GIANT KILLING

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GIANT KILLING』(ジャイアントキリング)は、ツジトモによる日本漫画作品。原案・取材協力は綱本将也。『モーニング』(講談社)にて、2007年6号より連載されているサッカー漫画。単行本は2011年4月現在、19巻まで刊行されている。2010年テレビアニメ化された。略称は「ジャイキリ」。

概要

前作『U-31』において、ベテラン選手の苦悩と葛藤、復活を描いた原作者の綱本将也が、今度は若手漫画家のツジトモ監督をテーマに描く。タイトルの「ジャイアント・キリング」とは、「番狂わせ」「大物食い」を意味する言葉であり、スポーツ競技において、実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げた場合に使う。

なお、ETU(East Tokyo United)以外で、この作品に出てくるクラブ名は、全て実在するクラブ名をもじったものである(例:東京ヴェルディ→東京ヴィクトリー、ガンバ大阪→大阪ガンナーズなど)。ただし、海外(プレミアリーグ)のクラブ名は、そのまま使用されている。

第2回とらのあなコミック&ノベル大賞受賞。宝島社このマンガがすごい!2008」オトコ編6位、「このマンガがすごい!2009」オトコ編3位作品。第34回(平成22年度)講談社漫画賞一般部門受賞。

ストーリー

低迷を続けるETU(East Tokyo United)に、一人の男が監督として迎えられた。男の名は達海猛。かつてのETUのスター選手であり、引退後はイングランド5部のアマチュアクラブの監督として、FAカップでベスト32に導き、プレミアリーグのクラブをギリギリまで追い詰めた人物である。そんな彼に、古巣のクラブが白羽の矢を立てた訳だが、チーム内は開幕前から騒動ばかり、果たしてこの起用は吉と出るか凶と出るか。

登場人物

※キャラクター名の下、“ - (人物名)”は、#テレビアニメ版における声の出演者。

ETU(East Tokyo United)

監督

達海 猛(たつみ たけし)
声 - 関智一
年齢:35歳。身長:175cm。通称:「タッツミー」。
本作の主人公で、ETUの監督。
信条は「弱いチームが強い奴らをやっつける」こと。 飄々としており、一見いい加減で破天荒な言動の裏で、サッカーに関しては非常に研究熱心で、ETUの監督となってからは、クラブハウスの用具室に住み込み、夜遅くまで次節の対戦相手の分析、研究に力を入れている。膨大な資料から得た情報から、相手の弱点を見抜く洞察力を持ち、試合では徹底的に突く知略家である。FAカップのポーツマスFC戦では、相手の強固なディフェンスの中心であるイングランド代表DFのパス精度の低さを見抜き、選手交代からそこを突いて得点を挙げている。また、チャンスやピンチの場面では、感情を露にする。この硬軟入り混じった人柄が、人を惹きつける魅力ともなっている。ETUの低迷の最大の要因は、「チームに根付いている負けグセ」「監督が変わったからって選手が変わる訳じゃない」、「1試合ごとに切り替えが出来なければシーズンはとても戦えない」とも評している。(メンタル)であることを見抜き、個々の選手との対話や練習の中で改善を促している。
ETUでの現役時の背番号は7。ゲームメイクのセンスと得点能力を兼ね備え、幾度も逆転劇を巻き起こしたETUの主力選手で、日本代表の中心選手候補だった。しかし、巨大になり過ぎた自分の存在により生まれた様々な軋轢を憂い、笠野と相談し、ETUをあるべき姿に戻すため、あえて「チームを見捨てた裏切り者」の汚名を着ながらETUをチームを離れる決断をした。その後はプレミアリーグのクラブへ移籍するが、直後の試合にてかねてから抱えていた足の故障で引退。引退後は、イングランド5部リーグのアマチュアクラブ「FCイーストハム」で監督を務め、FAカップではプレミアリーグのクラブから勝利を狙えるほどにチームを育てた。現地に赴いた後藤に懇願され、イーストハム首脳陣の後押しもあり、監督としてETUへ復帰した。

