字のおっさん』と呼ばれる。
娘のために薬草を探す父親として馴染んでいたが、ある事件をきっかけにその正体をクロエに気づかれ、再び戦うことになる。
衣装はライオンをイメージしてデザインされている。

灯台の街ウェルテス[編集]

エド・カーチス (Ed Curtis)
30歳 185cm
声:稲田徹
自称「街の顔役」、歌って踊れるフェロモン・ボンバーズのリーダー的存在。人類皆兄弟を信条としている。口癖は「愛」。愛のために戦う者を応援し、妨げる者には鉄拳をおみまいする、色々な意味で濃い人物。一番嫌いなことは自慢の歌を邪魔されることだが、たいていはノーマに邪魔されて最後まで歌えない。『フェロボン』の略称で呼ばれることに対して否定的だが、本人の意に反して発案者のノーマ以外からもそう呼ばれている。セネル達を『兄弟』と呼ぶ。ドラマCDで女装した際には同じく女装したモーゼスに『フェロ美』と呼ばれた。
一見遊び人のようで、セネルに返り討ちにされる場面もあるが、実際は一人でガドリア王国の騎士達を倒すほどの実力を持つ源聖レクサリア皇国近衛軍総司令の肩書きを持つ。しかし、仕事よりもフェロモン・ボンバーズの活動を優先する傾向があり、闘技場のチーム戦スペシャルにおいてもフェロモン・ボンバーズとして戦いを挑んでくる。
イザベラ・ロビンズ (Isabella Robbins)
27歳 168cm
声:水城レナ
フェロモン・ボンバーズの一員にして、カーチスの相棒。フェロモン・ボンバーズには嫌々参加しているが、生真面目な性格のため歌の練習に励んでいるらしく、歌はかなり上手い。会話の殆どがカーチスの相槌。「あらすじ」でノーマに『ベラ姉さん』と呼ばれる。
余談だが、サブイベント「ラブラブ夫婦」の妻はイザベラの妹である。
ミュゼット (Musette)
60歳 152cm
声:北浜晴子
灯台の街のマダム。源聖レクサリア皇国の聖皇陛下でもあるが、ゲーム中では紹介されない(漫画版では紹介された)。ウィルが出かけている間は、彼女がハリエットの面倒を見ている。
ハリエット・キャンベル (Harriet Camdell)
9歳 130cm
声:斎藤千和
ウィルの娘。彼が19歳のときに生まれた。一人称および愛称は『ハティ』。母アメリアの形見である花かざりを大切にしている。アメリアが亡くなったのを機に、ウィルを探し遺跡船を訪れる。ウィルが母親を見捨てたと思っており、憎しみを抱いているが、逆に唯一の肉親に対して甘えたいという気持ちもある。大人のような振る舞いをするのは素直になれない気持ちの表れである。セネルとは仲がいいようで、何かと頼りにしている。母親から料理の腕を継いでおり、その味はウィルにさえ否定されるほど恐ろしいものだが、本人は腕の悪さを自覚していない。基本的に相手が年上であっても女性は呼び捨て、男性は『くん』付けで呼ぶ。ノーマには『ハっち』、モーゼスには『おチビちゃん』と呼ばれる。
