なかよし

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なかよし』は、講談社が発行する日本月刊少女漫画雑誌1954年12月創刊(1955年1月号)。ローマ字では「Nakayoshi」と表記されることが多いが、正式な表記は「Nakayosi」である。

概要[編集]

りぼん』(集英社発行)・『ちゃお』(小学館発行)と並ぶ、3大小中学生向け少女漫画雑誌のひとつで、これらは競合関係にある。なお、かつては『りぼん』・『ちゃお』に並ぶ競合誌として『ひとみ』(秋田書店発行)が存在していたが、休刊している(増刊は存続)。

創刊当初は漫画を含めた少女向け総合読み物雑誌であり、絵物語・グラフ・漫画の3つの柱を軸にしていたが、1958年ごろから漫画をメインとする誌面になった[1]2004年12月に創刊50周年を迎えた。現存する漫画雑誌としては日本最古の存在であり、さらに過去に存在した漫画雑誌を含めても1997年4月に『大阪パック』(1906年11月 - 1950年3月、43年4か月)の記録を抜いて日本最長寿記録を更新している。また現存する講談社発行の幼児および子供向けまたは少年・少女向け雑誌の中でも最古の歴史を持ち[2]、本誌の9か月後に創刊された『りぼん』とともに、数々の名作や著名な漫画家を輩出している。

美少女戦士セーラームーン』シリーズが大ヒットしていた1993年には発行部数が200万部台まで達していたが、1999年には70万部台に低下、『ちゃお』に抜かれて少女漫画誌でのシェアも3位に転落した。その後も発行部数低下は止まらず[3]、2008年末時点では34万部[4]とピーク時の1/6となっている。発行部数そのものは減少し続けているが、『りぼん』の部数が『なかよし』以上に落ち込んだため、2006年度以降の少女漫画誌のシェアは月刊誌で2位に再浮上している[5]。部数減の原因に関しては諸説言われており、これらに関しては別途後述。

2006年度「子供メディアに関する意識調査」(日本PTA全国協議会主催)で、本誌が『少女コミック』、『ちゃお』に続き、「親が子どもに読ませたくない雑誌」の第3位にランクインされた。

対象年齢[編集]

本誌のターゲット年齢層は『りぼん』と似ており、小学校中学年から中学校3年生までの女子児童・生徒とされているが、アニメタイアップ作品を中心に『りぼん』には少ない低年齢向けをターゲットにした作品もいくつかあり、『ちゃお』とともに女の子をターゲットとした幼年漫画誌と位置づけられることが多い。しかし、高年齢向けの漫画やおたくめいた漫画[6]も掲載されているため、基本的に幼児・小中学生の女の子にターゲットを絞っている『ちゃお』とは違い、高校生以上の女性読者や男性読者がコミックス派を中心に多く、読者の層が本誌・『りぼん』・『ちゃお』の3大小中学生向け漫画雑誌の中では最も幅広い状態となっている。

主な連載作品[編集]

※アニメ関連作品については、原作引用作は太字、タイアップ作は斜字で表記。

※6回以上連載された作品のみ掲載。

現在の主な連載作[編集]

順不同

過去の主な連載作[編集]

あ行[編集]

か行[編集]

さ行[編集]

た行[編集]

な行[編集]

は行[編集]

ま行[編集]

や行[編集]

ら行[編集]

わ行[編集]

読者投稿コーナー[編集]

歴代タイトル[編集]

  • ちゃめっこクラブ(イラスト担当:片岡みちる)
  • スーパーちゃめっこクラブ(イラスト担当:片岡みちる(途中から桜井明子がイラスト担当となり、キャラクターも変更になった))
  • みんな集まれ! なかよしっこパラダイス(イラスト担当:桜井明子)
  • GO→GO→なかよしチャンネル(イラスト担当:ナフタレン水嶋ゆみみ
  • なかよしスタジオ(イラスト担当:ナフタレン水嶋

歴代キャラクター[編集]

