「レースクイーン」の版間の差分

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国内[[モータースポーツ]]で一番動員力がある[[SUPER GT]](旧[[全日本GT選手権]])は注目度も高いため、年々レースクイーンの数も増加の一途をたどった。特に[[2003年]]には飽和状態が激化し、1レースで200名以上、1台のマシンに10名以上が立つチームも現れたことから、翌[[2004年]]以降は競技の進行を円滑に行うため「1台につき4名まで」という制限が主催者より課せられている。さらにシーズン直前には各チームのレースクイーンの着用するコスチュームの審査が行われ、過剰な露出が見られるものに対しては参加を認めない条項を課しており、シーズン中に規定に反する物に変えた場合は当該レースクイーンを外すことも定められている。他に、1シーズン中に参加するレースクイーンは登録しているメンバーのみとし、何らかの理由で人数が欠ける事態があっても欠員補充は原則認めないという規定が定められ、規制も厳しくなっている。
 
国内[[モータースポーツ]]で一番動員力がある[[SUPER GT]](旧[[全日本GT選手権]])は注目度も高いため、年々レースクイーンの数も増加の一途をたどった。特に[[2003年]]には飽和状態が激化し、1レースで200名以上、1台のマシンに10名以上が立つチームも現れたことから、翌[[2004年]]以降は競技の進行を円滑に行うため「1台につき4名まで」という制限が主催者より課せられている。さらにシーズン直前には各チームのレースクイーンの着用するコスチュームの審査が行われ、過剰な露出が見られるものに対しては参加を認めない条項を課しており、シーズン中に規定に反する物に変えた場合は当該レースクイーンを外すことも定められている。他に、1シーズン中に参加するレースクイーンは登録しているメンバーのみとし、何らかの理由で人数が欠ける事態があっても欠員補充は原則認めないという規定が定められ、規制も厳しくなっている。
  
===日本国外での状況===
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==日本国外での状況==
[[大韓民国|韓国]]、[[中華人民共和国|中国]]でもレーシングガールなるキャンギャルがサーキットに華を添えている。これは明らかに日本のレースクイーンからの影響であり、こちらも芸能界、特に映画女優への登竜門的存在となっている。
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[[大韓民国|韓国]]、[[中華人民共和国|中国]]でも「レーシングガール」なる女性がサーキットに華を添えている。
  
[[欧米]]では婦人団体などからのクレームが非常に強く、特にテレビ放送があるモータースポーツなどではそもそもチームにキャンペーンガールなどいないことが多い。[[フォーミュラ1|F1]][[日本グランプリ (4輪)|日本グランプリ]]でもスポンサーのキャンペーンガールがメディアに登場するが、その多くはあくまでコース外のスポンサーブースでの活動であって、ほとんどの場合コース内やパドックには入場すら許されていない。ただし[[レッドブル・レーシング]]のように、F1の各グランプリにおいて「フォーミュラ・ウナ」(Formula Una)と題して開催国の美女を集め、パドック内でコンテストを開催するようなチームも存在する。
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欧米では「Paddock Girls」「Grid Girls」等の名称で、決勝レース時のダミーグリッドでの看板持ちなどに女性を起用することが多いが、これは基本的にレース主催者側が用意するもので、日本のレースクイーンのように各チームと契約してレース毎に帯同する形態とは異なる。ただ欧米ではこれらの女性についても「[[性差別]]の象徴」とみなして批判する意見があり、実際に[[FIA 世界耐久選手権]](WEC)では2015年よりグリッドガールを原則廃止している<ref>[http://jp.autoblog.com/2015/04/07/world-endurance-championship-drops-grid-girls/ FIA世界耐久選手権のグリッド・ガールが今年から廃止に!] - autoblog日本版・2015年4月8日</ref>(ただし[[富士スピードウェイ]]で行われる日本ラウンドでは、2017年現在もグリッドガールが存在している<ref>[https://news.walkerplus.com/article/123251/ 日本のトップレースクイーン8名が世界耐久選手権のグリッドを華やかに演出] - NewsWalker・2017年10月2日</ref>)。
  
