「スペランカー」の版間の差分

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『'''スペランカー'''』 (''Spelunker'') は[[1983年]]に[[マイクロ・グラフィック・イメージ]]社より[[Atari 8ビット・コンピュータ|ATARI-8bit]]プラットホームにて発売された[[アクションゲーム]]。主人公を操り迷宮の最下層を目指す[[サイドビュー]]の[[アクションゲーム]]。日本国以外<!-- 具体的な国が分かれば変えて下さい -->ではATARI-8bitプラットフォームの他、[[コモドール64]]にも移植された。
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タイトルの「スペランカー」は「アマチュア活動で洞窟を探検する者」を指す。
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== 基本ルール ==
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ヘルメットをつけた洞窟探険家を操作し、洞窟最下層にある秘宝の山をめざす。
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画面上部には時間経過で減るエネルギーゲージが設定されており、これがなくなると1ミスとなる。このゲージは体力と見なされていることが多いが、エネルギーガンを打つと減ることからもわかるようにエネルギーゲージである。このゲージはアイテムを取ることで回復可能。また、自分の身長の半分の高さを落下してもミスとなる。他に、触るとミスになる障害物が多数ある。また、鍵を取得しないと開かない扉が2種類(赤と青)ある。
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隠しアイテムとして、特定の場所でジャンプすることで出現する1up・得点二倍(一定時間)・無敵(一定時間。ただし段差からの落下やエネルギー切れには効果無し)・赤い薬(一定時間スピードとジャンプの飛距離がアップ)と、壁を爆弾で爆破することで現れるダイヤがある。
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また、ミラクルと呼ばれるアイテムは、取ると何らかのアイテムが増える(ランダムではなく、内部的にフレーム毎で決まった変化をしている)
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秘宝の山にたどり着くと開始地点まで戻り難易度が上がる。以降はこれを繰り返す。
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[[1985年]]にアイレムが[[ファミリーコンピュータ]]用ソフトとして販売した。[[2007年]][[8月28日]]から[[Wii]]の[[バーチャルコンソール]]で配信されている。オリジナルとはキャラクターの色が異なっており、ゲーム中に流れるBGMが追加されている。
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クリア周回を重ねるとクリアに必要なアイテムが見えなくなるなど、難易度が上昇するため、どこまで続けられるかという[[やり込み]]要素も存在する。256周目(6周すると1周目に戻るので、つまり256周目は4周目にあたる)は1周目とほぼ同じだがカギが表示されず、257周目は1周目と全く同じになる。
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当時のアイレムのファミリーコンピュータ用カートリッジは前部に取り付けられた赤い[[発光ダイオード]]で電源のオン/オフが確認できる。また少数だが、再版と思しき発光ダイオードの無いカートリッジも存在する<!--スクーンなども同じカートリッジ-->。
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== 最弱の主人公としてのスペランカー ==
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本作は、プレイヤーキャラクターが非常に死にやすいことで知られている。ゲーム開始直後のゴンドラからの落下は定番となっており、自分の身長ほどの穴に落下、コウモリのフンに接触、少々勾配のある下り坂で前方にジャンプ、十分距離をとっていたはずの爆弾の爆発、自分の出したフラッシュに接触、赤い薬を飲んで制御しきれないなどミスの要因は非常に多い。特に坂からジャンプしてミスとなるように落下判定はシビアで、わずか数[[ドット]]の落下で死亡し、その高さはキャラクターの膝の高さと同等とよく言われる。ただし、これは誤解で、実際には膝の高さではなく身長程度の高さでないと死亡しない(16ドットの身長に対して15ドットまでの落下には耐える)。ゲーム序盤での段差越えがそう誤解させる理由のひとつである。このことが原因で、本作のプレイヤーキャラクターはアクションゲーム史上「最弱の主人公」「最も足腰が弱い主人公」と揶揄されるに至った([http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_sl/vc_sl_01.html Wiiのバーチャルコンソールでの『スペランカー』の紹介])。
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アピエスからゲーム事業を引き継いだ、ファミコン版を発売したアイレムの後身となる[[アイレムソフトウェアエンジニアリング]]のウェブサイトでは『スペランカー先生』として主人公のひ弱さをネタにした[[4コマ漫画]]が掲載され、[[電撃「マ)王]]でも専用のコーナーを持った。これは『スペランカー』のゲームそのものの人気の一助となり、バーチャルコンソール配信では、一時的にだが、『[[スーパーマリオブラザーズ]]』を抑えてダウンロードランク1位になった。
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なお、この「主人公が弱い」というインパクトからか、[[ファミ通]]の1000号における「読者が選ぶ未来に伝えたいゲーム」というアンケートでは投票総数1万を越える中から『[[ドラゴンクエストVI 幻の大地]]』や『[[MOTHER3]]』といったビッグタイトルを抑え30票で54位と高い順位になった。理由としては「進めるようになると自信が付く」「我慢強くなる」などかなり前向きな意見が多かった。
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== 国内アーケード版 ==
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[[1985年]]にアイレムが発売。大幅なアレンジが施されており、全く別のゲームとなっている。残機制ではなくバイタリティ制を採用、段差からの転落やガスなどの障害物への接触でもダメージは受けるがすぐ死ぬことはない。バイタリティが充分に残っていれば、身長の20倍以上の高さから落下しても平気であり、難易度はファミリーコンピュータ版より低い。しかし、何もしなくても時間の経過でバイタリティが少しずつ減っていくために、回復アイテムを取りながら進む必要がある。パワーアップアイテムを取りすぎるとスピードアップしすぎてかえって死にやすくなる傾向にある。
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== 続編 ==
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アーケード、ファミリーコンピュータ共に続編が出ている。ゲームシステムは両者で全く別物である。
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アーケード版は前作を踏襲したゲームシステムで、最下層まで進むのが目的のアクションゲームである。
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ファミリーコンピュータ版『[[スペランカー2 勇者への挑戦]]』は、当時の風潮に強い影響を受け、[[コンピュータRPG|RPG]]のテイストが強くなっている。探検家・エスパー・聖職者の3人のうち誰かを操作し謎を解いていくという内容でヒットポイントや魔法(のようなもの)が存在する。
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== 関連項目 ==
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* [[アピエス]] -1997年、アイレムソフトウエアエンジニアリング株式会社にゲーム開発部門を譲渡。
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* [[アイレムソフトウェアエンジニアリング]]
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* [[シャドウゲイト]] - スペランカーとは別の意味で、主人公の死の多いゲームとして知られる。
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* [[アウターワールド]] - 同じく主人公が死にやすいうえ、要因も多彩なゲーム。
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*[[多村仁]] - プロ野球選手。故障が多いことからネット上ではそう呼ばれる事がある。
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==外部リンク==
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*[http://www.apies.co.jp/ 株式会社アピエス]
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*[http://www.irem.co.jp/ アイレムソフトウェアエンジニアリング株式会社]
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*[http://www.speleology.jp/caving.html 日本洞窟学会] - スペランカーという用語の、本来の意味についての解説がある。
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*[http://www.nintendo.co.jp/wii/vc/vc_sl/ バーチャルコンソール スペランカー]
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*[http://strategywiki.org/wiki/Spelunker STRATEGY WIKI::Spelunker] - [[ATARI-8bit]]版、[[コモドール64]]版のパッケージ、スクリーンショットが掲載されている。
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[[Category:アイレム]]
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[[Category:アーケードゲーム]]
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[[Category:1983年のコンピュータゲーム]]
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[[de:Spelunker]]
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[[en:Spelunker (video game)]]
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[[pt:Spelunker]]