  • ちゃめっこクラブ/ハナコ、タロウ(途中から登場)、みーたん、すごい技だマン、ちゃっぴー、すごい技だニャン(読者投稿により名前決定)
  • スーパーちゃめっこクラブ
    • (片岡みちる版)/「ちゃめっこクラブ」と同じ。
    • (桜井明子版)/星野ナナ、銀次朗(読者投稿により名前決定)、高木とものすけ[7]、アル美(アルミニウム姫)
  • みんな集まれ! なかよしっこパラダイス/桜井明子版「スーパーちゃめっこクラブ」と同じだが、銀次朗が元の姿(弓かおる(読者投稿により元の姿と名前決定))になった。
  • GO→GO→なかよしチャンネル/むうす、セイヤ、ぜりー、さぶじい
  • なかよしスタジオ/ハル、アキ、ナツオ、フユミ、タカコ、さぶじい(「GO→GO→なかよしチャンネル」から引き続き参加)、サキ[8]

増刊号[編集]

増刊号として2003年より、「なかよしラブリー」が年4-5回発行されている。話の形態は一話完結の読みきりで、増刊号オリジナルの話もあれば、本誌の番外編も掲載される。

過去の増刊号[編集]

  • なかよし○○やすみランド(○○のなかには「はる」「なつ」「ふゆ」が入った)年3回 1997年より
  • なかぞう 年3-4回 1994年より
  • なかよし増刊るんるん 1991年より→「るんるん」として独立創刊
  • なかよしデラックス 1977年創刊
  • 別冊なかよし 1971年創刊

また「別冊フレンド」、「デザート」との共同編集による「ChuGirl」を発行したことがある。

なかよし ザ・ネクスト[編集]

なかよし ザ・ネクストは、なかよしで2000年から2002年にかけて年1回開催されたコンペ企画である。別冊付録に若手作家の読み切りを3本掲載し、読者投票で1位になった作品は本誌連載が約束された。

参加作品[編集]

☆は連載化獲得作

タイアップについて[編集]

1990年代以降、メディアミックスをはじめとしてさまざまなタイアップを模索し続けている。以下、ここにそれを記す。

テレビアニメ[編集]

『なかよし』とテレビアニメは切っても切れない関係にあるといってよい。「なかよし」の看板を背負った作品の多くがテレビアニメ化されている。

テレビ朝日[編集]

(NET→)テレビ朝日とは関係が深く、土曜19時台前半および日曜8時台後半で多くの作品が放送された。

土曜19時台前半には1981年から1983年にかけて『おはよう!スパンク』(1981年〜1982年)→『とんでモン・ペ』(1982年〜1983年)が、1991年から1997年にかけては『きんぎょ注意報!』(1991年〜1992年)→『美少女戦士セーラームーン』シリーズ(『セーラームーン』)が、それぞれ放送された。製作は、1980年代の2作はトムス・エンタテインメント、1990年代の2作は東映アニメーションが手掛けている。なお、1980年代の2作に関しては、関西地区の系列局である朝日放送が製作ホスト局を務めている。さらに、『とんでモン・ペ』はアニメのコミカライズだったのに対し、これ以外の3作品は漫画のアニメ化である。

日曜8時台後半では、1997年以降、該当時間帯で放送されているアニメ作品のコミカライズを担当(連載)している。なお、全作品、制作は東映アニメーション・製作ホスト局は朝日放送が担当している。その変遷は以下の通り。

夢のクレヨン王国』(漫画:片岡みちる、1997年〜1998年)→『おジャ魔女どれみ』シリーズ(漫画:たかなししずえ、1998年〜2003年、全5作)→『明日のナージャ』(漫画:あゆみゆい、2003年〜2004年)→『プリキュアシリーズ』(漫画:上北ふたご、2004年〜、2008年春の改編時点では6作目の『フレッシュプリキュア!』を放送中)

この2つの放送枠以外では、漫画のアニメ化作品としては金曜19時台前半の『キャンディ・キャンディ』(1976年〜1979年、東映アニメーション製作)、木曜19時台後半の『怪盗セイント・テール』(1995年〜1996年、トムス・エンタテインメント製作、製作ホスト局は朝日放送) 、アニメのコミカライズの連載ではローカルセールス枠の『ムーぽん』(1999年〜2001年)がある。

なお、『キャンディ・キャンディ』と『セーラームーン』に関しては日本国内ばかりか海外でも高い評価を受け、『セーラームーン』に至っては少女漫画とメディアミックスのあり方を大いに変えたと言われた。