海外の有名レースでも、レース前のプラカードなどの掲示要員(グリッドガール)や表彰台でのアシスタントとして、サーキット側がキャンペーンガールを用意することは時折あるが、たいていは全員統一された普通のデザインの短パンと軽めのジャケットの組み合わせだったり、場合によっては単なるツナギ姿と、各チームの女性広報スタッフと大差ないことも多い。
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F1でも[[2015年ブラジルグランプリ]]では「女性だけを起用するのは不公平」との意見から「Grid boy and girl」として男女混在形式が導入されたほか<ref>[http://www.thisisf1.com/2015/11/17/verstappen-also-no-f1-grid-boy-fan/ Verstappen also no F1 ‘grid boy’ fan] - ThisisF1・2015年11月17日</ref>、2017年末にはWEC同様にグリッドガールを原則廃止すべきとの議論が巻き起こった(ただしドライバーやチーム関係者はこれに反対している)<ref>[https://www.as-web.jp/f1/189111?all グリッドガール廃止説にドライバーたちが反対「F1から美しさをこれ以上奪わないで……」] - オートスポーツ・2017年12月18日</ref>。2018年1月にはF1が「現代の社会規範に適さない」としてレースクイーン(グリッドガール)廃止を発表した。このように、レースクイーン/グリッドガールに対する風当たりが強まりつつあるが、元レースクイーンの女優の[[ケリー・ブルック]]は「これまで得た中で最高の仕事の1つでした。華やかに着こなし、明らかに見栄えの良いものでしたが、それを(何かに)利用されていると感じたことはありませんでした」と、コメントしている<ref name="thepage">[https://thepage.jp/detail/20180201-00000001-wordleafs F1がレースクイーン廃止を発表!「現代の社会規範に適さない」] THE PAGE(ワードリーフ株式会社) 2018年2月1日</ref>。これではレースクイーンと結婚する[[ミカ・サロ]]のロマンスのようなケースが生まれなくなってしまうこともあり、懸念の声も広まっている<ref>{{citenews |url=https://f1-gate.com/other/f1_40744.html |title=現役レースクイーン 「女性差別じゃなくて職業差別」|publisher=f1-gate.com |date=2018-02-04 |accessdate=2018-09-23}}</ref>。
 
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モーターショーなどでも同様で、もともとアンダーグラウンド系の文化をフィーチャーした(前述のレッドブル・レーシングの例はこれにあたる)などの特殊な理由でもない限り、本来の商品と関係ない女性の露出度で集客しようとすることはまずない、といわれている。
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==コスチュームの変遷==
 
==コスチュームの変遷==
 
[[Image:レースクイーン4.jpg|300px|thumb|レースクイーン]]
 
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コスチュームのデザインは、同じチーム・スポンサーであっても毎年細部を含めて変更されており、その時代の流行が多く反映されている。
 
コスチュームのデザインは、同じチーム・スポンサーであっても毎年細部を含めて変更されており、その時代の流行が多く反映されている。
 
 
===1980年代以前===
 
===1980年代以前===
 
サーキットのイメージガールである、本来のレースクイーンの活躍が見られた時期。
 
サーキットのイメージガールである、本来のレースクイーンの活躍が見られた時期。
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またパンツスタイルも採用されるようになり、[[長ズボン]]([[スラックス]])と短い[[ホットパンツ]]に大別される。この場合もサイドを網状にしたりカッティングしたりするなど大胆な露出が施されていた。
 
またパンツスタイルも採用されるようになり、[[長ズボン]]([[スラックス]])と短い[[ホットパンツ]]に大別される。この場合もサイドを網状にしたりカッティングしたりするなど大胆な露出が施されていた。
 
この時期ならではのものに、[[厚底靴]]や[[ギャル|コギャル]]風メイクの導入が挙げられる。
 
  
 
