TBS平日ワイド大改編

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TBS平日ワイド大改編(ティービーエスへいじつワイドだいかいへん)は、TBSテレビが行なった平日帯番組の大半を改編させた出来事。2005年2009年春について述べる。

2005年春[編集]

視聴率不振が続く平日の帯番組のうち、『はなまるマーケット』と『筑紫哲也 NEWS23』を除くすべての番組を終了させるかつてない改編を敢行した。通称「TBSの変」(ティービーエスのへん)とも言われている。

旧番組を3月25日に終了させ(土日にも放送のある『JNNニュースの森』は3月27日に終了)、3日後の28日に新番組をスタートさせた。劇団ひとりナレーションを担当した「朝みの・昼メグ・夕ミクモ」という事前のコマーシャルにも力が入っていた。

改編を行った番組[編集]

朝枠

ウォッチ!』→『みのもんたの朝ズバッ!

昼枠

ニュースフロント』・『情報とってもインサイト』→『きょう発プラス!』 2000~04年に放送されていた『ベストタイム』よりも長い2時間10分に拡大。その影響で存続された『はなまるマーケット』が30分縮小され、14時台の『ジャスト』は終了し、再放送枠となった。

夕方枠

JNNニュースの森』→『イブニング・ファイブ』 他局に追随し2時間のワイド編成としてスタート。 同番組は、JNN協定(排他協定)に基づくJNNのニュース番組ではないため、夕方の全国ニュースは番組内に内包される形で『JNNイブニング・ニュース』となった。これは自社製作の夕方ワイド番組を編成している一部系列各局に配慮した形でもある。

改編の結果[編集]

対象番組の視聴率は、朝・夕こそ出足は伸び悩んだものの、時間が経つに連れてかなり好数字を出してきた。だが、昼枠だけは思う程結果が残せなかった。そのため、2006年秋の改編で再度昼枠を再編成する事になった。 『きょう発プラス!』→『ピンポン!』 11:00からの2時間番組となり、元日本テレビアナウンサーで、現在はフリー福澤朗がメイン司会になった。同時に10:50~11:00の枠はTBSのみ『もうすぐピンポン!』を放送している。 (14時台の再放送枠)→『2時ピタッ!』→『2時っチャオ!』 14時台は当初ドラマ再放送枠だったが1年経った2006年4月に再び1時間の情報番組を立ち上げた。それでも裏番組の『ザ・ワイド』には歯が立たず、同年10月に『きょう発プラス!』の恵俊彰がメイン司会の『2時っチャオ!』になった。『ジャスト』以来1年半ぶりの2時間枠になり、『きょう発~』の大半のスタッフ、出演者が異動した形になった。その後、2007年9月に『ザ・ワイド』が終了し、日本テレビが同後枠を再放送枠に切り替えたことが追い風となり、平均視聴率8%と時間帯の視聴率トップとなった(『ザ・ワイド』視聴者が『2時っチャオ!』に流れたため)。その後、日本テレビは2008年3月31日より読売テレビ放送(ytv)制作の『情報ライブ ミヤネ屋』をネットし、視聴率は再び逆転されている。

2009年春[編集]

TBSは昼枠以降の番組をほぼ入れ替える大改編を行う。TBSではこの大改編を『第二の開局』としている。キャッチコピーも『No TV? But TBS』[1]。2009年3月29日23:55から15分間、生放送の特別番組を編成し大々的にPR。また、JNN創立50周年記念と銘打った特別番組も30日から1週間放送された(『JNN50周年ハイパーバラエティーウィーク』)。

主だったものとしては以下の通り。

昼枠
放送時間は11:00 - 14:55で、全国ニュースを挟んだ3部構成となり、金曜の第2、3部(12:55 - 14:55)は『ひるドラ』制作局でもあったCBC(13時台、『えなりかずき!そらナビ』)とMBS(14時台『バンバンバン』)が担当。
夕方枠
夜枠
その他
  • TBSではこの改編に合わせ、昼と週末朝に放送されているJNNニュースや午後に関東ローカルで放送されているTBSニュース、さらに日曜夕方の『イブニングニュース』を『THE NEWS』に改題・統一する。
  • TBSでは金曜のみだが、毎日放送制作の関西ローカルワイド『ちちんぷいぷい』がネットされる(ネットされるのは15:00~16:53。一部系列局も同様にネットされる)。
  • JNN系列局関連では、TBS系列の山陰放送宮崎放送ではそれまで前身の『モーニングショー』時代からネットしてきた『スーパーモーニング』を3月27日限りで打ち切り、3月30日から両局とも同時間枠に『はなまるマーケット』を開始。これにより、長年続いたJNN系列局全体の平日朝8:30ワイドの捩れ現象が解消することになる(マストバイネット完了)。

