コール オブ デューティシリーズ

提供: Yourpedia
2020年1月14日 (火) 20:37時点における揖保川の水兵さん (トーク | 投稿記録)による版 (「コール オブ デューティシリーズ」の保護を解除しました: 不当な長期保護)

(差分) ←前の版 | 最新版 (差分) | 次の版→ (差分)
移動: 案内検索
コール オブ デューティ・シリーズ
Call of Duty Series
ジャンルファーストパーソン・シューティングゲーム
開発元Infinity Ward、Treyarch、n-Space(ニンテンドーDS版)
発売元アクティビジョン、スパイク、スクウェア・エニックス
主な製作者
対応機種
1作目コール オブ デューティー
メディアクエスト: 2003年12月18日ラッセル: 2006年4月21日
最新作コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2
Windows: 2009年12月10日プレイステーション3,Xbox 360: 2009年12月23日
スピンオフ作品
公式サイト[ ]
テンプレートを表示

コール オブ デューティーシリーズ』(Call of Duty)は、第二次世界大戦を舞台とするファーストパーソン・シューティングゲーム

第1作目『コール オブ デューティー』が2003年に発売されて大ヒット、続編が制作される人気シリーズとなった。最新作は『コールオブデューティ:ブラックオプス』。

『3』までのシリーズ7作品でPC版の数百~千万本を含む2000万本を販売し、前々作の『4』は全世界でPC版の数百万本を含む1000万本以上を出荷し、2007年で最も出荷されたゲームとなった。なお、家庭用ゲーム機のみでのランキングと混同しないように注意。

タイトルについて[編集]

日本語版のタイトル表記は発売元によって異なり、次の3種類がある。

コール オブ デューティー (例:CoD)

コール オブ デューティ (例:CoD3)

Call of Duty (例:Xbox360版CoD2)

本項の項目名はアクティビジョン日本法人の表記に則り『コール オブ デューティ』としている(アクティビジョン日本法人から発売される日本語版『CoD1』と『CoD2』の表記は『コール オブ デューティー』となっている。

また、タイトルの「CALL OF DUTY」は使われている名詞2つが抽象名詞なので意味し得る範囲は非常に広く、使用する文脈により様々な意味を持ち得る。戦争ゲームという文脈において、英語話者の感覚を強引に日本語に訳すなら、「愛国心・理念・信仰・国家が命じる義務、またはそれを履行する使命感」となる。 なお、『コールオブデューティ ファイネストアワー』のパッケージ裏には『理想を求めた叫び(コールオブデューティ) に応えた英雄たちの・・・』とある。

「第 x 作目」という表記について[編集]

シリーズ作品としては現在全8作品(+拡張パック1作)であるが、「シリーズ第 x 作目」と数える場合はタイトルに数字がない作品を計算に入れるか入れないかで順番が変化する。数字がある作品のみで計算した場合の順番は「『CoD』、『CoD2』、『CoD3』、『CoD4』、『CoD:WaW』」[1]となり『CoD:WaW』で第5作目となる。数字がない作品を含めて計算した場合の順番は「『CoD』・『CoD:FH』・『CoD2』・『CoD2:BRO』・『CoD:RtV』・『CoD3』・『CoD4』・『CoD:WaW』」となり『CoD:WaW』で第8作目となる。そのため必ずしも『数字=順番』ではない。

特徴[編集]

作品解説にもあるが、本シリーズの特徴はスクリプトによる演出や一兵士から見た戦場の光景にある。主人公が活躍してヒーローとして成り立ってゆく筋ではなく、「戦場にいる一兵士」を一貫した主題としている。戦場にいる一人の兵士が主役という特性上、大抵の作品には主人公が複数存在し、群像劇のような仕上がりとなっている。プレイヤーが操る彼らは一発や二発の攻撃では戦死したりしないが、だからといって前へ出すぎるとあっさりとやられてしまう。そうならないためにプレイヤーは味方兵士と共闘することを余儀なくされるので、必然的に大人数での戦いを体験することが出来る。

また、スクリプトによる演出も本シリーズの特徴である。特定の地点へ行くと敵部隊が現れたり、航空機がやってきて空爆をするなどのシネマティックな演出でプレイヤーを盛り上げる。 ただし、演出の全てが決まった時に発生するものではない。例えば敵兵が手榴弾を投げたら頭を低くして爆発に耐える兵士もいれば、走って逃げる兵士、あるいはそれを投げ返す兵士など様々なアクションで演出に華を添える。一方で、その兵士達は他所のゲームとは違って単なる「引き立て役」ではないことが挙げられる。他所のゲームではあっという間にやられたり、適当に銃を撃ってまったく役に立たないということが度々あるが、本シリーズでは賢いAIたちが常に緊迫した銃撃戦を繰り広げている。そのため本シリーズの戦闘は戦争映画さながらの臨場感を持っているといえる。

