テンプレート:Lang

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日本語以外の表記を行う際に、言語タグを明示的に指定して表示させるためのテンプレートです。このテンプレートを使うことで、漢字のグリフ字体)の違いを表現したり、ハングル等の文字化けを防いだりできます。

注意 - インド系文字(ブラーフミー系文字)などの一部の文字を表示するには、本テンプレートでの言語タグ指定に加えて、お使いのコンピューターのオペレーティングシステムウェブブラウザーの設定が必要になる場合があります。詳しい情報はヘルプ:特殊文字を参照してください。

使い方

{{Lang|言語タグ|文字列}}

言語タグ

詳細は IETF言語タグ を参照

言語タグはBCP 47で定義されています。言語タグはハイフンで区切られた一連の下位タグ(subtag)から構成されます。このうちlanguageのみ必須で、それ以外は省略可です。下位タグは不要な場合には可能な限り省略することが推奨されます。

書式:language-script-region-variant-extension-privateuse

言語タグの下位タグの一覧
下位タグ名 指定内容 説明
language ISO 639(言語名コード) 言語の特定を避けたい場合はund(undetermined、「非決定」の略)を指定できる。
小文字で書くことが推奨される。
script ISO 15924(用字系コード) 省略された場合にはその言語の基本の用字系が選択される。
1文字目を大文字で書くことが推奨される。
region ISO 3166-1(国名コード)
ISO 3166(地域名コード)
大文字で書くことが推奨される。
variant 方言など、上記の下位タグでカバーしきれない情報を示す。
extension (予約領域)
privateuse (私的領域。ウィキペディアでは使用されていない)

言語タグの例

  • 単純な例(language
    • en:英語
    • ko:朝鮮語
    • zh:中国語
  • language-regionの例
    • en-GB:イギリスで用いられている英語
    • ko-KP:朝鮮民主主義人民共和国で用いられている朝鮮語
    • zh-TW:台湾で用いられている中国語
    • es-005:南米で用いられているスペイン語
  • language-scriptの例
    • ar-Latn:アラビア語、ラテン文字転写
    • zh-Hans:中国語、簡体字
    • zh-Hant:中国語、繁体字
    • ain-Kana:アイヌ語(仮名表記)
    • ain-Latn:アイヌ語(ラテン文字表記)
    • und-Hant:言語非決定、繁体字(伝統字)[1]
  • language-script-region の例
    • zh-Hant-HK:香港で用いられている中国語、繁体字
  • language-variantほかの例
    • sl-nedis:スロベニア語 Nadiza 方言
    • de-CH-1901:スイスで使用されるドイツ語、1901年版正書法利用

用途

言語タグは以下の用途に用いられます。

  • ウェブブラウザーがどのフォントなどを用いるかを決定する判断材料として利用します。
  • アクセシビリティー。スクリーンリーダーが正しく発音するのに利用します。
  • スペルチェッカーや文法チェッカー。
  • ウェブブラウザーがどの字体・引用符・ハイフンなどを用いるかを決定する判断材料として利用します。
  • スタイルシートで特定の言語の色を変更できます(#スタイルシートの適用を参照)。執筆者の手助けになります。
  • 検索エンジンが文章をインデックスする際に利用できます。
  • ウィキペディアを再利用する出版社・開発者などが利用できます。
  • ウィキペディアにおける利用言語の統計に利用できます。

スタイルシートの適用

登録ユーザーは、個人設定のユーザーCSSを活用することによって、本テンプレートによって言語指定がされた文に特定のフォントを使用するよう指定することができます。

例:ロシア語の文に特定のフォントを指定する

 span[lang|=ru] { font-family:fonteskaya }

例:言語指定された文すべてにおいて色を変更する

 span[lang] { color:green }

使用例

例1:「骨」

「骨」という字のグリフは日本語と中国語では左右対称となっている。

日本語 中国語 中国語(台湾) 朝鮮語
入力例 {{Lang|zh|骨}} {{Lang|zh-tw|骨}} {{Lang|ko|骨}}
表示例

例2:「近」

「近」という字のグリフは日本語と中国語では1点しんにょうだが、朝鮮語では2点しんにょうである。

また、中国語(台湾)ではくねくねとした1点しんにょうとなっている(または2点しんにょう)。

日本語 中国語 中国語(台湾) 朝鮮語
入力例 {{Lang|zh|近}} {{Lang|zh-tw|近}} {{Lang|ko|近}}
表示例

例3:「偉」

「偉」という字のグリフは日本語と中国語では「韋」の形が異なっている。

日本語 中国語 中国語(台湾) 朝鮮語
入力例 {{Lang|zh|偉}} {{Lang|zh-tw|偉}} {{Lang|ko|偉}}
表示例

各言語用ショートカット

たとえば英語ならば、テンプレート:tnullと書く代わりに、専用テンプレート{{En}}を使い、テンプレート:Tnullと書けます。一覧はテンプレート:Catを見て下さい。

脚注

  1. RFC3066では、"You SHOULD NOT use the UND (Undetermined) code unless the protocol in use forces you to give a value for the language tag, even if the language is unknown. Omitting the tag is preferred."(「もし使用するプロトコルが言語タグについて値を与える事を強制するのでなければ、たとえその言語が不明であっても、UND(Undetermined)というコードを使用すべきではない。その場合、タグを省略すべきである」) としていることに注意。

関連項目

外部リンク