ドラマCDでは声の出演はないものの化石に執着するウィルに対して苦情を送っていた。
チャバ・ライク (Csada Raik)
20歳 172cm
声:西脇保
モーゼスの腹心の部下。モーゼス同様、情に厚い性格の持ち主。とあるイベント後、山賊達はこぞって灯台の街で野営して暮らすようになり、モーゼスの不在時は彼がその場のまとめ役となっていた。モーゼスの方が年下でも『あにき』と呼ぶ。モーゼスとは逆に童顔で16歳ぐらいと思われるらしい。出番のわりにスキットには登場しない。
ドラマCDにてブリーフ派であることが暴露された。
アメリア・キャンベル (Ameria Campbell)
18歳(遺跡船にいた当時) 158cm
声:豊嶋真千子
ウィルの妻でハリエットの母親。既に故人。聖リシライア王国の貴族令嬢で当時家庭教師であったウィルと恋に落ち、遺跡船へ駆け落ちする。幸せな時間を過ごしていたが、両親に見つかって国へ連れ戻されてしまった。元から病弱な体質であり、数年後に病死した。料理が非常に下手。
エルザ・オルコット (Elsa Alcott)
13歳 148cm
声:鎌田梢
スティングルの娘。持病であまり活動できないためか、戦う女性に憧れを持ち、クロエを慕う。父親のスティングルが自分のために悪事を働いていたことに薄々気づいていた。クロエ編終了後は病から回復したようだが、完治したかは不明。ノーマに『エルちゃん』と呼ばれる。
ドラマCDでは、声の出演はないものの番組(クロエ)に意見を送っていた。
ザマラン (Zamalan)
55歳 165cm
声:丸山詠二
目が不自由な老人。スヴェンの師でありノーマの学校の先生でもあるが、エバーライトを探す弟子達と真っ向に対立をしており、ノーマとは犬猿の仲。そのためノーマには『ジジイ』と呼ばれている。
しかし、目の不自由はエバーライト探索の際の事故が原因であり、ノーマに対し厳しく接していたのはスヴェンの二の舞にならないようにというザマランなりの配慮だった。
スヴェン (Sven)
32歳 170cm
声:浜田賢二
ノーマが『ししょー』と慕っていたトレジャーハンター。古刻語の研究機関に所属する人間の標準レベルを遥かに超える読解力を持っており、考古学者としてもかなり有能な人物だったが、周囲からは変人と思われていた。エバーライトを探索中、水晶の森で消息を絶つ。公式的には死亡したことになっており、墓も存在する。
しかし、ドラマCDにて生存が判明(ある攻略本にも噂があると記載)。どこかで拾ったスティングルの仮面を被り、マスクドSを名乗って暗躍した。宿屋に資金援助をして闘技場を造らせた他、アーツ系とブレス系の両爪術を行使したり、専用のオリジナルのブレスが存在するなど、何でもありなキャラクターである。本来はノーマに正体を明かすつもりだったようだが、彼女の冗談では済まされない発言を聞いて断念せざるを得なくなった。また、グリューネに宛てた相談にて水晶の森に身を潜めていることを明らかにした。