選手

椿 大介(つばき だいすけ)
声 - 水島大宙
ポジション:MF(センターハーフ、守備的MF)。年齢:20歳。身長:174cm。体重:65kg。血液型:O。利き足:右。背番号:7番。通称:「バッキー」。
昨季までサテライト所属であったが、達海に素質を見い出され、スタメンとして起用される。傑出した俊足とスタミナを生かした前線への飛び出しが最大の武器であり、ミドルシュートも身に付け、ETUの新たな攻撃の核として定着しつつある。心優しい性格であるが、重度のチキンで好不調の波が激しい。本人も精神面の弱さによって安定感に欠けることを長年コンプレックスに感じ「自分を変えたい」と考えており、この想いが同時にパワーの源となっている。かつて同じ7番を付けた達海のように、大舞台で才能を爆発させ、見る者を惹き付ける何かを持つ。
サッカーを始めたきっかけは、小学校が廃校になったときに、最後に生徒と教職員全員でやれることを探したことからで、当時から不思議な求心力を持っていた。無名の中学校から、関東にあるサッカー強豪高校へ進学。高校ではレギュラーではなかったものの、途中出場で活躍した試合が偶然スカウトの目に留まり、卒業後はニッポン・フットボール・リーグ(プロであるリーグジャパンの下位のリーグカテゴリ)のFC武蔵野(このチームのモチーフは、JFL所属の横河武蔵野FCと言われている)へ入団。更に、そこで笠野に見出されて、ETUへ移籍する。
村越 茂幸(むらこし しげゆき)
声 - 置鮎龍太郎
ポジション:MF守備的MF)。年齢:32歳。身長:180cm。体重:74kg。血液型:A。利き足:右。背番号:6番。通称:「コッシー」。
他クラブからのオファーを断り、達海を慕い、ETUに入団、1年間だけながら、達海と共にプレイした。達海の移籍後・2部降格後も他クラブへの移籍のオファーを断り、10年間一貫してETUに所属し、「ミスターETU」と呼ばれる大黒柱として、チームを1部へ復帰させる活躍をした。生真面目で堅実なプレーを信条とし、選手のみならず、サポーターからの信頼も厚い。過去には日本代表候補に選出された経験もある。
キャプテンとして自分がETUを支えてきたという自負から、達海と対立していたが、チームの全てを背負い過ぎと指摘され、後に和解(この指摘は、同時に現役時代の達海自身の反省点でもある)。現在はリーダーシップは封印し、自分のプレーに専念するが、チーム全体に気を配るリーダー的な位置は変わっていない。
入団当時の背番号は16。
ルイジ 吉田(ルイジ よしだ)
声 - 小野大輔
ポジション:MF(攻撃的MF)。年齢:26歳。身長:176cm。体重:64kg。血液型:B。利き足:左。背番号:10番。通称:「ジーノ」または「王子」本人は日本姓の吉田で呼ばれることを嫌がり、周囲には自分を「ジーノ」か「王子」と呼ぶように強制している。またユニホームのバックネームも愛称の「GINO」を使用。
自由気ままな性格の攻撃的MF。イタリア人と日本人のハーフ。ETUの攻撃の要で、広い視野と左足から繰り出す多彩で精度の高いパスで選手を自在に動かし、またフリーキックを始めとして自らも得点出来る決定力も持っている。試合中に頻繁に集中が切れる点や、守備意識の低い点(戦術上必要ならばある程度はする)が改善されれば、すぐにでも日本代表に選出される才能を持つ、天才肌の選手である。
キザなナルシストぶりや、若手選手を「犬」呼ばわりするなど、本人に悪意はないが性格にやや難がある。過去のシーズンには、「試合に飽きた」という理由で途中交代を要求したり、「めんどくさい」という理由でオールスター戦出場を辞退したこともあった。反面、その性格からプレッシャーには無縁のようで、勝負所や悪天候の中でも自滅することはない。達海もある程度のプレースタイル・戦術はジーノの個人の判断に委ねており、達海との相性は良いと評される。ファン層は幅広く多国籍に及ぶが、本人はファンに笑顔で手を振ることしかしないため、彼のサインはレア物となっている。愛車はマセラティ。以前、有里が「ETUのプリンスプリン」という彼のグッズ(プリン)を考案したが、ボツになった。理由は、本人の背番号の10にちなんで甘さを10倍にしたがために、甘すぎてマズくなってしまったから。キャッチフレーズは”王子の笑顔は甘すぎる!”。ちなみに、ブロマイド付きである。(※単行本17巻p2参照)