2008年9月25日 (木) 20:16時点における版

スペランカー
ゲームジャンル アクションゲーム
対応機種 ATARI-8bit
コモドール64[C64]
ファミリーコンピュータ[FC]
MSX
アーケード[AC]
Wiiバーチャルコンソール
開発メーカー マイクロ・グラフィック・イメージ
運営メーカー  
発売メーカー マイクロ・グラフィック・イメージ(初期)
ブローダーバンド
アイレム(現・アイレムソフトウェアエンジニアリング
バージョン  
プレイ人数 1人(2人交互プレイ可)
ソフト媒体 FC:320Kbitカセット
MSX:256Kbitカセット
稼動時期  
運営開始日  
発売日 ATARI-8bit:1983年
C64:1984年
FC:1985年12月7日
AC:1985年
MSX:1986年
Wii:2007年8月28日
販売価格  
利用料金  
使用ブロック数  
対象年齢  
コンテンツアイコン  
使用可能デバイス  
必要環境  
使用ゲームエンジン  
使用基板  
販売本数
その他の情報
テンプレート(ノート)

スペランカー』 (Spelunker) は1983年マイクロ・グラフィック・イメージ社よりATARI-8bitプラットホームにて発売されたアクションゲーム。主人公を操り迷宮の最下層を目指すサイドビューアクションゲーム。日本国以外ではATARI-8bitプラットフォームの他、コモドール64にも移植された。

日本ではアイレム(現・アイレムソフトウェアエンジニアリング)がライセンス販売を行い、1985年12月7日ファミリーコンピュータ用ソフトとして発売された。

タイトルの「スペランカー」は「アマチュア活動で洞窟を探検する者」を指す。

基本ルール

ヘルメットをつけた洞窟探険家を操作し、洞窟最下層にある秘宝の山をめざす。

画面上部には時間経過で減るエネルギーゲージが設定されており、これがなくなると1ミスとなる。このゲージは体力と見なされていることが多いが、エネルギーガンを打つと減ることからもわかるようにエネルギーゲージである。このゲージはアイテムを取ることで回復可能。また、自分の身長の半分の高さを落下してもミスとなる。他に、触るとミスになる障害物が多数ある。また、鍵を取得しないと開かない扉が2種類(赤と青)ある。