NHK衛星第2テレビジョン(BS-2) 衛星アニメ劇場火曜前半[編集]

NHK衛星第2テレビジョン衛星アニメ劇場・火曜日前半(18:00 - 18:25)に、1994年から2002年にかけて、計4作品を送り込んだ。

第1弾の『超くせになりそう』のアニメ化こそ約1年で終了したが、その後の『あずきちゃん』は約3年、『カードキャプターさくら』(以下『CCさくら』)と『だぁ!だぁ!だぁ!』は約2年にわたって放送された[9]

さらに、『超くせになりそう』以外の3作品は後にNHK教育で再放送され、『あずきちゃん』と『CCさくら』ではファン層の裾野を広げる事に成功した。しかし、その一方で、放送日時が当初の土曜18時台後半から、『CCさくら』放送期間中に日曜18時台前半に変更になった上、両時間帯共にアニメ番組同士が裏番組として重なり、他の裏番組も含めた、激しい視聴率争いに巻き込まれた事は否定できない[10]

また、『CCさくら』については2004年から(中断期間を挟んでではあるが)2006年にかけてNHK教育で(NHK BS-2の放送からみての)再再放送が行われた(土曜18時30分-→一時中断→木曜19時25分-)。そしてその際、バンダイショウワノートから玩具・文具などの関連商品が再リリースされ、本放送並みの待遇を受けていた。しかし、再々放送ということで完全に新鮮味が薄れていた事、本誌と連動する連載がなかった事、中断期間があったためにその間に一部ファンが離れた事、そしてこの時も裏番組との激しい視聴率争いに巻き込まれた事[11]などにより、本放送・再放送の時のような目立ったヒットにはならなかった。

テレビ東京[編集]

テレビ東京と組んだ例としては、1984年〜1985年にかけて放送された『アタッカーYOU!』と1999年に放送された『スーパードール★リカちゃん』があるが、いずれも該当作品のみで関係が途絶えた。

その後2002年の『東京ミュウミュウ』(土曜8時台前半、製作ホスト局はテレビ愛知)から関係が復活した。以後の作品をここに記す。

ふぉうちゅんドッグす』(木曜18時台後半→ローカルセールス枠)→『マーメイドメロディぴちぴちピッチ』シリーズ(土曜8時台前半、製作ホスト局はテレビ愛知)→『シュガシュガルーン』(ローカルセールス枠)→『ゴーストハント』(深夜アニメ)→『かみちゃまかりん』(金曜17時台後半)→『しゅごキャラ!』シリーズ(ローカルセールス枠、2009年3月現在放送中)

ただ、中断期間がある上、『東京ミュウミュウ』→『マーメイドメロディぴちぴちピッチ』シリーズが連続して同一時間帯に放送されていた事を除けば放送日時を転々としている。また、2009年4月現在放送されている『しゅごキャラ!』シリーズはローカルセールス枠のため、テレビ東京系列局でも局によって放送日時は異なる。

UHFアニメ[編集]

UHFアニメの第1号は、本誌発祥の『わんころべえ』である。それからだいぶ期間が経って『まもって!ロリポップ』がアニメ化され、『地獄少女』の原作アニメ版も放送された。

もっとも、これらの作品は、全て独立UHF局以外のテレビ局でも放送されている[12]

ちなみにUHFアニメは深夜帯で放送されるものが多く、内容がハードめな「地獄少女」(TOKYO MXのみ全日帯放送)はもちろん、少女向け要素が強い『まもって!ロリポップ』も放送局のうちの2局が深夜帯で放送された実績がある。

なお、後述する『よばれてとびでて!アクビちゃん』についても、独立UHF局の一部で放送されたがゆえに、UHFアニメに含むことがある。

その他の地上波テレビ局[編集]

これまであげた所以外の地上波テレビ局と組んだ例としては、フジテレビと組んだ『リボンの騎士』(1968年〜1969年)と『あんみつ姫』(1986年〜1987年)、日本テレビと組んだ『ミラクル☆ガールズ』(1993年)と『魔法騎士レイアース』(1994年〜1995年、製作ホスト局はよみうりテレビ)、TBSと組んだ『アキハバラ電脳組』(漫画版のタイトルは『アキハバラ電脳組 パタPi!』、1998年)と『スウィート・ヴァレリアン』(製作ホスト局は毎日放送、バラエティ番組の『ブリンぶりん家」→「フューチャービーンズ~みらい豆」内で放送、2004年)がある。