黒田 一樹(くろだ かずき)
声 - 伊藤健太郎
ポジション:DFセンターバック)。年齢:28歳。身長:170cm。体重:67kg。血液型:A。利き足:右。背番号:2番。通称:「クロ」または「クロエ」。
スキンヘッドがトレードマーク。センターバックとしては小柄ながら、闘志を前面に出した厳しいディフェンスで、杉江と共にETUの守備陣を支えている。かつては村越と同様に「一度ETUを捨てた」達海と対立していたが、達海の情熱を感じ、吹っ切れた様子。
村越のことを心底慕っており、村越の言うことには何でも素直に従う。反面、何かにつけて赤崎とは口論になる。
非常に声が大きく、言葉遣いも荒いが、熱い性格で、チームのムードメーカー的存在となっている。達海曰く、「黒田には人をイラつかせる才能がある」らしい。一部に熱烈なファン(なぜか強面ばかりである)を持つ。ちなみに、ルーキーの頃は髪があった。「黒田こけし」という、全く売れていないオフィシャルグッズがある。
杉江 勇作(すぎえ ゆうさく)
声 - 桐井大介
ポジション:DF(センターバック)。年齢:28歳。身長:182cm。体重:76kg。血液型:B。利き足:右。背番号:3番。通称:「スギ」。
相手を冷静に分析するタイプで、守備能力が高く、相手のエースをマークすることも多い。同じDFの黒田と仲が良く、プライベートも共に行動することが多い。黒田とは対照的に寡黙で、なだめ役になることが多く、黒田も杉江の助言には耳を傾ける。日本代表候補に選出された経験もある。コーナーキックなど、セットプレー時には長身を活かして積極的に参加する。
他チームからは、「ETUで一番良いDF」と思われている模様。
赤崎 遼(あかさき りょう)
声 - 武藤正史
ポジション:MF(右サイドハーフ、攻撃的MF、代表時は右サイドバック)。年齢:21歳。身長:175cm。体重:68kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:15番。通称:「ザッキー」ただし、名前の読みは上述の通り「あかき」。
若手選手の中心的存在で、五輪代表候補にも選出されている。後藤のGM就任後初の世代別代表選手。ドリブルでの突破を得意とする。登場人物紹介欄で「生意気盛り」と評されたように、相手が年上であろうがハッキリと物を言うタイプで、冷淡とも思える態度を取ることがあるせいか、黒田と仲が悪い。
ETUのユース出身。
世良 恭平(せら きょうへい)
声 - 川野剛稔
ポジション:FW。年齢:22歳。身長:166cm。体重:60kg。血液型:O。利き足:左。背番号20番。通称:「セリー」。
常に明るく元気で、声が大きい。高さは無いが、スピードと運動量を生かし、今季は開幕から1トップのレギュラーとして起用されているが、得点が少ないことを本人も気にしている。
夏木の復帰によってポジションを脅かされ、不安に駆られるが、FWとして真っ向から挑んでいくことを決意する。
自分には才能がないことを自覚している。しかしその分、限られたスキルを最大限発揮する術を覚えている為、プレーに迷いがないという強みを持つ。
夏木 陽太郎(なつき ようたろう)
声 - 楠大典
ポジション:FW。年齢:26歳。身長:175cm。体重:69kg。血液型:B。利き足:右。背番号:11番。通称:「ナツ」または「ナッツ」。
高い身体能力と得点センスを持つ、ETUのエース。昨季は怪我の為、約半分の試合を欠場したが、それでもチーム得点王として、ETUの一部残留に貢献した。簡単なシュートを外してしまうことが多いが、バイシクルなど派手なゴールを決めることが多く、ここ一番で決める勝負強さを持つ。