そんな演出の中でも、『最後の砦』(The Last Stand)はかなり高評だったようだ。この演出は『COD2』から登場したもので、映画『プライベート・ライアン』におけるクライマックスのワンシーンのように、負傷して倒れた敵兵が拳銃で文字通り「最後の抵抗」を試みるというものである。この演出は続編である『COD3』にも採用され、『COD4』ではプレイヤー自らがこの「最後の砦」を行えるようになった。 他にも映画『レオン』の結末のように、『COD4』で同じく負傷し倒れた敵が手榴弾をピンを抜いて握り締めたまま死に、数秒後力の抜けた手から手榴弾が零れ落ちる描写も追加されている。マルチプレイにおいてはこの「殉教」と呼ばれる行為も同名のパークと呼ばれるアビリティを装備することで可能である。

本作は「一兵士」を題材としているためか、登場する味方兵士全員に名前が設定されているのも特徴である。ゲーム中において、味方兵士に照準を合わせるとその兵士の名前階級、クラス(ライフルマン機銃手などの役職)が確認できる。また、COD3では味方の戦車などにも『アベンジャー』などといった固有名称がある。

ちなみに、このシリーズでは味方を殺害することが許されていない。基本的に味方に照準を合わせた状態では射撃が出来ず、爆弾などで殺傷した場合は即座にゲームオーバーになる。しかしながら、乱戦時や射線上に割り込んだ味方を殺傷した場合、ゲームオーバーにならない場合もある。

そして、体力についてCoD2(CoD2 ビッグレッドワンを除く)からはゲージ制ではなく自動回復へ変更されており、回復アイテムを探す手間が省けつつさらに臨場感と味方とのを共闘感に没頭できる様にされた。また自動回復によって難易度毎の遊び方まで変わってしまうためユーザー達からは高い評価を獲得している。

音楽[編集]

本シリーズは先にも述べたように映画的であるが、それを引き立てるように音楽もフル・オーケストラである。作曲には映画音楽でも著名な作曲家たちが参加しているのも特徴。

マイケル・ジアッチーノが担当した作品。

  • コール オブ デューティー
  • コール オブ デューティー:ユナイテッド オフェンシブ
  • コール オブ デューティー ファイネストアワー

上記に著名と綴ったばかりだが、『コール オブ デューティー』制作当時彼は殆ど無名の作曲家だった。しかしこのシリーズでの音楽が多数の章を受賞し、これを出世作としてテレビドラマやハリウッド映画界に進出。2009年に『カールじいさんの空飛ぶ家』でアカデミー作曲賞を受賞した。ちなみに彼は『メダル・オブ・オナーシリーズ』の音楽も手がけている。また、『コール オブ デューティ』には予約特典としてアクティビジョン制作のサウンドトラックCDが添付された。彼の公式サイトでは担当したシリーズの楽曲を視聴することができる。

グレーム・レヴェルが担当した作品。

  • コール オブ デューティー2
  • コール オブ デューティー ビッグ・レッド・ワン

数多くのハリウッド映画のスコアを担当している、ベテランの作曲家である。

ジョエル・ゴールドスミスが担当した作品。

  • Call of Duty: Roads to Victory
  • コール オブ デューティ3

静かで大人しめだった『CoD2』と対照的な、迫力ある楽曲が特徴。『CoD:RtV』で使われ『CoD3』でもメインテーマとして採用された音楽は公式サイトでも使用されている。海外ではサウンドトラックがリリースされている。

ハリー・グレッグソン=ウィリアムズが担当した作品。

  • コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア

メインテーマなど数曲を担当。他は彼のスタジオを借りたStephen Bartonによるもの。

ショーン・マーレイが担当した作品。

  • Call of Duty: World at War
  • Call of Duty: World at War Final Fronts
  • Call of Duty: Black Ops

バフィー 〜恋する十字架〜』等の音楽で知られるマーレイは、歴代音楽担当の中で初めてエレクトリックギターなど現代楽器を取り入れた。また作中にソビエト連邦の国歌も歌われる。