なお、TBSと組んだ2作品に関しては、アニメのコミカライズという形だった。また、『あんみつ姫』、『ミラクル☆ガールズ』、『アキハバラ電脳組』については、放送しなかった系列局もある。特に『アキハバラ電脳組』については放送しなかった系列局のほうが多い。

CSテレビ局[編集]

アニメの放送が中心のCSテレビ局と組んだ例としては、2001年から2002年にかけて、キッズステーションと組んだ『よばれてとびでて!アクビちゃん』が存在する。ただこの作品は、キッズステーションだけではなく、一部の地上波テレビ局でも放送された実績がある。

また、先にあげたUHFアニメについても、キッズステーションでも地上波と同時に放送されたことがある。さらに、テレビ東京(および系列局)と組んだ作品に関しては、ごく一部の作品がアニメシアターXでも地上波と同時放送された。

OVA[編集]

魔法騎士レイアース』と『カードキャプターさくら』がOVA化されている。前者はテレビアニメ終了後に製作・リリースされた。後者は映像ソフトの購入特典映像として収録されている。

テレビドラマ・オリジナルビデオ[編集]

美少女戦士セーラームーン』(2003年〜2004年、CBC・TBS系列で放送[13])と『地獄少女』(2006年〜2007年、日本テレビおよび静岡第一テレビで放送)がテレビドラマ化されたことがある。もっとも、『地獄少女』については、テレビアニメのドラマ化的色合いの作品である。

また、『美少女戦士セーラームーン』とこの作品(原作漫画版)の母体になった『コードネームはセーラーV』がオリジナルビデオ(Vシネマ)化されている(なお、『コードネームはセーラーV』は「セーラーV」がセーラー万年筆に商標登録されていたため、『美少女戦士セーラームーン Act.ZERO』というタイトルになっている)。

小説[編集]

「なかよし」の版元である講談社は、少女向け小説レーベルとして講談社X文庫を設けているが、これと『なかよし』が組んだ例としては、1990年代前半に『月下美人』(芳村杏、原作はひうらさとる)と『あこがれ冒険者』(あさぎり夕)のノベライズ版のリリースがある。しかし、この2作のみで関係は途切れてしまった。

その後2001年に、小林深雪の脚本をもとに白沢まりもが漫画化した『夢をかなえる夏休み』をベースに小林が大幅に加筆し、タイトルを改めた小説『願えばきっとかなう』がティーンズハートからリリースされた。また、小野不由美ホワイトハートで発表し続けた『悪霊シリーズ』をベースに、いなだ詩穂が『ゴーストハント』というタイトルで漫画化している。ただ、『夢をかなえる夏休み』は、増刊枠の読みきりでしかなく、『ゴーストハント』については、もともとは『Amie』の連載だったものを、該当誌が廃刊に追い込まれたがゆえに『なかよし』が引き継いだものだった。

ゆえに、ライバル誌の『りぼん』と「コバルト文庫」(いずれも集英社)との関係に比べれば、つながりはかなり希薄である。

その一方で、2008年3月には本誌で連載された漫画のノベライズを目的とした「なかよし文庫」が立ち上げられた。詳細は該当項目参照。

ほかにも青い鳥文庫(こちらも講談社)作品から、『若おかみは小学生!』と『名探偵夢水清志郎事件ノート』を漫画化したことがあるが、これらは本誌連載ではなく、本誌の別冊付録という形で発表された。なお、同じ青い鳥文庫作品の『クレヨン王国』シリーズをベースにした『夢のクレヨン王国』は、小説の漫画化ではなく、小説をもとにしたテレビアニメの漫画化である。

2008年8月号からは池田美代子作のサスペンス小説『妖界ナビ・ルナ』の漫画版が連載されている。該当作品の原作の版元は、もともとは講談社ではなく、児童文学の世界での競合相手である岩崎書店であったが、2009年6月に刊行予定の新作に関しては青い鳥文庫からリリースされることがアナウンスされている。