異様にテンションが高い情熱家で、時には空回りし、イージーミスを連発するなど、それを弄られたり煙たがられたりするが、復帰戦では久しぶりに立ったピッチとスタジアムの雰囲気に感動し、涙ぐむなど、サッカーに対する情熱は誰にも負けない。ただし、情熱ゆえに、怪我が完治する前にボールを蹴って怪我を長引かせてしまったという経緯もある。妻子持ち。
堺 良則(さかい よしのり)
声 - 川田紳司
ポジション:FW。年齢:31歳。身長:174cm。体重:69kg。血液型:A。利き足:右。背番号:9番。通称:「サック」。
闘争心あふれる選手で、非常に怒りっぽい性格だが、ピッチ上では冷静に好機を窺うクレバーなFW。開幕時点では控えに甘んじている。年齢的にベテランの域に差し掛かっており、心身のケアを怠らない。FWのスタメン争いの中、負傷し意気消沈する世良に、同ポジションのライバルながら、FWとしての哲学を説いた。
緑川 宏(みどりかわ ひろし)
声 - 藤真秀
ポジション:GK。年齢:33歳。身長:184cm。体重:77kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:1番。通称「ドリさん」。
チーム最年長で、元日本代表選手(清水インパルス在籍時)。冷静沈着、的確なコーチングで、ゴールを死守する。他の選手から助言を求められるなど、選手達からの人望は厚く、村越と並んでETUの精神的支柱。ベテランらしく、達海の真意にいち早く気付いたり、核心を突く発言やアドバイスをする。
清川 和巳(きよかわ かずみ)
声 - 中川慶一
ポジション:DF(左サイドバック)。年齢:23歳。身長:174cm。体重:66kg。血液型:O。利き足:右。背番号:16番。通称:「キヨ」
染めた長い髪が特徴。達海が監督に就任してから、レギュラーポジションを獲得。
俊足を活かした攻撃参加が得意だが、「守備には不安がある」と自らも自覚している。
チームのメンバー(主に黒田やジーノ)に脳内ツッコミをすることが多い。試合のハーフタイム中に、赤崎の不躾な発言に食って掛かったこともある。同い年で同期入団の石浜と仲が良い。
石浜 修(いしはま おさむ)
声 - 深津智義
ポジション:DF(右サイドバック)。年齢:23歳。身長:176cm。体重:76kg。血液型:B。利き足:右。背番号:22番。
パイナップルのような不思議な髪形をしている。同期入団の清川とコンビで居ることが多かった。そのフィジカルとスタミナは、達海からの評価も高い。清川と同様に、達海の監督就任以降レギュラーに定着したが、石神がレギュラーに返り咲いてからは、ベンチを暖める日々が続いたこともあり、葛藤の末に、中断期間にオファーのあったヴァンガード甲府へ移籍した。
入団当時、周囲から「田舎っぽい」と言われたことを気にして、タトゥーを入れようとしたことがある。
石神 達雄(いしがみ たつお)
声 - 中田隼人
ポジション:DF。年齢:30歳。身長:176cm。体重:72kg。血液型:O。利き足:右。背番号:5番。通称:「ガミさん」。
達海が監督になる前のレギュラー選手。開幕当初は先発メンバーの一人で、一時は石浜にポジションを取られてしまったが、再びレギュラーの座を取り戻した。マイペースでノリの軽い性格だが、ベテランらしく試合の嗅覚を読み、相手選手の癖を見抜くなど、観察眼は鋭く、的確なアドバイスも多い。
堀田 健二(ほった けんじ)
声 - 岡哲也
ポジション:MF。年齢:29歳。身長:178cm。体重:73kg。血液型:A。利き足:右。背番号:8番。
ボランチからトップ下まで、中盤のポジションならどこでもこなせる、テクニックに長けたポリバレントな選手。達海が就任した後、椿にレギュラーを奪われ、引退を視野に入れようか悩んでいたが、川崎戦の石神の一言で、新たなプレースタイルを身につける。チーム随一のキックの精度の持ち主で、荒れたピッチのコンディションでも正確なロングフィードを見せる。
ガブリエル・ペレイラ
ポジション:FW。年齢:19歳。身長:170cm。体重:63kg。利き足:右。背番号:17番。
