個人情報

個人情報（こじんじょうほう）とは、文字通り個人に関する情報である。その内容は多岐に亘り、氏名・住所・電話番号から学歴・収入・血液型・スリーサイズの情報をすべて含む。今日では、これらのうち特に公開していない情報を個人情報と呼ぶことが多い。

しかし政府や地方自治体から企業・学校まで、多くの組織や個人が他者の個人情報を管理している。日本では個人情報保護法によって、対象となる個人の同意を得るとともに、収集した個人情報の目的外利用を禁じ、厳重に取り扱うことを義務付けている。

しかしこうした規定により事業者などの情報取扱者は長々とした規定を作り、インターネット上でも氏名等を入力する際に利用者はいちいち長い規約を読むことが求められている。こうした無駄な時間が生産効率を低下させ、日本の産業界の停滞を引き起こしていると批判がある。

さらに悪徳業者は不認可名簿業者などからクラス名簿などを不正に購入し、その情報を同業者とやりとりしており、実際には個人情報は裏社会に公開されている。そのため個人情報保護法の意義はほとんどないと言われている。

ただし個人情報を暴露した者が特定された場合は、民事訴訟に発展する可能性があるため注意が必要である。とくに女性の体重やスリーサイズ、低所得者の貯蓄額など気になる情報が流出した場合には、被害者が激高し極めて高額の賠償を請求される恐れがあるため十分に注意されたい。