モフモフ族[編集]

陸の民が移民船時代より連れていたペット型生物(ラッコ)が進化した改造生物で、帆立が大好物。語尾に「キュ」を付けるのが特徴。寿命は30年前後。カポエラッコという名の英雄がいる。ジェイの家族的存在であり、様々な場面でセネル達のサポートを申し出てくれる。ノーマには『ホタテ』と総称される。年齢は人間換算。以下の3人は兄弟。

キュッポ (Cuppo)
声:高橋美佳子
18歳。格闘家。ノーマには『キュッちん』と呼ばれる。
ピッポ (Pippo)
声:中山さら
17歳。詩人。ノーマには『ピッちん』と呼ばれる。
ポッポ (Poppo)
声:羽多野渉
16歳。発明家。ノーマには『ポッちん』と呼ばれる。

水の民[編集]

ワルター・デルクェス (Walter Delques)
17歳 171cm
声:櫻井孝宏
セネル達の前に突如現れる謎の青年。その正体はシャーリィの親衛隊長となるはずだった水の民。ゆえに努力し続けてきたが、セネルにその立場を奪われてしまったため、彼に対して嫉妬にも似た激しい敵愾心を抱いている。責任感はあるが協調性がなく、同族との間でも他との馴れ合いを好まない性格。ノーマには『ワルちん』、モーゼスには『ワの字』と呼ばれる。爪術士には極稀なアーツ、ブレス、ガスト系統の爪術全てを使用出来る人物。
ヴァーツラフに捕らわれたシャーリィを奪還するため一時的にセネル達と共闘。メルネス覚醒後は本来の役割に沿って再び対峙する。セネル達との戦闘に敗北した後も怪我を押して戦いを挑み続けたが、最終的に力尽きた。
誠名“デルクェス”は「黒い翼」の意。テルクェスも紫の輝きを帯びた黒色。
小説版ではマウリッツ戦に参戦し、最後に命を落とす。
ステラ・テルメス (Stellar Telmes)
17歳 160cm
声:園崎未恵
シャーリィの実の姉で、陸の民のセネルとは恋仲だった。華奢で品位があり、明るく穏和な性格だが、ときに勇ましい一面を見せる。
ある事件を境に消息を絶ち、セネルには死んだものと思われていたが、実際はヴァーツラフに捕らえられ遺跡船の動力源として使われていた。しかし、精神を遺跡船と同調させることで遺跡船そのものとなり、セネルとシャーリィを遺跡船へ導き、彼らの危機を何度も救っていた。
セネル達の活躍によりクルザンド王統国軍から解放されたが、ヴァーツラフが作動させた滄我砲をテルクェスを用いて阻止したことで力を使い果たし、命を落とした。
誠名“テルメス”は「はじまりの星」の意。テルクェスはオレンジの色合いを帯びた金色。
名前の由来は、イタリア語で「星」を意味する「Stella(ステッラ)」から。
フェニモール・ゼルヘス (Fenimor Xelhes)
15歳 155cm
声:小清水亜美
水の民の少女。気が強く、思ったことは口に出す性格。ヴァーツラフ軍に捕らえられ、人体実験を強いられている際にシャーリィと出会う。彼女が陸の民と行動を共にしていることを知って憤りを感じていたが、セネル達に助けられてからは少しずつ変化が訪れ、後にシャーリィとは無二の親友になり、セネルにも密かに想いを寄せるようになる。ノーマには『フェモちゃん』、モーゼスには『フェニ嬢ちゃん』と呼ばれる。
託宣の儀式の最中、聖ガドリア王国の騎士の攻撃からシャーリィを庇い死亡。セネルやシャーリィと触れ合うことでようやく陸の民を信じられるようになったフェニモールの死は、皮肉にもシャーリィをメルネスとして覚醒させる結果となった。
誠名“ゼルヘス”は「祝福」の意。
漫画版ではシャーリィが入れられた牢にて捕えられていた。
テューラ・ウェルツェス (Thyra Welzes)
15歳 155cm
声:小清水亜美
フェニモールの双子の妹。姉と同じく、気が強い性格。(間接的にだが)フェニモールを殺したシャーリィを陸の民と同じくらい憎んでいたが、彼女の懸命な姿に心打たれ、わだかまりは残るものの和解に至る。ノーマには『テュっちゃん』、モーゼスには『水の民の嬢ちゃん』、ミミーには『つり目』と呼ばれる。
誠名“ウェルツェス” は「希望」の意。
ドラマCDでも相変わらずきつい態度で接するが、周囲に呆れつつ様々な物事に協力したりと多少は打ち解けている様子。
マウリッツ・ウェルネス (Maurit Welnes)
50歳 172cm
声:大友龍三郎
水の民の長老的存在。同じ里に暮らしていたシャーリィ、ステラ、ワルターに誠名を付けた。対ヴァーツラフ軍戦ではセネル達と共闘する決意を示したが、それは目的を果たすためにはヴァーツラフ軍が邪魔だったからであり、本来の彼は陸の民を粛清せんと企む絶対的な滄我至上主義者。手段を選ばず、同胞であるフェニモールを見殺しにしてまでシャーリィをメルネスに覚醒させるなど、徐々に冷酷さを露する。
MS終盤にて滄我に取り込まれるが、セネル達が『猛りの滄我』の怒りを鎮めたため消滅を免れた。これだけのことをしておきながらも滄我が陸の民との共存を望めばその通りにするという信仰心からか、CQ以降も何事もなかったかのように登場し、セネル達に協力する。
誠名“ウェルネス”は「大いなる知性」の意。テルクェスの色は緋色。

その他[編集]