玩具[編集]

1990年代初頭から2000年代初頭まではバンダイとのタイアップが多かったが、1998年から1999年まで放映された『スーパードール★リカちゃん』以降はタカラトミーとのタイアップも増えている。2009年現在ではバンダイとのタイアップは「ABC・東映アニメ制作日曜朝8時半のアニメ」関連のみである。

ゲームソフト[編集]

テンプレート:ゲームの注意S 1993年と1994年に本誌の掲載作品を題材にしたゲームソフトが製作・発売されたことがある。この時期は『美少女戦士セーラームーン』がヒットするなど本誌の最盛期であった。

その後はしばらく発売されていなかったが、2008年12月にニンテンドーDS用ソフト『なかよしオールスターズ めざせ学園アイドル』が発売されている[14]

なかよしといっしょ[編集]

ファミリーコンピュータ用ソフト。1993年、ユタカバンダイの関連会社)からリリースされた。

ジャンルはロールプレイングゲーム。当時の連載作品の世界を冒険するという設定になっており、一部の登場人物には専用のグラフィックも用意されている。また、各作品の作者である漫画家にもそれぞれ顔グラフィックが用意されている。

本誌の本来の購買層である低年齢層の女の子に配慮してか、ゲームシステムは一般的なロールプレイングゲームとはかなり異なり、簡略化されている部分がある(経験値や装備品の概念がない)。全体のボリュームも、最初から通してプレイしても数時間で終わらせることができる程度である。戦闘はコマンド入力方式ではなく、スロットマシンのように回転する絵柄を止めて、揃った絵によって行動が決まるという独特のものである。

登場する作品は、順に『きんぎょ注意報!』、『ポケット・パーク』、『ミンミン!』、『太陽にスマッシュ!』、『くるみと七人のこびとたち』、『美少女戦士セーラームーン』となっている。

ウェルカムなかよしパーク[編集]

ゲームボーイ用ソフト。1994年3月3日にバンダイからリリースされた。

位置付けとしては『なかよしといっしょ』のゲームボーイ版ではあったが、題材になった作品は『なかよしといっしょ』と多少異なっており、『美少女戦士セーラームーン』・『超くせになりそう』・『ポケット・パーク』・『熱烈台風娘』・『うしうしわーるど』の5作品となっている。

PANIC IN なかよしワールド[編集]

スーパーファミコン用ソフト。1994年11月18日に、バンダイからリリースされた。

これは、本誌連載作かつアニメ化の実績のある『美少女戦士セーラームーン』・『超くせになりそう』・『きんぎょ注意報!』の3作品に加え、アニメ化されたことのない『くるみと七人のこびとたち』のキャラクターが登場するアクションゲームである。

なかよしオールスターズ めざせ学園アイドル[編集]

ニンテンドーDS用ソフト。2008年12月18日にクリエイティヴ・コアから発売された。

概要[編集]

学園祭の最中の「なかよし学園」なる架空の学校を舞台に、主人公が、『なかよし』作品の主人公(ヒロイン)たちと会話することなどで、自身の魅力を上げていく、というのがおおよその内容。

主人公キャラクターに関しては、PEACH-PITやこげどんぼ*をはじめとする本誌執筆陣のうちの6人がキャラクターデザインを担当している。また、主人公の衣装も、キャラクターデザイン担当者がデザインしている。

登場作品[編集]

なかよし創刊55周年記念企画」と銘打たれているため、(2008年10月号時点で)連載中の作品のキャラクターのほか、過去の作品のキャラクター含めて合計70人(ただし人間ではないキャラクターも含む)登場している。

キャラクターが登場する作品は以下のとおり(いずれも2008年10月号時点、順不同)。

  • 連載中の作品

わんころべえ / ニーハオ パオパオ / しゅごキャラ! / AAA / 妖界ナビ・ルナ / 小川とゆかいな斎藤たち / ココにいるよ! / サファイア リボンの騎士 / ギリコイ / 夢みるエンジェルブルー(不定期連載)