笠野がスカウティングし、リーグ後半戦より加入したブラジル人。高速ドリブラーであり、練習試合ではスピードが武器の椿でさえ翻弄した。サイドから中央へ切り込むプレーが得意。南米出身らしい陽気な性格であり、同時にマリーシアの気質も持っている。
殿山 充(とのやま みつる)
ポジション:MF。年齢:24歳。身長:174cm。体重:62kg。利き足:右。背番号:30番。通称:「トニー」。
ガブリエルと同時期にJ2の福岡から移籍してきた選手。ボールタッチ、ゲームメイクの能力は一級品。控えめな性格であり、圧倒的な存在感の無さが弱点。
佐野 正(さの ただし)
ポジション:GK。年齢:27歳。身長:188cm。体重:89kg。血液型:O。利き足:右。背番号:23番。
2番手キーパー。ややぽっちゃりとした体型で、いがぐり頭が特徴。ベンチでは、しばしば個性の強い選手達に振り回されている。
小林 実(こばやし みのる)
ポジション:DF(センターバック)。年齢:25歳。身長:178cm。体重:76kg。利き足:右。背番号:26番。
控えのDF。規律違反を犯して黒田と杉江が出場停止となったリーグカップの清水戦で、2人の代わりに出場。
亀井 武士(かめい たけし)
声 - 川島得愛
ポジション:DF(センターバック)。年齢:22歳。身長:178cm。体重:78kg。血液型:B。利き足:右。背番号:27番。
控えのDF。小林と同じく、規律違反を犯して黒田と杉江が出場停止となったリーグカップの清水戦で、2人の代わりに出場。
「攻撃的なセンターバック」というプレースタイルを自覚しており、「目標は点を取ること」と発言し、黒田に怒られたこともある。
丹波 聡(たんば さとし)
声 - 真仲恵吾
ポジション:MF(左サイドハーフ)。年齢:31歳。身長:173cm。体重:66kg。血液型:AB。利き足:右。背番号:14番。通称「タン(さん)」または「タンビー」。
堀田同様、どこでもこなせるポリバレントな選手。三十路でありながら若手と一緒になって騒げる陽気な性格だが、試合においては、ベテランらしい落ち着きと、仲間を熱く叱咤する闘志を同時に発揮するムードメーカー。登場人物紹介欄においては「何かと頼りにされる人柄」とされている。
宮野 剛(みやの つよし)
声 - 佐藤健輔
ポジション:FW。年齢:20歳。身長:175cm。体重:70kg。血液型:A。利き足:右。背番号:18番。
スピードを活かした突破が武器。本職はFWだが、チームの戦術上、右サイドハーフをやっている。
矢野 真吾(やの しんご)
声 - 島﨑信長
ポジション:MF(左サイドハーフ)。年齢:24歳。身長:170cm。体重:68kg。血液型:A。利き足:右。背番号:21番。
紅白戦では達海組として出場した。主に丹波の控え。
熊田 洋二(くまだ ようじ)
ポジション:MF(ディフェンシブハーフ)、またはDF(左サイドバック)。身長:178cm。体重:68kg。利き足:右。背番号:4番。
本来ボランチのプレーヤーであるが、中断期間明けの札幌戦では、左サイドバックとして先発出場する。
上田 研人(うえだ けんと)
ポジション:FW。年齢:18歳。身長:171cm。体重:60kg。利き足:右。背番号:25番。
高卒ルーキーながら、中断期間明けの札幌戦では先発出場を果たす。
「ゴール前でのふてぶてしさが武器」と達海からも評価されている。
湯沢 洋行(ゆざわ ひろゆき)
ポジション:GK。年齢:21歳。身長:185cm。体重:77kg。利き足:左。背番号:31番。
3番手キーパー。
鈴木 順(すずき じゅん)
ポジション:DF。年齢:28歳。身長:173cm。体重:67kg。利き足:右。背番号:12番。
向井 慎一(むかい しんいち)
ポジション:DF。年齢:25歳。身長:180cm。体重:75kg。利き足:右。背番号:13番。
住田 克樹(すみだ かつき)
ポジション:MF。年齢:27歳。身長:173cm。体重:70kg。利き足:右。背番号:24番。
広井 邦明(ひろい くにあき)
ポジション:MF。年齢:26歳。身長:172cm。体重:70kg。利き足:右。背番号:28番。