===2000年代後半===
 
===2000年代後半===
 
引き続きセパレートタイプが主流となっているが、色や素材の違うパターンを織り込んで縫製された、細部にわたる複雑なデザインのものへと変化している。また[[ショートパンツ]]は[[ローライズ]]タイプが主流となっている。またアクセサリー・帽子・上着もチームによってさまざまに取り入れられている。さらにスポンサーによってはドレスや[[メイド服]]、[[セーラー服]]など、[[萌え]]系[[コスプレ]]を意識したデザインも登場しており、露出一辺倒からの転換がうかがえる。
 
引き続きセパレートタイプが主流となっているが、色や素材の違うパターンを織り込んで縫製された、細部にわたる複雑なデザインのものへと変化している。また[[ショートパンツ]]は[[ローライズ]]タイプが主流となっている。またアクセサリー・帽子・上着もチームによってさまざまに取り入れられている。さらにスポンサーによってはドレスや[[メイド服]]、[[セーラー服]]など、[[萌え]]系[[コスプレ]]を意識したデザインも登場しており、露出一辺倒からの転換がうかがえる。
  
見えないところでは、[[ヌーブラ]]の登場により、それまでのガムテープによる豊胸術が影を潜めた。
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== 廃止 ==
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* 性差別に関するマナーは欧米は当然のごとく、ユーラシア・アジアでも非常に厳しくみられる傾向が21世紀に入り急激に強まっており、グリッドガールはその批判の先頭に立たされてきたこともあって、[[2018年]]1月31日、[[フォーミュラ1]]は「現代の社会規範にそぐわない」として[[2018年のF1世界選手権|2018年シーズン]]からグリッドガールの廃止を決定した<ref>{{Cite web|url=http://www.afpbb.com/articles/-/3160728|title=F1、グリッドガール廃止 「現代の社会規範にそぐわず」|publisher=[[フランス通信社]]|date=2018-02-01|accessdate=2018-05-26}}</ref>。グリッドガールに代わって「グリッドキッズ」を導入した<ref>{{Cite web|url=http://www.as-web.jp/f1/269783?all|title=F1、グリッドガール廃止に代わって『グリッドキッズ』の導入を正式発表|publisher=オートスポーツWeb|date=2018-02-06|accessdate=2018-05-26}}</ref>。[[グリッドボーイ]]を試験的に導入したうえでの変更であった。
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== レースクイーンのイベント ==
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*[[レースクイーン・オブ・ザ・イヤー]]
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*[[日本レースクイーン大賞]]
  
 
==レースクイーン出身タレント(50音順)==  
 
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「[[:Category:レースクイーン]]」も参照
 
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*[[あいざわかおり]](相沢かおり)
 
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*[[相澤仁美]] - [[2005年]][[SUPER GTイメージガール]]
 
 
*[[相沢まき]](矢野麻衣子)
 
*[[相沢まき]](矢野麻衣子)
*[[赤松寛子]]
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*[[あべみほ]]
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*[[安西ひろこ]]
 
*[[飯島直子]]
 
*[[飯島直子]]
*[[石黒都記子]]
 
*[[いけだりか]]
 
*[[和泉由希子]]
 
*[[青木夕夏|池本まいか]]
 
 
*[[インリン・オブ・ジョイトイ]]
 
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*[[上原美優]]
 
*[[牛川とこ]]
 
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*[[麻田ユリカ]](江口望)
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*[[江角マキコ]](元・女優、元・実業団バレーボール選手)
*[[江角マキコ]]
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*[[榎木らん]]
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*[[遠藤賀子]]
 
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*[[岡本夏生]]
 
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*[[緒川たまき]]
 
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*[[綾川ゆんまお]] - コスプレタレントとして活動中
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*[[おのののか]](タレント、元・東京ドーム売り子)
*[[尾崎由衣]](水木由奈)
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*[[尾崎亜衣]](水木杏奈)
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*[[海川ひとみ]]
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*[[柏木美里]]
 