  • 過去の作品

おはよう!スパンク / なな色マジック / 地獄少女 / あずきちゃん / オレンジ・プラネット / スクール×ファイト / きんぎょ注意報! / 怪盗セイント・テール / ミラクル☆ガールズ / デリシャス! / ゴーストハント / まもって!ロリポップシリーズ(『もどって!まもって!ロリポップ』名義) / うるきゅー / シュガシュガルーン / ぴちぴちピッチ(『マーメイドメロディぴちぴちピッチ』名義) / だぁ!だぁ!だぁ! / フィアンセはモンスター!? / カードキャプターさくら / 東京ミュウミュウ / キッチンのお姫さま / 若おかみは小学生!名探偵夢水清志郎事件ノート(両作品ともに主に別冊付録という形で発表) / かみちゃまかりんシリーズ(『かみちゃまかりんchu』名義、本誌連載終了後『なかよしラブリー』に事実上移籍) / 月光ヒメジオン(連載中断中)

ファッション[編集]

2006年9月号からはブランド子供服で知られるアパレルメーカーのナルミヤ・インターナショナルと提携し、「なかよし学園ファッション部」なるプロジェクトを立ち上げており、「エンジェルブルー」ブランドを題材にした漫画『夢みるエンジェルブルー』を発表した事がある。なお、該当作品は2009年4月号現在、断続的に発表されている(似た企画として、『ちゃお』が2002年 - 2004年にナルミヤ・インターナショナルとタイアップした作品を立ち上げたことがある。こちらは「mezzo piano」ブランドのみ使われた)。

ハロー!プロジェクト[編集]

ハロー!プロジェクトとのタイアップ漫画は、2000年代前半の本誌を語るうえで欠かせない。

2001年5月号からスタートした『娘。物語-モーニング娘。オフィシャルストーリー』は、連載開始当時、モーニング娘。(モー娘。)の人気が実質的にピークだったこともあって大ヒット、「なかよし」の部数回復に貢献した、とまで言われた。また、モー娘。メンバーが出演した映画『仔犬ダンの物語』の漫画版が掲載されたことがある。さらに、テレビ番組『ティンティンTOWN!』(日テレほか)の一部コーナーの漫画版が掲載されたり、さらに松浦亜弥サンリオとのコラボレーションキャラ「アヤンキー」とのタイアップ作も掲載されたりした。

しかし、『ティンティンTOWN!』とのタイアップは、番組そのものの失敗もあってこちらも失敗、「アヤンキー」とのタイアップ作も不発に終った。そしてモー娘。そのもののファン層から、『なかよし』本来の読者層である小・中学生女子が徐々に外れていったこともあり、結局、ショートに転換して生き残りを図ろうとした『娘。物語ミラクル』が2006年3月号(2006年2月3日発売)限りで終了。これにより、「なかよし」とハロー!プロジェクトとのタイアップ漫画は消滅した。 余談であるが2010年 からマガジンで AKB48の漫画が乗っている 主人公のみのりや 一部の人物以外は実名である

ディズニー[編集]

版元の講談社ディズニーと関係が深い[15]。それを生かしてディズニーとのタイアップ作品『きらら☆プリンセス』が連載されていた。詳細は該当項目参照。また、2008年4月号から2009年5月号まで、ディズニーがリリースしているトレーディングカードゲーム「マジカルダンス」を題材にした漫画が連載されている。

ドラマCD[編集]

『セーラームーン』、『ようこそ!微笑寮へ』、『カードキャプターさくら』がドラマCD化されたことがある。コミカライズでは『夢のクレヨン王国』、『おジャ魔女どれみ』、『明日のナージャ』、『プリキュアシリーズ』はアニメ側の企画でCDドラマが存在する。

また、2006年1月号には漫画のセリフに声を入れた「デジタルコミック」という形で、『王子様のつくりかた』が、付録のCD-ROMのプログラムのひとつとして収録されている。

スポーツ[編集]

キャラクター物ではないが、実在のスポーツチーム(ナショナルチーム)とタイアップした作品も存在する。

2004年8月号・9月号・11月号に女子バレーボールアテネオリンピック日本代表とのタイアップ作品「アタック!」を発表した。その後、サッカー日本女子代表とのタイアップ作品『なでしこシュート!』が2008年8月号に掲載された[16]

ちなみにこの2作品は、いずれもモーニング娘。とのタイアップ作品の多くを執筆した神崎裕が手がけている。

その他[編集]