ミミー・ブレッド (Mimmy Bread)
22歳 157cm
声:神田朱未
28代目ワンダーパン職人。ワンダーパン職人流パン術の免許皆伝で、その技術を広く世界に伝えるため遺跡船にやってきた。語尾に「パン」をつけ、よく転ぶのが特徴。意外と涙脆い。様々な物に扮してセネル達を待ち構え、レシピを教えてくれる。闘技場のシングルス戦スペシャルにも登場し、クロエと似たような技(ただしクロエで言う『剣』の部分が『パン』に置き換わっている。例:『魔神パン』)を使う。ジェイ曰く「フランスパンから秋沙雨を出す人」。実力はフェロモン・ボンバーズを凌ぐほどのものだが、サブイベントではその強さを全く発揮できていない。現在素敵な恋人を募集中で、理想は「優しくて頼り甲斐があって、朝昼晩と自分の作ったパンをずっと食べつづけられる人」とのこと。パンに乗った王子様が現れるのを待っている。一人称は『小生』。セネル達を大雑把な肩書き、もしくは容姿の特徴で呼び、ノーマには『ワンパン』、モーゼスにはミミーの方が年上なのにも拘らず『ミミー嬢ちゃん』と呼ばれる。
家族は大陸に住んでいて、父ブレッドは「ブレッド・ブレッド」というパン屋を営んでいる。また、弟と妹が一人ずつおり、それぞれ「コッペ」「コロネ」という名前。ミミー自身の名前の由来は言うまでもなく『パンの耳』から。
本作ではぞんざいな扱いを受ける一方で、ドラマCDでは実質的な主役を勤め、PS2版テイルズオブデスティニーにゲスト出演を果たすなどキャラクターとしての待遇はなかなかよい。なお、ドラマCDでは「キャラがかぶっている」という理由でノーマを敵視している(具体的に何処なのかは不明)。
ソロン (Soron)
40歳 180cm
声:島田敏
ジェイの育ての親にして、彼に武術を教えた師匠。隠密行動を得意とする忍者を統べる者。遺跡船を我が物にしようとするどこかの国から依頼を受け、忍者軍団を率いて遺跡船を暗躍する。狡猾で意地が悪く、人の弱みも簡単に利用する性格。戦闘ではジェイと同じ技や左の義手からレーザーを放ち、さらに強力なブレスを使用する。ノーマに『ロンロン』と呼ばれる。
作中短期間の登場であったが、「お前は笑いの天才か、私を笑い死にさせる作戦か!!」という独特のセリフと声優の演技で十分なインパクトをプレイヤーに残した。
シュヴァルツ (Schwarz)
?歳(外見は22歳くらい) 175cm
声:川澄綾子
正体不明の謎の女性。CQにて起きる様々な事件に現れる黒い霧と関与しており、グリューネと因縁がある。仮面を着けているため素顔は見えない。自らを虚ろなる導き手と名乗る。人間の負の感情を糧としており、人々の不安を煽ることで力を無尽蔵に吸収し、地震などの自然現象を操る。善悪を区別する感情は無い。
その正体は『猛りの滄我』の願いを叶えるため、セネル達の世界に降臨した虚無と破壊を司る女神。自身の理屈から世界を無に帰すことを決断し、黒い霧を撒き散らすことによって精霊が具現化することができない世界をより一層不安定にさせた。
名前はドイツ語で「黒」の意味を持つ。

精霊[編集]

世界の繁栄と存続という使命と役目を帯びた存在であるが、誕生して間がなく、また、世界が未熟であるため明確な姿形を保てないでいる。意思疎通が可能であるグリューネ以外のキャラクターには見えない。今作では戦闘中の召喚は不可能。

イフリート
声:稲田徹
「火」を司る精霊。鳥のような容姿をしている。
セルシウス 
声:水城レナ
「氷」を司る精霊。歴代シリーズ同様、女格闘家の容姿である。
ノーム
声:山本圭一郎
「地」を司る精霊。モグラの容姿でマントを羽織っている。陽気な性格。
ヴォルト
声:高橋裕吾
「雷」を司る精霊。脚がない人型の容姿。今までのシリーズとは違い、ふつうに喋る。
シャドウ
声:増谷康紀
「呪」を司る精霊。マントを羽織り剣を携えた鼠のような容姿をしている。
レム
声:豊嶋真千子
「海」を司る精霊。羽根が四枚になった以外はテイルズオブエターニアと変わらない容姿である。

設定用語・キーワード[編集]

水の民と陸の民[編集]

遥か昔の、海しかない世界。滄我より生まれた水生民族(後の水の民)は、海中に住居を築き、日々を生活していた。

あるとき、突如として宇宙から長方形をした巨大な船が移民(後の陸の民)を乗せて飛来してきた。優れた知識を持つ彼らは、水中での生活が不可能である自分達種族に適した世界を創るために陸地の生成を発案し、光跡翼という兵器を開発する。光跡翼の動力源は、水の民の生体エネルギー。陸の民は水の民を捕らえ、その命を消費することで様々な技術を開発し、自身達の文明を築いたのである。