コーチ陣

松原(まつばら)
声 - 魚建
ETUのヘッドコーチ。通称「松ちゃん」。年齢:45歳。太った体形と髭が特徴。達海とは古くからの付き合いで、スタッフとしても古株だが、達海には振り回されっぱなしで苦労が絶えない。酒好き。元ストライカー。5人の子持ち。
金田(かねだ)
声 - 斉藤次郎
ETUコーチ。通称「金(かね)やん」。
徳井(とくい)
声 - 黒沢剛史
ETUコーチ。通称「徳さん」。怪我をして、隔離してリハビリを行なっていた夏木の管理をしていた。

チーム関係者

後藤 恒生(ごとう こうせい)
声 - 川島得愛
ETUのGM。年齢:39歳。独身。
首脳陣としては若く、かつて達海と共にプレーした経験がある元選手。低迷するETUを再建出来るのは彼しかいないと、イングランドへ渡り、達海を探し出した。達海には大きな信頼を寄せており、サポーターの監督批判にも矢面に立って対話し、チームを支えている。しかし、開幕から連敗を続けるうちに心労がつのり、初勝利までに5kgも体重を落としていた。現役時代、笠野の勧めでETUから京都へ移籍した経験がある。
永田 有里(ながた ゆり)
声 - 浅野真澄
永田会長の娘でETUの広報。通称「有里ちゃん」。サッカーの魅力に心酔し、クラブの広報として精力的に仕事をこなす。外部の人間にはスキあらば仕事の話を突っ込むワーカーホリック。がんばり屋の性格だが、シーズン開幕前には働きすぎて貧血で倒れた。子供の頃は現役時代の達海の大ファンだった。イングランドでの10年ぶりの再会時に、当時の自分のことを覚えていなかったことに対して多少憤慨している。1巻では達海を監督にするために「FCイーストハム」の会長と交渉した時は後藤の通訳を担当。尚、作中で彼女の年齢は明かされていないが、22歳の世良が有里には敬語で話しかけていることから22~23歳くらいだと思われる。
永田会長(ながたかいちょう)
声 - ふくまつ進紗
ETUの会長で、有里の実父。昔ながらの頑固親父といった風情で、ETUの他に居酒屋「東東京」の経営もしている。弟である副会長とは犬猿の仲。
永田副会長(ながたふくかいちょう)
声 - 後藤哲夫
ETUの副会長で、会長の実弟。達海の就任に対して快く思っていない。小柄で小太り。会長とは犬猿の仲。ヅラをかぶっていて、達海によくからかわれている。
笠野(かさの)
ETUの元GM、現スカウティングスタッフ。選手の潜在能力を見抜く目を持つ名伯楽で、達海や、椿・村越をはじめ現在のレギュラーメンバーをETUにスカウトした人物。達海の現役時代にETUのGMを務めており、達海も全幅の信頼を寄せていた。選手第一のスタンスで、選手(特に達海)を守るため、経営陣にも堂々と持論を展開する気概を持っていた。達海とETUが壊れかねないと慮り移籍を促したが、空しくも達海は怪我で引退し、チームの崩壊も止めることが出来なかった。
現在はスカウトの身分を利用して日本各地を飛び回り、ETUの事務所にも全く顔を出さない。しかし時々送られて来る、彼が目をつけた新人選手のリストには有望な選手が揃っている。達海を守りきれなかった後悔の念をずっと胸に抱えていた。達海には「旅人」と呼ばれる。
パッカくん
ETUのオフィシャルマスコット。モチーフはカッパ。顔に似合わず厚かましく男とは握手はしない。オールスターゲーム恒例のチームマスコット達によるミニゲームでは持ち前のハードワークを見せ、「マスコット界の潰し屋」の異名を取る。河童だけあり雨の日は元気。単行本のカバーの見返しのカットには毎回必ず登場している。
また、実際にパッカくんの着ぐるみが作られ、2010年3月21日には柏レイソルのホームスタジアムの日立柏サッカー場に登場し、Jリーグデビューを飾った。このパッカくんの着ぐるみは、イベント等への貸し出し用としてモーニングの公式サイト上で応募を募っている。

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浅倉社長
大江戸通運の社長。年配の老人で、永田会長らとも付き合いが長い。人柄が良く、ETUの活躍を嬉しく思っている。
浅倉 秀和(あさくら ひでかず)
大江戸通運の副社長で、浅倉社長の息子。あくまで利益優先の厳しい考え方をしており、社長の意向とはいえ、ETUに出資することを快く思っていない。

かつてETUの関係者だった人物

津川(つがわ)
永田が就任する前のETUの会長(達海が現役だった時代)。資金面で決して裕福ではなかったETUを、自らのコネを存分に生かし、ETUの地位向上に貢献するなど、経営者としての手腕は高かった。サッカーそのものに対してもある程度情熱はあったものの、チームの看板選手だった達海に過大な期待を寄せた上に、客寄せパンダとして扱っていた面があったため、GMの笠野とは終始対立していた。達海がイングランドのクラブへ移籍した後、ETUに価値を見出せなくなり、会長を退任した。
フェルナンド
ポジション:FW。元アルゼンチン代表。
達海が監督に就任する前年に、ETUに所属。達海が背負った背番号7を与えられるなど、大いに期待されるが、チームにフィットせず、ほとんど活躍が出来ず、1年で退団した。それでも夏木の働きがあって残留は果たしたものの、フェルナンド獲得に多額な資金を使ってしまったため、翌年のETUは更に資金不足となった。
深作(ふかさく)
ポジション:MF。
達海が現役時代に控えだった選手。負傷のため欠場した達海の代わりとして攻撃的MFを務めるが、その間の成績が1勝4敗と奮わず、戦犯扱いされた。サポーターの野次に怒り、乱闘になりかけたこともあった。