ポストペットを題材にした作品を、2006年2月号から2008年2月号まで連載していた(作者はかなしろにゃんこ)。もともとは探偵物だったが、後に学園物にスイッチしている。また、サンリオのキャラクターのひとつ「てのりくま」のコミカライズを、2007年6月号から連載中。さらに、「ちゃまもり」という、地蔵をモチーフにしたキャラクターの4コマ漫画が、2006年8月号から2007年5月号まで連載されていた。

近年の低迷について[編集]

既述の通り、1994年には200万部発行していたが、その後は急激な減少に転じ、2008年には33万部にまで落ち込んでいる。

部数減少の原因としては、

  • 少子化・娯楽の多様化により購読者が減少傾向にあること。
  • ライバル誌『ちゃお』の好調で、主にキッズ層(小学校低学年・中学年)において、『ちゃお』への一極集中が起きていること。
  • ライバル誌『りぼん』や『ChuChu』も不調であるように、かつて『なかよし』・『りぼん』の両誌が得意としてきたローティーン層(小学校高学年・中学生)において、漫画離れや少年誌(週刊少年ジャンプ週刊少年サンデーなど)及び、かつてハイティーン層(中高生)向けとされた少女漫画誌(花とゆめマーガレット少女コミックLaLaなど)へのシフトが進み、相対的に低迷していること。
  • 現在の本誌特有の事情として、"生え抜き"作家(なかよし自誌で育成した作家)の作品が不振であること。
    • 生え抜き作家と外部作家で作風・絵柄の乖離が激しく、外部作家のファンを中心にコミックス派に留まりがちなこと。[要出典]
    • 生え抜き作家の人気自体が(あさぎり夕などの例外がいるものの)他誌より短期的な人気に留まりがちでファン層が薄いこと。[要出典]

などが挙げられる。

外部と生え抜き[編集]

外部作家の導入の歴史は他の競合誌の『りぼん』や『ちゃお』にもあるが、『なかよし』は2000年代からは事実上、外部作家にばかり看板を任せている状況なので、批判の声も多い。主な理由としては、外部作家(CLAMP・コゲどんぼ安野モヨコ[17]PEACH-PIT)に頼り切るあまり、実力のある若手の生え抜き作家がないがしろにされていると言う指摘もある。事実、2000年代になってからは、外部作家による作品のアニメ化や朝日放送日曜朝8:30オリジナルアニメ枠の漫画化が目立つ一方、生え抜き作家による原作を起用した作品でアニメ化されたのが、2000年から2002年の『だぁ!だぁ!だぁ!』と、2006年の『まもって!ロリポップ』しかなく、競合誌の『りぼん』・『ちゃお』と比べると極めて少ない水準である。

しかし、現状では外部作家が生え抜き作家よりもアニメ化などのメディアミックス化では明らかに有利な状況となっている。つまり現在の『なかよし』は外部作家に支えられているとも言える。

もっとも、その外部作家も、安野モヨコは『働きマン』を大ヒットさせ、コゲどんぼは『デ・ジ・キャラット[18]を長期にわたってのロングセラーシリーズに押し上げたのに対し、『シュガシュガルーン』や『かみちゃまかりん』はアニメ展開に成功したとは言いにくい上に、[19]掲載順も低い位置になった事もある為、雑誌での人気も生え抜き作家と比べ圧倒的にあったかは定かではない。実際に単行本も『かみちゃまかりん』に至っては、同時期に連載されていた同じ看板格である生え抜き作家の『まもって!ロリポップ』の方が売れていた。

それゆえに外部作家に看板を任せていると言っても、必ずしも成功しているとは言えない。これは、畑違いの作家が、一部例外はあるが、無理に「少女漫画」を書いているからという指摘がある。[要出典] もっとも、柴田亜美のように、少年漫画の作風そのままに描いている作家も存在した。

ただし、外部作家に看板を任せるのは少女誌の中で『なかよし』に限ったことではなく、競合誌の『りぼん』も1960年代から『魔法使いサリー』、『秘密のアッコちゃん』、『ハニーハニーのすてきな冒険』等の外部作家が手掛けた作品が立て続けにアニメ化されていた時期もあった。『ちゃお』も『愛天使ウェディングピーチ』、『少女革命ウテナ』、『コレクターユイ』等のタイアップ作品には主に外部作家を起用していた。