*[[柏木美里]]
*[[桐原エリカ]]
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*[[片瀬ゆき]]
*[[上村ひな]]
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*[[かとうれいこ]]
*[[北山えり]]
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*[[橘田いずみ]](南斗愛美) - 声優として活動中
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*[[小暮あき]]
 
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*[[坂井泉水]](蒲池幸子)
 
*[[坂井泉水]](蒲池幸子)
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*[[佐藤あずみ]]
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*[[三浦りさ子]](設楽りさ子)、夫は[[三浦知良]](サッカー選手)
*[[杉浦未幸]] - 元[[おニャン子クラブ]]の逆バージョン
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*[[高杉さと美]]
 
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*[[貴村真夕子]]
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*[[辰巳ゆい]][[AV女優]]、[[タレント]]、[[女優]]へ転身)
*[[田波涼子]]
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*[[浜田翔子 (タレント)|浜田翔子]]
 
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*[[原久美子]]
 
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*[[細川ふみえ]]
*[[古崎瞳]]
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*[[星杏奈]](日本最初のレースクィーンといわれている人物)
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*[[堀口としみ]]
 
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*[[三咲舞花]]
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*[[水谷さくら]]
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*[[水谷さくら]](実姉の[[仁科百香]]もレースクイーンとして活動している)
 
*[[三瀬真美子]]
 
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*[[三井ゆり]]
 
*[[三井ゆり]]
 
*[[室井佑月]] - 作家、テレビのコメンテーターとして活躍
 
*[[室井佑月]] - 作家、テレビのコメンテーターとして活躍
*[[守口文子]]
 
 
*[[森下千里]]
 
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*[[森田香央里]]
 
*[[守田奈緒子]]
 
 
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*[[吉岡美穂]]
 
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*[[吉永千夏]](後藤知恵)
 
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*[[若槻千夏]] - [[全日本GT選手権]]イメージガール
 
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==その他のレースクイーン出身著名人==
 
==その他のレースクイーン出身著名人==
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*[[井原慶子]](カーレーサー・[[日産自動車]]株式会社[[社外取締役]]
*[[井原慶子]](カーレーサー)
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*芳賀美里(元レーシングチーム「[[ディレクシブ]]」オーナー)
*椎名絵里香([[アダルトビデオ|EROTIC Vシネマ]]女優)
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*[[オ・ユナ]]([[韓国]]出身女優、2000年サイバーレーシングクイーン選抜大会第1位)
*[[鈴木美穂 (モデル)|鈴木美穂]](ヌードモデル・女優)
+
*[[月見栞]]([[AV女優]]
+
*[[月城まおら]](AV女優)
+
*芳賀美里(レーシングチームオーナー)
+
  
==架空のレースクイーン==
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==脚注==
*[[永瀬麗子]]
+
<references/>
*[[深水藍]]
+
*[[吉乃ひとみ (バーチャルアイドル)|吉乃ひとみ]]
+
  
==関連項目==
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== 関連項目 ==
[[Image:レースクイーン7.jpg|300px|thumb|レースクイーン]]
+
{{Commonscat|Auto racing girls|レースクイーン}}
*[[ハイレグ]]
+
 
*[[グラビアページ]]
 
*[[グラビアページ]]
*[[グラビアアイドル]]
 
*[[モデル (職業)|モデル]]
 
*[[イベントコンパニオン|コンパニオン]]
 
*[[Tバック]]
 
*[[カメラ小僧]]
 
*[[コスプレ]]
 
*[[フォーミュラ・ニッポン]]
 
*[[全日本GT選手権]] - [[SUPER GT]]
 
*[[スーパー耐久]]
 
 
*[[ZENT sweeties]]
 
*[[ZENT sweeties]]
*[[鈴鹿サーキットクイーン]]
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* [[チアリーダー]]
 +
;イベント、会場のマスコット
 
*[[SUPER GTイメージガール]]
 
