安中榛名駅
安中榛名駅(あんなかはるなえき)は、群馬県安中市東上秋間にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)北陸新幹線(長野新幹線)の駅である。
停車する列車の本数も限られていたため、秘境駅の1つに挙げられたこともあった。
歴史
整備新幹線建設のための財源スキームによる地方負担分の拠出に際し、群馬県などの沿線自治体は、県内に駅が設置されないのであれば負担分の拠出はできないとしたことから、当駅の設置が企図された。
建設時点での仮称は「新安中」である。
駅構造
相対式ホーム2面2線を有する地上駅。待避線がないため可動式安全柵を装備している。開閉時のメロディーは白い恋人たちのメインテーマ曲である。
駅構内にはみどりの窓口、自動券売機、えきねっと受取機が設置されているほか、待合室および峠の釜めしを販売する売店がある。
2006年度に自動体外式除細動器 (AED) が設置された[1]。
平日の日中は、上り・下りの列車がそれぞれ平均1時間につき1本停車するのみで、2時間以上停車しない時間帯もある。
のりば
1 | ■長野新幹線(下り) | 軽井沢・長野方面 |
2 | ■長野新幹線(上り) | 高崎・大宮・東京方面 |
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は267人となっており、新幹線駅ではいわて沼宮内駅に次いで2番目に少ない数値である。近年の推移は下記の通り[2]。
- 2000年度 - 169人
- 2001年度 - 170人
- 2002年度 - 151人
- 2003年度 - 161人
- 2004年度 - 199人
- 2005年度 - 234人
- 2006年度 - 245人
- 2007年度 - 253人
- 2008年度 - 275人
- 2009年度 - 261人
- 2010年度 - 252人
- 2011年度 - 270人
- 2012年度 - 266人
- 2013年度 - 267人
駅周辺
かつて駅前にはコンビニエンスストアのデイリーヤマザキ安中榛名店があったものの、2013年(平成25年)3月31日に閉店し、駅前には商業施設が全くない状態となった。駅前広場周辺には更地が広がっており、建物等の新規建設見通しは立っていない。およそ一般的な新幹線駅の駅前イメージとはかけ離れている。
開業後の1999年以降、首都圏への新幹線通勤を促進する意図でJR東日本が中心となり住宅地「びゅうヴェルジェ安中榛名」の開発が行われ、2003年に分譲を開始した[3]。
夏には駅の駐車場で秋間納涼祭が行われる。
広域の連絡状況
駅名に榛名と冠されているが、駅北側にある高崎市榛名地区や観光地である榛名山に向かう路線バスなどの公共交通機関は無く、これらの地域の玄関口になっているとは言いがたい。なお、これらの地域へ向かう路線バスは、隣の高崎駅から運行されている。
当駅から榛名地区および榛名山方面を結ぶ道路も、2003年(平成15年)11月に県道下仁田安中倉渕線の安榛トンネルが開通[3]するまでは、大型車両の通行が困難な片側1車線の峠道を通らねばならなかった。
路線バス
約4km南方にJR信越本線の磯部駅があり、当駅とは以下の路線が運行されている。