一方、陸の民に対し激しい怒りと復讐心を抱いた水の民は、陸の民の船の奪取に成功し、光跡翼を用いて船をベースにした(後の遺跡船となる)大地を創り、元創王国を築く。そして、陸地を生み出した光跡翼を逆に利用することを考えついた当時の指導者メルネスは、自らを犠牲に大沈下を引き起こした。しかし、光跡翼の力は陸の民の人命・文明・技術力を危機に追い込んだものの、肝心の陸地は世界の東半分を消滅させただけに終わり、指導者を失くした水の民は次のメルネス(シャーリィ)誕生までの約4000年間、歴史の舞台から姿を消すこととなった。

滄我とメルネス[編集]

滄我(そうが)とは、の意思であり、海そのものである。水の民の中で滄我の声を聴くことが出来る存在をメルネスと呼び、水の民はメルネスを通じて滄我の意思を知り、それに従って生活している。また、水の民は滄我の恩恵を受けると髪が青く輝く性質を持つ。

滄我は陸の民が世界に創り変えたことに憤慨しており、その心中を映すように海は常に荒れている。シャーリィが海水を浴びたり潮風に当たると体調を崩すのも、メルネスでありながら滄我の意思を行使しない、彼女に対する滄我の怒りの表れである。

二つの滄我[編集]

遺跡船には二つの対なす滄我が存在する。一つは水の民に崇められ、世界を創り変えた陸の民の粛清を全うするため代々のメルネスに力を貸す滄我。一つは打ち捨てられた地にひっそりと存在し、前者の怒りを救うためセネル達に力を貸す滄我。

セネル達は前者を『猛りの滄我(たけりの-)』、後者を『静の滄我(しずかの-)』と呼んで区別しており[4]、水の民は信仰の対象外である『静の滄我』を『まがい物』と呼ぶ。なお、『猛りの滄我』は後にセネル達によって怒りを鎮められ『猛りの滄我』から『大いなる滄我』へと俗称を変えた。

静の大地の詳細、二つの滄我の関係・関連性については明らかにされていない。

遺跡船[編集]

本作の冒険の舞台であり海上を進む巨大な船。実際は陸地のようになっており、その全長は120km、全幅60km、全高9km。水上での運行速度は平均時速約30km、最高速度は120kmに達する。外面は自然で覆われ、元創王国時代の遺跡や洞窟なども多数存在している。物語の始まりから数えて15年ほど前に発見され、調査や遺跡の財宝目当てに訪れた考古学者、トレジャーハンターらが築いた灯台の街ウェルテスには陸の民が現在生活している他、各集落にて水の民やモフモフ族も少数ながら住んでいる。

本来はセラミック系の特殊な物質を用いた優れた技術と文明を持つ、陸の民の先祖が宇宙から来た際に使った宇宙船である。光跡翼によって大陸が創られてからはエネルギープラントとして使用されていたが、当時勃発していた陸の民と水の民との戦争時に水の民の命がけの特攻によって奪われ、海に漕ぎ出された。現在遺跡船に広がる大地や山々は、光跡翼を始めとする陸の民が使用していた装置を元創王国を築く際に水の民が改造し、生み出したものである。元創王国はメルネス、ひいては滄我の意思の下、700年近くの繁栄を謳歌した。大沈下以後、つまり元創王国が崩壊し水の民が遺跡船から退去した後は、モフモフ族が後300年以上に渡って遺跡船の文明を担ったと伝えられている。

そうした長い年月の間に陸の民の記憶は薄れ、かつて遺跡船が自分達のものであったこと、内部に設置されている光跡翼や滄我砲、天かける軌跡(船尾に行くための空中列車)などの存在はセネル達によって明かされるまで忘れ去られていた。

遺跡船の本来の姿である宇宙船の機能はそのままの形で残っているが、操舵方法は既に失われており、現代においてその術を知る者はいない。

遺跡船の最下層には外界とはまた別の、『静の滄我』が存在する海と大地がある。水の民は種族の守護者である『猛りの滄我』の力が及ぶことのないその地を、皮肉の意味を込めて『打ち捨てられた地』と呼んでいる(作中では静の大地)。船尾と静の大地は、ウェルテスの灯台内部にある昇降装置によって行き来が可能。

遺跡船のモデルは映画『スター・ウォーズ』に登場するデス・スター[5]

滄我砲[編集]

