若葉台駅

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若葉台駅

若葉台駅(わかばだいえき)は、神奈川県川崎市麻生区黒川字東にある、京王電鉄相模原線である[1]

1999年(平成11年)に「環境整備と一体となった新しい街づくりをイメージさせる近代的な駅」として第3回「関東の駅百選」に選定。

歴史[編集]

駅構造[編集]

丘陵地の斜面を土工で整地し、高低差のある地形に設けた島式ホーム2面4線を有する駅で、稲城駅側は高架、京王永山駅側は地平構造となる。高架部分は傾斜地にあるため特殊な3層構造となっており、2層目が店舗施設に利用されている。高架の2層目の高さに等しい駅の出入口は地平部分に位置するが、北口はバスターミナルなどを設けた駅前広場に対して低い位置にあり、階段やエスカレーターエレベーターの利用にて移動を行う必要がある。 駅には隣接して京王電鉄若葉台検車区・車両工場がある。相模原線で待避線を有する駅では唯一の急行通過駅である。2004年12月11日小田急電鉄多摩線はるひ野駅が開業するまでは、川崎市最西端の駅であった。

2001年(平成13年)2月、ホームの屋根に太陽光発電システムを導入し、交流200Vに変換した電力を駅の電気施設に供給している。このシステムは、新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) との共同研究[2] により設置されたもので、最大発電容量は60kWである。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1・2 相模原線 下り 京王多摩センター橋本方面
3・4 相模原線 上り 調布明大前笹塚新宿都営新宿線方面
  • 過去に朝のラッシュ前後や夕方のラッシュ前・深夜を中心に、各停・快速などで車両交換をする列車が設定されていたが、2006年9月1日に実施されたダイヤ改定より車両交換する駅を行先として表示するようになったため、あらかじめ設定された車両交換はなくなり、ダイヤ乱れ時に突発的に実施されるのみである。
  • 急行が臨時停車する場合がある。
  • 若葉台乗務区があり、乗務員が当駅で交代することがある。

利用状況[編集]

2013年度の一日平均乗降人員は24,316人である。 乗降客は年々増加しており、2008年には稲城駅を超えた。近年の推移は下記の通り。

年度 一日平均
乗降人員
一日平均
乗車人員
出典
1974年(昭和49年) 261[3]
1975年(昭和50年) 640
1980年(昭和55年) 3,983
1985年(昭和60年) 4,298
1990年(平成02年) 4,004
1995年(平成07年) 4,170 1,943 [4]
1996年(平成08年) 1,869 [5]
1997年(平成09年) 1,849 [6]
1998年(平成10年) 1,931 [6]
1999年(平成11年) 3,175 [6]
2000年(平成12年) 8,943 4,225 [6]
2001年(平成13年) 5,175 [6]
2002年(平成14年) 6,072 [7]
2003年(平成15年) 13,445 6,651 [7]
2004年(平成16年) 14,454 7,239 [7]
2005年(平成17年) 16,254 7,955 [7]
2006年(平成18年) 17,994 8,833 [7]
2007年(平成19年) 19,514 9,502 [8]
2008年(平成20年) 20,414 10,051 [8]
2009年(平成21年) 21,217 10,387 [8]
2010年(平成22年) 22,302 10,975 [8]
2011年(平成23年) 22,636 11,208 [8]
2012年(平成24年) 23,042
2013年(平成25年) 24,316

駅周辺と街づくり[編集]

駅舎およびその主な付帯設備の設置場所は神奈川県川崎市麻生区黒川に属し、駅名としての若葉台は北側の東京都稲城市側に命名された地名である。また、若葉台検車区・車両工場の所在地は稲城市若葉台になる[9]

多摩ニュータウン開発の中で稲城市域における「地区センター」の設置場所に建設された駅で、当地に京王相模原線内の車庫用地が確保できたことも、駅が存在する理由である。

駅北側一帯は、多摩ニュータウンの駅前開発としては最終開発地区として1999年3月に街開きする際に、稲城市が坂浜の一部である駅一帯の地域を駅名と同名とする現地名に変更した。以降は駅前への飲食店や病院、集合商業施設の参入や、民間事業者による開発を基軸とした住宅建設が進んだ。

一方、駅の南側一帯については行政区域が神奈川県川崎市に当たり、飲食店舗のカフェ美容院などが出店しているほか、ペデストリアンデッキから神奈川県道・東京都道137号上麻生連光寺線を跨ぐ歩道橋が設けられている。当駅から西へ徒歩約8分程の距離に街開きした、はるひ野駅に至る道沿いにもいくつかのレストランチェーンなどが出店した。

川崎市麻生区側の主な店舗など[編集]

東京都稲城市側の主な店舗など[編集]

バス路線[編集]