結果とその後[編集]

  • なお、初回視聴率は以下の通りとなっている[2]
『ひるおび』:5.2%(11時台)・4.0%(12時台)
『総力報道!THE NEWS』:5.9%(18時台)・7.1%(19時台)

::『総力報道!』は、TBSで不調となっている半面、2桁に転じている系列局が存在している(文化通信より)。

以上のことから、視聴率への波及効果は全く無いといっても良い。
  • また、2009年4月9日に、放送した全番組の平均視聴率が最高で7%台という事件が起きている。この日最も高かったのは午後4時の『水戸黄門(再放送)最終回』(7.2%)[3][4]。さらに、同年6月3日にはゴールデン・プライム含めた1日の中で最高視聴率番組となり、しかも7.7%[5]という惨状になっている。ちなみにこの日の放送をもって4月にリニューアルしたばかりの『水曜ノンフィクション・関口宏のモトをたどれば』が視聴率2.8%を出して打ち切られた[6]。そして、同年6月10日には、放送した全番組の平均視聴率が最高で6%台(最高は『みのもんたの朝ズバッ!』(第3部)の6.8%)にとどまるなど、局全体で低迷が続いている[7]。水曜日を中心に[8]、一日の全時間帯で一桁を記録する日が火・木・金・日曜日の一部に見られる。
  • JNN系列局でも同様の現象が起きており、毎日放送山陽放送の夕方ローカルニュース番組の視聴率が放送時間変更の余波で下降気味になり、また『サカスさん』を同時ネットしていた南日本放送が開始僅か1ヶ月弱で、宮崎放送でも約2ヶ月で打ち切られている(双方とも後継番組は『水戸黄門』再放送)。また17時台を4月改編当初から『サカスさん』ネットではなく『水戸黄門』の再放送とした系列局も多く、ここでも日中での最高視聴率番組となっている事が多い。以上の事から、改編は大失敗ではないかと囁かれており、夏休みを機に平日午後の再改編が実施された。月曜~木曜は『ひるおび!』の14時台の放送を打ち切り、代わりに『サカスさん』を空いた14時台に移動した(金曜日の『サカスさん』は打ち切り)。また、『ひるおび!』・『サカスさん』共に内容のリニューアルを行う。また、15時台からの夕方3時間はドラマの再放送枠とし、韓国版の『花より男子』や『宮廷女官チャングムの誓い』などの韓流ドラマや『水戸黄門』などを放送する[9]。また、同じ曜日で22時台の『クメピポ! 絶対あいたい1001人』も7%前後と視聴率的に苦戦したため7月いっぱいで打ち切りとなってしまった。
  • 同年7月に実施した再度改編もテコ入れとならず、9月28日に2度目の改編を実施することとなり、平日の16:53-18:40(JST)に報道情報番組『イブニングワイド(仮称)』を開始させるのに伴い、『総力報道!THE NEWS』の放送時間がこれまでの2時間から1時間20分に短縮された
  • この低迷が業績に大きく響く結果となり、テレビCM収入が想定より大幅に下回った結果を加え2010年3月期の連結最終損益が49億円の赤字となった[10]
  • 近年では改編期でも24時台に特番を組むことがあるが、2009年はゴールデンウィーク期間中及び夏休み期間中も特番を多く入れているものの、未だ視聴率改善にまでは繋がっていない。
  • さらに、火曜の19:55-21:54に放送されていた『バラエティーニュース キミハ・ブレイク』も2009年7月28日に放送されたTVドラマ『こち亀』の番宣を兼ねたロケ企画で、深夜に花火を打ち上げた事で近隣住民から警視庁に110番通報され、番組ディレクターが警視庁亀有署と消防署から注意を受けた[11]上、何よりも視聴率低迷が著しかったこと[12]から、2009年9月いっぱいで打ち切られることとなり、TBSテレビのバラエティ特番は同年10月より『月曜ゴールデン[13]で放送される予定である。そして、同年10月から火曜20時台には『お茶の水博士』をスタートさせ、21時台には木曜20時から日曜20時に移動し、大きく視聴率を落とした『うたばん』が枠移動してきたものの、『お茶の水ハカセ』が8%前後、『うたばん』が10%前後と依然として低視聴率となっている。
  • ドラマでも改編後は苦戦しており、一部に20%超の高視聴率作品(MR.BRAINJIN-仁-[14])はあるものの、ほとんど平均視聴率で10%前後か1桁台の作品が多くなり、ジャニーズアイドルを主演にしたドラマ(スマイルオルトロスの犬)、人気俳優・女優を主演にしたドラマ(おひとりさまぼくの妹)、人気のある漫画、小説を原作にしたドラマ(ゴッドハンド輝こちら葛飾区亀有公園前派出所官僚たちの夏など)、人気シリーズ物(夫婦道など)を放送しても苦戦している状態である。
  • 最近では同局の「リンカーン」などでTBSの全体的な低視聴率をネタにしている場面がある。
  • 一方、「MR.BRAIN」が2009年の民放の連続ドラマでは最高、平均ともに一番高く、ボクシング内藤大助VS亀田興毅戦が40%を超えるなど、その年のスポーツ中継の最高を叩き出すなどしている。
  • なお、『総力報道!THE NEWS』については視聴率が改善しないことから2010年春の改編で打ち切られることが2009年12月7日に報道された[15]
  • またこの大改編を実施した吉崎隆編成局長は2009年11月3日をもって事実上更迭され社長室付担当局長に異動している。そのため『吉崎金門海峡』は2009年秋の改編時に消えている(各番組自体は存続)。
  • また昼枠の「ひるおび!」は2010年春改編時より、金曜版も月~木同様13:50までに拡大。CBC制作「そらナビ」は視聴率が全国的に好調である事要出典から(時間帯を現行より1時間繰り下げ)13:55~14:55枠に移設の上で継続される(同じCBC制作のミニ番組「ごごネタ」は全ての曜日現行通りの時間帯で継続)。一方でMBS制作「バンバンバン」は特に関東地区において視聴率低下に歯止めが掛からなかった事から、要出典2010年3月26日を以て終了となる。よって「ひるドラ」後継枠はCBC発枠のみが「ごごネタ」及び「そらナビ」として存続され、MBS発枠は廃枠となってキー局TBSへ返上される。
  • 2010年4月改編では平日夕方について『イブニングワイド』と『総力報道~』が統合された新報道・情報番組『Nスタ』を開始。19時台も日替わりのバラエティ番組(そのうち月曜は『東京フレンドパークII』が復帰)となり、23時台も30分枠に短縮していた『NEWS23』が『NEWS23X(クロス)』として20分再拡大することになり、夕方と夜のニュース枠としては事実上2009年3月時点の状態に戻ることとなる。また、一部雑誌では、平日深夜に生放送の情報番組が新設されることも発表されている。


