新家春三

新家 春三（にいなみ はるみつ、1814年 - 1896年以前）は、淘宮術の創始者・横山丸三の直弟子・後継者。諱は孝悌、通称は彦次郎。

文化11年（1814）11月15日、白山御殿跡大通りに生まれる。

天保6年（1835）、22歳のとき、天源淘宮学と称していた横山の門下に入る。

天保14年（1843）、6月、皆伝を許され、新亀斎春三と号した。

嘉永元年（1848）10月に開運淘宮術は江戸幕府によって講義集会を禁止された。横山は安政元年（1854）に死去した。

明治維新後、横山の門弟のうち、佐野量丸と青木十丸は内務省の許可を受け、大成教会の管理下で、再び一般に淘宮術の宣伝を行うことができるようになった。

新家は、佐野と意見が合わないところがあり、別に公の許可を得て一派を形成した。また正統を継いだのは新家で、淘宮の本家のように言われていた、ともいう。

明治・大正期の医師で、淘道の革新主義を提唱した森友道は、新家の門人だった。

隠居後も蓄髪し、春三と称した。

1896年より少し前に没した。没後は夫人某が門跡を継ぎ、1913年に病没した。その男子・河村某は別に一家門を成した。

付録

参考文献

• 大井 (1868) 大井正元三始氏「淘宮元祖先聖伝記并略年譜」天源淘宮術研究会『天源淘宮術秘訣』松成堂、1909・明42（原著：慶応4・1868）、pp.4-44、NDLJP 2209062/10
• 井上 (1896) 井上円了（講述）『妖怪学講義 合本第3冊 増補再版』哲学館、明治29、pp.225-236、NDLJP 1080793/118
• 西川 (1914) 西川光次郎『神道教祖伝 - 霊験奇瑞』永楽堂、1914・大正3、NDLJP 908681
• 鈴木 (1966) 鈴木龍二「相沢翁と淘宮術」相沢菊太郎ほか『相沢日記・続』相沢栄久、7-9頁、NDLJP 2985880/8