水の民を触媒として発動するよう改造された兵器で、元は宇宙船に備え付けられていた主砲。滄我の力をエネルギー源としているため滄我砲と呼ばれるようになった。別名ネルフェス・キャノン。滄我と同調できる水の民ほど破壊力が増すため、メルネスを触媒にするのが最適とされている。触媒となった水の民は精神的に破壊され、出力の調整も不可能だったことから水の民によって封印されていた。

光跡翼[編集]

MSにおけるラストダンジョン。

元々は惑星改造を想定した大陸構造装置だったが、人間の生体エネルギーを吸収し動力に変換して陸地の生成を破壊する兵器となった。その後、水の民によって滄我の力に指向性を与えて行使する装置として改造される。滄我との同調はメルネスが光跡翼を使用した際に出力を調整することで可能となるが、出力最大に達したとき、メルネスは滄我に体を乗っ取られ自我を失うとされている。

世界に初めて大陸が創られたとき、起動された光跡翼は大海に虹色の花弁を持つ巨大な花が開花したような形をしていた。このことから、長い年月の果てに陸の民の間では『六頭の水龍がうねる形で大陸を創った』と伝わった。

爪術[編集]

本作の術技の名称で、読み方は「そうじゅつ」。大気中に含まれる微弱なエネルギーを吸収して力の源とする。名称は使用する際に術者が爪を輝かせることに由来する。また、爪術を行使できる者を爪術士(そうじゅつし)と呼ぶ。

  • アーツ系(爪体術) - 武器や格闘などの力を増幅させ、必殺技を行使する技。
  • ブレス系(爪晶術) - いわゆる魔法のようなもので、属性攻撃するものや、味方を回復および身体能力を向上させる術がある。
  • ガスト系(爪幻術) - 水の民しか行使出来ない特殊な術で、テルクェスと呼ばれる魔物のような分身を召喚できる術。

系統は上記の三種類に分類される。

聖爪術なるワンランク上の爪術も存在し、爪術の力の源である滄我に自らの願いと意志の強さを示し、認められた者だけが習得できる。通常の爪術と違い術者ごとに爪の輝きの色も違う。

爪術の本質は滄我と意思を疎通させることにあり、本来は水の民のみが扱うためのできる能力だったためか、陸の民の間では一人に対し一系統が基本である。本編の約50年前から陸の民にも爪術を扱える者が出現し始めたが、『猛りの滄我』との意思疎通が不可能であるはずの陸の民がなぜ爪術を使用できるようになったのかは不明。なお、生まれながらに備わっている資質ゆえ、系統の転向は不可能とされている。

術技については当該項目を参照。

テルクェス[編集]

水の民が繰り出す、滄我の力の一部を利用した精神の結晶体。形は使用者の意図で様々な形に変形し、優れた術者であれば大きさや数も自在に操ることが出来る。色だけは生まれつき決まっており、発光の強弱があっても途中で変化することはない。

古刻語にて「始まりの翼」を意味する。

誠名[編集]

誠名(まことな)とは、水の民が持つその人個人の本質を表すと同時に名字となる名である。両親ではなく、村長などグループの頂点に立つ者が名付けるという決まりの下、古刻語で表現される。

古刻語[編集]

本作に登場する架空の言語。主に水の民が用いる言語であり、形成する文字は象形文字。水の民であれば誕生から間もない赤ん坊でも読み書きが可能とされている一方、陸の民が読み書きするのは非常に困難で、何所の国家研究機関も研究を放棄しているのが現状であるが、スヴェンとノーマは独学のみで大陸でも稀有ともいえる習得を果たした。

また、作中の挿入曲は全て古刻語の高位上級古刻語で歌われている。

詳細、用例は以下。

名詞
石碑=Are 外輪=Be 盾=Cye 墓標=De 爪=Ere 海=Fe 鉄床=Ge 呪=He 氷=Ire 斬=Je 火=Ke 打=Lye 星=Me 人=Ne 地=Ore 爆=Pe 飛=Qe 箱=Re 王冠=Se 門=Te 卵=Ure 雷=Ve 自然=We 穴=Xe 捕=Ye 突=Ze