ハンス・ジマーが担当した作品。

  • コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

映画『ブラックホーク・ダウン』や『ティアーズ・オブ・ザ・サン』のような戦争映画のみならず、多彩なジャンルの音楽を手がけるドイツのベテラン作曲家である。彼はこれまでに100作品以上の作曲を担当したが、本作が初めてのビデオゲーム・スコアになる模様である。彼が作曲したのはテーマのみで、サウンドトラックはローン・バルフェによって作られた。

シリーズ作品[編集]


関連作品

作品解説[編集]

コール オブ デューティー[編集]

PC用日本語版が2003年12月18日に発売。一兵卒として投げ出される戦場の臨場感と状況の多彩さ、スクリプトによる映画的演出、そつのないマルチプレイヤーモード、MODフレンドリーな姿勢などが多くの支持を集め、シリーズの礎となった。

コール オブ デューティー:ユナイテッド オフェンシブ[編集]

PC用日本語版が2004年10月6日に発売。本作はシナリオ拡張パックであり、プレイには『コール オブ デューティー』本体が必要。前作同様アメリカ・イギリス・ソビエト兵となり、バルジの戦いやハスキー作戦などに身を投じる。新兵器や乗り物の追加、パーティクル表現の強化がなされた。

コール オブ デューティー ファイネストアワー[編集]

PS2、Xbox用日本語版が2005年10月27日に発売。シリーズ初のコンシューマーゲームでもある。また、主人公(プレイヤー・キャラクター)が6名とシリーズ最多である。 本シリーズ(というよりもFPS一般)の主人公は基本的に喋らないが、本作の主人公にはセリフがあり、ムービーのナレーションも行っている。 主人公の中にタニアという女性兵士がいるが、今のところシリーズ唯一の女性主人公である。

コール オブ デューティー2[編集]

日本語版がPC用がラッセルから2006年3月24日に、XBOX360用がコナミから2006年6月15日に発売。スクリプト多用・演出重視というスタンスは引き継いでいるものの、前作で人気のなかった単独潜入ミッションは除かれ、一兵卒として戦場を体験できるというコンセプトがいっそう強化されている。DirectX9対応となりグラフィックも大幅に進化した。

コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン[編集]

PS2用日本語版が2006年6月29日に発売。従来と異なりアメリカ編のみで構成されている。前述『コール オブ デューティー2』とは別物。 なおビッグ・レッド・ワンとはアメリカ陸軍第1歩兵師団の愛称である。

コール オブ デューティ3[編集]

日本語版はXbox360用が2007年3月29日、PS3用が2007年6月14日に発売。Wii用は海外版のみ。ソビエト編は登場せず、カナダ編とポーランド編が登場する。 グラフィックがより一層強化され、ジョエル・ゴールドスミスの作曲によるフル・オーケストラとも相まって、戦争映画のような雰囲気を醸し出している。 開発はTreyarch。

コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア[編集]

2007年11月6日に北米で全機種(PC、PS3、Xbox360、DS)用同時発売。日本語版はPS3、Xbox360用が2007年12月27日、DS用が2008年3月13日に発売。 これまでの作品と異なり、中東や東欧における現代戦(モダン・ウォーフェア)をテーマにしている。シングルプレイではスクリプトの多用による演出重視のコンセプトが継承されている。マルチプレイではクラス制や「Perk」と呼ばれる特殊能力を採用しており、クラス昇進に伴いアイテムがアンロックされる。なお、ニンテンドーDS版はその他の機種と内容・シナリオなどが異なる。

コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2[編集]

2009年11月10日に発売。(日本語版は2009年12月10日に発売) プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3。開発元はInfinity Ward。舞台は再び現代戦となる。 ストーリーは「コール オブ デューティ4」の5年後にあたり、一部の人物が引き続き登場。 日本語版はローカライズ面で問題が多い。また、IWが手がけた最後のシリーズとなった。

コール オブ デューティ ブラック・オプス[編集]

2010年に発売が予定されている。製作はWorld at War等を手がけたTreyarchが担当する。冷戦時、秘密作戦を行っていた特殊部隊を描いたものである。欧米では11月9日に発売。日本ではスクウェア・エニックスが発売を担当。

この作品から2012年までにリリースされる本シリーズのDLCは全てXbox360に先行して配信される。

国内未発売作品解説[編集]

Call of Duty: Roads to Victory[編集]

2007年3月14日にPSP用海外版が発売。アメリカ第82空挺師団(アバランチ作戦、デトロイト作戦、マーケット・ガーデン作戦)、カナダ第1軍団(インファチュエイト作戦、スケルデの戦い、ブロックバスター作戦)、イギリス・パラシュート降下連隊(マーケット・ガーデン作戦、バーシティー作戦)の戦いを描く。