*[[SUPER GTイメージガール]]
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*[[スポーツのマスコットキャラクター一覧]]
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2019年5月21日 (火) 19:01時点における版

レースクイーン

レースクイーン(race queen)は、モータースポーツ(自動車、オートバイなどのレース)に参戦する各チームのスポンサーコンパニオンである。主として20歳前後の女性が就いている。

概要と変遷

レースクイーン

元々はレース主催者などに雇われた(選ばれた)数名の女性(例えば鈴鹿サーキットクイーン等)で、優勝者の表彰などレース運営の中で一定のシンボル的役目を担う者を指す言葉だったが、現在ではそれらの女性をサーキットクイーンと呼び、チームに雇われたキャンペーンガール(キャンギャル)をレースクイーンと呼ぶようになっている。また「レースクイーン」という用語は元々英語のPromotional modelのサーキット版というニュアンスで作られた和製英語で、英語では上記の「Promotional model」に加え「Paddock girls」などの名称が用いられている。

レースクイーンの分類としては、純粋にレースクイーンだけを生業とする者がいる一方で、学生やその企業の従業員が兼業で就業することもままある。また、タレントや俳優として名を成した者もしくはグラビアアイドルなどでデビューした後に年契約でレースクイーンを務める、コスプレイヤーネットアイドルといった「アイドル予備軍」が参入する、など経歴や形態が多様化している。現役女子高生のレースクイーンといった低年齢化も進んでいる。

1999年男女雇用機会均等法改正に伴い「レースクイーン」の名称が消滅する可能性があったが、回避されている。一方で均等法施行後は「サーキットレディ」という呼称がしばしば使われるようになっており、また中には求人広告に「18歳以上の男女」という表記をしているチームもある。

歴史

1960年代後半に小川ローザらがサーキットでモデルとして活躍したのが起源といわれている。以後その形態にあまり変化はなく、開会式や表彰式のアシスタントとして従事する程度であったが、1984年に開催された日本最高峰のオートバイ耐久レース「鈴鹿8時間耐久ロードレース」で、一部チームのキャンペーンガールがチーム名のロゴマークを入れた水着を着て応援し、話題となった。

1980年代後半のバブル経済絶頂期に入ると、チームやスポンサー企業のロゴが入った極めて布地面積が少ないハイレグ・レオタードを身に纏った女性たちがサーキットに多数出現し、人気を博した。それ以降、このようなスタイルがレースクイーンの主流として定着した。特にオートバイのレーシングチームでキャンペーンガールを務めた飯島直子岡本夏生の大ブレイクで、レースクイーンはサーキットを飛び出して様々な舞台へと進出するようになっていった。当時は日本以外の国では余り存在しておらず、レースクイーンは日本が発祥の地であると言われている。

現状

レースクイーン

現在はレースクイーン専門の芸能事務所が多数あり、その事務所がレースが行われない週末を利用してカメラ小僧向けのアマチュア撮影会を開催し、所属のレースクイーンをモデルとして出演させて収益を得る、といったことが行われている。そのため最近では、レースはスポンサーアピール以上に撮影会の開催の宣伝の場ともなっている(カメラ専門誌の広告にスタジオ主催の撮影会スケジュールが掲載されていることが多い)。

またメディアでは、つくばテレビの『エンタ!371』のほか、『ギャルズパラダイス』・『トップクイーン』など、紙媒体と連動した専門サイトがある。業態が変わって以降のつくばテレビは、レースクイーンの温泉紀行などの企画ものも含め、複数のコンテンツを持つ。

逆に「現役レースクイーン」の肩書き欲しさに、イベントコンパニオン関連の事務所(中でもパチンコ系のイベント会社)やアダルトビデオの制作会社(ソフト・オン・デマンドなど)が自社の資金でレーシングチームのスポンサーとなり、自社のコンパニオンやAV女優をレースクイーンに起用するといった例も見られる。特にAV女優をレースクイーンとしたソフト・オン・デマンドの例(2002年のフォーミュラ・ニッポン山本清大をスポンサードした)では、当時プレスのみならずレース関係者、一般の観客の間からも激しい批判が起こった。