Zeは「ゼ」と発音せず、「ツェ」などドイツ語に近い発音で表す。

それぞれの後にSをつけると物体を現す名詞になり、 Lで様態を現す形容詞Nで動作を現す動詞となる。

Mel Fes メルフェス
輝ける青 “輝く波”
星を表すMeにLを付け加えることで「輝く」となり、海を表すFeにSを加えることで“輝く海”または “輝く波”“輝く青”となるが、様々な資料に「輝ける青」というワードが存在するため“輝ける青”が最有力表記と考えられている。
Mel Nes メルネス
巫術士 “輝く人”
星を表すMeにLを付け加えることで「輝く」となり、人を表すNesで“輝く人”となる。
Fen Nes フェンネス
シャーリィの誠名 “祈る人”
古刻語の中でも特に複雑な上代古刻語が用いられており、Fenが「祈る」になる理由は判明していない。
Tel Mes テルメス
ステラの誠名 “はじまりの星” 
Teは「門」を表し、Lを付けることで「始まり」「開かれた」となる。「門」が外部から内部へと「導く」存在であることと、挿入歌の存在からテルメスの訳は「導きの星」とも考えられるが、「テルクェス」が“始まりの翼”で「ウェルテス」が“大いなる始まり”であることを考慮すると、やはり“はじまりの星”が有力である。
Xel Hes ゼルヘス
フェニモールの誠名 “祝福”
「穴」を意味するXeは、上級古刻語の文法からLを付けることによって「後に続く言葉を逆転、否定する」役割を持つ。「呪」を意味するHeが「祝福」の単語に使われるのはこのためである。
Wel Tes ウェルテス - 灯台の町ウェルテス “大いなる始まり”
Nel Fes ネルフェス - 『猛りの滄我』と融合した水の民。もしくは滄我 “知能ある波”
Fel Men フェルメン - 光跡翼 “波を輝かせるもの”
Fel Eles フェルエレス - 聖爪術 “聖なる爪術”

水舞の儀式[編集]

水の民による求婚プロポーズの儀式。先に儀式を申し込まれた者が水中に潜り、申し込んだ者がその後を追いかけて捕まえ、互いに抱き合うことで成り立つ。その際に海が輝くと、二人は海から祝福され、幸せになると言われている。

男女のどちらが儀式を申し込むかについて決まりはないが、基本的には男性が女性に申し込むものらしく、「自分より泳ぎの下手な男性には水の民の女性は見向きもしない」と、幼少時泳ぎの下手だったセネルはステラから忠告されていた。また、相手の申し出が気に入らないときは、相手が諦めるまで捕まらないように必死で逃げるらしい。

エバーライト[編集]

『どんな願いも叶えてくれる奇跡の秘宝』と言われる謎の秘宝。元創王国時代の宝として名前のみが伝わっており、文献発見当初こそその存在は信じられていたが、現在では殆ど否定傾向にある。

エバーライトの正体は、水や大気に含まれる滄我のエッセンスが高濃度に凝縮し、長い年月の間に結晶化したものであり、滄我の力の一部が封じ込まれている。水の民の間ではエバーライトのことを「ネルフェスの涙」と呼び、ごくふつうに存在が知られている。シャーリィのブローチも同様のもので、形こそ小さなものだったが、奇跡とも言える高い治癒能力を持っていた。

『どんな願いも』とは、その超常的な奇跡の噂に尾ひれが付き、話が大きくなった結果である。

黒い霧[編集]

怒り、憎しみ、悲しみなど誰もが持っている心の弱さ、不の感情がシュヴァルツの手によって具現化されたもの。シュヴァルツの養分となり、力の源となる。一定以上凝縮した黒い霧は人型に結晶化し、また、魔物に入り込むことによって別の種族に変化させもする。また、このような不可解な現象によって新たな不安や恐怖を埋め込み、霧を拡大させる効果を持つ。

二柱の女神達[編集]

原初の彼方から、世界には二柱の女神が存在した。一方は存続と繁栄を司る女神、もう一方は虚無と破壊を司る女神。二柱は世界を構成する分身的存在であると同時に『時の紡ぎ手』『虚ろなる導き手』という対となす存在でもあり、己の存在理由の下、太古より数多の世界を舞台に戦いを繰り広げている。

同位体であるがゆえ、二柱は容姿も素顔も同じであり、意識すれば互いの位置も手に取るように分かる。また、一方の死はもう一方の消滅を意味している。

七聖連合[編集]

源聖レクサリア皇国を宗主国とした国際連合の総称[6] 。国の前に「聖」という文字を冠している。名の通り加盟している国は七ヶ国だが、その国名は四ヶ国しか判明していない。