『なかよし』で外部作家が看板となるのは、1970年代からあった。1970年代末期に爆発的な大ヒットとなった『キャンディ・キャンディ』が、外部作家が手掛けた(原作・水木杏子、漫画担当・いがらしゆみこ)ものだった。近年では他誌で人気の作家(コゲどんぼ、安野モヨコ、PEACH-PIT)に看板を連続して任せている事から外部作家に頼っていると言える状況である。

脚注[編集]

  1. 1958年11月号の時点で全体の誌面の半分が漫画になっていた。なお、この変化はライバル誌『りぼん』にもほぼ同時に起きた。白泉社『季刊 プータオ春の号』2000年、「女の子のためのアニメ&ゲーム300」より
  2. 次に長いのは『たのしい幼稚園』で、以下『週刊少年マガジン』、『別冊フレンド』と続いている。
  3. 『娘。物語-モーニング娘。オフィシャルストーリー』が連載されていた頃には発行部数は回復してはいた。この作品が本来の読者層にも支持されていたためである。
  4. 日本雑誌協会が発表した印刷部数。
  5. 日本雑誌協会によると、2006年度は『なかよし』42万部に対し『りぼん』は40万部、2007年度は『なかよし』が40万部であった。
  6. 武内直子の同人誌「美少女戦士セーラームーン原画集∞」によると、「実際に、『セーラームーン』は企画書段階で、暗黙ではなく明文的におたく=成年男子層を読者層として見込んでいた」と記述されおり、本来の対象読者だけではなくそれ以外の読者層も視野に入れて作られていたと考えられる。ちなみに競合誌の『ちゃお』も『少女革命ウテナ』や『デ・ジ・キャラットにょ』等の青年層のアニメファンを対象とした作品を掲載していた時期がある。
  7. この名前は高木ブーの本名とほぼ同じ(「友之助」が平仮名になっているのみ)である。そのため、一時期高木ブー本人担当のダジャレ投稿コーナー「高木ブーのシャレにならん!」が存在していた。
  8. サキはミニエッセイコーナー「サキのBlog」担当だが、タイトルイラストにも顔を出すことがある。
  9. 但し、『あずきちゃん』以降はいずれも中断期間が挟まれており、その間はシリーズの再放送でつないでいた。
  10. この時の主な裏番組は次の通り。なお、アニメ番組に関しては斜字で示す。
  11. 『CCさくら』再々放送時の主な裏番組は次の通り。
  12. 例えば『わんころべえ』はTBS系列の中部日本放送、『地獄少女』はTBS系列の毎日放送、そして『まもって!ロリポップ』はテレビ朝日系列の熊本朝日放送でも、それぞれ放送されている。これら以外の独立UHF局以外のネット局は、それぞれの項目を参照。
  13. ただし、地域によっては放送時期・形態が異なる。該当項目も参照。
  14. デジなか-なかよしDS情報
  15. 少し前までは出版権もほぼ独占状態にあったが、現在は『小学館発行の幼児誌・学習雑誌』なども出版権を獲得している。また、ディズニーが手掛けたミュージカル映画『ハイスクール・ミュージカル』の漫画版は、商売敵の『りぼん』(集英社)に掲載された。
  16. 本作は本来は増刊枠の『なかよしラブリー』での連載作。2008年4月増刊から同年8月増刊まで連載された。
  17. 安野モヨコはかつて発行されていた姉妹誌「amie」に連載していたことがある。
  18. 『デ・ジ・キャラット』は『ぱにょぱにょデ・ジ・キャラット』、『デ・ジ・キャラットにょ』が同名アニメのコミカライズとしてライバル誌「ちゃお」で連載されたことがある(原作:コゲどんぼ、漫画:ひな。)。
  19. 前者は土曜日朝7:00からという子供が起きているかいないかという時間帯での放送(一部地域は平日の朝7:30という登校時間と重なる時間)、後者は夕方5:30からの放送で、NHK教育テレビの子供番組が裏にある状況での放送だったこと、さらに後者は玩具展開がなかったことが原因だと思われる。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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