1990年代後半から、「レースクイーン・キャンギャル情報誌」を名乗る書籍(雑誌、ムック等)が雨後の筍のごとく次々と創刊されたが、『オートスポーツ』別冊として当初スタートした『ギャルズパラダイス』以外は大方ほんの数年で軒並み休刊廃刊に追いやられている。

国内モータースポーツで一番動員力があるSUPER GT(旧全日本GT選手権)は注目度も高いため、年々レースクイーンの数も増加の一途をたどった。特に2003年には飽和状態が激化し、1レースで200名以上、1台のマシンに10名以上が立つチームも現れたことから、翌2004年以降は競技の進行を円滑に行うため「1台につき4名まで」という制限が主催者より課せられている。さらにシーズン直前には各チームのレースクイーンの着用するコスチュームの審査が行われ、過剰な露出が見られるものに対しては参加を認めない条項を課しており、シーズン中に規定に反する物に変えた場合は当該レースクイーンを外すことも定められている。他に、1シーズン中に参加するレースクイーンは登録しているメンバーのみとし、何らかの理由で人数が欠ける事態があっても欠員補充は原則認めないという規定が定められ、規制も厳しくなっている。

日本国外での状況

韓国中国でも「レーシングガール」なる女性がサーキットに華を添えている。

欧米では「Paddock Girls」「Grid Girls」等の名称で、決勝レース時のダミーグリッドでの看板持ちなどに女性を起用することが多いが、これは基本的にレース主催者側が用意するもので、日本のレースクイーンのように各チームと契約してレース毎に帯同する形態とは異なる。ただ欧米ではこれらの女性についても「性差別の象徴」とみなして批判する意見があり、実際にFIA 世界耐久選手権(WEC)では2015年よりグリッドガールを原則廃止している[1](ただし富士スピードウェイで行われる日本ラウンドでは、2017年現在もグリッドガールが存在している[2])。

F1でも2015年ブラジルグランプリでは「女性だけを起用するのは不公平」との意見から「Grid boy and girl」として男女混在形式が導入されたほか[3]、2017年末にはWEC同様にグリッドガールを原則廃止すべきとの議論が巻き起こった(ただしドライバーやチーム関係者はこれに反対している)[4]。2018年1月にはF1が「現代の社会規範に適さない」としてレースクイーン(グリッドガール)廃止を発表した。このように、レースクイーン/グリッドガールに対する風当たりが強まりつつあるが、元レースクイーンの女優のケリー・ブルックは「これまで得た中で最高の仕事の1つでした。華やかに着こなし、明らかに見栄えの良いものでしたが、それを(何かに)利用されていると感じたことはありませんでした」と、コメントしている[5]。これではレースクイーンと結婚するミカ・サロのロマンスのようなケースが生まれなくなってしまうこともあり、懸念の声も広まっている[6]

コスチュームの変遷

レースクイーン

コスチュームのデザインは、同じチーム・スポンサーであっても毎年細部を含めて変更されており、その時代の流行が多く反映されている。

1980年代以前

サーキットのイメージガールである、本来のレースクイーンの活躍が見られた時期。

コスチュームはTシャツタンクトップホットパンツの組み合わせに、足元はブーツといういでたちが一般的。季節によって、丈の短いジャケットが加わる場合もある。たすきは必携で、時代やサーキットによっては、ミニスカートティアラも見られる。

まだロングヘアはあまり見られない。

1980年代から1990年代前半

当時のエアロビクスブームの影響から、足ぐりの角度を極端に上げたハイレッグカット(ハイレグ)のワンピース型レオタードが主流となり、これにスポンサー名を直接プリントするか、またはたすきが用いられる。下には海外製を中心とした、ジャズダンス用のマチの見えない光沢のあるストッキングが組み合わされた。また、Tバックタイプのレオタードを着用するレースクイーンも多く見られた。