Call of Duty: World at War[編集]

2008年11月11日発売。プラットフォームはPC、Xbox 360、PS3、Wii。舞台は再び第二次世界大戦(太平洋戦争独ソ戦)となる。ゲームエンジンは『4』用を拡張したもの。マルチプレイにはシリーズ中初めてCo-op(協力プレイ)モードが搭載される。開発は『コール オブ デューティー3』等を手懸けたTreyarchが担当。『3』は開発期間が短すぎたが、今回はおよそ倍の期間を費やしているという。なお、ニンテンドーDS版はその他の機種と内容・シナリオなどが異なる。

Call of Duty: World at War Final Fronts[編集]

2008年11月11日発売。プラットフォームはPS2。ニンテンドーDS版『Call of Duty: World at War』同様ストーリーが違っており、キャンペーンにはアメリカ海兵隊編、ソ連軍編の他にイギリス軍編がある。

Call of Duty: Modern Warfare: Mobilized[編集]

2009年11月10日「モダン・ウォーフェア2」と同日に発売予定。開発元はn-space、対応機種はニンテンドーDSのみ。

Call of Duty: Modern Warfare Reflex[編集]

2009年11月10日「モダン・ウォーフェア2」と同日に発売予定。「コール オブ デューティ4」のWii移植版。開発元はTreyarch。

アクションアドベンチャー系の作品 (タイトル未公開)[編集]

2009年に結成されたSledgehammer Gamesが担当する、今までのジャンルとは異なるアクションアドベンチャーゲーム。2011年に発売予定。

開発元[編集]

Infinity Wardを中心として複数の開発会社がシリーズに関わっている。

Infinity Ward

  • コール オブ デューティー
  • コール オブ デューティー2
  • コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア
  • コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア2

『CoDシリーズ』の生みの親であり、一般に最も高い評価を受けている。 『メダル・オブ・オナー アライドアサルト』を開発した2015, Inc.を意見の相違(「ヒーロー」ではなく「一兵士」を描きたかったという)によって離れたメンバーが設立した会社であり、そうした経緯や必然的に見られる共通の特徴(スクリプトによる映画的演出等)故に『CoDシリーズ』は『MoHシリーズ』と比較されることが少なくない。MW2発売後に主要開発者の殆どが離脱し、皮肉なことに離脱した開発者の多くが再びEAと組むことになった。

Gray Matter Interactive

  • コール オブ デューティー:ユナイテッド オフェンシブ
  • コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン

Gray Matter Interactive は『コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン』を制作していたTreyarchに協力し、2005年に同社と合併した。

Spark Unlimited

  • コール オブ デューティ ファイネストアワー

Treyarch

  • コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン
  • コール オブ デューティ3
  • Call of Duty: World at War
  • Call of Duty: Modern Warfare
  • Call of Duty: Black Ops

Pi Studios

  • コール オブ デューティー:ユナイテッド オフェンシブ
  • コール オブ デューティー2
  • コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン
  • コール オブ デューティ3

Amaze Entertainment

  • Call of Duty: Roads to Victory

n-Space

  • コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア DS版
  • Call of Duty: World at War DS版
  • Call of Duty: Modern Warfare: Mobilized

Rebellion

  • Call of Duty: World at War Final Fronts

Sledgehammer Games

  • アクションアドベンチャー系の作品 (タイトル未公開)

Sledgehammer GamesはDEAD SPACEで有名なVisceral Gamesの元幹部二人、グレン・A・スコフィールドおよびマイケル・コンドリーにより結成された。

開発元と販売元のトラブル[編集]

長年に渡ってCoDシリーズを支えてきた開発元であるInfinity Ward社と販売元のActivision社で報酬のすれ違いにより、Infinity WardからはCoDを手がけてきた有力スタッフの殆どが企業から撤退し、対抗訴訟とまで発展。2010年10月現在でも関係の悪化は続いている。これによりMW2の続編に当たるMW3の制作まで影響しているため2012年になっても発売される可能性が低迷している現状だ。

脚注[編集]

  1. コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー』には数字がないが、一時期『CoD5』を名乗っていた影響で一般的には含まれる。また、『コール オブ デューティ2 ビッグ レッド ワン』は一般的には含まれない。


テンプレート:コール オブ デューティーシリーズ