柳ヶ瀬トンネル
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柳ヶ瀬トンネル(やながせトンネル)は北陸自動車道・敦賀IC-木之本IC間と福井県道・滋賀県道140号敦賀柳ヶ瀬線の福井県と滋賀県の県境にある全長1,352mのトンネルである。
概要
このトンネルがある福井県道・滋賀県道140号敦賀柳ヶ瀬線はかつての日本国有鉄道北陸本線(鉄道営業末期は柳ヶ瀬線)の旧ルートを踏襲しており、鉄道路線時代のトンネルが現在もそのまま使用されている。この柳ヶ瀬トンネルは単線トンネルであったため、車1台分ほどしかない幅員と距離の割りに少ない灯火のせいでかなりの圧迫感があり、地元では「お化けトンネル」とも呼ばれている)。かつてはトンネル内で対向車と鉢合わせになった場合、トンネル内に2箇所ある離合箇所までどちらかがバックしなければならなかったが、現在は両入口に信号機を設置して交互通行となった。なお、大型車、自転車などの軽車両、歩行者の通行はできない。
鉄道トンネル時代の1928年(昭和3年)12月6日 勾配の続く山岳トンネルであった故に機関車の空転により走行不能となった蒸気機関車の噴煙がトンネル内に充満した北陸線柳ヶ瀬トンネル窒息事故があり、複数の乗務員が死亡する事故が起きている。
所在地
歴史
- 1882年(明治15年)3月10日 - 官設鉄道柳ヶ瀬 - 洞道西口間開業により、使用開始。
- 1964年(昭和39年)5月11日 - 柳ヶ瀬線廃止により、鉄道トンネルとしては供用廃止。国鉄バス専用道に転換。
- 1980年(昭和55年)4月7日 - 一般道として開放。
利用状況
県道140号敦賀柳ヶ瀬線は現在、国道8号の新道野越が通行止めの際や渋滞した場合の迂回路としての役割を担っている。そのためこの交互通行の柳ヶ瀬トンネルの利用も多い。さらに県道140号が接続する国道365号の沿線に観光地である余呉湖があることもあり、敦賀市方面からの利用がさらに多くなっていると考えられる。ただし異常気象には弱く通行止めになる。