サポーター

サポーター集団「United Skulls(ユナイテッド・スカルズ)」が応援の中心となっている。達海のチーム復帰で、ゴローら数少ない古参のサポーターも「江戸前応援団」を立ち上げているが、応援に対する考え方の違いから、両者は対立し合っている。そんな大人たちを見かねて、コータら子供たちも独自の応援団を立ち上げている。

羽田(はた)
声 - 宮内敦士
ETUのサポーター集団・スカルズのリーダー。「チームを強くするのはサポーター」を信条に、コールリーダーとしてゴール裏のサポーターを統率している。
ETUから国外移籍した達海の監督就任を歓迎しておらず、開幕後の連敗から采配に不満を募らせ、札幌戦後に達海の解任を求め、スカルズの仲間達と選手バスを囲い込むなど、トラブルを起こすこともあるが、ETUを愛する心は人一倍。サポートする情熱と、スタンドから正確に状況を観察できる冷静さを持つ。
かつて、ゴール裏のリーダー格でありながら、チームの低迷期に応援に来なかった吾郎たちを「俺達とあんたらとは応援する意味が違う」と軽蔑しており、スタジアムに戻ってきた彼らがゴール裏に溶け込まず、独自に応援を行なうことに対しては(コールリーダーとしての立場もあってか)特に不快感を露にしている。
田沼 吾郎(たぬま ごろう)
声 - 多田野曜平
八百屋を営んでいるETUの古参サポーター。昔はゴール裏を仕切るほどの熱狂的なサポーターだったが、結婚して息子が生まれ、達海が移籍しETUが凋落してからは、すっかり熱が冷めてサッカーに対する興味を失っていた。
達海が監督としてETUに復帰したことで情熱を取り戻し、昔の仲間たちを連れて再びスタジアムに通い始めるも、低迷を経て緊張感のある空気の現在のゴール裏に馴染むことができず。スカルズに疎まれ、乱暴者のシゲに頭を痛め、息子のコータからは見放され、肩身の狭い思いをしつつも、江戸前応援団として独自の応援をしている。
椿に現役時代の達海と同じ何かを感じ気に入っており、横断幕まで作って熱を入れた応援している。
田沼 幸太(たぬま こうた)
声 - 儀武ゆう子
吾郎の息子で、愛称「コータ」。友人のヨシオ、テッタとともにETUのサッカースクールに通っている。父の吾郎同様に熱心なETUサポーター。子供ながら冷静に物事を見られる性格で、時々的を射た発言をすることがある。東京ヴィクトリー戦での事件をきっかけに吾郎やシゲを見限って、友人や山さん親子たちと新しいグループを結成した。
シゲ
声 - 広田みのる
吾郎と同じ古参サポーター。小太りでスキンヘッドの見た目通りに柄が悪く、喧嘩っ早い性格。その性格ゆえ江戸前応援団とスカルズとの対立関係を生むきっかけを作った。かつての牧歌的なスタンドへの愛着から、スカルズを「チンピラ」呼ばわりして毛嫌いしており、彼らからゴール裏を取り返すと息巻く。時々正論を吐くこともあるが、もっぱらトラブルメーカーの側面が強い。東京ヴィクトリー戦での事件でも持ち前の喧嘩っ早さを発揮して率先して状況を悪化させていた。
山さん
カメラ屋を経営している大人しそうな男性。吾郎らに誘われてアウェイでの東京ヴィクトリー戦からETUの応援に加わる。自分とそっくりな顔の息子がいるが、その息子がきっかけとなってスカルズと江戸前応援団との新たな火種を作ってしまった。