京王電鉄バス小田急バス神奈川中央交通の3社により路線バスが運行されている。路線の詳細は京王バス南・多摩営業所小田急バス町田営業所神奈川中央交通町田営業所をそれぞれ参照。

  • 京王線改札口の最寄りは「下黒川」バス停留所である。

若葉台駅[編集]

東京都内に所在するため、東京都シルバーパスが利用できる。

  • 1番のりば
    • 降車専用
  • 2番のりば
    • 京王・小田急 [若01] 若葉台循環
    • 京王 [桜28] 多摩東公園経由 聖蹟桜ヶ丘駅
  • 3番のりば
  • 4番のりば
    • 神奈中 [鶴21][鶴22] 鶴川駅
    • 神奈中 [鶴22] 調布駅南口行(休日1本)
    • 神奈中 [柿26] 柿生駅北口経由 市が尾駅行(休日1本)
    • 神奈中 [柿27] 柿生駅北口行(休日1本)
    • 小田急 [柿24] はるひ野駅入口経由 柿生駅北口行(本数少)
    • 小田急 [若11] 黒川行(本数少)
    • [ Iバス ] 市内循環・右廻り/左廻り(小田急)
    • [Iバス] よみうりランド丘の湯行/平尾団地行(小田急)
    • [Iバス] はるひ野駅行/稲城市立病院行(小田急)

下黒川[編集]

川崎市に所在するため、東京都シルバーパスは利用できない。

  • 鶴川・柿生方面(鶴川街道・道路向かい側)
    • 小田急 [柿24] 柿生駅北口行(数本を除き若葉台駅は通らず)
    • 神奈中 [柿26] 柿生駅北口経由 市が尾駅行(休日1本)
    • 神奈中 [柿27] 柿生駅北口行(休日1本)
    • 神奈中 [鶴21][鶴22] 鶴川駅
  • 稲城・調布方面(鶴川街道・若葉台駅側)
    • 小田急 [柿24] 稲城駅行(若葉台駅非経由)・矢野口駅行(同)・調布駅南口行(同、朝1本)・はるひ野駅入口経由 若葉台駅行
  • 駅改札口横
    • 小田急 [若11] 若葉台駅行
    • 神奈中 [鶴21] 若葉台駅行
    • 神奈中 [鶴22] 若葉台駅経由 調布駅南口行(休日1本)

駅名の由来[編集]

当駅は多摩ニュータウン開発計画の中で「地区センター」建設場所に設置された駅であるが、1974年に京王相模原線が京王多摩センター駅まで開通し途中駅となった当時、オイルショックの影響による多摩ニュータウン開発の全体的な遅れから、駅周辺は車両基地の他、主だった特徴付ける人工物が皆無の場所であった。その地が自然環境の豊かな旧来からの丘陵地で、若葉が多く派生する台地であったことから、地名とは無関係に「若葉台」と名付けられる。

その他[編集]

  • 隣接した若葉台検車区では新車の搬入・廃車の搬出が見られる。若葉台検車区の敷地約94,200m2のうち、神奈川県に占める割合は約19%で、残り約81%は東京都である。
  • 東隣の稲城駅との距離は3.3kmで、線路名称上では[10] 京王電鉄で駅間距離が最も長い区間である。この駅間付近には住宅地「長峰・社の一番街~五番街」のほかに駒沢女子大学中学・高校があることから、利便性を考慮して坂浜新駅(仮称)を設置する構想がある[11]

隣の駅[編集]

京王電鉄
相模原線
特急・急行
通過(ただし、ダイヤが乱れた場合や車両交換する場合は臨時停車する場合がある)
区間急行・快速・各駅停車
稲城駅 (KO 38) - 若葉台駅 (KO 39) - 京王永山駅 (KO 40)

脚注[編集]

  1. 所在地は東京都と神奈川県の境界線に近接し、駅舎が位置する地名は川崎市側の「黒川」である。
  2. 環境保全への取り組み 京王グループ
  3. 駅開業年度
  4. 川崎市統計書[リンク切れ]
  5. 川崎市統計書平成13年度版
  6. 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 川崎市統計書平成14年度版
  7. 7.0 7.1 7.2 7.3 7.4 川崎市統計書平成19年度版
  8. 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 川崎市統計書平成24年度版
  9. 駅改札を出て北側左脇の道路が川崎市と稲城市との境界となっている。駅前バスロータリーにある交番は、多摩中央警察署若葉台駅前交番である。
  10. 国土交通省届出書類では京王新線京王線複々線の一部であるため、初台駅幡ヶ谷駅が京王線所属となることによる。運転系統上では両駅は京王線の列車がすべて通過するため除外され、新宿駅 - 笹塚駅間 (3.6km) が最長となる。[1]
  11. 稲城市ホームページ 第三次長期総合計画

関連項目[編集]

外部リンク[編集]