隠しアイテムとして、特定の場所でジャンプすることで出現する1up・得点二倍(一定時間)・無敵(一定時間。ただし段差からの落下やエネルギー切れには効果無し)・赤い薬(一定時間スピードとジャンプの飛距離がアップ)と、壁を爆弾で爆破することで現れるダイヤがある。

また、ミラクルと呼ばれるアイテムは、取ると何らかのアイテムが増える(ランダムではなく、内部的にフレーム毎で決まった変化をしている)

敵キャラは探検家を追跡するゴーストと、糞を落とす蝙蝠の2種。それぞれ、エネルギーゲージを消費して放つマシンガンと、アイテムの取得で使用可能になるフラッシュで退治できる。

秘宝の山にたどり着くと開始地点まで戻り難易度が上がる。以降はこれを繰り返す。

ファミリーコンピュータ版

1985年にアイレムがファミリーコンピュータ用ソフトとして販売した。2007年8月28日からWiiバーチャルコンソールで配信されている。オリジナルとはキャラクターの色が異なっており、ゲーム中に流れるBGMが追加されている。

クリア周回を重ねるとクリアに必要なアイテムが見えなくなるなど、難易度が上昇するため、どこまで続けられるかというやり込み要素も存在する。256周目(6周すると1周目に戻るので、つまり256周目は4周目にあたる)は1周目とほぼ同じだがカギが表示されず、257周目は1周目と全く同じになる。

当時のアイレムのファミリーコンピュータ用カートリッジは前部に取り付けられた赤い発光ダイオードで電源のオン/オフが確認できる。また少数だが、再版と思しき発光ダイオードの無いカートリッジも存在する。

最弱の主人公としてのスペランカー

本作は、プレイヤーキャラクターが非常に死にやすいことで知られている。ゲーム開始直後のゴンドラからの落下は定番となっており、自分の身長ほどの穴に落下、コウモリのフンに接触、少々勾配のある下り坂で前方にジャンプ、十分距離をとっていたはずの爆弾の爆発、自分の出したフラッシュに接触、赤い薬を飲んで制御しきれないなどミスの要因は非常に多い。特に坂からジャンプしてミスとなるように落下判定はシビアで、わずか数ドットの落下で死亡し、その高さはキャラクターの膝の高さと同等とよく言われる。ただし、これは誤解で、実際には膝の高さではなく身長程度の高さでないと死亡しない(16ドットの身長に対して15ドットまでの落下には耐える)。ゲーム序盤での段差越えがそう誤解させる理由のひとつである。このことが原因で、本作のプレイヤーキャラクターはアクションゲーム史上「最弱の主人公」「最も足腰が弱い主人公」と揶揄されるに至った(Wiiのバーチャルコンソールでの『スペランカー』の紹介)。

アピエスからゲーム事業を引き継いだ、ファミコン版を発売したアイレムの後身となるアイレムソフトウェアエンジニアリングのウェブサイトでは『スペランカー先生』として主人公のひ弱さをネタにした4コマ漫画が掲載され、電撃「マ)王でも専用のコーナーを持った。これは『スペランカー』のゲームそのものの人気の一助となり、バーチャルコンソール配信では、一時的にだが、『スーパーマリオブラザーズ』を抑えてダウンロードランク1位になった。

なお、この「主人公が弱い」というインパクトからか、ファミ通の1000号における「読者が選ぶ未来に伝えたいゲーム」というアンケートでは投票総数1万を越える中から『ドラゴンクエストVI 幻の大地』や『MOTHER3』といったビッグタイトルを抑え30票で54位と高い順位になった。理由としては「進めるようになると自信が付く」「我慢強くなる」などかなり前向きな意見が多かった。

国内アーケード版

1985年にアイレムが発売。大幅なアレンジが施されており、全く別のゲームとなっている。残機制ではなくバイタリティ制を採用、段差からの転落やガスなどの障害物への接触でもダメージは受けるがすぐ死ぬことはない。バイタリティが充分に残っていれば、身長の20倍以上の高さから落下しても平気であり、難易度はファミリーコンピュータ版より低い。しかし、何もしなくても時間の経過でバイタリティが少しずつ減っていくために、回復アイテムを取りながら進む必要がある。パワーアップアイテムを取りすぎるとスピードアップしすぎてかえって死にやすくなる傾向にある。

続編

アーケード、ファミリーコンピュータ共に続編が出ている。ゲームシステムは両者で全く別物である。

アーケード版は前作を踏襲したゲームシステムで、最下層まで進むのが目的のアクションゲームである。

ファミリーコンピュータ版『スペランカー2 勇者への挑戦』は、当時の風潮に強い影響を受け、RPGのテイストが強くなっている。探検家・エスパー・聖職者の3人のうち誰かを操作し謎を解いていくという内容でヒットポイントや魔法(のようなもの)が存在する。

関連項目

外部リンク


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