東京ヴィクトリー

平泉(ひらいずみ)
声 - 有本欽隆
監督。達海によってETUが変わり始めた事を見抜く、百戦錬磨の知将。達海曰く「ダンディー」。
東京ヴィクトリーの黄金時代が既に終わったことを悟りながらも、チームを更なる王者に至らせようとする。一方でオールスター戦など、真剣勝負ではないゲームの采配には気が乗らない模様。ブラン監督就任前には、日本代表監督候補に挙げられていた。そのことに関しては少し腹に一物がある。
持田(もちだ)
声 - 神奈延年
MF。背番号10番。チーム内での通称は「モチさん」。東京ヴィクトリーの心臓の異名を持つ、日本を代表する攻撃的MFで、日本代表でも中心選手。居るだけでフィールド全てを支配するほど存在感を放つ。日本サッカー界の頂点に立ってなお、勝利を渇望しており、ボールテクニックは勿論、狡猾ほどの勝利への執念も持ち合わせ、また激しいタックルも厭わない。チームメイトにも試合に全てを賭ける覚悟を異様なほどに求めるが、全員が持田の勝利を望む姿勢を認め同調している。慢性的な足の故障が心配材料。新進気鋭の椿に興味を持つが、椿曰く「笑顔が怖い」。
三雲(みくも)
MF。背番号24番。ボランチ。守備専門で、いわゆる「潰し屋」の役割を担う。層の厚いヴィクトリーでレギュラーを勝ち取ったが、プライドの高さが災いし、プレシーズンマッチではジーノに「ミック」と呼ばれ、良いように翻弄される。公式戦では王者のプライドを再認識し、落ち着きを取り戻した。
シャリッチ
MF。背番号13番。ボランチ。クロアチア人。攻撃と守備とをつなぐリンクマンの役割を担う。
城西(しろにし)
声 - 三上哲
MF。背番号8番。通称「シロさん」。東京ヴィクトリーのキャプテンらしく思慮深い人物で、日本代表。典型的な優等生タイプで、模範解答的な良いセリフを言うのが好き。ジーノからは「シロニー」と呼ばれている。
レオナルド
FW。背番号9番でヴィクトリーの得点源。屈強な体格のブラジル人。ブラジル人なのにサンバが踊れないのとシーズン前の調整の遅さが弱点
秋森(あきもり)
DF。背番号4番。センターバック。日本代表。東京Vのチーム内では、ETUにおける清川のような脳内ツッコミ役。
堀(ほり)
声 - 黒澤剛史
MF。背番号7番。左サイド。薄顔で、プライドが高い。
成田 誠(なりた まこと)
MF。10年前の背番号10番。日本代表の司令塔だったが、自分が不調の時に代表に招集されていた達海にポジションを奪われた。

名古屋グランパレス

不破(ふわ)
声 - 小室正幸
監督。過去、達海移籍後にETUの監督を務めたものの、フロントや選手との確執から2部降格という結果を招き、「ETUの暗黒時代」と呼ばれる時期へ導いた人物。その為、両者間には現在も遺恨が残っている。名古屋ではブラジル人トリオを補強し、好成績を収めている。
選手、フロントと、全てにおいて高いレベルでのプロフェッショナルなチームを作ることを信条としているが、ETUの永田会長からは、「現実を直視せず、理想ばかり追う男」と手厳しい評価を受けている。ボブカットが特徴だが、達海に「変な髪型の不破さん」と言われてしまう。
ペペ
FW。背番号20番。名古屋ブラジルトリオの1人。いわゆる天然な性格で、ハーフタイム中に菓子パンを頬張る等の突拍子の無い行動をゼウベルトに注意されたり、ゴールを決めたあとに自分の似顔絵を見せたりとするが、ストライカーとしての技術は高い。作中でまったく台詞を喋らない。
ゼウベルト
声 - ギボ・アギナルド / 志村知幸
MF。背番号8番。名古屋ブラジルトリオの1人。視野が広く、パスセンスに優れる。天然なペペやカルロスに比べると常識人で、ブラジルトリオのまとめ役だが、他の2人の天然ぶりにツッコミつつも、結局その場の空気に流されてしまうのがお決まりとなっている、ペペに似顔絵を描いてもらったところ、全く似ていなかった。
カルロス
声 - ノザキ・オジエル / 荻野晴朗
MF。背番号17番。ペペ同様、危うくレプリカのユニフォームで入場しかけるなど、少々天然気味。間延びした口調で非常にゆっくりしゃべる。守備的MFとして、名古屋の攻守の要となっている。
板垣(いたがき)
声 - 斉藤次郎
FW。背番号11番。「名古屋のエースは俺だ」との自負があり、ブラジルトリオ(特にペペ)に対抗心を燃やしている。かつて名古屋に在籍していたFWのドミンゴを尊敬しており、プレースタイルを模倣している。
上原(うえはら)
GK。背番号1番。
ドミンゴ
かつて名古屋にいたFW。背番号11番。コロンビア人。黒田が新人の時に対戦して、当時の黒田を翻弄した。現在は帰国して、コーヒー店を経営している。
シャッチー
名古屋のマスコット。モデルとなったクラブとは異なり、名古屋城の金のシャチホコがモチーフ。オールスター戦でパッカ君に倒される。着ぐるみはシャチホコから生身の人間の脚が生えた異様なビジュアルとなっている。

大阪ガンナーズ