ピンヒールと大きな傘、そして当時流行の髪形(初期はレイヤー、その後ワンレンソバージュ)とともに、レースクイーンの象徴的なスタイルとして強い印象を与えた。フェイスメイクは色黒、太眉が主流であった。

1990年代後半

ハイレグ路線から転換し、極端なミニスカートのワンピースが主流となる。スパンデックス素材で作成された体のラインがそのままに出るものから、徐々にエナメル素材(PVC)のものへと変化していった。

ワンピースの利点は布地面積が広いことであり、スポンサーロゴが大きくプリントされ、企業やチームカラーで色とりどりにデザインされた。大きな襟が付いていることも特徴的だった。

ハイレグに代わるセクシーさを求め、大胆なスリットを設けたり、バストの部分をくり抜き、谷間を強調するデザインが現れた。

2000年代初頭

レースクイーン

大きな変化としてはワンピースからセパレートタイプへの移行が挙げられる。ウエスト部分を露出したアンダーバストまでの上衣(ホルターネック・チューブトップハーフトップキャミソールが中心)とミニスカートに、ブーツ(夏季はサンダル)、春や秋には七分袖丈の上着を合わせるというスタイルが主流となった。ワンピース時代と比べスポンサーロゴは小さくなったが、カラーリングの組み合わせが容易になった。

またパンツスタイルも採用されるようになり、長ズボンスラックス)と短いホットパンツに大別される。この場合もサイドを網状にしたりカッティングしたりするなど大胆な露出が施されていた。

2000年代後半

引き続きセパレートタイプが主流となっているが、色や素材の違うパターンを織り込んで縫製された、細部にわたる複雑なデザインのものへと変化している。またショートパンツローライズタイプが主流となっている。またアクセサリー・帽子・上着もチームによってさまざまに取り入れられている。さらにスポンサーによってはドレスやメイド服セーラー服など、萌えコスプレを意識したデザインも登場しており、露出一辺倒からの転換がうかがえる。

廃止

  • 性差別に関するマナーは欧米は当然のごとく、ユーラシア・アジアでも非常に厳しくみられる傾向が21世紀に入り急激に強まっており、グリッドガールはその批判の先頭に立たされてきたこともあって、2018年1月31日、フォーミュラ1は「現代の社会規範にそぐわない」として2018年シーズンからグリッドガールの廃止を決定した[7]。グリッドガールに代わって「グリッドキッズ」を導入した[8]グリッドボーイを試験的に導入したうえでの変更であった。

レースクイーンのイベント

レースクイーン出身タレント(50音順)

Category:レースクイーン」も参照

その他のレースクイーン出身著名人

脚注

  1. FIA世界耐久選手権のグリッド・ガールが今年から廃止に! - autoblog日本版・2015年4月8日
  2. 日本のトップレースクイーン8名が世界耐久選手権のグリッドを華やかに演出 - NewsWalker・2017年10月2日
  3. Verstappen also no F1 ‘grid boy’ fan - ThisisF1・2015年11月17日
  4. グリッドガール廃止説にドライバーたちが反対「F1から美しさをこれ以上奪わないで……」 - オートスポーツ・2017年12月18日
  5. F1がレースクイーン廃止を発表!「現代の社会規範に適さない」 THE PAGE(ワードリーフ株式会社) 2018年2月1日
  6. (2018-02-04) 現役レースクイーン 「女性差別じゃなくて職業差別」 f1-gate.com [ arch. ] 2018-09-23
  7. (2018-02-01) F1、グリッドガール廃止 「現代の社会規範にそぐわず」 フランス通信社 2018-02-01 [ arch. ] 2018-05-26
  8. (2018-02-06) F1、グリッドガール廃止に代わって『グリッドキッズ』の導入を正式発表 オートスポーツWeb 2018-02-06 [ arch. ] 2018-05-26

関連項目

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レースクイーン画像

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