出典[編集]

  1. 系列局には『TBS』の部分を『JNN』または当該地域の系列局の略称に変えている
  2. 小林麻耶アナ「総力報道!THE NEWS」は7.1%(サンケイスポーツ2009年3月31日より)
  3. gooニュース TBS9日最高視聴率は水戸黄門再放送…
  4. MSN産経ニュース:TBS、視聴率ピンチ 1ケタ続出、大幅改編が裏目に…
  5. またTBS"末期症状"…関口宏史上最低2.8%(ZAKZAK2009年6月5日)
  6. 翌週から新番組『激安バラエティー』がスタートするものの、こちらも6%前後と大苦戦していた
  7. http://www.nikaidou.com/2009/06/tbs_20090610.php
  8. 『TBSテレビ魔の水曜日』と呼称されている
  9. 「ひるおび!」不振で再改編 TBS 来月20日から短縮(YOMIURI ONLINE 2009年6月18日)
  10. TBS、最終赤字に転落へ CM収入低迷、視聴率底上げへ - ITmedia News
  11. 時事通信:TBSが深夜に花火打ち上げ=住民苦情、警視庁などが注意
  12. 酷い時は5~6%だった日もあった
  13. 但し、不定期
  14. 「JIN-仁-」の場合、初回から現在まで一度も視聴率が20%を切っていない
  15. Yahoo!ニュース 麻耶ショック…視聴率低迷TBS報道番組打ち切り(スポニチアネックス)