ジル・バレンタイン

ジル・バレンタイン(Jill Valentine)は、カプコンのゲーム『バイオハザード』シリーズに登場する架空の人物。

登場作品は『バイオハザード』『バイオハザード3』。2007年に発売された『バイオハザード アンブレラ・クロニクルズ』にも登場。また、対戦型格闘ゲーム『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』にも登場している。

キャラクターの設定

ラクーン市警察管轄下の特殊部隊「S.T.A.R.S」アルファチーム所属。チーム内のポジションはRS(リア・セキュリティ)であり主に後方の援護を担当している。

23歳という若い年齢で米陸軍特殊部隊軍デルタフォースの訓練プログラムを修了し爆発物処理などの特殊技能を有している。そのため手先が器用で簡単な鍵ならばキーピックで簡単に解錠できる技術を持っている。またピアノが上手。(『バイオハザード』にてゲーム内で『月光』を弾く。)1998年7月に発生した洋館事件（『バイオハザード』）では、同チームのクリス、バリー、ブラッドまたブラヴォーチーム唯一の生き残りであるレベッカと共に生還する。

事件後、洋館事件の舞台となったアンブレラのアークレイ研究所でアンブレラが行っていた非道な生物兵器開発の事実やS.T.A.R.S隊長のアルバート・ウェスカーがアンブレラのスパイであることを上司に報告するが信じてもらえなかった。しかし、クリスが1人で調査していることを知りクリス、バリーの3人でアンブレラと戦うことを決意する。その後ラクーンシティを離れた2人と後で合流する約束をし、ひとり街に残りアンブレラの研究施設を探り始める。そのためラクーンシティで発生したバイオハザードに巻き込まれる。

ラクーンシティでのバイオハザード（『バイオハザード3』）では市内で市民救出任務に当たっていたアンブレラの私設部隊「U.B.C.S」隊員のカルロス・オリヴェイラと協力し無事生還している。

第1作目のイメージイラストではショートヘアに見えるが、エンディングでベレー帽を外すシーンでは長髪である。後のシリーズではショートヘアで統一されている。

ゲーム上の特徴

『バイオハザード』ではクリスよりも体力が低く戦闘能力も低いが、クリスよりも多くアイテムを持てる(クリスは6個、ジルは8個まで)ことやキーピックの使用ができるため鍵の所有によるアイテムブロックを消費するクリスより多くのアイテムが運用できる。またクリス編には登場しないグレネードランチャーが使用できるためボス戦は比較的簡単。

リメイク版や『アンブレラ･クロニクルズ』ではスタンガンを所持している。

対戦型格闘ゲームである『MARVEL VS. CAPCOM 2』では自ら攻撃する技の他に、一部必殺技やハイパーコンボで『バイオハザード』シリーズでの敵であるクリーチャーが乱入してくる。また、アシストのタイプの一つにプレイヤーキャラの体力ゲージを回復させるものがあるキャラクターの一人でもあり、ジルの場合は『バイオハザード』シリーズでの回復アイテムであるハーブを差し出す。

『MARVEL VS. CAPCOM 2』での技一覧

必殺技

近接戦闘A

オーラをまとってのショルダータックルで突進する。強のみボタン押し続けで溜めて威力を上げることができ、さらにこの間自由に動く事ができる。また、空中でも出すことができる。

グレネードランチャー

『バイオハザード』シリーズでも使用するグレネードランチャーを撃つ。弾は山なりの軌道を描いて飛び、途中で爆発する。ボタン押し続けで爆発のタイミングを遅らせることができる。

応戦射撃

攻撃を受けるとそれをかわし、ハンドガンで反撃する当て身打ち技。

緊急回避A

ジルの後ろの画面端からゾンビが歩いて来る。これをジルがよけ、そのままゾンビが相手に向かって歩いていくため、攻撃になる（これは以下の緊急回避B・Cも同様）。強で出すと火だるまになったゾンビが登場する。

緊急回避B

ジルの後ろの画面端からケルベロスが走って来る。

緊急回避C

ジルの後ろの画面端上空からクロウが飛んで襲って来る。

ハイパーコンボ

近接戦闘A+

近接戦闘Aの強化版で、それと同様に空中でも出せる。

ロケットランチャー

『バイオハザード』シリーズでも使用するロケットランチャーを取り出して連射する。取り出す際にも攻撃判定がある。

CODE：T-002

ジルの目の前の地面が割れて光が溢れ出し、タイラントが現れて相手を攻撃する。追加コマンドで、ロケットランチャーで追撃する。