源聖レクサリア皇国
大陸中心に位置する王政国家。国の中では最も力が大きいが、他の国を武力で押し付けたりなどの武力行使はいっさいせず平穏を保っている。
聖リシライア王国
源聖レクサリア皇国の次に政治的影響力が高いとされている。
聖ガドリア王国
他の七聖連合と違い、文より武を重んじた王国。騎士が権力を握り、自らも艦隊を持つ。連合の中では最も大陸の外側に位置し、隣国のクルザント王統国とは戦争中である。王都の名はバルドガ。
聖コルネア王国
学術が発達しており、文化の発達も最先端を行く。世界に名を馳す上級学校を構えており、大陸各地からの留学生も多い。後のエリートとなる人材が集結している中、ノーマもこの上級学校に在学している。

野生化[編集]

魔獣使いに飼い慣らされていた筈の魔獣が凶暴化し、野生の魔物に還ることを示す。原因は様々であるが、最も多いのは魔獣が力を持ちすぎることで、魔獣使いとの力の均衡が崩れてしまうことにある。そして、その矛先は相棒である魔獣使いへと向けられる。こうなった場合、魔獣使いがは自分が死ぬか、野生化した魔獣を殺すかの2択を迫られることになる。古くから魔獣使いに課せられて来た宿命とされ、たった一つとして例外はないと言われている。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

オープニングテーマ

エンディングテーマ

  • 『My Tales』
  • 『hotarubi』
    • 歌手:Donna Burke

挿入歌

  • 『蛍火』
  • 『鳥は鳴き、僕は歌う』
  • 『伝説の巫術士 / 導きの星』
    • 歌手:カノン
  • 『セルシウス / お話しましょう』
    • 歌手:すずかけ児童合唱団

漫画[編集]

テイルズ オブ レジェンディア

作画:藤村あゆみComic REX

  1. ISBN 4758060045
  2. ISBN 4758060258
  3. ISBN 4758060533
  4. ISBN 4758060754

小説[編集]

著:工藤治 ファミ通文庫

  • テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星 上 ISBN 4757725140
  • テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星 下 ISBN 4757725590

サウンドトラック[編集]

サウンドトラック42曲と、ショートドラマ二本を収録した計三枚組。ブックレットには挿入曲の古刻語と日本語訳が掲載されている(一部未掲載)。

ドラマCD[編集]

  • テイルズ オブ レジェンディア〜voice of character quest〜1
  • テイルズ オブ レジェンディア〜voice of character quest〜2

ゲーム本編をCD化してきたこれまでのテイルズオブシリーズとは異なり、オリジナルストーリーで展開されるドラマCD。封入特典としてプロモーションムービーや声優インタビューが収録されたDVDが付属。第二巻にはサウンドトラック未収録曲やジングルなどを収録したCDが付いた。プロモーションムービーやサントラの一部は公式ページにて試聴が可能。

ストーリーはCQ中盤[7]。街外れに出現した建物の調査に向かったセネル達は、そこでミミーと遭遇し、彼女の企みでラジオ番組をやることになる。しかし、その裏にはマスクドSを名乗る謎の影があり……?

関連書籍[編集]

  • テイルズ オブ レジェンディア 公式コンプリートガイド (NAMCO BOOKS)
  • テイルズ オブ レジェンディア ファイナルマニアックス (ファミ通)
  • テイルズ オブ レジェンディア ファーストアドベンチャーガイド―プレイステーション2版 (Vジャンプブックス)

脚注[編集]

  1. 公式コンプリートガイド、開発者インタビューより。
  2. 作中のイベントでブレス系のような技を使うシーンがあるが、特技の「雷電」と考えられる。
  3. シュヴァルツの行動が本格的になってきたのはCQ以降だが、MS第1章からグリューネの存在が確認できることから、かなり以前から世界に降臨していた模様である。
  4. ノーマは当初『滄我ちん』、『滄我ぽん』と名づけようと提案したが全員無視により却下された。
  5. 攻略本に掲載されているスタッフ・インタビューより。
  6. 公式コンプリートガイドブックより。作中において「七聖連合」という単語は登場しない。
  7. ウィルとハリエットの同居、テューラの心情変化、マスクドSを見たときのクロエの反応から、『間奏』終了後から『クロエ編』開始までの間に起こったものと思われる。

外部リンク[編集]

zh:遺跡傳奇